ページ 3 | 今日もだらだら、読書日記。

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美少女揃いの英霊に育てられた俺が人類の切り札になった件2

 

『最弱兵器』暗殺の危機!? 陰謀渦巻く学園代表選抜戦、開催!
美少女英霊たちの弟子となり、魔物の大軍を退ける大活躍をしたウィリアムは、今日も修行に打ち込んで――いなかった。 「この前一生分の修行をしたじゃんか」「お前という奴は!」 サボり癖の抜けない弟子に、英霊たちは四苦八苦続き。 そんな中、第三王女のカノン・ユークリウッドがクラスに編入され、何故かウィリアムに接触を図ってくるように。 「わたくしは、あなたのことをよく知りたいと思っています」 笑顔でそう告げ距離を近づけてくる彼女の本当の目的は、なんとウィリアムの身辺調査、もしくは暗殺!? 『最弱兵器』は、新たな危機をどう乗り越える――?

美少女英霊たちの弟子となって魔物のスタンピートを止めるという活躍を見せたウィリアムだが、学園の危機と自らの留年の危機から脱したのを良いことにサボり癖が復活してしまう。そんな中、ウィリアムの活躍を知った第三王女カノン・ユークリウッドが彼の正体を探るために接近してきて……否応なしに学園最強を決める「代表選抜戦」に参戦させられることに!?彼女から「聖人」という言葉を聞いたレインの様子もおかしくて……。

綺麗にまとまりすぎてた1巻からの方向転換が大変そう

強くなったウィリアムが世界を救う「切り札」になるため、前に進む動機づけをするための、そして「魔王の従者」を名乗っていたレインが自らの因縁を乗り越えてもう一人の師匠として正式に立ち上がるための物語でした。良くも悪くも1巻を追えて今後長編シリーズをやるための方向転換・下地作りの巻だったのかなという印象を受けて、面白かったんだけど1巻のパンチが強かった分少し今回は色々なものが弱く感じてしまったな……。

1巻の「自分の実力を何も自覚していない主人公が無双するのを周囲がドン引きしながらその実力を気づかせずその気にさせて修行させる」という方向性が凄く面白かったんですよね。ただ、1巻でその辺の周囲の齟齬はほぼほぼ解消してしまい……比較対象も何も知らない一般人から変わって太古から世界を裏で操る覚醒者達へと変わってしまい、覚醒めたばかりの主人公が世界を操る強大な敵に立ち向かう──という方向性になってしまっているので若干「求めてたモノと違う」と感じてしまった部分はある。前巻めちゃくちゃおもしろかった師匠達との修行シーンも、「本気になれない」という壁が立ち塞がった点を踏まえても普通に苦労してる感じでしたし。ゼスやレオナルトといった男子の友人組の影が薄くなってしまったのもさみしくて……いや、もうあらゆる意味で1巻が1冊で綺麗にまとまりすぎてたんだよ!!

ただ今回の話は色々な意味で今後への下地づくりの回だと感じたので、3巻で本格的に覚醒者達が動き始めた時にどういう方向になっていくのか気になるし、何より覚醒したウィリアムの隣に立つために物語の裏で努力を続ける幼馴染ヒロイン・セシリーがめちゃくちゃ可愛かったので二人の関係が今後どのように変化していくのかも含めて今後が楽しみです!

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職業、仕立屋。淡々と、VRMMO実況。2

 

気ままにクラフトを楽しむVRMMO『きまくら。』で仕立屋業をエンジョイ中のビビア。店頭販売を始めたり、《リクエストボックス》の要望に応えたりと新たな試みにも挑戦していた。とにかく作りたいものを作るぞと、気になるリクエストをチョイスし、初めてのワンピースや和装作りに励むことに。生産に大忙しで引き籠りがちな中、「そろそろ別の街に行ってみたいな?」と手付かずだったミッション消化を思い立ち、いそいそと向かった先は【病める森】! 幻獣のスタンピードを阻止する緊急イベントが発生し、この世界に存在する賢人たちの秘めた過去を知ることになって――? 壮大な世界をのんびり楽しみ尽くす、ほのぼのクラフトファンタジー第2弾!

VRMMO『きまくら。』でマイペースに仕立屋業を楽しむビビア。たまにはメインクエストでも進めよう……と思い向かった【病める森】で幻獣のスタンピードとそれを阻止する緊急クエストが発生してしまう。イベントポイントを集めるために向かった現場で禁止されているはずのPKを受け、更には『きまくら。』に関する衝撃的な事実を知ってしまい……!?

過激派セコムで歩いた後が一面の焼け野原な件

ビビアがまったりクラフトゲームしてる後ろが過激派セコムことゾエベルさんの手によって一面の焼け野原になってるの面白すぎるんですが!?2巻のオチで腹抱えて笑ったよね。後ろでセコムしてるゾエさんのせいでビビアまで巻き添えでヘイト買ってる描写には少しハラハラしましたが、結局うまいこといなしてしまいそうな空気あるのがズルいな……途中のチャットでも実際に出てきましたが、妹のリンリンちゃんの苦労が透けて見える。そして萌え語り仲間からはじまって過激派セコムからテロリストまで自由自在にこなすゾエさん最高に気持ち悪い(※褒めてます)

