“葉賀 ユイ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

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バカとテストと召喚獣12.5

 

ヤドリギの下に立つ人は――キスを拒むことはできない!? 三年生との試召戦争を劇的な勝利で飾った明久たち二年生。 まっとうなクラス施設もゲットして、快適な学園生活を送るFクラス面々が今関心を寄せるのは、そうクリスマス! しかし彼らは知らない……学園長がまたいらぬ気を回そうとしていることを! 『僕と聖夜と渦巻く陰謀』前後編。そして、女子からの数々の仕打ちに耐えかねたバカたちが遂に報復に出た!? 『僕と同志とスカートめくり』他でお贈りする青春エクスプロージョンショートストーリー第6弾!!

 バカテス最新刊は明久達のいつものドタバタや、本編完結後の後日談を描いた短篇集です。

『僕と聖夜と渦巻く陰謀(前)』
 学園長の余計なお世話のおかげでFFF団と明久雄二とヒロイン達(別勢力)が全面戦争!な話。「ヤドリギの木の下にたったらキスを拒むことができない」って凄いロマンチックな文面に見えるのにめちゃくちゃ強制執行&壮絶な羞恥プレイだったこれはひどい。しかしFFF団はどんどん突撃!パッパラ隊のしっと団になっていくな……

 各キャラの思惑と欲望が交錯する展開がとても楽しい。FFF団はもちろんだけど、美春や玉野さんのぶれなさときたら…。恋心なのかそうじゃないのかギリギリのところでじゃれ合ってる工藤愛子とムッツリーニのやりとりも可愛かった。明久が姫路さん、雄二が翔子と両想いになったり、美波が明久に思いを伝えたり、教室の設備が整ったりと環境に大きな変化があったけど、いつもとおりなFクラスのドタバタなのが嬉しい。

 そしてまさかの明久・雄二・久保の共同戦線(ただし時間は短い)にテンション上がらざるを得なかったんですが、あわよくば吉井君と不可抗力でキスできる展開だというのに自分の見たものに正直であろうとする久保君が可愛すぎる。しかも自分の見たものに正直だけど残念な気持ちもまるで隠せてない。明久そろそろ気づいてあげて!!(お約束)

『僕と同志とスカートめくり』
 日頃のヒロイン扱い(違)に業を煮やした明久達が女子たちに意趣返しをしてやろう!!と思いたち、スカートめくりをしようと必死になるお話。もはや明久・雄二にスカートをめくられる程度では全く動じなくなっている姫路さんと翔子さんの両ヒロインが男前すぎて震える。そして翻弄してやるつもりが翻弄されている男子達のヒロイン感……。

 個人的に明久の女装にイラストがつかなかったのが本当に残念なのですが!!!嬉々として明久を女装させる秀吉が小悪魔可愛い。

『僕と聖夜と渦巻く陰謀(後)』
 学校でのクリスマス会の後、いつものメンツでクリスマス会at明久宅なお話。姫路さんが持ってきたプレゼント(推定食べ物)を巡って水面下で火花を散らすバカルテットのお話。お、おらこんな展開以前にも見た!!(闇鍋で)

 姫路さんのプレゼント(危険物)を葉月ちゃんには渡さずに自分たちの誰かにおしつけようと必死になる4人が可愛すぎたというか4人とも容赦無い!明久と雄二が悪知恵に関しては突き抜けてるイメージだったけど、むしろムッツリーニと秀吉の容赦なさが地味に光る。明久達はことあるごとに秀吉を女子扱いする割に、こういう展開になると容赦なく同性の友人として蹴落としにかかるの思わずニヤニヤするなあ。

『私と卒業式と贈る言葉』
 姫路さんの視点からの、卒業式のお話。2年生の警戒ぶりも大分おもしろいけどその期待にこたえる3年生の外道ぶりも容赦無いというかあの挿絵やめて!しかし、あのまま海外に渡った高城といい、結局あれきりの出番だったリンネといい、終盤登場のラスボス格キャラの扱いの悪さはちょっとこう……何らかの形であの2人にはフォローがあってもよかったなあ。

 新学年への不安を覗かせる姫路さんに向けた明久の言葉がまっすぐすぎて眩しい……。1年を経て大きく変わった二人の関係がとてもまぶしくて、そしてこの後に控えているクラス替えという小さな別れを思うと、どこか甘酸っぱかったです。


 そして新1年生・良光の視点から語られる新学年の入学式。新入生の口から語られる3年生の武勇伝と、主人公かっていうくらいの巻き込まれ体質を発揮する良光の姿にニヤリとしました。良光主人公の新学年編お願いします!!!って思ったけどこのままでは明久×良光になってしまう(真顔)

 っていうか治安維持生徒会ってなんですかそのへん詳しく!!!!!雄二と久保がツーカーすぎて萌える辛い可愛い。雄二のクラスを明かしながらも明久のクラスは明かさないあたり、色々想像しがいがあって嬉しいなあ。多分普通に考えたら別々のクラスなんだろうけど3学期の間に学力つけて同じクラスになってるのかもしれないし。あと、雄二は本当に翔子と向き合えるようになったんだなあとクラスを見て感慨深く思う。以前の雄二だったら絶対にそのクラスにだけはならないように水面下で策をめぐらしただろうから。

 しかし、なんというか本当に「ああ、終わるんだなあ」と実感させられてしまうお話で。12巻が凄くFクラスは不滅ですみたいな終わり方だったので、2年生の終わりと、3年生になった彼らが公式で描かれることに物凄く、物語としての一区切りを感じる。終わってしまったんだなあ……。


 特装版オマケのドラマCD。良光主役の物語でメインキャラ達の出番はちょびっとしかないのですが、久しぶりに彼らの声が聞けてとても嬉しかった(というか11巻のドラマCDが出てからもう2年なのか……)

 個人的にはいままでずっとこの手の企画モノでは出番のなかった久保君役の寺島さんがキャストトークに登場するのに思わずニヤリとしました。ほんと、今回の物語と言い久保君の躍進具合ときたら。


バカとテストと召喚獣12

 

ここで勝たなきゃ男じゃない!あわや敗北か!? という劣勢の中、遂に年貢を納――否、開き直った雄二の策により、首の皮一枚繋がって試召戦争の一日目を終えた二年生。依然戦力差が大きく開いたまま突入した二日目だったが、雄二の指揮の下、二年生は勢いを取り戻す。そんな激戦の最中、作戦行動中の明久の前に三年生代表の高城が立ちはだかる。瑞希の悩みとその真意を聞かされ、明久は……!?「なぁ、明久」「なに、雄二」「――面白ぇな、俺たちの学校」バカたちの狂宴、ついに終幕!

