“ヤスダ スズヒト” の検索結果 | ページ 2 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:ヤスダ スズヒト (18 件 / 2 ページ)

デュラララ!!×7

 

「僕は何もしてないよ。あれは、ダラーズみんなでやった事だから―」東京・池袋。この街の休日はまだ終わらない。臨也が何者かに刺された翌日、池袋には事件の傷痕が未だに生々しく残っていた。すれ違うことなく街を徘徊するクラスメイトの男女、弟に付きまとう女の動向を窺う姉、最強の男を殺すために強くなろうとする少女、兄のことなど気にせずひたすら無邪気な双子、今後の自分を憂い続けるロシア出身の女性、過去の未練にしがみつくヤクザな男、休日を満喫しようと旅行に出た闇医者、そして安心しきりの首なしライダーは―。さあ、みんな一緒に、デュラララ!!×7。 (「BOOK」データベースより)

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病院で誰が襲撃してくれるかなとワクワクしている折原さんにうっかり萌えた……
プロローグで「!?」となっていたらエピローグで襲撃者が来てくれたことに大喜びするいざやさんに思わずキュンとなるなど。何この人残念すぎて180度回転して可愛い……。正直、臨也萌えがちっとも理解できなかったのですが(ただし4巻の一人鍋は除外する)、ちょっと分かる気がしてしまった自分が怖い。というかなんだろうね……きっとこの残念な方が素なんでしょうねこの人……(笑顔)

個人的にはエピローグで「襲撃者」の正体に気付いた臨也のよろこび具合ハンパなさすぎてとても満足したのですが、同時に、誰も来てくれなかった場合のパターンを物凄く見たかったです……。

というわけで、4巻に引き続き骨休め感が強い番外編集。恋に生きてるヤンデレ女子2人がガチンコ対決したり、平和島さんの周辺にフラグ乱立してたり、粟楠会の幹部・赤林の意外な過去話が明らかになったり……とそんな感じ。ヤンデレ女子対決にニヤニヤしたり、典型的な任侠の人である赤林の人柄に好感覚えたりしていましたが、正直プロローグの折原さんのワクワク具合を見てしまっていると、折原さんのことも忘れないであげてくださいって気分になる。特に平和島さんのフラグメイカー具合にはもうね……!!

しかし、何よりすごかったのはラストの新羅&セルティ。おまえら、どんだけラブラブになれば気が済むんだっ!?最早始終イチャついてるだけにしか思えない勢いに、散々悶える羽目になりました。やばい、この二人の破壊力、本当に巻をおうごとにやばい。セルティのデレ度が加速度的に上がっていくのがもうね!!!
もうおまえらとっとと籍入れちまえよ!!!(出来ません)

しかし、6巻がああいう終り方で切れてしまっているので8巻がどうなるのかが気になるなあ……今回はチョイ役での登場だった帝人にも何か思惑があるようだし、特に『ダラーズ』と言う組織が当初のものとは別のものへと変容しつつある気がして、それが物凄く気になります。

……ダラーズにしろブルースクウェアにしろ、うまいこと良い方向へ変わっていけばいいんだろうけど、一筋縄ではいかないんだろうなあ……。


デュラララ!!×6

 

「彼は、平和島静雄。池袋で一番危ないって言われてる殺し屋なんだ―」臨也に嵌められ街を逃走しまくる静雄。自分の立ち位置を考えさせられる帝人。親友の苦境に今更になって気づく正臣。何も知らずに家出少女を連れ歩く杏里。先に待つ出来事を想像できなかった茜。黒バイクとの接触に興奮を隠せない女。一人悶えつつも帰りを待ち続ける新羅。思い通りに事を運ぼうと画策する青葉。ダラーズに意趣返しを繰り広げる千景。そして首なしライダーが救うのは―。(「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

いろいろな人から噂で聞いていた「帝人、覚醒する」のまき。

ドタチンvs六条千景の爽やかバトル具合やら、人間超越しすぎ気味な静雄の大活躍やら新羅セルティカップルのニヤニヤなやりとりの裏で青葉や臨也の思惑に乗せられて追い詰められていく帝人が葛藤し、自らの無力さを自覚していく展開の容赦なさが凄い。味方であるセルティや杏里、静雄ですら彼を追い詰める材料となっていくのがとにかく容赦ない。特に、杏里については「彼女を守りたい」と思う気持ち故の焦燥・羨望だと思うと……なんともやりきれないものがある。

