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キーワード:八奈川 景晶 [監修] 賀東 招二 (3 件 / 1 ページ)

甘城ブリリアントパーク メープルサモナー3

 

「甘ブリ」転覆を狙うポ連軍大佐・ニャーソンの経営するおみやげ屋。今日もここでは作戦会議が開かれるはずなのだが―大佐の統率力はすでに限界を迎えていた。自分の精鋭部隊を揃えたつもりが、バイトの東司のハーレムをアシストしただけ。栄光を取り戻す(?)ためには、このおみやげ屋を甘ブリ一番の店に作り替えるしかない!はるの、リリ、杏子、ノエルの4人娘を徹底的に売り出すのだ!!PV撮影、四精霊との女子会、テロリストの襲撃他の作戦を乗り越えて、大躍進へ突き進め!?(「BOOK」データベースより)

 甘城ブリリアントパーク内のとあるおみやげ屋を舞台に繰り広げられるスピンオフ小説完結編。

 家庭の事情で甘ブリの常連になっている少女とニャーソンの出会いを描く「ニャーソンと少女」が凄く良かった。こういうゲストの誰かを特別扱いするようなお話って多分甘ブリ本編では出来なくて、パークのルールの中で動かなくても良い存在であるニャーソン大佐だけが見せることが出来る「夢」なんだろうな。ある意味甘ブリ本編5巻の「リアリティ・バイツ」の対極に位置するお話。このスピンオフでも異質な、正統派に良い話なのですが、こういうたぐいのお話が甘ブリ本編では出来ないことまで踏まえて、とても印象的な1編でした。

 その他にもヒロインズが四精霊と女子会を催す話やトリケンがホイップアンティークのPV作成に付き合わされるお話、ニャーソンと東司がルブルムの試練場で醜い蹴落とし合いをする話など本編に呼応してる感じのお話が多かったです。

 しかし正直ヒロインズと四精霊の女子会の話はキャラが崩壊しすぎて誰だよってあたりまで含めて「無茶しやがって……」という感じが……1巻からずっといってますが本編キャラ絡ませるならぜひとも西也との絡みが見たかったのですが、西也といすずが登場しないのは一種意識的だったんだろうなあ。

 結局ヒロインの誰とくっつくこともなくの完結だったけど、どんなに女の子に囲まれても絶対にハーレムにはなれない本編主人公の西也と対極的な存在として描かれているので、敢えて結論を出さないハーレムエンドで良かったんじゃないかと。結構終盤はグダグダ感漂い始めてましたが、軽いノリで楽しめて面白かったです。


甘城ブリリアントパーク メープルサモナー2

 

「甘ブリ」転覆を狙うポ連軍大佐・ニャーソンの経営するおみやげ屋。いまここで、史上最大の諜報作戦が開始される―!手始めに捕縛されたのは、仮想敵国出身の少女・リリ。この世間知らずで、かなりオタクなとんでもお嬢様を、二重スパイとして育成するというのだ!?さらに、待望の援軍が登場!ポ連の友好国から百戦錬磨の凄腕軍人が派遣される!!だが、現れたのは一見すると中学生くらいの小柄な美少女で―?常識外の破壊工作員と共に、「甘ブリ」を今度こそ打倒せよ!?(「BOOK」データベースより)

ハーレムメンバーがどんどん増えるよ!

 天然ボケ系メイン(?)ヒロイン、自称婚約者系幼馴染み、なんか色々自分の世界に入っちゃってるオタク系お嬢様女子、「くっ殺せ」という言葉が似合う軍人系ツンデレ女子を迎えて東司ハーレムの形成が止まらない。なんかこういうタイプのハーレムラブコメ久しぶりに読んだ気がするし、甘ブリの世界からこんな王道を行くハーレムラノベが発生するとは色々な意味で凄い…。

 賀東先生の解説で出てくる西也と東司の絡みが面白そうすぎるので是非そういう短編が読みたい。女の子に囲まれてても全くハーレム感ないフラグブレイカー・西也とリア充フラグ建築士・東司の対決超みたい。

 ヒロインたちの東司争奪戦が加速する中、ニャーソンがあいもかわらず滑りまくったり、本編マスコット三人衆がそれとなくいい味だしてたりとなんだかんだで面白かったです。あんまり好きなタイプの話ではないんだけど、原作ありのスピンオフとしてヤマもオチもなく軽いノリで読めるのは大きいかな……。


甘城ブリリアントパーク メープルサモナー1

 

「甘城ブリリアントパーク」そこは魔法の王国メープルランドからやって来た本物の妖精たちが働く遊園地。キャストたちは、傾いた経営を立て直すため、日夜奮闘していた。ところが―甘ブリの隅っこにあるおみやげ屋。そこは、仮想敵国の転覆を狙う魔法の共産主義国家“ポ連”の前線基地となっていた!!ポ連軍の成金大佐ニャーソンや、下っ端軍人・紅衣はるの、ただのバイト宗方東司の目的とは、モッフルを打倒し、ニャーソンをNo.1マスコットにすること!?ムチャな任務を与えられてしまった破壊工作員たちの物語がいまはじまる―!?(「BOOK」データベースより)

 「甘城ブリリアントパーク」のスピンオフ小説です。ごくフツーの男子高校生・宗方東司はある日突然、魔法の国のひとつ“ポ連”からやってきたニャーソン大佐に拉致られてしまう。そして、甘城ブリリアントパーク内「エトセトランド」に居を構えるおみやげ店「ホイップアンティーク」でバイトとして働く事に。親の七光りと財力だけはあるがまるで役に立たない魔法の国の妖精・ニャーソン大佐やその部下の天然娘・はるのに振り回されて…!?というお話。

 なんか普通のラブコメだ!!!ニャーソンが空回りしたり、はるのと東司が割とナチュラルにいちゃついてたり、幼馴染みの少女が現れて東司の取り合い始まったり……と、なんというかお約束な展開の連続にふおおお、となる。

 主人公である東司のキャラが良い意味で本編主人公の西也とは正反対で、顔面偏差値は高いが尊大な態度と俺様ぶりで片っ端から女子とのフラグをぶち壊していく西也に対し、顔面こそ普通っぽいけど着実にフラグを建築していく東司のリア充感すごい。本編メンバーはモッフル・ティラミー・マカロンのマスコット3人衆のみだったけど、正直いすずや西也との絡みがみたかったですというかこれは絶対に西也とウマが合わない(確信)

 着実に作中の女の子達とフラグを立てていく東司に対し、ひたすら無能さを曝け出す感じのニャーソン大佐が毎度毎度空回るのもお約束の面白さがありました。短い短編が沢山入っている形式なので、気分転換に軽く読むにはちょうどよいかんじ。甘ブリ本編があってこその物語だけど、色々な意味で面白かったです。