ランブリング・カレイド 発売:2006.3 発行:エンターブレイン [著]高瀬 彼方・[著]黒鉄アクセル [絵]日吉丸 晃 |
近未来SFな学園バトルモノかと思って読んでいたら、
能天気でおちこぼれな主人公が学園の<女帝>と呼ばれる凄腕カレイド使いの
先輩に勝つため地獄の猛特訓をする…という
バリバリのスポ根モノでした。
カレイド使いは「彼士」と呼ばれるパートナーの力を引き出さないとならず、
その力は“信頼”によって生まれる…っていう設定の割には
カレイド使いも彼士も全体的に非常にあざとい…っつーかお前ら
全く信頼し合ってないだろって生徒が多すぎなのが多少気になりました。
主人公がカレイドバトルに幻滅するきっかけとしての描写だと思うんだけど。
あと、鬼コーチこと斬九朗のキャラが激しくイカしてるんですが、
文章的なイメージからすると侍っぽい筋肉質な巨漢系美青年を想像してたら
実際の挿絵では風吹いたら飛びそうな美形キャラで
どうしてもイラストとキャラクターが一致しなかったり。
どうも喋り口や考え方と容姿・「美青年」って描写がちぐはぐなんですよねえ。
しかし何はともあれ葛藤あり恋愛沙汰ありギャグあり…の
学園モノの基本はしっかり抑えてて、とりあえず熱い。
あとカレイドバトルの描写が好きです。
真剣なバトルの中でもスポーツとしての一定のルールがあって
殺しあうのではなく戦いながらも華麗な技を競う…って所があり
凄く戦いの場面を想像するとワクワクする。
この熱さとカレイドバトルだけでも読む価値あったっていうか
個人的にこういう設定ならカレイド使いも彼士もたいした能力は無くて
信頼の力だけで全国レベルの相手と渡り合うコンビとか見てみたいです。
つか続編が出るなら是非そういうキャラを出して欲しいです。
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