うわあ、「ひめぱら」と比べて刊行ペース遅めなのにこのヒキは。文化祭を前にしていつものように(?)悠太を取り合う麟音と美麗の前に、新たな美少女が……というお話。
以前からもそういう部分が多かったけど、最早完璧に「デレ」を隠しきれてない、デレデレ状態の麟音が可愛い。同時に悠太もかなり麟音に対してデレを隠しきれて居ないので「いい加減くっついちまえよ!」状態なのに色々な理由から交換留学生の巨乳美少女・サラと恋人ごっこを刷る羽目になって、というのが大変もどかしい。麟音のツンデレは既にわざとらしいをはるかに突破した何かになってるし、悠太もさりげなく麟音のすきそうな出し物を調べたり……とすっかりデレちゃってるんだよなあ。
新キャラのサラに関しては微妙に後ろ暗い所はありそうなんだけど、何かたくらんでいるとかというよりもどちらかというと麟音達のように強くはいられず、罪悪感を感じながらも「ズルい女」をやってしまっている感じな彼女の姿がいじらしかったです。しかし、悠太と麟音がデレてしまっている以上、完全にただのかませ犬なんだけどな……そして二人の関係が割合好きだとお邪魔虫にしか見えないんだけどな……!!
悠太の「巨乳好きが祟って自分の本当の気持ちが見えてこない」がある限り、こういう状況が繰り返されるのは仕方ないんだろうけど、悠太がなんだかんだで胸の大きさだけで女の子のよしあしを判断してるわけじゃないのは美麗さんとの件で確定的に明らかになってしまっているわけで、今回の件はちょっと蛇足に見えなくも無い。結局の所、二人が付き合いだすきっかけとなった「過去の1ヶ月」を掘り起こす為の新キャラなのだろうけど、そろそろ真実が見たいかなあ。出来れば今度は早めの続編を、お願いします。
キーワード:水月 悠 (8 件 / 1 ページ)
女帝・龍凰院麟音の初恋3
[著]風見 周 [絵]水月 悠 悠太と付き合っている事が発覚して以来、麟音の元には交際を求める男子生徒が殺到。そして悠太は嫉妬に燃える男子生徒達から追い掛け回される日々を送っていた。そんなある日、麟音のピンチを颯爽と救ったのは、彼女の執筆している小説の主人公“カケル”にそっくりなイケメン・天王子翔。彼はかつて悠太によって婚約を破棄された麟音のもと許婚で… |
今回はいつも以上に2chネタやパロネタ多かったような…男子生徒たちが「女帝は俺の嫁」って言いながら襲ってきたり、ボクシング部の主将が「麟音たんを開放するお!」って言い出したときには思わず噴出した。そして良いシーンで「この長い生徒会坂を…」とか出てきて決壊した!!良い意味でも悪い意味でも「やりすぎ感」を感じて、それがこの作品の魅力といえば魅力なんだろうなあ…西尾維新の「化物語」的、趣味でうっかり突き抜けちゃいました感が結構楽しい。
しかしそろそろ悠太は自分の置かれてる状態に気付くべきというか、ある意味不自然なまでの鈍感さにもどかしいものを感じなくもなかったりします。というか、「気付いてないから」というのを盾に、完璧な麟音と美麗の二股状態に突入してるのがちょっとなぁ……“気付いてない”では済ませることと済ませないことがあるよ!悠太が麟音に惹かれているのをある程度認識した上で麟音を助けようとする悠太に手を貸す美麗の姿なんか、ちょっと切ないものがある。
二人三脚の下りや今回のクライマックスなど、普通にかっこいい姿も見せてくれるだけに、そろそろこの辺で自分の気持ちが本当はどちらに向いてるかを認識してほしいです。でも、悠太かっこいいよ悠太とか思ってたら、オチが色々酷かった。いやどこまでも基準は“おっぱい”かよ!!!という意味で酷かった。いや、良い意味でどこまでも「おっぱい好き」を貫く主人公という意味ではよかったというべきなのか……
それにしても噛みまくりつつテンプレ通りのセリフを量産する麟音、お嬢様らしいプライドの高さが邪魔してなかなか本当のことが言えない美麗、そして天然で本心に気付いてなくて対麟音専用ツンデレ状態の悠太。麟音も悠太も美麗もどんだけツンデレなんだよ!
