人類の理想を実現した未来都市・No.6。エリートとして都市で英才教育を受ける事になっていた紫苑は嵐の夜に偶然「ネズミ」と名乗る少年と出会い、彼をかくまった事を切っ掛けにそれまでの生活を追われる。4年後、公園の管理局で働いていた彼は奇妙な事件に遭遇して……というお話。
“理想的な都市”といわれているNo.6の裏側が、紫苑が事件に巻き込まれていくにつれ少しずつ見えてくる展開が面白い。犯罪も危険も何もない理想都市なんて裏があるに違いない、と思ったら予想とおりで……異端者は“排除”し、不要な情報は流れないよう“統制”する、揺り籠の様な管理社会から弾かれてしまった人間達が受ける仕打ちに背筋が凍り、少しずつ身を危なくしていく紫苑の姿にハラハラした。自分の読み進める速度がもどかしいと思うほど物語に没入したのは久しぶりかも。
物語りも面白いけどキャラクターもとても良かった。特に頭は良いがどこか天然で時にずばりと物事の真実を見抜いてしまう主人公の紫苑と、都市の“外”からやってきた謎の少年・ネズミの関係には思わずニヤニヤしてしまう。物語は始まったばかりという感じでこれから二人がどのような形で“No.6”の謎や秘密と対峙していくのか、続きが楽しみです。
キーワード:あさの あつこ (2 件 / 1 ページ)
読了記録まとめ[2011年9月分]
9月のラノベ読了冊数は4冊でした。予想以上に読んでなかった。
境界線上のホライゾンを読もうと思いながら他の細々としたラノベに手を出し、オマケでBL漫画をオススメして貰ったのを読んだりして何が言いたいかというとホライゾンが全く進んでませんやばい。
今月読んだマンガピックアップ
発売ごとに読んでいたら設定がわからなくなってた「忘却のクレイドル」を1巻から通読。知らない間に普通じゃない身体に改造されてた少年少女達が廃墟となった島で織り成すお話……なんだけど、設定やキャラが複雑でこれは通読じゃないとなかなか判り辛いお話だったなあ。
最後は「ナイトメア☆チルドレン」を思い出すようなちょっと切ない終り方で個人的にはとてもよかったです。
9月の読書メーター
読んだ本の数:27冊 / 読んだページ数:1994ページ続きを読む