“ヤスダ スズヒト” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:ヤスダ スズヒト (18 件 / 2 ページ)

デュラララ!!×10

 

「最近のダラーズ、おかしいとは思いませんか?半年前、黄巾賊に起こっていた事が、今度はダラーズに起こっているかもしれない…」東京・池袋。この街からダラーズに関わる者たちが徐々に消えていく。それは、かつての親友同士がお互いを想いながらも自らの信じる道を突き進み、加速した混乱のせいなのか。もしくは、街の中に渦巻いている、粟楠会、闇ブローカー、情報屋など大人たちの謀略のせいなのか。それとも、ダラーズの顔役として頼られる男気溢れる青年が陥った意識不明の重態のせいなのか―。様々な思惑を抱えた事件が始まる中、首無しライダーが取る道とは―!?さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×10。 (「BOOK」データベースより)

 ドタチンが何者かによって車に撥ねられたのを切っ掛けに池袋の様々な人たちが動き出すシリーズ第10巻。

 ダラーズ内の内部分裂らや杏里を「親」としない罪歌の一団をはじめとして、独自勢力が次々に増えてきた所に彼らを利用しようと動き出した『大人たち』の思惑が絡んできて今まで以上にわかり辛い構図になっていた気がする。彼らの動きに火をつけた門田はなんだかんだでとても愛されてるよなあ。

 一方、ダラーズを“元のように”戻そうとして元ブルー・スクエアの面々と共謀しながら一人で迷走する帝人は本当になんというか……紀田や杏里が本気で心配しているのが見えるだけに、もう少し彼らのことも振り返ってあげてと言いたくなる。色々と結局空回りのまま終りそうな気配がひしひしとするのがなんとも。わざと“元のようなダラーズ”を壊すような動きをしてるのは、“一度壊して”のための伏線なんですよね。わざとなんです……よね……?っていうか“一度全部壊して僕の理想のなんちゃら”って完璧に最後に倒される悪役のセリフだよ帝人!!

 これまでのように我武者羅にただ暴れるだけじゃない、静雄の「静かな戦い」がかっこよかったです。


5656(ゴロゴロ)!—Knights’ Strange Night

 

血塗れの鉄パイプを持った少女が、眠たげな瞳を揺らめかせ―ただ、語る。「島、今日も銃声が響いてる。いつもどおり。人、死ぬ。いつもどおり。犬と犬、戌井と狗木さん、殺し合う。いつもどおり。東区画のボス、変態。いつもどおり。昼寝仲間の殺人鬼、東区画の猫と刀使い、麗鳳兄さん、探偵の可愛くない弟、みんな、恋に不器用。いつもどおり。島、酷く混乱してる。…いつもどおり。結局、いつもどおり。島、今日もいつもどおり。ただそれだけ。だから私、いつもどおり、可愛い子、たくさん抱きしめる。ギュウ。暖かい。ぽかぽか。…眠い。寝るぅ。むにゅ…Zzz…」渾身の越佐大橋シリーズ短編集、登場。 (「BOOK」データベースより)

狂犬と猟犬が最早じゃれついているようにしか見えない(病気)

仲悪いはずなのに、出会ったら即殺し合いな殺伐関係のはずなのになんですかこの人たちのイチャイチャっぷりは!!!いや、確かに作中でもずっと殺しあってるだけなんですが殺し合いがじゃれ合いにしか見えないこの不思議……

「短編集」とはいうものの、様々なキャラの視点や無関係な事件を交えつつ最終的に1つの事件へと収束していくのが面白かった。いちゃいty殺しあう犬コンビも、リーレイの過去話も、八雲&ナズナの微笑ましい恋愛模様も凄く良かったのですが、個人的には麗凰とシャーロットの関係が微笑ましすぎて微笑ましすぎて…… な ん だ こ の ツ ン デ レ は 。

なんだかんだで島で出会った人の危機を捨て置けない戌井の変化とか、恋する乙女具合が微笑ましい潤さんとか、さりげなくデレてるイーリー姉さんとか、どこまでもニヤニヤの止まらない短編集でした。あと1冊短編集の出る予定があるようなので、そちらも楽しみです!