 本編完結編。これだけの熱量を持って追いかけ続けた作品は今まででも早々なかったので何か本当に感慨深い。そして期待を裏切らない、最後までバカテスらしいおバカでアツくてちょっとホロリとする、最高のシリーズ完結編でした。

 2年生vs3年生の試験召喚戦争の間に水面下で繰り広げられてきた、明久と高城先輩の姫路さんを巡る鞘当てと、美波の日記帳を巡る一連のハプニング。これまでずっと不穏な動きを見せてきた高城の策謀にまんまとはまってしまう明久。シリーズを通してどんな事があっても決して折れることがなかった明久が打ちのめされ、絶望の中を彷徨う姿は前巻のやさぐれ雄二以上に衝撃だった。

 そして高城先輩のラスボス感が凄い。彼は明久と似たような立場の「バカ」でありながら(まさか観察処分者的な意味でまで立ち位置一緒だとは思わなかったけど(笑))、同時に明久とはどこまでも絶対に相容れない人間として描かれているのが鮮烈でした。同じ「学年1のバカ」でありながら2年生のヒーローとして描かれる明久と、一貫してシリーズ最悪の敵として描かれる高城の対比が面白い。

 自らを犠牲にしても明久に再起の機会を与えた姫路さんと、不信と絶望に囚われた明久をどん底から救い出した美波。どっちのヒロインにも華を持たせる展開で、良かったなあ。挿絵の2人の表情が本当に凄くて。2人とも可愛い、本当に可愛いよ。あと個人的に今回の美波の立ち位置が本当に好きなので……!!!一応3人の恋路に決着はついた感じだけど、なんだかんだで逆転の目がある終わり方なのがさりげなく嬉しい。

 そして何より、悪友よりも一足先に吹っ切れた雄二の立ち位置が本当に好きだ!!再起するかどうかもわからない明久を守る為に多大な犠牲を払い、それでも役に立たないとなれば突き放してそれでもなんだかんだ最後は全部明久においしいところを持っていかせる作戦を立てて待ってる雄二がマジかっこいい!!メインは明久・姫路・美波の恋路の決着でしたが、絶望し倒れそうになる明久を影から支える雄二の活躍が本当にたまらない。11巻の展開は正直色々おもうところがありましたが、そのもやもやを全部吹っ切ってくれるような雄二の活躍ぶりでした。そんな面々に支えられて、なんとか復活した明久のヒーローっぷりがやばい。あと最後の最後で悪友挿絵ありがとうございます!!!

 バカテストから本編の展開まで、過去の巻のエピソードを拾いながらそれと対になるような展開が絶妙にちりばめられていて、これで本当に終わりなんだなとしみじみしながらかつての展開を思い出したり、本当に感無量の1冊でした。バカテストで泣かせてくるのは本当にズルい。

 本編は完結だけど、この後短編集もあるそうなので、あと1冊のお祭騒ぎを楽しみにしていたいとおもいます。個人的に、最後のオチで「一昔前の青春ドラマか!!!」と爆笑したのでその後の彼らの話に期待したいです。あと明久の過去編もうちょっと詳しくやってほしいのとスポットの当たらないキャラの短編=久保君とか期待しちゃっていいんですかね!!!!

 最高に楽しい物語を、ありがとうございました。

……ところで、最後のリンネ君どうみても久保君のご同類にしか見えないんですけどそこんとこ詳しく!!
しかも久保君と違ってたちの悪いやつだこれー!!


バカとテストと召喚獣11

 

キスからはじまる全面戦争? 遂にクライマックス突入! Aクラスとの勝負に水をさされてしまった明久たちFクラス。しかも今度は二年生vs三年生の試召戦争!? 抗議も虚しく結局三年生に挑むことになってしまった二年生は、各クラス代表で会議を行うことに……。しかし「卑怯汚いは敗者の戯言」をモットーに勝ち抜いてきたFクラスへの風当たりは厳しく主導権を得られぬまま試召戦当日に――。「死になさいピッグマン! 」「アキちゃん、お着替えしよ?」まさに勝敗は予測不能!? 遂にクライマックス突入の第11巻!! (公式サイトより)

 完結目前・クライマックス突入の第11巻。いつも通りのバカをやりながら、少しずつでも確実に完結に向かって伏線を回収しているのが感慨深いような、寂しいような。

 2年vs3年という大舞台。学年代表である翔子を筆頭に各クラス代表が采配を振るう中、これまでのFクラスの活躍を面白くなく思う面々の思惑で采配権限を極限までそぎ落とされてしまった雄二。1人で抱え込み鬱屈する雄二の傍に居ながらも必要以上にべたべたする訳ではなく、何も言わずに絶対的な信頼を寄せる明久の姿が印象的でした。雄二がうまく立ち回れて居ない分、普段は容赦なく貶すはずの明久がさりげなく雄二を持ち上げる場面が多かったような気がします。

 そして同時に、雁字搦めに身動きを取れなくなっていよいよ動かなくなった雄二の背中を容赦なく蹴り飛ばして、強引に先に進ませようとするのも明久で。それに応えてこれまで以上に不敵に立ち上がる雄二も、どうしようもなくかっこいいなあちくしょー!!今まで以上に、二人の信頼と相棒関係が輝いていた巻でした。

