え、うそ、あと1冊で終わり?カイのキャラかわってね!?とちょっと理解が追いつかなかった印象が……うーん。読み終わってみたら目まぐるしい物語の展開おいといてカイとイズシールの舌戦しか印象に残ってない不思議。
読書メーターの感想を読んでも色々な人が言ってたけど、カイのキャラが1巻の時の印象と全然違ってて、中盤くらいから物凄く「あれれ?」となった。あれ?この娘いつのまにこんなにイズシール先輩LOVEに?1巻の頃はカイとユイカの百合っぷる方面で行くんだとばかり思っていたから余計びっくりだよ!?
他人が踏み込まれたくないと思っている過去に踏み込むのは良くない事だ、と自覚しながらも執拗にイズシールの過去を暴こうとする姿は、一途な少女の恋愛感情を何か一歩踏み越えているものがある気がしてますます……うーん。そしてジャンセンが報われないかませ犬ポジションっぽいなあというのは1巻の頃からやや感じてましたが、ここまで報われないポジションに落ちるとは。ジャンセンがんばれ超がんばれ……
個人的に、ユウキとイズシールのやりとりは個人的にはとても美味しかったです。全体的に同性・異性含めバカップルと一方通行ばっかの本作で唯一のきっかけは利害関係一致系な仲悪し悪友親友ポジションなのでとても期待。
あと1冊なのでとりあえず最後まで追いかけてみたいとは思うけど……もうちょっと巻数をかけて、ゆっくりやってほしかったお話な気がする。
天使から百年2 天使から零年
「僕の過去に踏み込む、君みたいな…無神経な人間ははじめてだ」怒りの滲むイズシールの声を聞いても、カイは怖くなかった。だって私は―イズシール先輩の味方になると決めたから。異形の敵・ロドーリーの攻撃で、現代日本に飛ばされたカイたち。彼女たちの前に、大天使・キュービドーの力を受けたという青年・雪村誠が現れた。元の世界に戻る手がかりを求め、誠と一緒に行動するうちに、カイはたくさんの“真実”を目の当たりにする。大天使の願い、ユイカの気持ち、そしてイズシールの過去。自分を取り巻く人たちの“想い”に触れ、カイの中で何かが変わり始める―。これは自分の願いを見つけた少女が、世界と向き合う物語。(「BOOK」データベースより)