もはや『推しカプ』となったビビアを引退させまいと過激派セコムに変貌するゾエさんが今回の戦犯すぎる。ミナシゴさんからの情報によって『きまくら。』の真実を知ったビビア、冷静に「あっこれ求めてたクラフトゲーと違うな……?」と引退を検討しつつもなんだかんだ自分の意志で界隈の空気をを受け入れて今後もまったりやっていこう!みたいな雰囲気だったとおもうんですが……でも、「界隈」の空気に染まらない初心者っぽさを残したまま面倒ユーザーにもならず黙々とディープにゲームを楽しんでくれる新規ユーザーの存在ってあまりにも貴重だから、ガードしたくなる気持ちはわからなくもない……。あと、ビビアにとっては自分のことを「ブティックさん」という俗名じゃなくて「ビビアさん」って呼んでくれるゾエさんへの信頼、実はメチャクチャ高いんだろうな……。

いろいろな意味で大変なことになっている自らの背後には気づきもせず、相変わらずマイペースにクラフトゲームとして『きまくら。』をプレイしていくビビアですが、その合間にもしっかりワールドストーリー進行フラグを踏み抜いたり、誰も気づいていない新要素を発見したりで着々とゲーム内における台風の目と化していっており……。ゾエさんのセコム化もそうですけど、ビビアの特製衣装によって承認欲求をこじらせためめこさんの前途が心配すぎるし、もも太郎金融接近とか……1巻ずっとすれ違い通しだったキムチもといメダカさんとの今後も気になるし、あと妹ちゃんは強く生きて欲しい(2回目)。

リアルなネトゲ描写は面白いけどもう少し説明がほしい

この作品、クラフトゲーム描写もさることながら何よりも大規模ネトゲーにありがちな人間関係のギスギス描写がリアルで面白い。ゲーム内イベントで戦果争ってギスギスしてる描写とか、いつまでも初心者然とした質問してくるユーザーが彼女が見てない別のチャットでおもくそdisられてるのとかはもうリアルすぎてキツいんですが……!!(というかこの娘、電書版描き下ろしの番外編があまりにも不穏だったんですよね……ビビアの裏側面というか、一歩間違えればありえたifというか……不穏だ……)

ただ、本編であるゲーム内描写、公式スレッドやゲーム内チャットの描写など複数で展開する場面が複雑に絡み合っていくのがかなりわかりにくく、そこにネトゲーありがちな用語の省略を起点にした独自言語文化が加わってストーリーの全貌がわかりにくくなっているのはものすごくマイナスだなと思いました。Vtuberものや配信者者によくある「匿名掲示板」描写だとあまり誰が喋っているかを気にしなくてもよいのですが、この作品の場合記名タイプの掲示板・チャットになるので誰が喋ってるかが意外に重要になってくるんですよね。でも匿名掲示板形式と同じように記載されているからなんとなく読み飛ばしてしまうという……。

個人が趣味で書いてるWEB小説であればその「わかりにくさ」も味でいいとおもうんだけど、商業書籍として出版しているなら最低限のメインキャラだけでもいいから説明がほしいなあ。この作品なら誰がどの組織に所属しているのかもわかるような人物相関図・用語解説も付けて欲しい(本編はこのノリのままで行って欲しいんだけど、本編開始前に簡単な人物紹介と用語集が欲しいの意です)

1巻から頻出する「組織」がリンリン・ゾエベルの所属するギルドのことだと気づかず2巻の中盤まで読んでたのがショックだったなんてことはそんな。あと1巻でさらっと説明されてただけの「集荷」の意味を2巻読んだ頃にはすっかり忘れてしまってなんとなく雰囲気で読んでたとかそんな。

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「私の好きな」ライトノベル・オールタイムベスト・75(草稿)

ラノベオールタイムベスト100の話題を見かけてからずっと「自分のオールタイムベスト100を作りたい」と思っていたのですがいつもの調子で紹介入りで記事化すると地獄のように長い記事になるので体力があれば夏コミで本にしようかな……と思っていたのですが、そのうち普通に「自分のオールタイムベスト100」の流れが界隈に来たので取り急ぎ出します。コミケで紹介本……というのは割と真面目に考えているのでもし覚えていたら夏コミ1日目のFC小説島をチェックしてみてくださいね(まだ本が出るとは言ってない)

なお、100タイトル選ぶつもりで85まで選んだところで「これは無理に100にするよりもここから少し削ってまとめたほうが正しいな……」という気持ちになってきたので75に削って出します。夏コミで本当に本にするなら改めて100にするかもしれないし50くらいまで更に削って出すかもしれない。そして好きな順・刊行順ではなくだいたい私が読んだ年代順です。

1990年代

1:神坂一「スレイヤーズ」「このジャンル」を認識した始まりの一作
2:山本剛「魔導物語」良きノベライズ
3:神坂一「闇の運命を背負う者」
4:新井素子「グリーン・レクイエム」続編の「緑幻想」が特に好き。
5:あかほりさとる「セイバーマリオネットJ」
6:久美沙織「MOTHER2 ギーグの逆襲」MOTHERがBROTHERになってしまう。
7:北条風奈「小説TWINSIGNAL」シンガポール行きたくなる!!!2巻が特に好き。
8:神坂一「ロスト・ユニバース」
9:庄司卓「倒凶十将伝」