 しかし、7巻といい今回の11巻といい雄二は割と……見た目に似合わず繊細ていうか……今回の中盤の雄二のヒロイン力の高さについて問い詰めたい。とても問い詰めたい。終盤から立ち直るまでの立ち位置が完全にヒロインじゃないですかー!!!!いや、明久のヒーロー力が高すぎるのかもしれないけど。

 そして、長らく曖昧なまま誤魔化されて来た雄二と翔子の関係に遂に一応の形での決着が。ここまできっぱりと雄二が意思表示をしてきたのはちょっと意外だったけどというか、これつまりかなり初期から気持ち的にはでれてたってことですよね…正直、最後まで意思表示せずに逃げ回っていて欲しい気もするのですが、形に拘りすぎるあまり思うように気持ちを伝えられず、明久達に悟られて悶絶する雄二の姿が微笑ましすぎるので見ているこっちまでニヤニヤしてしまい、本当にごちそうさまでした……っていうか本当に今回の雄二はヒロイン力が高すぎますね!!とてもかっこいい役回りで、9巻以降は雄二視点からの語りも増え、名実ともに本編第二の主人公といっても過言ではないキャラクターになっているのになんなんでしょうかこの雄二のヒロイン力。

 明久側も高城先輩と姫路さんを巡るやりとりを通して、これまでとは少し違った感情が芽生え始めている様子。姫路さんと高城先輩の関係、美波の日記帳の件、そして謎の留学生リンネ君の動向なども含めこちらの伏線はこのまま次巻へ持ち越しといった感じだけど、これらの伏線をどうやって回収するかも楽しみだなあ。

 これまでの関係性が徐々に変わっていくのが感じられて、終わりが近いことを実感させられる巻でした。本当に、本当に好きなシリーズだったので終わってしまうのが今から恐ろしいんだけど、同時に次の巻ではこれまで通りの雄二の采配が見られる事が本当に嬉しい。今回の試召戦争の展開自体はものすごくストレスのたまる展開だったので、どうやって下克上して勝ってくれるのか楽しみ。

 本当に、続きが楽しみです。


 ところで、一部店舗の店舗特典となっているバカテス×ハルヒのコラボ小説が大変良いものでした。ハルヒのストーリーをアニメの方も含めある程度わかっていないと厳しい作品でしたけど、原作アニメの細かいネタまで拾ってキャラクター達が暴れまわるのが本当に楽しい!!あと、長門のキャスティングはそこしかないと思ってましたけど予想以上の完成度の高さに笑いが止まりませんでした。挿絵があっても!!よかったんですけど!!!

 明久と雄二の華麗なる主役継投術にもニヤニヤがとまりませんでしたが、とにかく公式のやってることが薄い本すぎて本当にごちそうさまでした。


バカとテストと召喚獣10.5

 

進路希望調査に記入内容に迷う明久・雄二・ムッツリーニの3人に学園長が提案したのは、召喚者の未来をシミュレートする新たな実験――「間に合ってます」「なんだいその反応!?」(正しい教師とのやりとり)。とはいえ興味をそそられたFクラス面々は早速試してみることに……。『僕と未来と召喚獣』他、明久と雄二を襲った衝撃の人格入れ替わり事件の顛末『僕と雄二と危ない黒魔術』など全4本でお贈りする青春エクスプロージョンショートストーリー第5弾! (ファミ通文庫公式サイトより)

 入れ替わり、人気投票、8年後、兄思いの弟など色々な意味で隙のない短編集5冊目。正直、玉野さんが予想以上にデカかった(まさかの翔子以上)ことが最大の衝撃だった気がします。人気投票がいろんな意味で予想GUYでしたけど確かにそんな話、10巻のあとがきでやってましたね!予想外だよ!!順位はよそうとおりだったよ!!明久泣かせたい。

僕と兄さんと謎の抱き枕
 物語の欄外で色々とアレな目にあっていた久保君の弟・良光が文月学園に学校見学に行くお話。兄の抱き枕の相手(=明久)を知るところから始めようとFクラスに赴いてリサーチをかけていくうちにいつもの面々に振り回されて、彼の中の明久像が捻じ曲がっていくのが楽しすぎました。外部の中学生にも色々と容赦ないFクラスの面々も面白かったけど、良光のクラスメイトだったムッツリーニ妹の陽向が可愛すぎて生きるのが辛い。っていうかまさかの弟妹同士のラブコメ展開が可愛すぎて死んだ。

 これだけ自分がクローズアップされた短編なのに最後しか出番ない久保君の歪みなさ……たった1日で微妙にあの空気の中に染まってる弟の様子を見てどこか暖かく見守ってる久保君の姿がなんだかとてもツボだったのですが、その後の久保兄弟の喧嘩とか色々な意味でみたかったです。そして間違いなく玲と葉月の次くらいに生徒の兄弟では存在感のあるキャラで、これだけ出番あったのにイラストでの出番をムッツ妹にもっていかれる久保君弟マジ久保君の弟…。

僕と雄二と危ない黒魔術
 FBオンラインで先行掲載されて物議をかもしだした略。翔子の所持していた黒魔術の本の不思議な力で明久と雄二が入れ替わってしまって……!?からはじまる珍騒動。明久と雄二が「俺の身体」「僕の身体」いいすぎなのはわざとなんですか玉野さんホイホイすぎて玉野さんと一緒に小躍りするレベル。

 雄二っぽいふてぶてしいいやらしい笑顔の明久とか想像するだけで萌え転がれるんですが、アキちゃんのこととなるとリミッター外れる玉野さんの暴走っぷり凄すぎてもう笑うしかない。そして案外不意討ちに弱い雄二の怯えっぷりが可愛すぎました。

 中身姫路さんな雄二とか、終盤の美波in雄二と玉野in明久の喧嘩の前口上とか普通に挿絵つきで見てみたかったんですが……今回は全体的に挿絵が女子萌えメインでしたよね……。