次の巻からは美麗お嬢様のラブコメ本格参戦+新ヒロインを加えた四角関係なお話?悠太もなんだかんだいって麟音への気持ちが育ち始めている感じなので、次でその気持ちがどのような意味を持ってくるのか、ちょっと楽しみ。そしてそろそろ二股状態からは脱却してほしいなあ……
ところで、創平の女装姿に挿絵がないのはなぜですか。
いやむしろあそこは創平よりも悠太が女装すべk……ゲフンゲフン。
女帝・龍凰院麟音の初恋 2
[著]風見 周 [絵]水月 悠 夏休みが明け、2学期も継続して麟音と恋人ごっこを続けることにした悠太。風紀委員長として恋愛を取り締まってきた麟音の交際を学校内で公にすることは憚られ、周囲には知られないようにしてきたつもりだったのだが、ライバルにして巨乳生徒会長の姫神美麗に勘付かれてしまう。麟音を挑発する為、悠太を誘惑する生徒会長におっぱい道3段の悠太はメロメロだが…!? |
麟音のライバルで生徒会長で悠太には憧れの巨乳生徒会長こと姫神美麗の誘惑にすっかりメロメロな悠太にヤキモチ焼きまくり、舌噛みまくりの麟音の姿に思わずニヤニヤ。見た目とのギャップが大きい美麗さんとの遊園地デートで、美麗がだんだん悠太に惹かれていくあたりは思わずきゅんきゅんしてしまいます。悠太の身の翻しようは正直女としてはヒくものがあったのですが…まあ元々憧れの女性だったというんだからしょうがないのかなぁ。あのメロメロっぷりがあるからこそ、悠太が麟音の不在に徐々に物足りなさを感じていくあたりが最高に引き立ってる感じがしますし、終盤の熱血展開も凄く良かったし。
ただ、なんかちぐはぐなモノを感じて戸惑う場面も。
どんなに後で「実は頑張りやさんな良い人」みたいな描かれ方をしても、序盤で麟音に対して行われた虐めがあまりにも陰湿すぎてちょっとドン引きしてしまった、というのが最大のネックでした。なんか後半になると皆が「あの虐めは麟音の今までやってきたことが酷すぎたからしょうがないよね」みたいな感じになってるのが凄い不思議で…もう明らかに「自業自得」で済むレベル超えてたと思うんだけどなあ。あれってヘタすりゃ怪我人や自殺が出るレベルなんじゃと思ったし。……あの場面がもうちょっとライトなものだったらまだ許せた気がするんだけど……なんだろう、この得体の知れないモニョモニョ感。
その部分以外は文句なしに面白かったんですが。悠太のバカかっこよさも相変わらずだし、ギャップ萌えの私としては実は努力屋で可愛い人な生徒会長にも、基本的にはとても萌えておりました。時々麟音のツンデレっぷりや悠太の鈍感ぶりがあざとすぎるなあと感じる場面もありましたが、あれはあれでこのシリーズの味ってことでなんとか…。
今後は生徒会長も恋愛戦線に加わってきそうだし、麟音と悠太の失われた1ヶ月についても新展開がありそうなんで、続きがとても楽しみです。
あ、個人的に今回一番ツボったのは各章毎に差し込まれるメールのやりとりだったかも。誤字脱字だらけ、トンチンカンな顔文字・絵文字使いまくりな麟音の文章も相当おかしいのですが、冷静すぎる悠太のツッコミと蘇芳さんの絶賛ぶりの対比に噴いた。お嬢様莫迦もいい加減にしろよこのメイド。(←褒めてます)
恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面 3(下) ?わたしが愛した魔王?
[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠 魔王・薫卓の復活により魏は壊滅。太陽は昇らず、深刻な食糧危機に人々は困窮する。そして、華蝶仮面はあれ以来、姿を見せることはなかった……。そんな中、本郷一刀達は生き残った蜀や魏、元薫卓配下の猛将達を集めて"華蝶戦団"と呼ばれる反抗勢力を作り魔王に対抗しようとするが… |
今まで無敵だった華蝶仮面が敗れて復活するくだりやこれまでの敵キャラが心強い味方として現れる流れ、魏・呉・蜀の三国勢が一つの仲間として協力して挑む戦い。そして敵は操られたかつての仲間。絶望的な戦いに臨み、次々と倒れていく仲間たち。多くの犠牲を払いながらも進む一刀と曹操はかつて大切な時間をともにすごし、魔王となった少女・薫卓を救うことができるのか…という感じで相変わらずベタベタな王道熱血展開の目白押しなのですが、なんでここまできて「僕たちは彼らの犠牲で勝ち取った平和をずっと忘れない…」的なオチになるんだよ?…ここまできたら当然ご都合展開で全員復活円満エンドでしょー!!!