2000年代

10:時雨沢恵一「キノの旅」
11:中村恵里加「ダブルブリッド」オールタイムベストスリーには余裕で入る
12:椎野美由貴「バイトでウィザード」
13:甲田学人「Missing」
14:神野オキナ「シックス・ボルト」
15:杉原智則「頭蓋骨のホーリーグレイル」
16:有沢まみず「インフィニティ・ゼロ」
17:鈴木鈴「吸血鬼のおしごと」
18:木ノ歌詠「カラっぽの僕に、君はうたう。 フォルマント・ブルー」
19:川上稔「AHEADシリーズ 終わりのクロニクル」電子書籍化待ってる…
20:賀東招二「フルメタル・パニック!」
21:岩井恭平「消閑の挑戦者」
22:岩井恭平「ムシウタ」
23:三上延「シャドウテイカー」このへんの三上延作品セット買い。
24:後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」この本があったから18年待てたんだとおもう
25:藤原祐「レジンキャストミルク」殊子先輩が好きだ
26:風見周「殺×愛 ─きるらぶ─」
27:高殿円「カーリー」
28:土橋真二郎「扉の外」
29:喬林知「まるマシリーズ」三男派
30:虚淵玄「Fate/Zero」
31:林トモアキ「戦闘城塞マスラヲ」
32:井上堅二「バカとテストと召喚獣」
33:水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
34:菊池たけし「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」TRPGリプレイの中ではこれが一番好き。
35:神坂一「ドアーズ まぜこぜ修繕屋」神坂一挙げすぎってそろそろ思ってるよね。わかるよ。
36:小野上明夜「死神姫の再婚」
37:葵せきな「碧陽学園生徒会シリーズ」正式名称を使うめんどくせえオタク
38:田口仙年堂「吉永さん家のガーゴイル」最後の名乗りのカタルシスよ
39:平坂読「ラノベ部」平坂先生のリレー小説描写は神
40:田口仙年堂「魔王城」電子書籍化して!!!!!!!!
41:杉井光「さよならピアノソナタ」火目の巫女とどっちにするか悩んだ
42:田尾典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」
43:うえお久光「紫色のクオリア」
44:壱月龍一「ラ・のべつまくなし」
45:渡島健康「魔王様げ〜む!」

2010年代

46:本田誠「空色パンデミック」こっちも電子書籍化して!!!!!!!!
47:あざの耕平「東京レイヴンズ」
48:海羽超史郎「STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐」続編「比翼連理のアンダーリン」が特に好き
49:柳実冬貴「Re(アールイー): バカは世界を救えるか?」
50:森 美紗乃「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」
51:かじいたかし「僕の妹は漢字が読める」異色の萌えディストピアSF
52:和ヶ原聡司「はたらく魔王さま!」
53:大樹連司「ボンクラーズ、ドントクライ」甘酸っぱくてほろ苦い青春の三角形。
54:夕鷺かのう「(仮)花嫁のやんごとなき事情」
55:渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
56:榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ」
57:賀東招二「甘城ブリリアントパーク」続きが読みたい……
58:壁井 ユカコ(GoRA)「K -Lost Small World-」男二人の依存関係とすれ違いと
59:ツカサ「銃皇無尽のファフニール」
60:羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
61:望公太「最強喰いのダークヒーロー」
62:speakeasy(さがら総・橘公司・渡航)「クオリディア・コード」前日譚も本編も全部違う味わいがある
63:望公太「ラノベのプロ!」良い幼馴染ラノベだった
64:瀧ことは「腐男子先生!!!!!」書籍版完結してよかった……
65:師走トオル「ファイフステル・サーガ」
66:瘤久保慎司「錆喰いビスコ」3巻までしか読んでないんだけどその3冊がメチャクチャに好き
67:衣笠彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」

2020年〜

68:二月公「声優ラジオのウラオモテ」
69:七夕さとり「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」
70:有象利路「サキュバスとニート」このへんの有象利路作品も著者セット枠。
71:紫大悟「魔王2099」
72:七斗七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」
73:鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」令和になってから読んだ。
74:南野 海風「魔術師クノンは見えている」
75:とくめい「アラサーがVTuberになった話。」

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男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと1 百合の間に挟まる男として転生してしまいました

 
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絶対に百合にはなり得ない新感覚の学園バトル&ラブコメ!
男子禁制のゲーム世界に、どんなルートでも破滅確定のお邪魔キャラとして転生してしまった俺、ヒイロ。迫りくる死亡フラグを回避するには強くなるしかない。そんな必死の努力を重ねた影響か、エルフの姫ラピス、メイドのスノウ、妹のレイ、主人公キャラの桜など、ゲームのヒロインたちから好意を寄せられることに……。このままでは「百合の間に挟まる男」認定されて抹殺されてしまう! やっぱり死ぬの? どうする俺!? さらに、俺というイレギュラーをめぐって彼女たちが争いはじめて……って、女の子同士が仲良くなる設定はどこいったんだよ。百合の間に挟まる男は●ね!【電子限定!書き下ろし特典つき】

生前に大好きだった百合ゲームでヒロイン達にちょっかいをかけてどのルートでも悲惨な末路を迎えてしまうお邪魔男子キャラ・三条燈色に転生してしまった主人公。迫りくる死亡フラグを回避し、最前列でヒロインたちの百合を鑑賞したい!!と破滅回避を狙いつつ襲い来る死亡フラグを躱すためにゲーム開始前から努力を重ねていくが、始まる前からゲームとは違う展開になっていって……!?

