VTuberのエンディング、買い取ります。2 | 今日もだらだら、読書日記。

VTuberのエンディング、買い取ります。2

 
Tiv

第35回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞の『推し』の救済と再生の物語――
高校に復学した苅部業は、クラスメイトで演劇部の美少女、影山花から『女性との同棲疑惑で炎上した男性VTuberを引退させてほしい』という依頼を持ち込まれる。 元VTuberの姉、影山蛍をVTuber界隈から遠ざけたい妹。 VTuberの良さを妹、花に知ってもらいたい姉。 すれ違う想いを抱える姉妹を前にして、業は過去と向き合うことになり……。  ――人生を懸けた推し・夢叶乃亜がいない世界で、俺はVTuberを今も好きなのか? 「みんなの希望の光ですからっ」乃亜の意思を継いだ小鴉海那と、理想と現実の狭間で揺れる業は『推し』が救われる最期を目指す!

一年ぶりに高校に復学した苅部業。学校では目立たないように過ごしたかったが、復学当日に隣の席の美少女・影山花に正体を見抜かれて「炎上中のとあるVtuberを引退に追い込んで欲しい」と依頼される。気乗りしない依頼であったが、彼女の姉がかつての推し・夢叶乃亜の無二の親友であったVtuberの「白虎燐香」であると知り……。

これまでの要素は残したまま始まる新展開が楽しかった!

1巻は業を中心に据えて様々なVtuberとそのファンの姿を描くオムニバス形式でしたが今回は1つの炎上事件をじっくりと掘り下げつつ白虎燐香を通して「夢叶乃亜」というVtuberにも迫っていく……というお話でした。かなり綺麗に終わってたし、色々な続け方のありそうな作品だったのでどういう方向に続けるのかというか「どの要素」に寄せて来るのか……と考えていたのですが、「Vtuber」「推し活」「闇堕ち」という1巻で印象的だった大きな要素はそのままに舞台を学園に移して新たなヒロインも登場させてラブコメ的な部分も強化してきて前巻以上に属性盛り盛りにしてきた感じがとても楽しかったです!新キャラ(新ヒロイン?)の花さん、この人チョロすぎない?というかなんで登場直後から業への好感度高いの??みたいな違和感もちょびっとありましたがミーナと業の取り合いしつつ基本的に「推し」のことしか見えてない彼の姿に二人で頭を抱える……ミーナとは良きライバルでありつつ嫌いにはなれない、みたいなキャットファイト感が大変微笑ましく良かった。

そして、とあるVtuber炎上事件の真相を探っていく傍ら、少しずつ物語全体を貫く大きな謎である「夢叶乃亜の人となり・その失踪」という謎に迫っていくという展開が印象的。1巻では1話完結の短編形式だった分割りと業の行動が神の視点的だった気がするのですが、今回は1巻じっくりかけて1つの事件を追っていくスタイルなので先の見えない展開が楽しかったです。

クラスメイトの花から持ち込まれた「Vtuberを燃やしてくれ」という依頼から始まって、Vtuberというよりは花とその姉であるVtuber白虎燐香の絆の物語に辿り着きその内面に踏み込んでいきつつ、見失いかけた業のVtuberへの情熱も拾い上げつつ、最終的にはちゃんと依頼通りにVtuberを「終わらせて」終わる展開も軸がブレない展開でとても良かった。

次巻ではミーナの再デビューを巡って色々ありそうな雰囲気だし、1巻の時点では手がかりなさそうだった乃亜の失踪にも切り込んでいきそうな終わり方で続きがとても楽しみです。

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