そもそも、曹操vs薫卓のラストバトルそのものがなんかグダグダで、これまでの「華蝶仮面」シリーズとは思えないほど面白くなかった…展開そのものは悪くないけど、個人的には薫卓の不意打ち以降はなんとかならなかったのかと思う。肝心かなめの曹操vs薫卓のバトルがあんまり盛り上がらなかったというか……っていうか劉協いらないよ劉協。最期は何をしたいのかよくわからなかったし、こいつ出さないか最終決戦前に一刀あたりと相打ちさせて、早々にご退場願った方が面白かった気がするんだよな?…
賈駆が突然過去の話を持ち出してきたのもちょっと唐突に感じたというか、できれば賈駆の態度以外の部分でもそういう過去を思わせる描写がほしかったような(それともこの、白装束が一刀を戦わせるために薫卓を引っ張り出した云々の設定は原作の公式設定なのか…?)
一応曹操と薫卓に関しては生き残ったような描写がありますが(拡大解釈すればラストのあれでラストバトルにかかわった全員が生きてたという解釈もできそうだけど)、その他は生死すら不確定…というか明らかにラストバトルで死んだくさいキャラに対して救済措置が取られなかったのは残念すぎる。ラストを「ご想像にお任せします」っていう終わらせ方は悪くないと思うんですが、これだけ王道ベタベタなご都合主義で突っ走ってきたこのシリーズがそれをやる必要性がどこにあったのかがとても疑問だったりします。うーん、やっぱりラストはなんとしても納得できない……
ただ、ラスト以外の盛り上がりはシリーズ最高潮で、ほんと凄かった。特に、今までずっと悪役っぽい描かれ方をしてきた周瑜のあの発言には感動。愛紗・鈴々と一刀のデートの約束シーンもホロリとくるし、孫権・曹操が一刀に真名を呼ばせるシーンとか微笑ましすぎるし、何より素晴らしいのは袁紹一派の(たぶん)最初で最後の大活躍!!いろいろな意味でかっこいい、かっこよすぎるよ袁紹…挿絵も今まで以上に良い味を出していて、良かったです。特に決戦前の全員集合絵と無駄にかっこいい袁紹軍、一刀の一枚絵は最高でした。
ああ、しかしこのシリーズがこれで終わりなのが素直に惜しい。やっぱり原作プレイすべきですか?こういう熱血展開目白押しのエロゲならば迷わず買うんですが……
恋姫†無双 ~ドキッ★乙女だらけの三国志演義~【新装版】 BaseSon 2008-04-11 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~ BaseSon 2008-12-26 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
女帝・龍凰院麟音の初恋
[著]風見 周 [絵]水月 悠 巨乳をこよなく愛し、学園でも“変態”と親しまれるエロ少年・月見里悠太。ひと夏の出会いに胸を躍らせて夏休みに突入……した筈が、目を醒ますと“学園の女帝”と呼ばれる貧乳風紀委員長・龍凰院麟音の屋敷に居た。二人はこの夏休みの間に出会い、恋に落ち、そしてその記憶を亡くしてしまったと言う。半ば強引に1ヶ月間の記憶を取り戻すことを強要されるが麟音には秘密があって… |
というわけで、「殺×愛?きるらぶ?」の風見周さんの新シリーズその1。序盤で「ジョルジュ長岡」だの「おっぱい!おっぱい!」だの「非モテ」だの「プギャー」だの「ただの○○に興味はありません」だの「中二病」だのと、2chニコニコ中心にメタネタ乱発状態で「これは、最近やたら流行しているオタク系メタ小説の類かーーっ!」と思ったら後半は普通に王道ラブコメでした。
巨乳をこよなく愛しジョルジュ長岡を心の師と仰ぎ、女の価値は胸のサイズにあると言って憚らない変態少年・悠太と傾国の美少女だけど胸はなく、何かと長刀を振り回すキツイ性格から“学園の女帝”と怖れられる恋愛嫌いのお嬢様なんだけど、その実態は少女小説家希望(小説はひたすら邪気眼中二病風味)で恋に恋する自称“非モテ”の女の子・麟音がお互いの喪われた1ヶ月間の記憶を求めていくというお話。