こんなかっこいい主人公ならハーレムラブコメでも仕方ないよな

大好きな百合ゲーの世界の「百合に挟まる男」に転生して破滅回避して百合カプのあれこれを楽しく眺めたいだけなのになぜか自分中心のハーレムが形成されてしまって頭を抱える主人公を中心としたハーレムラブコメ。(※百合要素はほぼありません)

破滅は回避したいのでゲームヒロイン達と出来れば直接関わりたくなく、でも「推し」だから彼女達には絶対に幸せにはなってほしくて、転生した以上対等な人間である彼女達がゲームシナリオ通りの不条理な展開で悲しむ姿を見たくなく、いずれはゲーム通りに主人公によって救われると知っていてもその救いの手が今ないのなら自分が体を張って助けるしかなく、救われたヒロイン達が何故か自分に好意を向けてくるけど百合厨なので自分に恋愛感情を向けてほしくない。主人公の行動原理とその結果として付いてきたハーレムラブコメが完璧にハマっているのが気持ち良すぎた。いや、こんなのヒロイン側から見たら主人公に惚れないはずないし、百合厨である主人公からみたら何故かハーレムラブコメになってしまって「そうじゃねえんだよ!!!」ってなるのもわかりすぎるんですよね。

主人公が転生後の世界をかつて愛したゲームの世界であると認識していると同時に「自分が今生きている現実の世界」としてもきちんと認識できていて、かつて「推しキャラ」であった彼女達と対等の人間として、しかして推しであった頃と同じように愛着を持っている……という絶妙な距離感も良かったな。いやこの距離感、簡単なように見えて結構難しいと思うんです……なんかこう、自覚無自覚に関わらずとりあえず初手は自分のレイヤーが世界から1枚上になりがちなんだよなこの手の話……。

そんなわけで様々な問題を抱えるヒロイン達を救いまくって百合ルートどころかハーレムエンドしか見えない現状だけど、どうなっていくんだろう。回避しないといけない破滅エンドってヒロイン由来・主人公の人格的な問題・百合の間に挟まった罪だけじゃなくてどちらかというと実家周りのあれこれが原因で暗殺されるルートが一番面倒くさそうでありそこは解決できてないどころか妹の問題に出しゃばって行ったりして悪化しているまであるのでまだまだ完全回避とはいかなさそうだし。いろいろな意味でデバフばかりの設定から死亡フラグをどう打ち砕いていくのか、とても気になります。

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歴史に残る悪女になるぞ 6 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!

 

悪女の休息は【恋バナ】で決まり! そして王子様の溺愛にとうとう陥落!?
最後に一目、恩師ウィルに会おうとデュークと共にデュルキス国に戻ったアリシアは、悪女らしく(?)ウィルを見送る。 懐かしの面々とも再会し、彼らの変化に驚きつつ束の間の休息を楽しむアリシアだったが、彼女の周囲でやたらと恋の話が浮上! 数々の『恋バナ』を機に、これまでデュークの気持ちに向き合えなかったアリシアはある決意をすることに!?

ウィルの最期に立ち会うため、デュルキス国に一時帰国したアリシア。久しぶりに帰国した祖国だが、色々と状況に変化があったようで……!?ウィルおじいさんの死から立ち直ったばかりの彼女を待っていたのは、色々な人とのお茶会だった!?

恋バナ(?)メインの息抜き回!(シリアスもあるよ!)

自国が変わりすぎてて宇宙猫状態のアリシアにニヤニヤが止まらない。いや〜〜、帰ったら驚くだろうなとは思っていたけどこんなにも見事に驚いてくれるともう本当にね!

どんなにキツいことを言っても周囲から好意的に解釈されてしまって困惑するアリシアに笑った。悪女は嫌われてないといけないのに……と釈然としない一方で、久しぶりにリズの誘惑の魔法が解除された兄達との気のおけないやりとりにまんざらでもないアリシアが可愛いかった。そして、アリシアがラヴァール国で打ち立てた武勇伝の数々に困惑する兄達にニヤニヤしてしまう。そしてその合間合間で事あるごとにアリシアとイチャイチャしようとするデューク様、どうか落ち着いてほしい。いやいろいろな意味で長期間のお預け食らっててそれどころじゃない感はあるんですけどーー!!

武勇伝あり、過去バナあり、恋バナあり……色々なところで開催される「お茶会」がメインの息抜き的な回だったけど、これまでに明かされていなかった真実が明らかになったり、アリシア不在の間の各キャラクターたちの関係性の変化も見て取れて、そして今後への布石もしっかりと見て取れる大変楽しい回でした。次でいよいよデュークの祖母・ジュリー様の真意が明らかになるのか、それともその話は一端置いておいてラヴァール国に戻るのか。アリシアもついにデュークからの求愛に向き合う決意をして……次巻どうなっていくのかとても楽しみ。

ところで電子限定のメルとジルの短編がとても良かったです。彼女のカーティスへの好意が恋なのか別の何かはわからないけど、似たような立場であるジルとしか分かち合えない感情もあるのだろうなと。うまく言葉で言い表せないけど、印象的な短編でありました。

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シリーズ感想一覧:歴史に残る悪女になるぞ

推しの敵になったので

 

女性に発現しやすい異能力《天稟》が発現されて百年。世界は男女逆転社会の様相を呈していた。 ところが、この世界に転生した大学生イブキは男でありながら《分離》の《天稟》を持つ。 人智を越えるパワーの反面、隣人とのボディタッチを強制させられる《代償》を持つ不便な力だ。 彼がこの世界で成すのは──まさかの推し活!? 彼は正義の組織【循守の白天秤】に所属するヒナタが大好き! 新人隊員の彼女は天真爛漫。《天稟》の《代償》でちょっぴり(!?)食いしん坊なところもとても愛らしい。 ある時は幼馴染の兄として、またある時は悪の組織【救世の契り】の構成員として、ヒナタたち推しを最前線(・・・)で見守っていることは絶対に秘密だ。 そんなある日、ヒナタの相棒・ルイに正体がバレそうになって……? 推しの未来は俺が守る! 愛だけで突き進むシークレット・イルミナティ!