僕と未来と召喚獣
 今回のババア長枠。どういう形で召喚されるのかとおもったけど、召喚者の未来をシミュレートして、その自分と会話したり出来ると言うシステムでババア長マジ存在がSF。

 大人の余裕を身につけた25歳明久がただのイケメンすぎてもれなく死ねる。挿絵も含めて酷い破壊力だった。25歳ムッツリーニはあれわざと過去の自分を煽ってるようにしか見えないんだけど、あのメールを見た工藤さんの感想が私気になります。あと、秀吉の性別不詳は多分過去にDメール送ると関係ない内容で世界線変動起きても性別が変わるとかそういうレベルなんだと理解。そして25歳雄二がまさかの全○……原作が常に私たちの斜め上を行き過ぎて雄二……

 それにしても、未来の美波&美春の設定が正直おいしすぎてあれだけで番外編出して欲しいレベル。そして久保君マジゆがみない……

私とウサギと仄かな初恋
 姫路さん視点から描かれる、明久と姫路さんの小学校時代の初恋話。明久が普通に隙のないクラスの人気者でビビる。周囲に気配り出来てスポーツ万能で愛嬌あって顔も悪くなくて女の子にモテモテだがいい感じに男子の恨みも買ってないとかなんですかどういうことなんですか。高校生時代よりも小学生時代のほうが間違いなく頭よさそうに見えるんですが彼になにがあったんでしょうか。

 病弱だった事もあり引っ込み思案で後ろ向きな姫路さんが明るくて前向きな明久の行動がきっかけで少しずつ良いほうに変わっていく過程はとても可愛くて好きなんだけど、やや明久側の行動に含みを持たせた流れになってるのがとても気になる。この流れで明久が「姫路さんの初恋は僕じゃない」って誤解するのには間違いなくもう1クッションあるはずだし、今回の物語でも姫路さん側からでは見えてない不鮮明な部分(神田さんとか神田さんとか神田さんとか)があって、そこが凄く気になりました。もう1冊短編が出るフラグなのか、それとも本編最終エピソードで語られるべき物語なのか。『ウチと日本と知らない言葉』に対する『俺と喧嘩と不思議なバカども』のような、明久サイドから語られる小学生時代の物語があるんじゃないかなあと……原作の残り話数が少なくなってきていることもあり、そういうのを期待してしまう。

 それにしても、小学生明久の挿絵が普通に可愛くてもう私は!!!姫路さんは容姿がコンプレックスになるくらいだからもうちょっとふくよかでもよかったとおもうのですが。普通に可愛いので「太ってる」が自分の思い込みなのかそれともガチで肥満体型だったのを葉賀フィルターで軽減させられているのか判断がつかないのでちょっと悩む。

 今回も文句なしの面白さだったんだけど、あとがきで「次が本編最終エピソード」と語られているのが、10巻のあとがきでも告知されていたことだけど予想以上に寂しくて。とはいえ本編最終エピソードの後に短編が出る可能性だって本編が分冊される可能性だってまだ微粒子レベルで存在する……!!


バカとテストと召喚獣10

 

総員、再びペンを執れ! 白熱のAクラスリベンジ!!
ついにAクラスとの再戦を迎えた明久たちFクラス。 雪辱を果たすため、そしてA教室の大画面で秘蔵DVDを観るため(一部関係者談)気力充分な彼らだったが、 前回苦戦を強いられたAクラスも今回は序盤から全力全開!  試召戦争は午前中から早くもクライマックス状態に。 そんな中、突然三年生の首席がFクラスを訪れ謎の言葉を残していく……。 『美形は帰れ!』(動物園の皆さん)果たして二年最強クラスの座はどちらの手に!? 風雲急を告げる第10巻!!

 いよいよクライマックス目前の本編第10巻、2年頂上・Aクラスとのリベンジバトル戦。

 雄二の発破の言葉とか明久とのやりとりとか、第1巻を思わせるやりとりが随所に見受けられていちいち懐かしいのですが、同時に彼らの半年間の成長を伺わせるエピソードが随所に挿入されて感慨深い。初期から読んで行くと明久の点数が着々と上昇しているのが見て取れてこちらも凄い感慨深い。得意科目として定着しつつある歴史科目の上昇も勿論ですが、さりげなく数学の点数も上がってたよね?

 そして、男子萌えとしては明久と初期ラスボス予定だったあの人(笑)の直接対決には胸が熱くならないわけがない。翔子を討ち取る戦法が限られる以上、今回の実質的なラスボスだったよね久保君……お目にかかれないだろうと思っていた腕輪能力もしっかり発揮してくれて、こんなにかっこいい久保君が原作で見られる日が来るなんて夢にも思わなかったです。原作でもアニメでもすっかり残念なイケメンが定着してきたとおもったらコレだよ。そしてその久保への色仕掛け作戦が通じないことまで踏まえて、それでも迷わず明久をぶつける雄二は明久のことどんだけ信頼してるんですか萌える。

そしてなによりP223の破壊力!!!!!

 密かにずっと直接的な絡みが見たいみたいみたいみたいと思っていた雄二・久保両名の絡みが実現しただけでも嬉しいのにこいつらがなんだかんだでかっこよすぎるから困る。いや今回本当に久保君がかっこよすぎるんだけど!!ありがとう美少女、ありがとう美少女、本当にありが……DVDの特典のアレといい急に久保君の扱いが上昇しすぎなんですけど美少女になにがあったんでしょうか(真顔)

 あと今回は秀吉の活躍にニヤニヤです!!7巻くらいから着実に(内面での)男子らしさを増して行ってる秀吉ですけど、今回の活躍にはニヤニヤせざるをえなかった。ニヤニヤした。秀吉は早く明久を嫁に貰えばいいと思います。

 それにしても、後書きによると本編はラスト・エピソードを残すのみのこと。最後の展開には少し消化不良的なものを感じたのですが、それ以上に次巻で来るだろう対決を楽しみにせざるをえない。他クラスの出番も増量しそうで、凄い楽しみ。ていうか、最後のエピソードはじっくりページをかけてやってほしいなあ。Aクラス戦は凄い良かったけど、ページ数少なめだったのがちょっとだけ残念だったので。

 姫路さんのなんとかフラグとか6巻から名前だけは出てきたあのひとがいよいよ登場とかなんか微妙に裏がありそうなリンネ君とか、10巻ラストとか10巻ラストとか10巻ラストとか一体どうなるんでしょうかね!?

