宝島社様より献本をいただきました!
魔界で育てられ、魔女となった人間・クレアは自らも悪魔になることを望んでいた。そんな時「1000人の処女を一斉に発情させれば願いがかなう」という話を聞きつけて、全校生徒が1000人の女子校・空百合学園に潜入する。魔法の力で殆どの生徒達を発情させ、支配下に置くことに成功したのだが彼女の魔法で発情しない生徒が4人居て……!?というお話。
あらすじからエロい話を想像していたら確かにやってることはエロいんだけど描写不足でエロさを感じない……という残念さ。いや実際にこれちゃんと描写したらレーベル的にアウトー!なのはわかるんですがもうちょっとこう健全なレーベルでもエロさを感じさせる書きかたはいくらでもあるとおもうのです。というかエロ書けない人が無理にエロを書こうとして恥ずかしくて肝心な所は書けなかった!みたいななにかを感じる。(単にレーベル的な規制の結果大事な部分が削られてそうなっただけかもしれないけど)
逆に、終盤の麻子・桃音をオトすあたりで見せた「支配下に置けなかった女の子達の特殊なフェチズムを満たし、その隙間を埋めて支配下に置く」という展開が凄く面白かったので個人的にはエロ描写をもっと減らしてこっちの展開をもっとメインに置いてくれてもよかったんじゃないかなあと。人間に捨てられ、魔族の中で育ち同世代の少女達との接触を持つことがなかったクレアが発情しなかった少女達と心の交流を持つことで少しずつ奥底にしまいこんできた寂しさ自覚していく様子もよかったし、育ての親代わりのサキュパス・メアリーからの親離れ的な展開も美味しかったです。
……最初の設定を見た瞬間に「女子校の生徒1000人全員が処女なんて絶対ファンタジーだありえない!!」と思ってしまった私の心が一番穢れてる気がしましたすいません。