前世で好きだった漫画の、第一話で主人公に倒されて退場する近所のお兄さん・指宿イブキに転生してしまった主人公。原作通りに悪の組織【救世の契り】に所属し、第一話の破滅フラグを乗り越えた彼が目指すのは『推し』こと主人公のヒナタの活躍を最前線で目に焼き付けること!!……のはずだったのだが、少しずつ原作と違う展開になってきて……!?

悪役モブ転生×現代異能のハイブリッドバトル!!

昔から変わらず大好きジャンルである現代異能バトルと最近の流行(というほど新しくはないか?)である悪役転生、好きな要素と好きな要素を掛け合わせて好物しかない!!みたいな物語でした。

《天稟》と呼ばれる異能力が女性に発現しやすいということから強固な女尊男卑思想が根付いてしまった世界。不自然な世界の成り立ちと、それによって巻き起こる様々な社会の歪み。読者気分のまま正体不明のモブ悪役として推しの活躍を最前線で見守ろうとしていた主人公のイブキが、漫画の主人公であるヒナタや彼女の相棒であるルイ、悪の組織の幹部であり幼馴染でもある少女クシナを中心にした転生後の世界の人々と関わっていくことによって「傍観者」から「当事者」となっていく展開が印象的。特にイブキ・ヒナタの幼馴染であり、強力な能力を持つ代わりに深刻な代償を併せ持つクシナの立ち位置が良かったなあ。物語でしかなかった時には描写されなかった彼女との「物語」が、世界の傍観者であろうとしていたイブキを「現実」の舞台に引きずり下ろしていくのがアツい。物語としては自分の立ち位置を改めて見定めたところで次巻に続く……という感じだったので今後どうなっていくのか楽しみです。

重たい物語の合間に挟まれる、コテコテのラブコメ展開も好み

異能によって歪められた女尊男卑社会とか能力の代償とか……全体的に重ための世界観のお話ではあるのですが、その一方でコテコテのラブコメ展開もしっかり混ぜ込んでくるのが大変好みでした。主人公であるイブキの能力の代償が「他人と触れ合わないといけない」=定期的に否応なく発生せざるをえないラッキースケベの数々!!だったり、ちょっぴり天然で聖域なヒロインの相棒が一見クールだけどヒロイン大大大好き独占欲つよつよ少女……とか、「お約束」の使い方が上手い。お約束の多用によって細かい説明を抜きにして細部に説得力を持たせていくの上手いんだよなあ。

そして、その最たるが主人公であるイブキの「近所に住むお兄さん」という立ち位置。いやほんとこれ絶妙ですよね。1話で主人公を裏切って退場するって展開も割と容易に想像できるし、主人公の幼い初恋の相手という立ち位置も容易に想像できちゃうんだよなあ。ヒナタちゃんがやたらと「イブキお兄さんLOVE」なのも、細かい過去のエピソードとか抜きに「まあ近所のお兄さんならありうる……」ってなるし、その上でしっかりと甘酸っぱい初恋エピソードを描いてくるのが大変ズルかったです。いや知ってた、知ってた展開だけどご褒美なんだこういうのは!!

ところでそれはそれとしてこのヒロインちょっとヤバい方向に拗らせちゃってませんかね……!?天然素材とおもいきや存外に強かというかなんというかまぁ…次巻が楽しみ(コワすぎ)です!!

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私と陛下の後宮生存戦略2 ‐不幸な妃が幸せになる方法‐

 

すぐ死ぬ少女と不憫な最強陛下は、無事に結婚式を迎えられるのか……!?
 若き皇帝の唯一の妃『最愛』に選ばれた底辺貴族の娘、ソーニャ。 【死に繋がる不幸を招く呪い】と【死ぬと時間が戻る祝福】を持つ彼女だが、皇帝エルクウェッドの努力により死に戻りしない日々を積み重ねていた。そんな中、ソーニャはニか月後の婚姻式典に向け《妃教育》を受けることに。  後宮で出会った人々の力を借りながら、皇帝のために頑張るソーニャ。その一方、エルクウェッドも彼女をどうしたら幸せにできるのかと頭を悩ませていて……?  とびきり不幸な妃と不憫な皇帝が、一緒に幸せを模索するお話。

【死に繋がる不幸を招く呪い】と【死ぬと時間が戻る祝福】を持つ少女・ソーニャは【他者の祝福・呪いの影響を受けにくくなる祝福】を持つ皇帝・エルクウェッドになんとかかんとか見つけ出された。知らないところで彼女の巻き起こす死に戻りに巻き込まれ続けて限界寸前だった彼から、これ以上の死に戻りを阻止するために自らの【最愛】──婚約者になれ──と申し渡されてしまう。それ以来なんやかんやあったりしたものの一度も死に戻ることもなく、お妃教育や両親との顔合わせなどが進んでいって……?

エルクウェッド、本当にどこまでおもしれえ男なんだ……

2巻も引き続きめちゃくちゃおもしろかった!!肝であった死に戻り要素が1巻でほぼ(物理的に)解決していたので続巻が出ると知ってどう続けるの??と思っていたんだけど今回はなしくずしに婚約者となった二人の心の距離を縮めていく話にシフトしていってて、1巻読んだときに少しだけ思った「これお互いに恋愛感情ないままゴールインしちゃうやつだな!?」という部分をしっかりフォローする内容になっていました。