 姫路さんの事を話す高城先輩にさりげなくヤキモチ焼く明久にニヤニヤが止まらないわけですが、リンネの活躍によりまだまだどうなるのか解らない明久・姫路・島田3名の恋愛フラグとかも気になりますがとりあえず10巻ラストが挿絵つきで本当にご馳走様でした10巻は一言で感想をまとめると明久総受けってことでいいんじゃないかとおもいました。


バカとテストと召喚獣9.5

 

7月からTVアニメ第2期放送開始! 待望の最新刊はショートストーリー集第4弾!! 召喚実験リターン! 今度は二人で一体の召喚獣を喚び出だすことに。 召喚者の特性を受け継いだ召喚獣は、まるで二人の子供のようで――って、また惨劇が繰り返されるのか!? 「僕と子供と召喚獣」、明久と瑞希のドキドキ同居生活を赤裸々に綴る……なんてことになるわけない? 「僕と姫路さんとある日の昼下がり」、高校1年生の春、すべてはこの出会いからはじまった! ――「俺と喧嘩と不思議なバカども」他1本の全4本で贈る、青春エクスプロージョンショートストーリー集第4弾!

「だからそうじゃなくて、子供なんだよ。——アンタら二人の、ね」
そういって、僕と雄二を順番に指差す学園長。僕ら二人の子供って——
「「はぁああああっ!?」」

どうしようもなく公式が最大手だった(雄二×明久の)。子供ネタとか、二次創作ホモ同人の王道ネタを公式が平然とやってのけるそこにシビれるアコがれるぅ!!!!!ババァ長の発言がナチュラルすぎてなにもかもおかしい。

そういえばカラーページでギャグ顔じゃない久保君が出たの初めてじゃないですか…。


「僕と子供と召喚獣」
立ち読みからするとどう考えても公式が雄明最大手すぎて一部バカテス好きの腐のみなさんに衝撃を与えた問題作。7.5巻の「ホンネ」に続く、学園長の迷惑実験シリーズその2。

ヒロインズが明久を巡ってドタバタしたり、翔子が雄二を振り回したり、愛子がムッツリーニを翻弄したり……ないつもの組み合わせも面白かったけど、今回は予想外の組み合わせが面白かったなあ。高橋先生と鉄人のやりとりにニヤニヤが止まらなかった。あと明久との結婚は否定しないのに「嫁」が明久だと強硬に主張する秀吉萌える。そして出番はあるけどやっぱり美味しい場面には居合わせられない残念な久保君ェ……


「僕と姫路さんとある日の昼下がり」
姫路さんが明久と同棲していたときの、吉井家の休日のお話。

必死に姫路さんに料理させまいとする明久がほほ笑ましい。そして同じくさりげなくデートしている雄二&翔子コンビとの邂逅にニヤニヤが止まらないんですがそんなことよりも

「ヅラと眼鏡で変装してゲーム屋でバイトした明久」
       と
「姫路さんが以前ゲーム屋で見かけた、店員の綺麗なお姉さん」。

この奇妙な一致が大変に気になります……。明久がバイトした話を詳しく。詳  し  く  。

全体的に明久と姫路さんらしい、大変微笑ましいラブコメだったのですが正直姫路さんがスネる部分だけはしっくりこなかったかなあ……それを当然として求めるのは流石にちょっと、アレな気が…。


「僕と土屋家と揺れない心」
ムッツリーニの家で雄二と明久が対決するお話。DVDのキャラクターコメンタリー「バカ物語」を思い出すノリだ……

雄二と明久、どっちが冷静か……といういつものやりとりからはじまって、気がついたら「どんな突っ込みどころ満載のことがあっても突っ込んじゃダメ」対決になってるのがいろいろおかしい。そして二人を動揺させようとするムッツリーニ達が本気すぎる!いつのまにかクラスメイト達まで協力して、予想をはるか越えるしっちゃかめっちゃかぶりになってるのに、もう笑いが止まらない。須川君のキメ顔はぜひともアニメで見たい……ww

個人的にはムッツリーニのご家庭をもうちょっと見てみたかったなあ。というかてっきり似たもの家族なのだとばかり思っていたらスポーツ一家の中でムッツリーニだけ突然変異(「保健体育一家」といえば違和感無いけど)だと……!?リアル妹持ちとか、いろいろな意味でムッツの普段の家庭での生活が気になって仕方ありません。何気に弟煩悩っぽいお兄ちゃんとのやりとりに萌えた。

それにしても、久保君マジ哀れ……


「俺と喧嘩と不思議なバカども」
雄二視点から語られる、7.5巻「ウチと日本と知らない言葉」の裏で繰り広げられていた男子4人が仲良くなった時のお話。

7.5巻を読んだときからこいつら2週間の間に何があったんだと思ってこの話を読みたくて仕方無かったんですが、予想の直上8000m上空を突き抜けていく素敵な青春話でした。すれ違って殴り合いの喧嘩していつのまにやら一つの事に夢中になって、夕陽の中で自転車二人乗りしながら喧嘩しながら仲直りとかもう何もかもがやばい。明久はあの短期間の間に美波と雄二、二人の心を開いたんだなあと思うと胸が熱くなる。