……しかし、噂の「覚醒帝人」はあまり自分好みの覚醒じゃなかった……なぁ。なんか皆私があそこがツボに来ると思ってたようなんですが。1巻のダラーズ集結的なかっこよさを期待していたので、どちらかというと正反対のベクトルな展開に引いたというのもあるけど。その後既に原作読まれてる方と少し語らせて貰って自分の考えを整理していたのですが(読了直後は自分の考えがまとめられない程度に衝撃受けてた)、やっぱりどんなにカッとなったとしても、その裏に彼なりの思惑があったとしても、最終的に背中を押したのは「杏里達を守れる自分で居たい」という気持ちが少なからずあったとしても、ブルースクエアの思惑にだけは一時的にでも乗って欲しくなかった(ネタバレ)んですよ…ね…あくまで「ダラーズのボス」として帝人が活躍するのを楽しみにしていたというか。6巻ラストの展開だけだとあまりにも彼の考えが見えてこなくて、かっこいいというよりも不気味に思えた。まだ純粋に悪意だけな折原臨也の方がわかりやすいというか、なんだかなあ。

でもそこに至るまでの展開はとにかく容赦なくて、とにかく凄くて……なんというか、衝撃だった。なんか、自分の期待していたのとは別の方向に物語が進んでしまったけど、そんなのどうでもよくなるくらい凄かった。読んだあと暫く考えがまとめられないくらいには、衝撃だった。とにかく「凄い」としか言いようがない。

……とりあえず、7巻以降で彼の意図が見えてくるのを楽しみにしてます。


デュラララ!!×5

 

「ダラーズが、随分と変な事になってるみたいだねえ。わくわくしてこないかい、君の大好きな非日常が始まるよ?」東京・池袋。そこには再び動き始めた折原臨也の意趣返しが集う。何でも屋として仕事を請け負う異国の二人組、静雄を探し続ける家出少女、窮地に立たされるバーテン風の男、ダラーズに復讐を宣言する女たらし、ひたすら帰りを待ちわびる闇医者、何者かに狙われるクラス委員、それに気づかない同級生の少年、そして混沌の渦に巻き込まれて堕ちていく“首なしライダー”。そんな彼らのGWは、果たして日常か非日常なのか―。 (「BOOK」データベースより)

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折原臨也が暗躍したり、ダラーズが大ピンチになりそうだったり、新キャラ登場だったり……な前後編の前編。

良い意味でも悪い意味でも、後編への種まきという感じで、この巻を読み終わった時点では「感想」と言えるようなものは出てこないかも。その分次巻への引きは凶悪でしたが。一番普通の人間のように思えてどうしようもなく「非日常」を求めてしまう帝人が、次の巻でどのような決断を下すのかが楽しみでしかたない。というか次巻は○○帝人様登場というもっぱらの噂なので、物凄く楽しみだ!!

あと、相変わらずの新羅&セルティカップルの様子ににやにや。あとチャットでの正臣の通常状態とプライベートモードでのキャラクターの違いにニヤニヤ。臨也さんは今回とても悪役なのですが、彼がこんなことをしている原因が例の一人鍋のせいだと思うとなんかそれはそれでニヤニヤするぞ!!あと静雄さんの挿絵に大爆笑した。

色々な意味で、次巻での決着が楽しみ。


デュラララ!!×4

 

「数年前から目撃されている黒バイクというのは、貴方の事で宜しいんでしょうか?何の目的でこんな危険なバイクで街を走行しているんですか?犯罪を犯しているという意識はあるんですか?」東京・池袋。そこには様々な火種とそれに振り回される人種が集う。池袋の都市伝説を放送するテレビ局、服装と特性がバラバラの奇妙な双子の新入生、兄とは正反対の有名アイドル、ダラーズの先輩に憧れる少年、果ては殺し屋に殺人鬼、そして一千万の賞金が懸かった“首なしライダー”。そんな彼らが過ごす賑やかな池袋の休日は、今日も平和なのだろうか―。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

