魔女ベファーナの呪いによって身体を入れ替えられてしまったルナ。元に戻る為には『ワルプルギスの夜』と呼ばれる魔女の祭でベファーナの使い魔の黒猫・ノーチェとダンスを踊らなくてはいけないらしい。その日まで、魔女の森で呪いを解く方法を探さなくてはいけないが…!?というお話。
おとぎ話のような世界観の魔女の森での生活がすごく楽しい。言葉を喋る犬や猫、音楽とダンスの共演により繰り出される華やかな魔法の世界は大人になっても共通のときめきですよね!!ベファーナが外から持ち込んだ科学技術を否定しながらどっぷり漬かっちゃってる長老のおばあちゃんには笑うしかなかった。そんな生活を送りながら少しずつ、最初は敵意しかなかったベファーナという人物を理解し、彼女の使い魔であるノーチェやネズチューとも仲良くなり……そして「相手に合わせるだけ」だったルナが成長していく……というか成長するための一歩を踏み出していく姿が印象的でした。
というか、本当に「成長のための第一歩」なんですよね。全部が繋がった瞬間の納得感と、エピローグが本当にすごかった。ベファーナが自分の欲しいものを全て手に入れる「そこ」にたどり着くまでにどれだけの努力を要したのか、考えただけでも胸が熱くなる。本当にあの落とし方は卑怯!!!(床掃除的な意味で)
キャラ的には残念なイケメン(だが猫耳だ)なノーチェも大変可愛かったですが、ムジカ可愛いですムジカ。