メインは明久と雄二の友情話でしたが、どんなに理不尽でも穿った見方はしない鉄人の厳しくも優しい目線がとても良かった。あとかっこいい秀吉が見れたのが!!まだそこまで仲良い訳でもなく、色々アレな噂が付きまとう雄二が本気で喧嘩してる場面にも平気で踏み込んでいく度胸の据わりっぷりがかっこよすぎました。

次巻はいよいよAクラスとのリベンジ戦……完結告知はなかったのでもうちょっと続くのかな?続くといいな。前巻でいろいろ立てられてたフラグとか裏で暗躍する3年組がどうなるかも気になるし、本当に続きが楽しみです。


バカとテストと召喚獣9

 

知略謀略なんのその! このチームは最強だ!? 墓穴と姦計が入り乱れた対Cクラス試召戦争。Fクラスは、なんとか初日をタイムアップで切り抜け、勝負を二日目に持ち越すことに成功した。しかし、たたでさえ低い点数をさらに減らしてしまった彼らは、いきなりピンチ状態からのスタートに!しかも、明久は風邪で不在……。 どうなるCクラス戦!? この劣勢を覆すことができるヒーローはいないのか!? 「それで、話ってなんだい吉井君?」(by知的眼鏡先生)勝利を信じる心と絆が奇跡を呼ぶ第9巻!!

2 1 2 P で 死 ん だ (挨拶)

いつも通りバカやりつつも、さりげなくしっかりと人間関係のまとめに入りつつあるなあ……というのをひしひしと実感しつつ、8巻の続き、丸々1冊試召戦争なシリーズ本編第9巻。

8巻がバカやりつつも結構恋愛面押しな部分を感じたのでどうなるのかなあ……と思っていたのですが、今回は風邪で戦線一時離脱した明久と召喚戦争の渦中に居る雄二の二人の視点から、いつもとはちょっと違った取り合わせで描かれるキャラクター達の様子が新鮮でした。二人が離れているからこそちょくちょく覗かせる、お互いへの信頼やお互いの不在に対する反応が美味しい。

Fクラス(雄二サイド)では明久の代わりに雄二の補佐役ポジションに納まった秀吉と雄二のやりとりやら、姫路さんの本気にニヤニヤが止まりませんでした。秀吉と雄二の絡みはずっと見てみたかったので超私得。さりげなく雄二にライバル宣言(違います)をかます姫路さんにもニヤニヤします。

一方、Aクラス(明久サイド)では明久を餌付けしようとするAクラスの面々がマジ可愛すぎる。ボロがでそうな優子さんもかわいいし、柄にもなく取り乱す工藤さんも可愛すぎるし、何より久保君の「普段の姿」が見れたのもポイント高かったです。っていうか、本当に彼は明久さえ絡まなければスペック超高なイケメンだったんだね……(ほろり)

そしてクライマックス。姫路さんが明久の為自らの限界を超えて必死で努力する姿と、そんな彼女の努力を『無』にしないため、自らを顧みずに彼女の元へと奔走する明久の姿が熱い。本気を出した明久を見て迷わず全てを委ねた雄二はどれだけ明久の事を信頼してるというのか。艱難辛苦を乗り越えてようやく合流した二人の一瞬の邂逅の破壊力やばい。ほんとやばい。212Pの雄二と明久がホントやばい(大事なことなので何度でも言います)

明久&雄二に久保&明久に秀吉&雄二に謎の新キャラ(天然系子悪魔ショタ)と、本当に私得すぎてご馳走様でした。ややブレーキ壊れた感を受けた女装ネタやらヒロインズの「お仕置き」やら変態行動がほぼなかったのも正直ちょっと嬉しい。本当に今回は色々な意味でヤバかったなぁ…!!!

そして、今回の終盤でなんとなく物語の終着地点が見えてきた感。Aクラスとの試験召喚戦争決着に、姫路さんの●●フラグ、そして影で暗躍する高城なる3年生。当初の予定だと確か本編全10冊と聞いてたけど本当に本編あと1冊で片付くのかなあ、どうせならあと2?3冊続くといいなあとか色々思いつつもどんどんクライマックスに向けて疾走するこのシリーズにどのようなゴールが待っているのか。本当に楽しみです。

で、まあそれはそれとして次巻は短編集なわけですが
1年次の明久雄二の出会い話やるとかどんだけ俺得やばいマジ楽しみほんと楽しみ


バカとテストと召喚獣8

 

ドキドキ一つ屋根の下? 姫路さん、がんばります!玲の提案で瑞希が吉井家で暮らすことに。今まさに明久の眼前に広がるのは魅惑の同棲生活!? だがしかし! それは同時に異端者の終わりなき逃避行の始まりでもあり……「おい明久! お前――」もう万事休す!? と、明久の生命が危機に晒される中、再び幕を開けた試召戦争がFクラスを未曾有の大混乱へと突き落とす! 昨日の友は今日の敵、あれ? あなたはどちら様?? 「ズボンだけは残しておいて下さい!」(by明子ちゃん)波乱の予感が吹き荒れる第8巻!!

「ま、こうなったからには仕方がないか……。雄二、今だけは協力してあげるよ」
「ぬかせ。王様(キング)に協力するのは歩兵(ポーン)の義務だろうが」


ずっと悪友のターン!!!!!!!!!!!!

姫路さんと明久のドキドキ同棲生活……とか思っていたらどうしてこうなった……どうしてこうなった!!同棲の話を隠そうとしているうちに噂が噂を、誤解が誤解を呼び……更に試召戦争と同性愛疑惑と足の引っ張り合いの結果めでたく手と手を堅い手錠で結ばれた僕らの悪友コンビがFクラス(異端審問会)+αを相手にガチバトルを繰り広げるという……なんだこれ!なんだこれ!!どうしてこうなった!!

