3学期が始まった途端に告知された次の特別試験『生存と脱落の特別試験』はAからDまでのクラスがそれぞれの対戦先クラスの生徒を5人指名し、順番にテストの問題を解かせていくという攻防戦。1位のクラスには大量のポイントが加算されるが、それ以外のクラスは大幅な減点。更に最下位のクラスからは退学者が出るという過酷な試験だった。攻撃より防御が、学力よりも他クラス含めて生徒達の得意不得意の把握やクラスリーダーの考え方などの高度な情報戦が要求される特別試験を前に早速各クラスリーダー達は策略を巡らしはじめて……。
個人的にはなにより前巻で覚醒していた一之瀬がクラスメイトたちを切り捨てるような戦略取ってくるのではと戦々恐々していたのですが、他クラスへの攻撃性を獲得した事でクラス全員で生き残る基本戦略はそのままに狡猾な戦略も使いはじめて、一気に侮れない強敵へと進化してきたの強すぎました。どこまでその路線を貫けるのかも含めて今後が楽しみすぎる。それにしても執拗に軽井沢を標的にしてたの、退学に出来るとは思ってなくても「こいつなら退学になってもいい」くらいは思ってそうだな一之瀬……。
そして高度な情報戦や水面下での策略といったらある意味龍園クラスの十八番というか、もう今回は本当に悪い顔の龍園さんの挿絵がいっぱい見れて大興奮ですよ!!ただ、これまで以上に諸刃の剣感が強かったというか真っ当に学力で戦わせたらどうにもならないという弱点も露呈していることには危機感を覚える展開で、どうなっていくのかが不安なクラスではあるんだよなあ。そして全リーダーの中で一番綾小路の教えを受けてきた堀北が、露骨に戦略に綾小路の影響受けちゃってるのメチャクチャ良い。その反面で誰よりも慈悲深いリーダーになりつつあるのが更に良い。元々尖った才能を持っていた坂柳・一之瀬・龍園と違い良くも悪くも何も持っていなかった掘北と「作られた天才」である綾小路、何かと共通する部分も多いんだろうなあ。
そんななか、今回メインで光が当たっていたように思うのは坂柳とAクラスの面々。反対派筆頭だった葛城を排除して一丸となったと思いきや、そのAクラスの中で少しずつ育っていた裏切り者の気配。良くも悪くも天才肌の自信家でなんでもひとりでどうにかしてきた坂柳が高度育成高校で初めて受けた挫折と敗北。最後の最後にむき出しになった本人も自覚していなかった本当の気持ちが印象的でした。
どこかのクラスが勝ち抜け・脱落するのはありえないような状況なのでもう今回のポイント設定から見ても勝敗にかんしては順当な結末といえなくもないのか。そして坂柳にダメージを与えたいならたしかにそこしかないけどそう来るの……。遂に捕捉可能な点差に堕ちた坂柳クラス、立ち直るには時間がかかりそうな雰囲気だし落ち目だった一之瀬クラスの復権・どう出るかわからない龍園クラスの動向も含めて色々な意味で今後のAクラス争奪戦がどう変化していくのか楽しみすぎます。
あと個人的には掘北・櫛田・伊吹の仲悪トリオが最高に良くて、掘北に餌付けされている伊吹とふたりを見守るポジションの櫛田のキャットファイトで初っ端からニコニコになってしまった。綾小路から伊吹の退学を匂わされて動揺する掘北さんにニヤニヤするし、コミュ力低め孤高の女である堀北の弱点部分を補う左腕として機能しはじめた櫛田桔梗が有能すぎて滾る。いやほんとこの3人がメインの短編がもう1本ほしいもっと読みたい……コミックアライブ付録の9.75巻も最高だったのでみんなよもう……電子版にも付いてくるらしいので買おうな……。
クラスのリーダー達を中心に繰り広げられる高度な情報戦が楽しかった
各クラス・キャラクターの関係性の変化が如実になった2年生同士の情報戦、ガチの蹴落とし合いがめちゃくちゃ面白かった〜!!やっぱりよう実、同学年のクラス対抗でバチバチしてる回の面白さは段違いですな。個人的にはなにより前巻で覚醒していた一之瀬がクラスメイトたちを切り捨てるような戦略取ってくるのではと戦々恐々していたのですが、他クラスへの攻撃性を獲得した事でクラス全員で生き残る基本戦略はそのままに狡猾な戦略も使いはじめて、一気に侮れない強敵へと進化してきたの強すぎました。どこまでその路線を貫けるのかも含めて今後が楽しみすぎる。それにしても執拗に軽井沢を標的にしてたの、退学に出来るとは思ってなくても「こいつなら退学になってもいい」くらいは思ってそうだな一之瀬……。