カタブツのお嬢様で、恋を恋愛小説でしか知らない麟音の初心な反応がとても可愛い。普段の態度と日記に描かれる浮かれ具合のギャップにもニヤニヤしてしまうし、恋に…というよりもこの場合、記憶を失っていた間の自分に恋い焦がれて一生懸命その記憶を取り戻そうとする姿が微笑ましいじゃないですか。興奮すると噛み噛み言葉になっちゃうのは正直狙いすぎで勘弁してほしかったんですが…。あと何度読み直しても「きるらぶ」の有栖川咲夜に見え(強制終了)
そして、どうしようもないおっぱいバカで変態の悠太が時々見せる“バカかっこよさ”にきゅんきゅん。また、「貧乳好きはアウトオブ眼中」といいながらも少しずつ麟音本人の可愛らしさに惹かれていく様子が描かれていて、その心の動きが凄く良い。ジョルジュ長岡の使い方が特にうまかったなあ。終盤の展開はある意味王道中の王道なのでむしろそこでそう来なかったらダメだろう!という感じなのですが、『再現デート』の顛末があまりにも反則だと思うの……正直ものすごいときめいた。
シリアス鬱グロなバトル展開がなくなってしまったのは個人的にはちょっと寂しいのですが、ハイテンションなラブコメとしてとても面白かったです。正直「きるらぶ」のラブコメパートはあまりツボにこなかったのですが、こちらはものすごく面白かった。もろにシリーズ化という感じの終わり方だったので次巻を楽しみにしたいです。
ところで、あとがきでラノベ作家さん達との合同職場を持つに至るきっかけが語られてますが、これは来月発売される杉井光さんのライトノベル作家擬美少女化コメディ(勝手に命名)「ばけらの!」を受けての内容なんでしょうか。各先生方のブログを拝見する限りいろいろな意味で楽しそうな1冊なのですごく楽しみだったりします。ていうか新ジャンル「ラノベ作家801」を作家自ら推奨しようとしているようにしか思えない。(勘違いです)
鈴木大輔×風見周ですよね?わかります。(ひどいオチ)
ばけらの!杉井光 / 赤人 ソフトバンククリエイティブ 2008-09-11 by G-Tools |
恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面 3(上) ?わたしを愛した覇王?
[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠 赤壁の戦いを切り抜け、新たなる仲間となった鳳統と共に呉を離れた蜀御一行。ところが再び路に迷い、今度は魏にたどり着いてしまう。そこで彼らはかつての敵である董卓軍と遭遇するのだが、様々な行き違いから董卓が曹操の元に囚われる羽目に。赤壁での無理が祟って倒れた華蝶仮面の回復を待ちながら董卓奪還に力を貸す事になった一刀達だが… |
史実とは対照的におどおどした引っ込み思案の少女・董卓と、2巻でもちょっぴり登場して高飛車っぷりを見せ付けてくれた曹操によるハートフル百合ストーリー。赤壁の戦いでの悪役っぷりもとても素敵だった曹操様ですが、今回は「覇王」として厳しいながらも仲間を思いやる強い王としての一面と、意地っ張りな一人の少女として自分とは対照的な董卓に惹かれていく姿が描かれます。ていうかとりあえず今回の感想曹操様可愛いよ曹操様!!でいいんじゃね!?
典型的なツンデレ少女で、気高く誇り高く強い曹操が、後半に行くにつれどんどん董卓にデレていく姿が可愛らしくてたまりません。一方で董卓の正体を知った彼女が自分付きの召使としてただの“月”という少女を愛せなくなった事に対して葛藤する姿がまたものすごく魅力的。そしてラストで魏の「覇王」としての自分を貫こうと決意した曹操が、結局どうしようもなく自らの感情に振り回されてなりふり構わずしまう董卓を追いかけてしまう姿が可愛すぎました。挿絵の入れ方がまた物凄く絶妙なんだ……。曹操と董卓、二人の関係が次に発売される「下巻」でどのようになってしまうのか、とても楽しみ。
華蝶仮面の能力に制限が加えられ、そんなときに限って彼女の力がないと厳しい事件が次々と起こるのはお約束。彼女が主役の外伝ということで、よもやこのままフェードアウト…ということはないでしょうが、上巻での絶望的に厳しい展開からの大逆転!にも期待したいところです。
恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面2 ?赤壁は燃えているか?