池袋に集う様々な人々に、『首なしライダー』という面々が繰り広げる群像劇。とある「池袋の休日」を描くシリーズ第四弾。時系列を頻繁に入れ替えながら様々な視点で語られていくストーリーは、「バッカーノ!」シリーズを思い出すなぁ。

とりあえず池袋の濃ゆいメンツに振り回されるセルティが可愛い!!そしてさりげなく新羅との関係を素でノロケだすセルティ可愛い!!3巻までのような重い展開じゃない分、キャラクターの魅力がこれまで以上に強かったように思えました。初登場の臨也の妹コンビ、静雄の弟の幽の3人もまたなかなかアクの強いキャラで、始終ニヤニヤしながら読み進めてました。

個人的に壮絶にツボに入ったのはチャットでの臨也と正臣のやりとりだったりするのですが。お互い表のチャットでは軽いノリで軽口をたたきあっている「お調子者」二人の、プライベートモードでの殺伐具合がたまらない……!!本当にちょっとだけのやりとりだったのですがとても萌えました。殺伐萌えを刺激されました。うわあああああ次巻以降も是非こう、殺伐と絡んでいってほしいものだこの二人。

その一方で、次の巻からの展開に向けてまた新たな伏線が不気味に蠢いている感じが凄い。というか、二巻に引き続きまた引き方が凶悪すぎます!!続きが気になって仕方ない。


……しかし、なんというか4巻はラストの臨也を抜きには語れないな。
仲間に入れてもらえなくてふてくされてる臨也の「一人鍋」の破壊力やばい。


デュラララ!!×2

 

「私は、人が好きよ。誰が好きかって?違う、違うわ!私は人間がみんなみんなみんな好きなのよ!どこが好きかって?野暮なこと聞かないで!全部よ、全部!なにもかも、なにもかもが好きなのよ。だけど、あなたを愛する事はできないわ。だけど、あなたは私を愛して」東京・池袋。そこには人を愛することが不器用な人間が集う。自分の立ち位置を悩む女子高生、池袋を取材する三流雑誌記者、セクハラ疑惑の教師、黄色いバンダナを巻いた黄巾賊、池袋最強のチンピラ、様々な裏情報を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る“首なしライダー”。そんな彼らが連続通り魔事件に巻き込まれ、池袋が壊れ始めていく―。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

池袋に集う様々な人々に、『首なしライダー』という面々が繰り広げる群像劇第二巻。今回は突然現れた正体不明の人斬り「罪歌」が“池袋最強”と噂される男・平和島静雄の話を聞いて……というお話。

1巻から予想外に平和島さんに心を打ち抜かれてしまった私ですが、それを見越したかのように今回はずっと平和島さんのターン!!!普段の状態から導火線キレた際の変容具合、唯一(?)普通に接する事が出来るセルティとの微笑ましいやりとり、そしてラストの本領発揮……と、思う存分ニヤニヤさせてもらいました。すっかりノロケモードに突入した新羅×セルティカップルの破壊力も相当だけど、まるで少年のような静雄とセルティのやりとりが好きすぎます。シズちゃんかわいいよシズちゃん。

しかし、ラストの静雄のかっこよさ、ハンパねえ。
これまで自らを抑圧してきた静雄が本気で戦うことが出来る相手を得て、生き生きと戦っている様子は文字通り「かっこいい」としか表現出来なくて、自分の語彙の貧困さを呪う。いや、でもそのシンプルな一言でしか表現できないかっこよさがあった。見開きの挿絵もいい味出してます。本当に最高。

シズちゃんかっこいいよシズちゃん!!!!!

しかし、人斬り「罪歌」の正体、そしてラストで明かされるとある人の意外な正体に色々とぶっとんだ。これはもう、波乱の予感……!次巻が楽しみです超楽しみです。


デュラララ!!