世界でただひとり同じ時間軸に生きている相手同士でありながらも全く正反対の半生を過ごしてきたふたり。片や祝福に目覚めて以来短い期間で死にまくってきたせいで(死の危険に繋がりかねない)無駄なことは一切出来ず、ただ「生きて」きたソーニャ。そして、ソーニャの死に戻りに巻き込まれ続けたせいで未来予知に近い万能の対応力を備えつつ自他ともに認める「超」趣味人となってしまった賢帝エルクウェッド。趣味特技に「死ぬこと」と書いてしまうようなソーニャを幸せにするためにエルクウェッドが自分の趣味の数々を一緒に体験させるぞ!!選ばれなかった后候補達と絡ませて女友達も作らせるぞ!!とにかく楽しいことをさせるぞ!!と張り切る姿が印象的で、そんな彼の突拍子もない行動に巻き込まれてツッコミまくりながらも彼から様々な人生の悦びを教えられてどんどん幸せになってしまっているソーニャが微笑ましかったです。

そして必死に彼女を幸せにしようとして彼女のことばかり考えているうちに……そんな彼から「幸せ」をおすそ分けしてもらって振り回されていくうちに……お互いに形だけで始まった恋愛関係に中身が伴っていく。同じ記憶を共有する同士であることを越えて互いの人柄に惹かれ合っていくのがとても良かったですし、最後にはしっかりと両思いのカップルになっていったことに心底ホっとしてしまいました。1巻のラストでは少し不穏なフラグも見え隠れしていたし、ソーニャの祝福が力を失うことによってエルクウェッドがなしくずしに獲得していた未来予知にも近い力が失われ、スーパー賢帝からただの人間になっていくことへの心配も少しあったりしたのですが、そんなものを笑って吹き飛ばして幸せになっていくような力強いエンディングが最高でした。

……それはそれとして、やっぱりエルクウェッド本当に面白え男なんだよなあ!!!事あるごとに奇声を発してソーニャをビビらせるのには笑ってしまったけどめちゃくちゃ自然にソーニャに襲い来る死の危険を防ぎまくってたり、なんならお妃教育すら誰よりも完璧にこなしてしまう経験豊富さとか、いやそれを得るまでの道のりを考えたら全然笑えないかもしれないんだけどやっぱおもしれえ男だよお前……女装の挿絵が無かったことだけが心残りです(コミカライズに期待)。そんな超趣味人の陛下にあてがわれるために集められた、全体的に一芸特化型でおもしれえ女しかいない后候補の面々が次々とソーニャに自分の得意分野をプレゼンしながら「でも陛下にはかなわないんですが」と負けを認めていくところとかもうこんなん笑わずに読めるわけ無いんですよねえ。今回は不自然にガタいが良く運動神経の良く時折陛下とともに奇声を発しながらアクションしてくれる侍女(意味深)も加わって奇声2倍増しなのも最高でしたね!!

最後に語られる結婚後のソーニャの伝説がまたいちいち面白く、そしてこのくだりだけで言葉とおりエルクウェッドがソーニャを幸せにしてしまったのわかるのがズルい。もう本当に命果てるその日まで夫婦で面白おかしく幸せな毎日を送ったということなんだろうなって。最後まで楽しく笑って読める、最高の完結編(だよね?)でした!

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職業、仕立屋。淡々と、VRMMO実況。

 

効率、出会い、トッププレイヤー争い、興味なし。 私はとにかく黙々と収拾、生産、販売作業ゲーがしたいのである。 ──そう思って、気ままにクラフトを楽しむVRMMO『きまくら。』で仕立屋になった少女・ビビア。推しキャラの服の作成やアイテム採集など、ゆるゆる服作りをエンジョイ中。図らずも革命イベントを発生させて一躍注目と賛否を集めると、お店は大繁盛&大炎上! まあ匿名世界だし、あんま気にしなくていっか、と叩いてくるアンチは全て無視、大荒れ掲示板も一切興味なし。だけど、作った服に特殊スキルが付与されるからか、注文は止まらない……。ただ楽しみたいだけの彼女は、やがて全プレーヤーを揺るがす存在となっていき──? 世知辛い世界をのんびり楽しみ尽くす、ほのぼのクラフトファンタジー!

クラフト要素目当てでVRMMO『きまくら。』をはじめたビビア。プレイヤーとの交流は殆どしないで、仕立て屋として洋服を作ったりNPCと交流する日々を続けていたがどうも周囲の様子がおかしい。どうやら彼女が偶然発生させてしまったイベントがゲーム世界前提を揺るがす重要イベントだったらしい。しかもこのMMORPG、ただのほのぼのクラフトゲーではないみたいで……!?

サバサバ女子、殺伐ネトゲで炎上しながら淡々と生きる

1巻読み終わるまでずっと動画配信モノだと勘違いしてました。この主人公がどんな流れで動画配信の道に!?ってずっと不思議に思ってたんだけど普通にそんな展開なかった。主人公がクラフト系のVRMMOしてる様子を淡々と(小説の地の文で)実況しているお話、といえばまぁ確かにそうなんだけど、配信モノの作品が増えてきた今このタイトルすこし紛らわしいなぁ……と思いつつ、「実況=動画配信ジャンル」という認識が自分の中で結構出来上がってしまっていることにも驚愕した。クラフトゲーやホラゲーの実況とか割と好きです。

ほのぼのクラフトゲーとは名ばかり、晒し上げ上等身内ノリ上等プライバシー皆無プレイヤー同士の競争要素ありという殺伐MMO『きまくら。』で淡々とクラフト要素を楽しんでいたところ、クラフト特化のプレイスタイルが福を呼び込んだのか様々な新要素を発見してしまう主人公のビビア。光速で特定されて炎上するも、全く気にせずにアンチとなんかうるせーやつは全員ブラックリストにぶちこんで淡々とクラフト&NPCとの交流を楽しむ……というサバサバっぷりが大変に良かった。NPC交流・クラフト要素に対する熱の入れように対してリアルプレイヤーに対する対応が塩すぎるの面白い。

