シリーズ第二巻。宮中に呪いの魔法陣が描かれるという不気味な事件が発生し、レティは犯人を捜す事に。ところが、その事件の捜査線上に浮かび上がってきたのはすぐ上の兄・グイードで……!?というお話。
レティ達兄妹の複雑な関係がとてもよかった。宮廷内の勢力争いの縮図のようになってしまったせいで本当は仲が悪いわけではないのに「仲が悪いフリ」をしなければいけない3人。いつか仲良くできる時が来ると信じて、仲の悪い兄妹を装う姿が可愛くてかっこよくてたまりませんでした。グイード兄様の不器用な天然具合可愛いなあ。
そして兄妹の話の裏で繰り広げられるデュークとアストリッドの関係にもニヤニヤする!すっかりレティ派になってしまったアストリッドの出自から来る有能さに、レティの一の騎士として頼もしさと仄かな対抗心や嫉妬を覚えるデュークが微笑ましい。アストリッドは早く正式にレティの騎士になってデュークと色々な意味で鞘当て展開したらいいとおもうよ!