「だからそうじゃなくて、子供なんだよ。——アンタら二人の、ね」
そういって、僕と雄二を順番に指差す学園長。僕ら二人の子供って——
「「はぁああああっ!?」」
どうしようもなく公式が最大手だった(雄二×明久の)。子供ネタとか、二次創作ホモ同人の王道ネタを公式が平然とやってのけるそこにシビれるアコがれるぅ!!!!!ババァ長の発言がナチュラルすぎてなにもかもおかしい。
そういえばカラーページでギャグ顔じゃない久保君が出たの初めてじゃないですか…。
「僕と子供と召喚獣」
立ち読みからするとどう考えても公式が雄明最大手すぎて一部バカテス好きの腐のみなさんに衝撃を与えた問題作。7.5巻の「ホンネ」に続く、学園長の迷惑実験シリーズその2。
ヒロインズが明久を巡ってドタバタしたり、翔子が雄二を振り回したり、愛子がムッツリーニを翻弄したり……ないつもの組み合わせも面白かったけど、今回は予想外の組み合わせが面白かったなあ。高橋先生と鉄人のやりとりにニヤニヤが止まらなかった。あと明久との結婚は否定しないのに「嫁」が明久だと強硬に主張する秀吉萌える。そして出番はあるけどやっぱり美味しい場面には居合わせられない残念な久保君ェ……
「僕と姫路さんとある日の昼下がり」
姫路さんが明久と同棲していたときの、吉井家の休日のお話。
必死に姫路さんに料理させまいとする明久がほほ笑ましい。そして同じくさりげなくデートしている雄二&翔子コンビとの邂逅にニヤニヤが止まらないんですがそんなことよりも
「ヅラと眼鏡で変装してゲーム屋でバイトした明久」
と
「姫路さんが以前ゲーム屋で見かけた、店員の綺麗なお姉さん」。
この奇妙な一致が大変に気になります……。明久がバイトした話を詳しく。詳 し く 。
全体的に明久と姫路さんらしい、大変微笑ましいラブコメだったのですが正直姫路さんがスネる部分だけはしっくりこなかったかなあ……それを当然として求めるのは流石にちょっと、アレな気が…。
「僕と土屋家と揺れない心」
ムッツリーニの家で雄二と明久が対決するお話。DVDのキャラクターコメンタリー「バカ物語」を思い出すノリだ……
雄二と明久、どっちが冷静か……といういつものやりとりからはじまって、気がついたら「どんな突っ込みどころ満載のことがあっても突っ込んじゃダメ」対決になってるのがいろいろおかしい。そして二人を動揺させようとするムッツリーニ達が本気すぎる!いつのまにかクラスメイト達まで協力して、予想をはるか越えるしっちゃかめっちゃかぶりになってるのに、もう笑いが止まらない。須川君のキメ顔はぜひともアニメで見たい……ww
個人的にはムッツリーニのご家庭をもうちょっと見てみたかったなあ。というかてっきり似たもの家族なのだとばかり思っていたらスポーツ一家の中でムッツリーニだけ突然変異(「保健体育一家」といえば違和感無いけど)だと……!?リアル妹持ちとか、いろいろな意味でムッツの普段の家庭での生活が気になって仕方ありません。何気に弟煩悩っぽいお兄ちゃんとのやりとりに萌えた。
それにしても、久保君マジ哀れ……
「俺と喧嘩と不思議なバカども」
雄二視点から語られる、7.5巻「ウチと日本と知らない言葉」の裏で繰り広げられていた男子4人が仲良くなった時のお話。
7.5巻を読んだときからこいつら2週間の間に何があったんだと思ってこの話を読みたくて仕方無かったんですが、予想の直上8000m上空を突き抜けていく素敵な青春話でした。すれ違って殴り合いの喧嘩していつのまにやら一つの事に夢中になって、夕陽の中で自転車二人乗りしながら喧嘩しながら仲直りとかもう何もかもがやばい。明久はあの短期間の間に美波と雄二、二人の心を開いたんだなあと思うと胸が熱くなる。
メインは明久と雄二の友情話でしたが、どんなに理不尽でも穿った見方はしない鉄人の厳しくも優しい目線がとても良かった。あとかっこいい秀吉が見れたのが!!まだそこまで仲良い訳でもなく、色々アレな噂が付きまとう雄二が本気で喧嘩してる場面にも平気で踏み込んでいく度胸の据わりっぷりがかっこよすぎました。
次巻はいよいよAクラスとのリベンジ戦……完結告知はなかったのでもうちょっと続くのかな?続くといいな。前巻でいろいろ立てられてたフラグとか裏で暗躍する3年組がどうなるかも気になるし、本当に続きが楽しみです。
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