[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠 長坂坡で魏の軍勢と闘っている最中、仲間とはぐれてしまった本郷一刀。華蝶仮面の助力を得て、なんとか逃げ延びたのはよかったが、たどり着いたのはなぜか呉の都!?貂蝉と諸葛亮といういつものメンツが勢ぞろいした所で仕方なく(?)喫茶店で資金を稼ぐ事にしたのだが魏が呉にも戦争をしかけてきて… |
今回は呉に舞台を移し、有名な「赤壁の戦い」を舞台に華蝶仮面が大活躍。三国志の内容殆ど関係なかった1巻よりも三国志好きが脊髄反射できる内容になってます(多分)。もちろん、怒涛のような「燃え」展開も健在です。矢を筋肉で跳ね返す二号とか!うちのめされ、絶望した少女達がそれを乗り越えて力強く立ち上がる姿とか!巨大ロボいっぱいとか!!無茶苦茶な戦闘力計算式とか足りない分は気合と根性で補うとか!!一触即発状態だった呉勢力と蜀勢力が、一つの目的を前に団結して爆弾解除とか!悪役なのになんかポイントが(百合方向に)ズレてる曹操様とか!!!(あれ?)(特に曹操と鳳統とのやりとりにはコーヒー噴いた)……とにかく、前回以上にアツい展開が目白押しになってます。
主人公の一刀が現実の三国志と照らし合わせて策を先読みしようとするところとかは上手くやっているなあ。ただの高校生が御輿的な役割だとしても何故一国の王としてやっていけるのか、エロゲとはいえ結構無茶な設定だなあと思っていたのですが上手い具合に納得できました。この辺は原作設定の妙だなーと感心してしまいました。ますますいつかやってみたくなってきたよ(笑)そして片っ端からであった女の子とフラグをたてまくる姿は、さすがエロゲの主人公といわざるを得ない。
しかし、呉のギスギスフィーリングっぷりは、もうちょっと掘り下げて読みたかったな?と思わなくも無かったり。「三國無双」シリーズの超アットホームな呉の姿に慣れてると、ギスギスしてる呉はとても新鮮でした。
3巻は舞台が魏になるようなので、巻毎に舞台を変えていくみたいですね。とても楽しみです。
恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面 ?成都を駆ける一陣の風?
[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠 ある日突然、異世界の…三国志の猛将達が皆女の子、という世界に飛ばされてしまった本郷一刀はいろいろあって現在は北郷(蜀)の王になっていた。そんな彼の領地に、次々と怪しげな輩が現れる!それに立ち向かうのは背丈を越える二又の槍を持ち、蝶の仮面を被った正義の味方「華蝶仮面」!!彼女は果たして悪を討ち、混乱に陥った成都を救う事が出来るのか……!? |
何故かノリはド健全な90年代の日曜朝に良くやってた特撮美少女モノ(笑)登場シーンでは絶対に高いところから現れる、仮面被っただけで正体バレバレのはずなのに何故かバレない、喫茶店に偽装したアジトにマッドサイエンティストの仲間に巨大ロボに“偽・華蝶仮面”に過去話に大切な人との哀しい再会に……と、とにかく特撮アクションものの王道展開を詰め込んじゃいましたという感じ。……というか、ものすごく面白いんですが、どうしましょうこれ。
ある程度原作につながる小ネタはあるのかもしれませんが、原作ゲームでの知識はほとんど必要ありませんし、そのテの王道熱血路線が好きな人なら間違いなく楽しめるのではないかと思います。とにかく展開がベタ。そして「萌え」差し置いて怒涛のようにやってくる「燃え」の嵐。師弟対決のくだりでは思わずホロリとしてしまいますし、お約束な展開で笑わせてもくれます。とりあえずここは三国志の猛将どもが皆萌えっ娘な世界なんだと把握しておけば楽しめるという、お手軽さ。今まで結構な数のノベライズ小説を読んできましたがここまで原作知識が必要なく楽しめるノベライズも珍しいんじゃないでしょうか。
そんなこんなで、ますます「恋姫無双」が気になってきてしまった今日この頃ですが、ここは一つエイヤっと原作にも手を伸ばしてみるべきなのでしょうか。エロゲー遍歴はそれなりにあるので特にエロがある事については気にならないし、この外伝のような雰囲気のゲームだったら大歓迎というかむしろ大喜びなのですが…教えてエロい人!