一部の少女達が「魔法」に目覚めて一騎当千の力を手にし、織田信長が桶狭間前に生命を落とした架空の戦国時代。魔法指南役として各地を放浪していた青年・夜半は清洲の町で金髪碧眼の少女・ブリュンヒルドと出会い、なぜか行動を共にすることに。ブリュンヒルドに振り回されながら続ける旅の先で出会う戦国武将たちは誰も彼もがちょっとおかしくて……!?
戦国時代×コメディ×魔法少女の混沌マリアージュ
事前の宣伝と初手で突然織田兄弟のサッカー対決が始まったもんだからもっとトンチキ全振りな話を想像してたんですけど、思った以上に真面目に仮想戦国時代やってて、アツいところではアツく、でも振り切れる所はめちゃくちゃに振り切れてくるのがとても楽しかった!魔法に目覚めて「魔姫那」と呼ばれるようになった少女たちがこの戦国の世で「兵器」にならないよう導こうとする「魔法指南役」の主人公・夜半。そんな夜半の前で歌と踊りで争いを鎮めて一筋の希望を見せてくれたブリュンヒルデ。正反対のふたりがあらゆる所でドタバタ騒ぎを巻き起こしながらも同じ目的のため進んでいく姿がとても良かったです。ブリュンヒルデに関してはとにかく終盤で行われるタイトル伏線回収がアツいんですが、すかさずそれを自らネタにして笑いを取りに行くの、そういうとこ(好き)だよ!!
そして史実ネタが絶妙にわかるひとは知ってるくらいのネタ多くて嬉しい。当方学校の日本史の授業や大河ドラマで見たくらいの知識量ですが楽しく読めました。織田&豊臣周りは今年の大河でちょうどやってる所に近いのでタイミング良いし、井伊直虎の話なんかはいつかの大河見てたら割とゲキアツ展開なんだ……。
今川義元や日吉(豊臣秀吉)なんかは絶妙に懐かしのミーム感があって麻呂だったりサルだったりするんですが、義元がただの麻呂ではなく時代を読めるキレモノとして描かれてもいたり、日吉のオールラウンダーでかつ時折底のしれない感じ(ただし主君を裏切る方向ではない)も良かった。日吉は姫の代わりにあはれ(※エッチの意)担当なの笑ってしまいましたが……!!!
主人公達も史実キャラも含めて兎に角キャラクターが魅力的な作品で、ギャグと歴史と魔法バトルやりたい放題やりつつその塩梅が絶妙で、大変美味しい作品でございました。
それはそうと、本当にキャラクターに関しては誰も彼もが魅力的な作品だったのですが個人的には生前の織田信長と主人公の夜半のやりとりがあはれすぎるので今後もちょくちょく不意打ちで挿し込んできてほしい。いや私こういうぐいぐい来る感じでワイルドでちょっと脇が甘い感じの攻mもとい男が自分にはない物を持っている相手の真っ直ぐさに絆される展開が大好き侍と申す者でして……。

