がるぐる! Dancing Beast Night(下)

 

さてはて、厄介な事になったものだヨ。島を襲う連続爆破事件に、島を仕切る組織の重役達が次々と殺されるこの状況デ、島に戻ってきた二匹の犬に、再び不気味な動きを見せる小鼠達と、翻弄されるうちの猫。東と西の関係も爆発寸前というこの状況、一体どうなんだろうネ?島は終わりに向かっているのか、それとも―。…何、別に大したことじゃあないサ。例えこの島が燃え尽きようが粉みじんに砕けようが、住人が全て死のうが、大した事じゃあなイ。それが、この島というものだろウ?殺人鬼と少女がお互いの顔すら見ずに踊っていル―今は島の行く末よりも、このダンスの結末を楽しむとしよウ。そうだろ?諸君。 (「BOOK」データベースより)

一応シリーズ一区切り?なシリーズ4巻。これまでのシリーズ3冊で出てきたキャラクターたちが一同に会してのオールスター感が凄い。本来表に出ないはずの「都市伝説」やらなにやらまで登場して、全員が全員薄くならずに動いてるのが凄いなあ。

上巻ラストで再登場した犬二人・狗木&戌井の一触即発具合やべえ。戌井が後ろむいたらすかさず撃とうとするのにイーリー狙われたら躊躇う狗木さんにニヤニヤが止まらないのですが、二人が争い出したら他の所で本気でバトってるのにすかわず横槍入れに来る葛原さんマジかっこよかったです。まさかあの人とこんなにラブラブになってしまうとは予想外でしたが!

しかしなにより、そんな中で輝いていたのは自称名探の姉・シャーロットだった気がする。バカだバカだと思っていたら驚異的な推理力を発揮してくるクライマックスもやばかったのですが、エピローグでの「家族ですから」には胸がキュンとなった。可愛いなあ可愛いなあ!

出番は少なかったけど夕海の行動にもニヤニヤしました。最後のやたらオープンなアレっぷりが可愛すぎた。


ファンダ・メンダ・マウス 2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト

 

一見、落ち着きを取り戻したマウスの日常だったが、今度は美月にトラブル発生! 父・豊島郁夫の死体と10キロのヘロインを押しつけられた美月。自らの命の対価としてヘロイン売買に巻き込まれていく。欲望渦巻く横浜ダークサイドは弾丸乱れ飛ぶ超危険地帯に。命を危険にさらしながら、事態の終結を急ぐマウスだが、その背景にはマウスの第3婦人キンバの意外な思惑が……。第1回『このラノ大賞』栗山千明賞・待望の第2弾です。

宝島社様より献本をいただきました!
前巻の最後で父親のロンから唐突に金髪碧眼の許嫁・キンバを押しつけられてしまったマウス。ところが彼女の実家からロンに貢がれたヘロイン10kgが行方不明になり、マウスはキンバの兄からヘロインの行方を追うよう頼まれる。同時刻、美月はそのヘロインの運び屋をやらされていて……というお話。

1巻から変わらず、良い歪みっぷり。マウスがやってることは一見“正義のヒーロー”ですらあるのにどうしようもなく歪んで狂ってるようにしか見えないのは一種の才能だとおもう。敵に差し伸べられる好意の手が、こんなにも歪んで見えるとは思わなかった。

そんなマウスに惹かれ、奴隷のように彼の為に動く人々(一部人じゃない)と香港マフィアの抗争が絡み合って織りなす複雑な物語の真相が少しずつ解かれていく様は圧巻でした。みんな歪んでるけど滅茶苦茶かっこいいから困る。特にミチルちゃんとマウスのクライマックス目前の会話やばい。ミチルちゃんまじ名脇役!!そしてくそったれがマジ淫獣としてレベル上げすぎでやばい。ていうか機械なのにテンション上げすぎですからーーー!?

1巻がかなり綺麗に終わっていたのでどう続けるのかと思っていたけど、なんかこれは3巻以降もありそうな勢いだなあ。というか完結までにマウスの「夫人」が何人にまで増殖するのかが大変楽しみです。

……唯一の常識人っぽい美月ちゃんがんばれ超がんばれ…


デュラララ!!×9

 

池袋を舞台に躍る、歪んだ愛の物語──。 さぁ、みんな一緒に──デュラララ!!×9
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん? ──でももう二度とお仕事できなくなるしねえ」  東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。複数の組織に狙われつつ暗躍する情報屋だったが、ついに監禁されてしまう。さらに魔の手は双子の妹たちまで伸びていき……。  不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは? 臨也の過去に何があったのか? そして、その時首無し(デュラハン)ライダーは──!?