主人公が新要素を発見しまくり、クラフトしたアイテムにスキル付けまくり……とゲーム内で無双してる要素にちゃんと理由があるのも良かった。服飾をやりたくてゲームを始めた彼女がゲームならではのショートカット系スキルを基本的に使わず、ひとつひとつ手作りで仕上げていったところそこにスキル付与の隠し要素が潜んでいたと。そりゃあ確かにゲーム慣れててゲームとしてクラフトを楽しむ層はやらないし見つけられないよなあ。おそらく、プレイヤー自身のデザインセンスの高さも関わってきている感じがするので誰でも出来るわけではないというのがまたエグい。彼女が発生させたシエルシャンタの親密度ストーリーだって完全にキャラクターへの愛情じゃなくてユーザーのデザインセンス次第じゃないですか。シエルシャンタ廃のゾエベルさんは強く生きて欲しい……。

しかし面白かったんだけど、色々と噛み合うまでが長かった。序盤はビビアが本当に淡々とクラフトゲーをやっているだけで、章間に挟まるユーザーチャットでのやりとりもある程度本編と繋がりが無いわけではないけどそんなに噛み合っておらず……中盤でビビアが「革命」イベントを発生させて炎上するまでは全体的に起伏の少ない状態が続くのでだいぶ掴みが弱い感じ。その代わりに、革命イベント発生後は一気にこれまで積み上げてきたユーザーチャットでの設定や会話が本編に生きてきて面白い。この辺の全体的な立ち上がりの遅さは良くも悪くもWeb小説ならではだなあ。

この手の、書籍化すると1巻の時点でストーリーの方向性が見えないまま終わる作品が多い感じなのもやや難で、というか1巻なのに地味に気になる終わり方するじゃないですか。リアルプレイヤーとの交流をサバサバとぶった切りすぎて、同じクラフトガチ勢であるキムチさんに怯えられてるの笑ったけど。発生させてしまったメインストーリーの展開は今後どうなっていくのか。色々不穏な要素も見え隠れするNPC交流の行方は、主人公はこのまま基本交流なしでサバサバやっていくのかそれともなんだかんだで交流が増えていくのか。「結社」とは一体………とりあえず、2巻でどうなっていくのか楽しみにしたいと思います。

それにしても、「治安の悪いネットコミュニティ」の描写がリアルすぎて地味に生々しいな。妹ちゃんの所属していたギルドの内輪もめの話も結構ネットあるある……だし、バレッタさんの初対面の相手にクレーム9:絶賛1のメッセージ投げて許されると思ってる感じとか、竹中さんの空気読めないオタクっぷりとか、『きまくら。』に「。」を付けないで発言すると自称警察が沸く流れとか。というか、この往年の匿名掲示板のようなノリのMMORPGにソシャゲもびっくりのランキング要素入れて札束でNPCの本妻争いさせるのエグいよ……。

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【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう 2〜けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?〜

 

カクヨム年間総合1位の超人気作!
バズリまくってついに収益化を達成したカリン。 記念すべき初回配信に現れたのは、憧れのセツナお嬢様の“生みの親”もちもちたまご先生で……?  一方、カリンをバズらせるきっかけとなった迷惑系配信者・通称ゲロも、虎視眈々とカリンを狙っていた。 あらゆる注目を集めつづけるカリンだが、その実力はまだまだ未知数。まさかダンジョン崩壊を機に、“フィスト●ァックお嬢様”を超える伝説が生まれることになろうとは、カリン本人を含む誰も知らないのだった――。 人気すぎておハーブ大農園!!! 規格外お嬢様のダンジョン無双バズ、第2弾!

若手迷惑系配信者を成敗したチンピラお嬢様として頭角を現し、迷宮攻略生配信で各所に衝撃を与えた山田カリン。ところが、配信中のちょっとした行動や失言が原因でおかしなネットミームが生まれつつあった。マイナスイメージを払拭するため、取り急ぎ雑談配信を行うことにするが、そこで再び衝撃の事実が発覚して……!?

(読者とリスナーと配信者自身の)新鮮な悲鳴は健康に良い

1巻の時点で驚きの連続だったのでもう驚かねーぞ!!と思いながら読んだけど1巻の内容なんて全然まだ氷山の一角でしたね!!今回も最初から最後まで驚きの連続だったしめちゃくちゃ笑った……いやもう本当に、ここまで頭をからっぽにしてケタケタ笑いながら読める作品って貴重なのでこのままのノリでどこまでも行って欲しい。

1巻の時点で大分情報量が積載過多という感じあったんですけど、彼女のトレードマークであるドレスの素材の話をキッカケにしてまた次から次へと明かされていく驚きの新情報に困惑するしかない視聴者に笑ってしまう。ひょっとして今見せられてる実力も氷山の一角なのでは……?と思っているうちにそれを実証するような出来事が発生するの笑うし、それはそれとして全然関係ないところで勝手に変なことやって自滅しているお嬢様が可愛くておハーブ。

個人的には収益化記念配信の話が凄い好きで、配信を見ている限りどうみても苦学生なカリンに金を持て余した大人たちがすごい勢いで赤スパ投げるのを最初は微笑ましく眺めてたんですけど、いやいくらなんでも額がヤバすぎない!?とだんだん真顔になってきて、最後にカリンがこよなく愛するセツナお姉様の生みの親・もちもちたまご先生まで現れてしかも喋るたびにスパチャの限界額投げてくるの本当にまあそのくらい投げても全然問題ないくらい今回の件で儲かってるだろうし感謝してるんでしょうけど普通に額が怖い。そして収益化配信の時点で十分ヤバかったのにその後のカリンお嬢様が渋谷を救った後の配信に至っては彼女の活躍に感銘を受けた視聴者からガチで彼女に生命を救われた人までがこぞって限界額を投げ始めるので更にヤバい。いや本当にみんな未成年の金銭感覚壊そうとするんじゃないですよ!!???こんなん実際に貰ってしまったら頭おかしくなるわ!!!