 

東京・池袋。 そこにはキレた奴らが集う。 非日常に憧れる少年、喧嘩上等のチンピラ、ストーカーもどきの電波娘、趣味で情報屋を営む青年、ヤバイ患者専門の闇医者、魔物に魅せられた高校生、そして漆黒のバイクを駆る“首なし(ルビ:デュラハン)ライダー”。 そんな彼らが繰り広げる物語は痛快な程マトモじゃない。 だが、彼らは歪んでいるけれども――恋だってするのだ。(電撃文庫公式サイトより)

個人的お気に入り度数

アニメが凄い盛り上がってるようなので今更手を出してみました。池袋に集う様々な人々に、『首なしライダー』という面々が繰り広げる群像劇。どうも読んでいるとアニメの強烈な映像効果に自分のイメージが引きずられるなぁ、と感じてしまう部分が多かったのだけど(特にアニメ臨也のインパクトは強烈すぎる。アニメ4話までしか見てないんだけど、どうしても彼が喋るとアニメのアレが脳裏をよぎってしまう)アニメでは表現しきれない各キャラクターの内面などもあり、結構楽しく読むことができました。

特に、印象が変わったのは帝人かな。アニメを見ているとただの無害そうな地味な主人公格キャラ、という印象だったのに、彼の視点から描き出される物語はまさに「平凡」とは乖離していて。好奇心に突き動かされてどんどん危ない方向に足を向けていく彼の姿にはハラハラしましたが、ラストの大どんでん返しでテンション上がりまくりました!彼の相方である紀田にもなにやら色々とありそうな予感で、彼等の関係がどうなっていくのかもちょっと楽しみ。

しかし、予想外に心を打ちぬかれたのがアニメ見た際に一番ハマらないだろうな?と思っていた平和島静雄だったんですよね。自販機をブン投げるキレキャラ、という認識でしかなかったのにセルティを前にした、「キレてない」静雄の意外な姿に物凄く心を打ち抜かれました!!うわああああ何だこの人可愛ええええええ!!!!!

平凡な日常から「非日常」を求めて更なる深みへ向かう帝人や自らの欲望を満たしたいがために裏で暗躍する臨也、一途に自らの『首』を求める首なしライダー・セルティに彼女を愛し妨害しようとする新羅……などなど、歪みまくった人々で一杯のとても楽しい物語でした。今回スポットライトが当たらなかったキャラクターたちにも様々な秘密が隠されていそうなので、続きを読むのが楽しみです。

しかし、あんな場面で電撃文庫が出てくるとは思わなかった。
しかもよりによってMissingかよ……!!「合わせ鏡の物語」はトラウマです。
電撃だったらアレやられるのが一番怖いよなーとおもってたら、ドンピシャで出てきて噴いた。

「チンピラ逃げて!!超逃げてーー!!!」って叫んだのは私だけじゃないはずっ。


4840222630Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編 (電撃文庫)
甲田 学人 / 翠川 しん
メディアワークス 2003-01

by G-Tools


電撃文庫RPG Cross of Venus+電撃学園RPG文庫

電撃学園RPG Cross of Venus
[制作]アスキー・メディアワークス
電撃学園RPG文庫
[著]時雨沢 恵一、五十嵐 雄策、おかゆ まさき、水瀬 葉月、橋本 和也、三雲 岳斗、支倉 凍砂、成田 良悟、竹宮 ゆゆこ
[絵]黒星 紅白、しゃあ、とりしも、さそりがため、さめだ 小判、和狸 ナオ、文倉 十、ヤスダ スズヒト、ヤス
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電撃学園RPG Cross of Venus(通常版)
「電撃学園」に通うごくふつうの高校生である主人公と彼の幼馴染・キズナが肝試しをしようと夜の学園に赴いたら購買でメロンパンを貪っているシャナと遭遇、なしくずしに「絶夢」と呼ばれるなぞの存在との戦いに巻き込まれ、電撃文庫作品の人気ヒロイン達と共に作品世界を回りながら物語の改ざんを阻止ていく…というお話。90年代のなかよし読者としては、高瀬綾の「くるみと七人のこびとたち」とか思い出します。

アクションRPG仕立てな作りのゲームで、難易度・易で20時間前後で(隠しボスを除いて)クリア。全16章で各章1?2時間くらいでクリアできるので手軽といえば手軽なのですが、とにかく終盤に入るまでラスボスの手がかりが殆ど掴めないまま「絶夢」の手先と戦うばかりの展開になるので、ちょっとフラストレーション溜まるかも……個人的には、9?15章が丸々蛇足に見えたのですが、気のせいですか…(ぶっちゃけ1?8章のボリュームをもう少し上げて、全作品世界回り終えたら即ラスボス戦、で十分だったと思う)