シリーズ第9巻。池袋の影で起こったある事件と、それと共に語られる中学時代の臨也と新羅が出会ったときのお話。

「人間全てに興味がある」臨也と「人間全てに興味がない」新羅。似ているようで全く違う二人の奇妙な関わりが凄く面白かった!行動の全てが「セルティの為」な新羅をうっとおしいと思いながら、次第に興味を持っていく臨也の心の動きが面白い。ラストで語られる、臨也が新羅に対して抱いたどこか憧憬にも似たような感情が正直クリィティカルヒットなのですが。なにこの二人美味しい!!小学校時代の新羅と静雄のかかわりも気になるところ。

一方、池袋で起こった事件の方も最後までなかなか真相が見えてこなくて、面白かった。麻袋を被せられた人の正体はあれかなこれかな、と色々想像していたんですがなんだかんだでしっかり裏をかかれましたし。意外な人の繋がりや、意外な人の再登場にもびっくり。ていうかちゃんと臨也が憎たらかっこいいの久しぶりじゃないですk(強制終了)(8巻の「鍋」の残念さが忘れられないよ!!)

大人たちが物語の「裏」で引き起こした事件が、「表面」といえる帝人達の物語にどういう波紋を投げかけるのか、とても楽しみです。


ファンダ・メンダ・マウス

 

おれはマウス。しみったれた倉庫でくそったれな監視システム相手に終日ダラ?っとすごす。家に帰ればネーネがべったり張りつく、そんな毎日。でも、おれは今の自分にかなり満足。人生がこれ以上でもこれ以下でも今いる自分になれないのならそんな物は願い下げだと、心の底から思っている。いい女はべらして万ケンシャンパンドンペリジャンジャンBMベンツにPMゲッツーみたいなことが必要だとは思わない――のに!「嫁に!」とか言い出すジャリ娘の登場から怒涛の急展開だよ!!独特で中毒性の高い文体、鳥肌ものの展開。全選考過程で物議を醸した作品が登場!

宝島社様より献本をいただきました!
これはなんというか、文字通りの「怪作」。

「マウス」を自称する主人公が高校時代の恩師の娘を救う為、様々な伝手を使いながら横浜港を奔走するお話……なんだけど、読み始めて10Pもいかないうちに、主人公の装飾過剰気味な一人称文体に耐えかねて投げ出しそうになった。ほんとうに、目が滑って仕方なかった……

このままずっとこの文体が続くなら最後まで読みきれないかも……と思っていたんだけど、少しずつ他のキャラクターが出てくるたびに、不思議と読みやすくなっていく。分かり辛かった物語が段々はっきりと、クリアになっていく。正直序盤と終盤では文章を書きなれてきて読みやすくなったという印象もあったんだけど、それだけじゃなかったとおもう。少しずつ物語の全体像が見えてきて、面白くなっていって、少しずつ目が離せなくなって来る。特に、マウスの独白だけでは中々見えてこなかった彼の不器用な愛情・歪んだ優しさが、彼の居ない所で、他のキャラクターの目線を通すことで段々と見えてくるのが良かった。なんて懐の広い男なんだ、マウス。

そして最後の展開は、信じられないほどに熱い。最初に読み始めたときに感じた斜に構えたイメージからは想像も付かないような終着点に、ワクワクした。

とりあえず、この物語を手に取った人は決して最初で挫折しないように。最初10P、20Pのところでやめてしまうのは勿体無いです。1冊全部、とは言わないけどせめて2?3キャラ出てくるところまで頑張って欲しい。ほんと、途中で印象変わるから。



テンション上がってしまったので追記。

何気にこの「ファンダメンダ」、良い男子萌え作品だと思うんです。
ホモとかオカマとかそういう過剰装飾を排除してよく見るとなんだかんだで良い「親友」なマウス&ミチルとか。ネーネを挟んだ奇妙な三角関係を築きながらもなんだかんだで共闘していく「悪友」関係なマウス&ぴがろとか、大変美味しいと思うのです。特にミチルちゃんの過去話とクライマックスでのぴがろとマウスの信頼具合はやばかった。

……何がいいたいかというととりあえず誰か腐女子属性の人はこれを読んで私と男子萌えを語れ。


がるぐる! Dancing Beast Night(上)

 

『ヤア、諸君。コノイカレタ島ニマタ眼ヲ向ケテクレタ事、感謝スルヨ。今日ノ話ハ実ニ単純ナ話サ。男ト女。ボーイミーツガール!物語ノ基本ダロウ?殺人鬼デアル少年ト出会ッタノハ、自称名探偵ノ不思議ナ少女。ソンナ2人ノ滑稽ナダンス。ソレガ今回ノ物語サ。単純ダロウ?…彼ラハ一体、誰ノ掌ノ上デ踊ルンダロウネエ?西ノ魔女カ?東ノ暇人カ?島ニ帰ッテキテシマッタ、2匹ノ犬カ?自警団ノ番犬カ?護衛部隊ノ雌猫カ?ソレトモ、コノ「バネ足ジョップリン」カ…アルイハ、君ノ掌ノ上カモ知レナイネエ。コノ島ニ来タ者ハ―誰ニデモ、他者ヲ踊ラセル権利ガアルノダカラネエ…』。 (「BOOK」データベースより)

カラーイラストの東区画vs西区画揃い踏みやべえええええええ!
…………と思っていたら本編も全力でヤバかったやばかった!

