宝島社様より献本をいただきました!
仮想ゲーム世界に呼び出された16人の魔法少女達が否応無しに生死を掛けた理不尽なゲームに挑まされる、シリーズ第二幕完結編。
生き残るために結束した魔法少女達が魔王城に踏み込んだ辺りで「このままじゃ終わらないんだろうなあ」とおもったらその後が酷かった!意味深にショップで売られる、明らかに○○戦を装丁された武装や魔法少女の中に潜む“裏切り者”。最後まで誰が倒すべき魔王なのかわからないまま理不尽な戦いや不慮の事故で死んでいく魔法少女達。魔王側にもそれぞれの事情があって、一言に「悪を倒して平和になりました」では終われない後味の悪さがもうなんというか……やっぱり今回も安定のエグさだよ!!
そして、物語の裏には倒された今もなお魔法少女達に歪んだ因果を生み出し続ける“彼女”の影が。コミカライズも始まるようだしこのままでは終わらないというか、この設定を使えばバンバン続編だせそうな終わり方でしたね。それにしても成長したスノーホワイトがかっこいい。個人的に現在の彼女視点の物語もまた見てみたい。
後半もやっぱりキャラクター的にはプフレお嬢様とシャドーゲイルのコンビが萌え的に最強すぎるわけですが(プフレの終盤の発言はもう燃え滾るしかなかった)、前編でうじうじしっぱなしでもどかしかったペチカが少しずつ成長し、以前の無念を晴らす展開が物凄く良かったです。最初いらない子扱いだったペチカのPTメンバーが皆ペチカのことが大好きになっていく展開も美味しかった。あと、最初はラピスのことを五月蝿い子としか思って居なかったディティック・ベルが、最終的に彼女に想いを託すという関係性も凄く好きでした。