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お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 3

 

『ひとつ屋根の下で可愛い女の子たちと同居生活』。これほど男のロマンを刺激するシチュエーションは他にないはずなのに、現実はそう甘くない。生徒会メンバーとの同居に反対する妹をなだめたり、古い学生寮を大掃除したり、共同生活の役割分担を決めたりと大忙し。やれやれ、これじゃ気の休まる時間はお風呂に入ってる時ぐらいのもの――「ほれ姫小路秋人。お風呂に入る前にこの目隠しを使いな」……え? お風呂なのに目隠し? ってどういうこと? なんか不穏な予感しかしないんですけど? というわけで、大ヒット御礼のブラコン妹ラブコメ第三弾。アノ人がついにひと肌脱ぐ!? お風呂シーンの詳細についてはページをめくってみて!

相思相愛ブラコンシスコン兄妹と周囲の人々が繰り広げる、どたばたラブコメ第三巻。今回は恋のライバル(?)3人が姫小路兄妹が二人で住んでいた元学生寮に引っ越してきて……というお話。

個性豊かすぎる面々との掛け合いが相変わらず面白いんだけど、今巻は1巻・2巻と比べるとちょっとパンチが足りない。ラブコメにパンチを求めるのが間違ってるのかもしれないけど、1巻2巻ラストのサプライズ展開が割と好きだったんだよなあ……3巻ラストは2巻ラストで予告済みの話だった上に、あの人なら気づいててもおかしくないって気持ちが強すぎて意外性がなかったというか。

ここまできたら個人的にはいっそひたすら兄に残念で真っ直ぐすぎる愛を注ぐ残念な妹と、妹を弄るのに全力を注ぐ兄及びヒロイン3人……という構図に終始してほしかったんだけど、その辺もサブヒロイン3人が美味しい所を持っていった感で物足りなかった。ぎんぎんも可愛いんだけどさ、どうしても1巻読んだときに男子だと思ってたから彼女の可愛さを堪能しきれないなにかがさ……!!

姫小路を筆頭にした『御十家』の話など、今後へ続く布石のような設定がぽろぽろ出てきていたので、今後の展開に期待したいです。


お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2

 

この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』である――「確かにブラコンは不便です! でも不幸じゃありません!」「そうかしら。わたくしはあなたの存在そのものが不幸だと思うのだけれど」「そんなことより今回は、姫小路秋人があたしらの実家を一軒一軒あいさつして回るらしいぜ?」「ふふ、ようやく秋人が僕の家に来てくれるのか。これは楽しみだね」「むむうっ!? そんな話は聞いてませんよっ! お兄ちゃん、これは一体どういうことです!?」――すいません嘘です、ラブ コメです。家庭訪問の詳細についてはページをめくってみて!

相思相愛どころか、むしろ兄のほうが重症じゃねえか!!!(開口一番)

6年越しで一緒に生活できることになった兄妹を中心に巻き起こる、学園ラブコメ第二巻。超ブラコンな妹とサブヒロイン達が主人公を取り合う話……だとばかり思っていたら、予想をはるかに越えて兄、シスコンだった。いや、前巻からやや相思相愛の香りはかもし出していたけど、何かとすぐに広がる兄妹時空と、置いていかれるヒロイン残り3人が恐ろしくシュール。

良い意味で会話の妙と主人公の人間としてのヘタレっぷり・駄目さ加減を楽しむだけの作品という感じで、手軽に読めるのはいいなあ。兄妹間もただの相思相愛ラブラブだったらあんまり面白くないんだけど、兄が完全に「弄られて涙目ないもうとかわいいマジカワイイ」っていう性悪具合。かくして兄の手の内で意図的にフルボッコにされ、上手いこと操作されてしまう妹が正直可愛い。

しかし、残りのヒロイン達の中でアナスタシアは普通にツンデレ可愛いんだけどギンと会長が男子にしか見えなくて困る……というか文章だけ読んでると、この2人に関しては脳内で構築されるイメージが完全に男子なのは何故だろう…男言葉使ってるからとかそういう問題じゃない…挿絵の二人は凄く可愛いので私の脳内で酷く違和感があって困った。つかMFJでそんな、ガチBLな設定ないから!でもギンはマジ男子でよかったとおも(以下自主規制)

そして、例によって最後でひっくり返してくる展開。主人公の「秘密のお仕事」は途中で気づいてしまってから本当にニヤニヤが止まりませんでしたが次巻どうなる!?地味に楽しみになってきてしまった……。

巻末の「初期ラフ集」がヒドい(褒めてる)


お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

 

この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて!

両親の死をきっかけに別々の家に引き取られていた姫小路兄妹は6年の時を経てなんとか2人で暮せるようになった。再会した妹・秋子はその間にとびっきりの美人に、しかし超絶なブラコンに成長を果たしていて、ことあるごとに兄の秋人にラブアタックを繰り返してきて……というお話。

妹をはじめとしたヒロイン達とのテンションが高く軽妙な会話がテンポよくて、思わずニヤニヤしてしまう。直情暴走型の妹・秋子、ちょっとテンポがずれててするっとお下品な言葉を連発する那須原、典型的な百合園の女王様・嵐、そしてちょっとクールな親友・春臣。それぞれの4人のキャラクターがはっきりしていて、そこにツッコミ役な主人公が入ることで掛け合いが楽しい。軽い気持ちで楽しめました。

そして姫小路兄妹の、一見兄が妹を嫌がっているように見えるけど実はいっちゃいちゃなやりとりがとても可愛い。個人的に、転校初日の日の眼鏡に関するやり取りが大変ツボでした。「兄には常に一番可愛い自分でありたい」と言う秋子と、さりげなく妹へのデレを発揮する秋人のイチャイチャっぷりが超可愛い。……しかし、そんな二人の関係にキュンとなったからこそ個人的には最後の爆弾は無いほうがよかったなあと思うんだけど……。

個人的には色々な伏線を張っている気配だけして導入で終ってしまった印象を受けてちょっと残念。「一芸入試」の話とか兄妹が二人で暮せるだけの資金調達の話とか、主人公は凡人を装ってるけど裏がありますよ!といわんばかりなのに結局なにも明かされないまま終ってしまった…秋人がただのヘタレなハーレム主人公じゃなく、イケメン補正をちゃんと兼ねそろえているので、余計明かされなかった部分が気になってしまった。

ていうか個人的に秋人と彼の親友・春臣との電話のやりとりがめちゃくちゃツボだったので最後の展開には実にがっかりしました……本当にがっかりだよ……なんでそこでそんなどんでん返しするんだよバカヤロー!!!(男泣き)
(お察しください)

それにしても物凄く久しぶりに、表紙に惹かれて表紙買いしてしまった。イラストも可愛いんだけど、とにかく装丁が可愛くてときめく。カラーページのレイアウトも可愛くて、本当にやばかった。