もちろん姫路さんと明久の甘酸っぱく初々しい同棲生活もやばいのですが、一緒に逃げる羽目になった雄二と明久が奏でる不協和音と、そんな二人の目的が一致した瞬間に発揮されるうってかわった以心伝心具合。そしてナチュラルストレートなツーカー具合がやばすぎました。2巻・6巻・7巻のような王道燃え展開でなかったですが、良い意味で二人の「悪友」ぶりが強調された話ではなかったかなあと。もうわたくし、玉野さんと優子さんといっしょに二人の仲をいつまでも見守りたい所存であります。

それ以外では久しぶりの暴力っぷりを存分に発揮する美波の大活躍にもニヤニヤしましたが、今回誰よりも凄かったのがサブキャラ昇格の玉野さん……淑女ヒロインの姫路さんを軽々と飛び越える淑女という名の変態ぶりに噴き出しました。優子さんとはまた別の、オープンポジションな腐女子キャラではないかという予想は以前からあったのですが、ここまでオープンに淑女っぷりを発揮されると……なんていうか……すごいな……。

久しぶりに最初から最後までバカばっかりな展開だったせいもあり、最後の姫路さんと玲のやりとりがたまらなかったです。自らの身を顧みずに暴走してしまう明久を心配する姫路さんと、同じように心配に思いながらも明久のまっすぐな所を尊重してあげようとする玲の「姉」としての想いに胸が熱くなりました。

ひとつ積極的になった姫路さんの行動が、次巻以降また波乱を呼びそうな予感。いつぞやのインタビューで提示された「本編10巻で一区切り」説を信じるなら物語もそろそろ終盤だと思われるので、明久を巡る恋の鞘当てもそろそろ決着してしまうのか?(バカテスだったらどっちつかずな終り方でも美味しい気がしますが…)
さりげなく裏で暗躍する3年生の姿も気になるところ。次巻が本当に楽しみです。


バカとテストと召喚獣7.5

 

些細な切っ掛けから始まったゲームが小悪魔ふたりに蹂躙されて!? 『僕とダウトと男の尊厳』。学園長からのオイシイ話=惨劇フラグ! 『僕とホンネと召喚獣』。吉井家の食卓に地獄の門が口を開く! 『僕と福引きと闇の鍋』。高校1年生の春、ドイツから帰国したばかりで戸惑う美波だったが──『ウチと日本と知らない言葉』の4本で贈る青春エクスプロージョンショートストーリー集第3弾! 「ボクが人工呼吸、してあげるから☆」(by肉食系女子)(公式サイトより)

表紙とカラーページやべえええええええええ!!!!!!
長年の念願だった完璧女装なアキちゃん表紙も当然素晴らしいのですが、その後のカラーページでしっかり素の明久が女子制服を着ているという普段の女装モードを披露し、更に女子生徒達の男装イラストまでお披露目……といろいろな意味で葉賀さんグッジョブすぎる。特に工藤愛子の男装がかっこよすぎるんですが……雄二ですら今までやってなかったブレザー着崩しふおおおおおおお!!!!!!

あと次の短編集の表紙は香美ちゃんですよねわかります。葉賀さんのオマケページやばい。


「僕とダウトと男の尊厳」

結論:姫路さん総攻。
FBオンラインに連載された、明久・雄二・ムッツリーニ・秀吉の4人が掛けダウトをしていたら女子二人が乱入して……というお話。アニメ1話の姫路さんを新鮮な気持ちで見て、その後この短篇を読むと「姫路さん……変わっちまったな…」と思う事請け合いです。いくら酒のせいといえども明らかに何か間違ってる!!

とりあえず姫路さんが素晴らしい勢いで変態と言う名の淑女なのですが、日記を確認したらこの短篇の前半を始めて読んだ時の自分の感想も物凄く淑女でした…姫路さんに負けない淑女でした……

(以下当時の感想を保護色でそのまま)
とりあえず、明久はトランクス一枚まで脱がされた後1枚1枚メイド服のパーツを着せられるんだと予想して、羞恥に頬を染めながら往生際悪く黒スト片方だけ穿こうとしてストッキングが伝線し、着替えのお手伝いをしようとした姫路さんが太もも触ってきて「男の子なのにこんなにすべすべだなんて…」とか言い出して更に羞恥で頬を真っ赤に染めたらいいと思います長いですねそうですね。脱がされるのもエロいけど、着せられるのも……なんかえろい……(引用終わり)

ところで何故姫路さんが明久に着せようとしていた服がメイド服→女子制服に変わったのでしょう。
気になって仕方がありません。


「僕とホンネと召喚獣」

いつもの面々が学園長の頼みで召喚システムの試験運転を手伝ったら、現れた召喚獣がなぜか自分たちの本音をダダモレさせはじめて……というお話。

召喚獣を出すと本音が聞ける→あの人の本音が聞ける!!!といきり立ったいつもの面々があの手この手で召喚獣を召喚させ、無理やり本音を聞きだそうとする姿がシュールすぎる。強引に「サモン」と発音させて召喚獣を呼び出させる姿も滑稽なのですが、E組の中林さん&久保君の自然におかしいやりとりに噴出してしまった……久保君の歪みなさはアニメも原作もはんぱねえ。

というわけで、当然女子達の興味は意中のアノヒト達の本音へと向かうわけですが……良くも悪くもお互いしか見えてない雄二明久コンビが素敵過ぎる。女子達の質問もなんのそので召喚主召喚獣でダブル喧嘩を始める様には激しく燃え……もとい笑った。さりげなくビンビンにフラグ立ってきた工藤愛子&ムッツリーニのやりとりも見逃せません。

それにしても、意外に硬派に見せかけて年頃の男の子らしい反応を返す雄二召喚獣の反応にイチイチわたわたする雄二が可愛すぎます。あと明久の性感帯は首&耳で確定でよろしいのか(帰れ)


「僕と福引と闇の鍋」

福引で海の幸セットを手に入れた吉井姉弟が偶然姫路さんと出会ったことから、玲&姫路の最凶料理人の凶演に恐れをなした明久がいつものメンツを巻き込み、気がつけば闇鍋対決に……というお話。後書きでも言われてましたが大体タイトル通りの内容。

姫路さんが入れた具による食中毒を回避しようとお互いを牽制しあう男子達。中でも吉井家の台所を管理し家計事情を知り尽くした明久と元神童の天才策士・雄二の頂上対決………になるかと見せかけて二人の底の浅い知略など天然でぶち壊して斜め上をひた走る姫路さんが最高すぎる。良い悪友対決でした、ご馳走様でした。

そしてラストで次巻への伏線が……!!最近着々と明久とのフラグを立てつつあるポニテペッタンコをここで逆転させることが出来るのか姫路さん!!正直、姫路派として次巻が楽しみで仕方がありませんっ!!!