1巻2巻で登場したキャラクターたちの動きが新たな登場人物を踏まえて少しずつ繋がっていく所が面白いなあ。思わぬ所から思わぬ名前が出てきたり、あの事件がこんな所に繋がっていたり……と、バラバラのところで動いていた人々が少しずつ集約されてきてる感が凄い。

なによりシリーズ1巻「バウワウ!」でメインを張っていた3人がいよいよ島に戻ってくるわけですが、もうなんていうか3人とも圧巻すぎる!特に、葛原の登場シーンの「空気が変わる」感じは読んでいて痺れた。葛原さんマジパネエ!!1巻で過去と向き合い、少しだけ柔軟な考えを持つようになった彼の変化にも胸が熱くなりました。

そして残る2人は……ラスト、ラストおおおおおおおっ!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)
「デュラララ!」を読んでいた時も散々感じましたが、成田さんのシリーズは挿絵の魅せ方が上手すぎると思うんです。ラストの挿絵やばかった。本当にやばかった。テンション上がりすぎた。うわああああ戌井と狗木かっこよすぎる、痺れる!!!1巻のラストもやばかったですが、この2人のやりとりがもうなんか凄く好きだ……!!

物凄く気になる所で続いちゃってますが、本当に下巻が楽しみです。本当に楽しみです。あと狗木のいないところでデレを覗かせたイーリー姐さんとの復縁(違う)にも期待したいです。


Mew mew! Crazy cat’s night

 

無法都市で、猫と鼠のサバイバルゲーム!!
無法都市と化した人工島。そこに住む子供たちは“鼠”だった。地下に住み、あらゆるものを食い荒らし……。少女は“猫”だった。可愛らしく、しなやかで、すべてを切り裂く爪を持っていた。彼らはいずれ巡り会う、何しろ“猫”と“鼠”なのだから……。

戌井と狗木が島を去り葛原が島を離れている間に起きた、西区画と東区画、そして「猫」と「鼠」の対決のお話。

とりあえず潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん!!!
チェンソー持った猫可愛いよ猫。チェンソーの回転と共に露骨に変わるテンションにニヤニヤが止まりません。普段のオドオド具合とチェンソー回ってる時のハイテンション具合に惚れた!!ネジロも可愛いけどとにかく潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん。大事な事なので2回言いました。

東区画護衛部隊周辺のアットホームな仲良し具合も素敵だなあ。特にわざとじゃんけんで負けてた潤に対し、張がかけた言葉には胸が熱くなる。「護衛隊長はじゃんけんで決めている」という言葉から来るユルさで覆い隠した、隊員たちから潤への信頼が透けて見えるようで。

ネジロ率いる「鼠」達の狂騒の顛末には、最終的に大人達の「思惑」が子供たちの利害と一致しただけという感じもするんだけどその一方でそんな冷たい考えだけではあらわせない温かみがあるような気がして、やはりニヤニヤしてしまう。結局大人たちも(勿論完全に自分たちの「仕事」の邪魔になれば子供だろうがなんだろうが排除するんでしょうが)素直になれないだけなんだよね!!不器用で屈折した優しさがほのかに感じられる結末が、とても好き。そして自らの行いに対する「贖罪」を決意したネジロの今後がとても楽しみ。

色々ときな臭くなってきた感じがするエピローグではありますが、3巻ではいよいよ1巻で大活躍したあのひとが復帰!みたいだし、ちょっと島を離れていたあのひとだって当然戻ってくるだろうし……で続きがとても楽しみです。あと潤ちゃん可愛いよ潤ちゃん。(3回目)


デュラララ!!×8

 

