[著]水瀬 葉月 [絵]藤原 々々 街を歩いていた澪は突然サンバイザーを掛けたチャイナドレス姿の少女から渾身のドロップキックを戴き、首の骨を折られて半ば「殺され」た。“正義の味方”を自称し、代替魔術師であるという自覚もない彼女・蘭乱爛崎寝々はレンテンシアと冥子を「悪」であると断じ、正義の名の元に正殺しようとするが…!? |
でもその「死」と向かい合った後の澪は凄く強かった。「普通を嫌う」という、中二病臭い設定が今回のラストであんな台詞として生かされるとは思わなかったです。大切な物の死を最終的に受け入れ、前へと進んだモノ。そしていつまでも進めず、何もかも判らないまま哀しい未来を迎えてしまったもの。一歩間違えたら自らが歩んでいたかもしれない未来を目の前にして、結局救う事が出来なかったラストの救いのなさは本当に秀逸だったと思います。そして志半ばで倒れたレンテンシアの想いがまた切ない…。
物語は3巻で一応の完結(打ち切り…?)という事らしいので、最後1冊、登場人物たちがどのような最後を迎えるのか。ハッピーエンドの可能性は限りなく低そうですが非常に楽しみです。
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ぼくと魔女式アポカリプス 2 (2) (電撃文庫 み 7-5) 作者: 水瀬葉月 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/01/06 メディア: 文庫 表紙はエロい、買いづらいのは1巻と同じだけど・・・。 いやいやいやいやあ。これは面白い。個人的には私的ランキングのかなり上