「ウチと日本と知らない言葉」

ドイツから帰国したばかりで日本語もろくに通じない状態の美波が文月学園に入学し、明久達と仲良くなるまでを描く過去編。文字も言葉も通じず、クラス内で一人孤立し、苛立つ美波。そんな彼女の前にはしきりに謎の言葉をかけてくる一人のクラスメイトの少年が……というお話。

何故帰国子女である美波が自らのことを『ウチ』と称すのか。日本語会話は喋れるのに文字の読み書きが壊滅的な理由。そもそも何故美波は明久に惚れているのか……。本編では長らく語られてこなかったこの理由と、明久が必死に美波に伝えようとした「謎の言葉」の意味が繋がった瞬間、胸が熱くなった。ちょっと的外れだけどいつでも誰かのために一生懸命な明久の暖かさが、言葉が通じないことで周囲に壁を作りかけていた美波の心を溶かしたんだなあと思うと。こりゃあ美波も明久にホレて当然だわ、明久いい男すぎる。

そして美波視点から雄二明久コンビの「出会い」が語られるのもポイント高いです。というかお互いを「吉井」「坂本君」呼びの雄二と明久に激しく萌えた!!!2年生時のじゃれ合うようなやりとりとは一味違う出会ったばかりの明久&雄二コンビと、そこから数週間でいつのまにやらすっかり仲良くなっている明久&雄二コンビに激しく萌えました。

っていうかこの二人、明らかに1年の序盤で何かありましたよねえっ!!
出会いの場面では心底明久のことをバカにしてる感じだった雄二にそんな眼差しをさせるような、どんな変化があったというんですかっ!!!!!雨降って地固まるみたいな事件があったとしか思えないんですけどなんだこれっ!!自己紹介の時にセーラー服着てたのは姉さんのものか?これはもう、やばい1年次気になりすぎる……!!!

美波の話のはずなのに明久と雄二の方に気をとられまくりですいませんごめんなさいっ!!


バカとテストと召喚獣7

 

嵐を呼ぶ召喚野球プレイボール!? TVアニメも2010年1月放送開始!!
これまで数々の恥辱(←自業自得)に耐えてきた明久とFクラスの面々。しかし、そんな彼らも遂に爆発!? 新学期早々の抜き打ち持ち物検査で聖典【エロ本】を没収され復讐に燃える修羅【バカ】たちは、体育祭の一競技、生徒VS教師交流野球で教師陣に直接恨みを晴らさんと誓うのだが……なんと競技は戦友【エロ本】を懸けた召喚獣野球に発展! パトス溢れる球宴の果てに明久たちを待つのは勝利か敗北か? 「このままだったらお前も死ぬぞ!」(by獲物先輩)熱闘激闘剛速球で贈る第7巻!(公式サイトあらすじ)

カラーページから15分くらい先に進めなかったんですが(真顔)
なにこの公式の病気具合ふざけてるの!つか実は明久雄二カップル疑惑に火つけてるの秀吉なんじゃね!?あと男子表紙は短編集で来るんだって私信じてる……いつまでも……夢をあきらめない……

というわけで、シリーズ第9弾は体育祭を舞台にF組の生徒たちが教師たち相手に召喚獣を使った野球対決に挑む、というもの。6巻のモノノケに引き続き召喚獣も野球仕様でお目見え。……というか、5巻ラストで出た「期末試験の成績如何で装備変更」って話はどうなったんでしょう?8巻こそ新装備のキャラクターたちがお目見えする…のかな?

召喚獣の強さによって球の威力や速さ、プレイヤー自身の速度が変わってくるので同じプレイヤー達がプレイしているのに幾通りのプレイスタイルを楽しむ事が出来る「召喚獣野球」のルールが普通に面白い。バカテスならではのバカバカしさ加減もしっかり残しつつ(特に姫路さん大活躍のくだりには笑いが止まりません)、限られた点数しか持たない弱小Fクラスがあの手この手で知略やルールの裏を突いて上位チームを打ち破っていく姿が爽快。特に秀吉が最終戦でやった隠し球には思わずニヤリとしたなあ。自分を偽るのが上手い秀吉ならではな技というか、明久と教師をも手玉にとって小悪魔全開な秀吉がとても可愛い。

バトルの目的からして3巻のようなバカ全開な争いが繰り広げられるのかとおもったら、終盤は雄二と翔子の関係がクローズアップされてきて、なかなか熱い展開に。普段Fクラスを牽引する雄二の不調で総崩れになりかけるF組と、雄二の不調を察してさりげなくフォローしつつ、一肌脱いで最後に発破を掛けて「主人公」の座を雄二に譲る明久がたまらなくかっこよかったです。いつもとはまるで真逆の役回りになった二人のやりとりが新鮮でした。

「うまく言えないんですけど、要するに——今日の主役は、僕じゃないってことです」

(本文 P322)


それにしても姫路さんは……どんどん女ムッツリーニになっていく気がするのだがこれで良いのか……黒い通り越して普通に変態と化しつつあるよね……誰か同人で姫路さんと明久の二人三脚描いて下さいもちろん性的な方向で。あと何故あなたは雄二にまで女装させようとしてるんですか。

あと秀吉が(無意識にとはいえ)普通に明久に嫉妬してたのにびびった…
ひ、秀吉さん……貴方だけは女子色に染まらないで下さい……