[著]杉井 光 [絵]植田 亮 めでたく真冬が民音に入部し、バンドが本格始動し始めたある日、神楽坂先輩が突然海での合宿の話とライブの日程を持ってきた。突然の話に驚きながらもなんだかんだと合宿に行く計画を整えていくナオ達だが、真冬の様子がおかしい。父親の反対もあるようだけどどうもそれだけではないようで… |
とりあえず今回の敢闘賞は間違いなくエビチリ。
ちょっと過保護親気味なことは前回ラストからもうかがえましたが、ここまで典型的な親バカだともう笑うしかない。直接的な出番は最初のご訪問シーンとラストのお出迎えしかないのに、何でこの人はこんなに存在感が強いんだ!!真冬の動向を心配しまくったり、ナオにあらぬ疑いをかけたり、携帯を持たせて自分専用の着信音を設定したり……とツッコミ所満載の父親具合に大爆笑。なんつーいい父親だ…!
そしてやはり今回のキモは神楽坂先輩!1巻から高校生離れしたオトコマエっぷりが光る人でしたが、予想以上に重い過去…というか凄い戦績(違)を持つ人で。ナオにおもわせぶりな発言をしたり、弱い部分をさらけ出したり…と彼女の魅力が満タンにつまった話でした。
千晶と真冬もそれぞれが良い味を出していて、明確に表には出してないけどバレバレなナオへの恋心にニヤニヤしてました。特に真冬がナオの呼び方に拘ったりする場面では思わず「ツンデレツンデレ!!」と叫びそうになったり。千晶は典型的な体育会系というか、サッパリとしたいい人でその分真冬に遅れを取ってしまっている部分があるけど、随所で覗かせるナオへの恋心にきゅんとなります。しかし、これだけロコツに好意を向けられて1ミリもそれに気付いてないナオは鈍感というかなんと言うか……ああ、もどかしい。