「最近、なんだか帝人君の様子がおかしいんです。まるで……紀田君がいた時みたいに凄く明るくなって──」  東京・池袋。表面上は何も変化のないこの街も、夏を迎え、水面下で熱い歪みを抱えていた。  杏里や正臣の居場所を作ろうとして孤独な戦いに身を溺れさせる帝人。街の微妙な変化を知り自分の過去を清算するべく池袋に戻ってきた正臣。そして、帝人を心配しセルティに悩みを相談する杏里。それぞれの思惑で動き始めた三人の行方とは──。  さらにその裏側で大人達は別の事件に絡んでいく。ストーカーの影に怯える聖辺ルリと彼女を心配する羽島幽平。弟に相談を持ちかけられた末、セルティに相談する静雄。杏里と静雄という友人達の悩みの狭間で、首無し(デュラハン)ライダーが起こす行動とは──。  そして、池袋を離れていた情報屋は静かに動き出す──。  さぁ、みんな一緒に──デュラララ!!×8(公式サイト紹介文より)

臨也さんが残念すぎてどうしよう可愛い(挨拶)

ちょ……おま……本編の話もぶっとぶくらいにエピローグで胸が暖かくなったわ責任とれ!!!とりあえず念願の2人以上鍋マジでおめでとうございます。4巻ラストからずっと皆で鍋囲めなかったの心残りだったんだとおもうと……なんだこれ臨也さんの鍋にかける思いのこと考えるとマジで胸が熱くなる……駄目押しのように「そういえばあいつこの前入院してたよね」みたいなセルティさんやら平和島さんの反応が残念さに加速をつけているようにおもえてなりません……どうしようもうこいつ、残念すぎて一周回って可愛いよ臨也………

とりあえず出だしからいきなりエピローグについて延々と語ってしまうのも如何なものかと思いますが、ストーリーは6巻のラストを受けて本格的に動き出した帝人と、帝人を救うために動き出した正臣、そしてセルティ・新羅カップル+平和島兄弟の方向から偶然事件に巻き込まれた杏里のお話がメイン。カラー挿絵の杏里がエロ可愛くて正直困ります。

帝人の考えは6巻の展開やらなにやらを見ていると判らなくもないんだけど、なんか変なほうにふっきれちゃった感があって、とても不気味だった。元々彼の中に潜んでいた異常性が表に引っ張り出されちゃったという部分はあるんだろうけど、それでも……うーん。しかし、そんな彼の暴走を直接目の当たりにして、大切な友人として自分自身のエゴだと自覚しながらも帝人の目を覚まさせようと自ら捨てたはずの過去すら掘り起こして動き出す正臣の姿に胸が熱くなりました。本当に、正臣が今後活躍してくれるのを楽しみにしてる。そして帝人と正臣と杏里がお互いの全てをさらけ出せる日を、楽しみに待ってる。

それにしても、今回はキレる場面が殆どなかったせいか静雄さんの可愛さも半端なかったです。
セルティや幽やトムさんの前で見せる、おとなしい姿にニヤニヤが止まらなかったり。
ていうか猫を頭に乗せたシズちゃんの挿絵の破壊力やべええええええ!!!!!


バウワウ! Two Dog Night

 

佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋。その中央にそびえる名前がつけられる事のなかった人工島―不況によって放置されたそこは不法滞在者や犯罪者が棲む九龍城さながらの無法都市と化していた。その島を二人の男が訪れる。気弱で大人しい少年・狗木誠一は、幼馴染みの少女と冒険気分で。重要指名手配犯・戊井隼人は惹きつけられるように。そして彼らは、社会から隔絶された無法地帯で全く違う道を歩み始める。だがその姿は、鏡に映る己を吼える犬のようでもあった―。 (「BOOK」データベースより)

葛原さんかっけー!!!!
佐渡と新潟の間にかけられた橋「越佐大橋」の間にあり、無法地帯と化している名も無い人工島にさまざまな理由でやってきた男達の物語。

なんか色々言いたいことはあれど、集約するとクライマックスの狗木・葛原・戌井の三つ巴がかっこよすぎるって一言に尽きる気がする。本人にそんな気はなくてもさまざまな人たちから『英雄』と呼ばれる男・葛原が本領発揮すぎてひたすら滾った。そしてエピローグの戌井&狗木がまたもう、挿絵の絶妙さも合わせて本当に堪らない!!「バッカーノ!」のクレア関連の話といい、「デュラララ!」2巻の静雄といい、成田さんはこういう「かっこいい男達」を描くのが本当に上手くて、物凄くごろごろします。

しかし、1巻を読む限り綺麗に終ってる感じがするけど残り4冊どうやって繋ぐんだろう。メイン3人のうち2人は最後で……だし、他の新キャラとか出して全く新しい話をやるわけじゃないよなあ……うーん。
とりあえず何も言わずに続き読んできます。