そして高度な情報戦や水面下での策略といったらある意味龍園クラスの十八番というか、もう今回は本当に悪い顔の龍園さんの挿絵がいっぱい見れて大興奮ですよ!!ただ、これまで以上に諸刃の剣感が強かったというか真っ当に学力で戦わせたらどうにもならないという弱点も露呈していることには危機感を覚える展開で、どうなっていくのかが不安なクラスではあるんだよなあ。そして全リーダーの中で一番綾小路の教えを受けてきた堀北が、露骨に戦略に綾小路の影響受けちゃってるのメチャクチャ良い。その反面で誰よりも慈悲深いリーダーになりつつあるのが更に良い。元々尖った才能を持っていた坂柳・一之瀬・龍園と違い良くも悪くも何も持っていなかった掘北と「作られた天才」である綾小路、何かと共通する部分も多いんだろうなあ。
そんななか、今回メインで光が当たっていたように思うのは坂柳とAクラスの面々。反対派筆頭だった葛城を排除して一丸となったと思いきや、そのAクラスの中で少しずつ育っていた裏切り者の気配。良くも悪くも天才肌の自信家でなんでもひとりでどうにかしてきた坂柳が高度育成高校で初めて受けた挫折と敗北。最後の最後にむき出しになった本人も自覚していなかった本当の気持ちが印象的でした。
どこかのクラスが勝ち抜け・脱落するのはありえないような状況なのでもう今回のポイント設定から見ても勝敗にかんしては順当な結末といえなくもないのか。そして坂柳にダメージを与えたいならたしかにそこしかないけどそう来るの……。遂に捕捉可能な点差に堕ちた坂柳クラス、立ち直るには時間がかかりそうな雰囲気だし落ち目だった一之瀬クラスの復権・どう出るかわからない龍園クラスの動向も含めて色々な意味で今後のAクラス争奪戦がどう変化していくのか楽しみすぎます。
クラスメイト達の変化、綾小路自身の変化にも目が離せない
今回に関してはもう色々な意味でカラー口絵の堀北とのシーンこれさあ!!!!!! !!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!しか言いようがないんですけど、2年生も終盤に差し掛かり本当にわずかながら綾小路が幼い頃に極限まで擦り減らした自身の感情を取り戻しつつある雰囲気なの凄い気になるんですよね。いやそれが良い方に転ぶのか悪い方に転ぶのかは本当にわからないんですが。かつて1年生の頃に「最後に勝ってさえいればいい」といっていた綾小路が漏らした最後の言葉、良くも悪くも彼自身も変化してきているのではないかという感じがあって今後が楽しみ。いやまた地文すらも欺いてる展開かもしれないけど。余談ですがちょっと前から匂わされてる綾小路のクラス移動の話、今回の話でもう移動先が一之瀬クラスしかないだろうなって感じになってきたけどどうなるんだろう。綾小路も割りと強者と戦いたい系の欲求を持ち始めてる気配なので、自分が育てた堀北クラスと戦いたいみたいなアレありそうな気はする。あと個人的には掘北・櫛田・伊吹の仲悪トリオが最高に良くて、掘北に餌付けされている伊吹とふたりを見守るポジションの櫛田のキャットファイトで初っ端からニコニコになってしまった。綾小路から伊吹の退学を匂わされて動揺する掘北さんにニヤニヤするし、コミュ力低め孤高の女である堀北の弱点部分を補う左腕として機能しはじめた櫛田桔梗が有能すぎて滾る。いやほんとこの3人がメインの短編がもう1本ほしいもっと読みたい……コミックアライブ付録の9.75巻も最高だったのでみんなよもう……電子版にも付いてくるらしいので買おうな……。
●月刊コミックアライブ編集部(編集) 「【電子版】月刊コミックアライブ 2023年9月号 [雑誌]」