書き下ろしの真冬ちゃんの過去話が良かった

いろいろな意味で脇の甘いカリンお嬢様の配信を影に日向に支える名サポーターが同じ高校の同級生であり親友の真冬ちゃん。本来は未成年が持ち帰れないはずの素材を活用するための裏技を伝授したり、配信についても致命的な失敗をしないように(でもできる限り自由に動けるような形で)カリンに知恵を授けていて今回じわじわと「ただの高校生じゃない」感を出してきた真冬ですが書籍書き下ろしで掲載されていた彼女の過去話がとても良かったです。優秀なダンジョン探索者として国に生かされてきた彼女が大きな挫折を味わい一線を退き、失意の中でカリンと出会い、彼女の突拍子もない言動に振り回されながらも少しずつその姿に心を癒やされていって……やがて、彼女のダンジョン配信を見守っていきたいというささやかな願いを持つに至る。一方で実は真冬ちゃんの事情や実力をなんとなく察しているカリンも同世代の強者として彼女を尊敬し、いつか彼女に恩を返せる日が来るのを心待ちにしている……という珠玉の女の子同士のクソデカ感情エピソードが大変良かった。

でも、やっぱり最後の最後でカリンお嬢様の無双っぷりとその実力を目の当たりにする羽目になり、普通にドン引きする元歴戦の猛者・真冬ちゃんの姿におハーブ生え散らかすわけですが。いやでも本当にいろいろな意味で脇の甘いカリンお嬢様の配信が普通に笑える感じで収まってるの完全に真冬ちゃんがコントロールしてるおかげだと思うので今後も仲良くしていって欲しいですよね……いや本当に主に生活費の使い方と金銭感覚のあたりは上手くコントロールしてあげて欲しい…………頼んだよ真冬ちゃん………………。

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これが魔法使いの切り札 2.竜の少女

 

妹分の正体は――竜!? 波乱を呼ぶ魔法学園ファンタジー第2弾
「このままならば――貴様は退学だ」「なんでぇ!?」 その特異な体質から魔法学院の在籍を許されたリクス。だがシノの付きっ切りの指導もむなしく、壊滅的な成績を叩き出し至極真っ当な理由(?)で退学の危機に瀕してしまう。 「団へ帰るっす! それを拒むというなら、力尽くでもッ!」 さらにそこに傭兵時代の妹分・トランがリクスを連れ戻そうと学院にやってくる。学院の中で“竜”の力を存分に振るう彼女のせいでこのままでは即刻退学!? 学院に残るため、リクスはトランを自身の召喚獣にしようと彼女との契約を狙うが―― え? トランって元々は俺の召喚獣だったの? なにそれ!?

魔術師の適性が皆無と診断されたものの、なんとかエストリア魔法学院に残留できることになったリクス。ところが、ペーパーテストの成績が壊滅的という真っ当な理由で再び退学の危機に。部活動での評価アップを狙って部活見学をはじめたが、そこに傭兵団時代の同僚の少女・トランが現れて……!?

色々と謎が深まってきたなあ……!!

一難去ってまた一難、リクスを追って学院にやってきたトラン(※正体はリクスと中途半端な形で繋がっている竜の少女)を巡って騒動が勃発するシリーズ第2巻。魔術師としての才能が無いリクスとトランがどうして不完全な形とはいえ召喚契約で繋がっているのか、その契約を正式なものにするためにはどうすれば良いのか。召喚契約を不完全な物のままだと即退学という崖っぷち、さらにそこに祈祷派を黒幕としたよからぬ企みを持つ連中がトランを狙いはじめる。崖っぷちの状況を打開するまでの流れでリクスが夢を通してかつての『黎明の剣士』の旅路を垣間見ていく……という展開がなかなか楽しかったのですが、最後の最後でシノの爆弾発言で吹き飛んでしまった。色々と謎が深まってきた……!!

シノがそうだったことだし、リクスも『黎明の剣士』の生まれ変わりなんだと1巻のラストを読んで思いこんでいたけど確かに名言はされてなかったな……と。リクスのスフィアの閉じ方の話とかも自然にああなった感じではなさそうだし、1巻で軽く語られていた過去話も含めてまだまだ不穏な過去話が埋まってそうな雰囲気なんですよね。というか、どうしても前作読者としては黎明の剣士というとロクアカに登場した「彼女」を連想するわけで……生まれ変わりじゃないとすると割と血なまぐさい連想をしちゃうんですが……。匂わせだけのスターシステムかも知れないけど、ロクアカと用語や単語の重複が多いの本当に気になるな……。

個人的には1巻以上に謎めいてきたリクスの出自やますます不穏になっていく祈祷派の動きなど、ますます続きが気になる終わり方で今後の物語がとても楽しみなんですが、それはそれとして今回も部活見学で魔術師達の中でリクスが物理で無双するみたいなコミカル展開もめちゃくちゃ楽しいので、両方バランスよく摂取できると嬉しいな。というかこのシリーズ、結構普通に本誌でドタバタしてるだけの短編とか読みたいんですけど……!!本誌で連載してるロクアカが終わるまで二作同時進行は流石にないと思うけど終わったらやってほしい気持ちが凄い。よろしくおねがいします。

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