全体的に良くも悪くも「電撃文庫ファン向け」のアイテムというか、あまり出来のよくないキャラゲーの域を脱してない。8章×2だから8つの作品世界を2回ずつまわるのかと思ったら、一通りの世界を回った後はそれっきり登場の無い世界もあったりして、結構扱いの違いが顕著です。舞台としては「禁書目録」、敵役としては「シャナ」関連が贔屓目で、逆に「ドクロちゃん」と「とらドラ!」の世界には結局ラスト除いて1回ずつしか行かなかったなぁ…。

ただ、最終章のお話の展開は結構好きです。主人公に生徒会シリーズの杉崎鍵から名前を取って「すぎさき」と名づけたら、反響死滅兄さんみたいなの出てきて爆笑したけど。王道といえば王道なんだけど、崩壊する世界で、大切な人達がヒロインたちに次々に想いを伝えていくという展開は結構泣ける。さ、桜君がいい人になってるよ!!!(失礼)

ただ、ああいう展開にするなら、ラスボス相手に負けたら特殊バッドエンドほしかったよーな……わざわざクリアした後に負けに行った私の立場は。

全体的にやっつけ仕事というか、ファンアイテムだから出せば売れるだろう的思考が透けて見えるというか、「もうちょっとここを頑張ってくれれば…」みたいな部分が多くてその辺は残念なのですが、ファンとしてはそれなりに楽しめる1本でした。個人的には、せめてななめ移動くらいさせてくれよというのと、電撃カードのカットインはもうちょっと頑張ってほしかったくらいかなあ…

あ、でも最後にもう一つだけ言いたい。亜美の扱いが酷すぎる。
仲良し5人の中で唯一セリフも出番も無いと思ってたら、一応サブヒロインのはずなのに、最終章でセリフなしの雑魚中ボス扱いで絶夢の傀儡として量産されてた(←亜美ちゃんスキーは見ないほうが幸せです)ってどうなのー!

電撃学園RPG文庫
電撃学園RPGの初回特典としてついてきた、短編アンソロジー。

もはや学園とか完全スルーして、いつも通りの「キノの旅」な時雨沢恵一といつも通りの「とらドラ!」な竹宮ゆゆこ、「電撃学園」の要素を織り交ぜつつも(多分)いつも通りの「乃木坂春香」を描いている五十嵐雄策、舞台が「電撃学園」なだけでやってることは基本的にいつも通りホロとロレンスのイチャイチャな支倉凍砂、ゲーム本編についての反省とか愚痴とかをテンション高いキャラ会話主体で薦める三雲岳斗とおかゆまさき、未登場作品の自キャラを電撃学園に紛れ込ませて他作品とクロスオーバーさせてる水瀬葉月、橋本和也、そして成田良悟という感じ。どうでもいいけど、現代に紛れ込んだホロが割りと真面目にイヅナにしか見えません。夜はPC、昼は購買の店番しながらゲーム三昧なホロて……


個人的にはクロスオーバー組が全体的に好きだったかも。特に水瀬さんの短編で出てくる、フィア&ホロのやりとりが最高。長い年月を生きるホロの貫禄と母親のような優しさがラストのやりとりであふれてくるような気がしました。成田さんの短編はオタクが電撃学園に紛れ込んじゃったヨ!!という素晴らしい内容。大河にサイン貰おうとするとか、オトコマエすぎます。

あと、三雲さんの短編が……地文なしの「生徒会の一存」になっちゃってるよー!電撃のみならず別会社の作品にまで手が伸びる、いろいろな意味で恐ろしい1編でした…本当に、暫く笑いが止まらなかった。特に直前の橋本さんの短編で、いい子全開な操緒を見ていると、こっちのツッコミキャラ化してる操緒とのギャップが……

しかし、同じような楽屋裏オチをやったドクロちゃんのほうも「サバトちゃんとシャナと大河とルイズを一同に会させて、会話させたい」発言を筆頭に色々大暴走でしたが。最終巻で出たキャラはさすがに出せないと思うよ!!


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2010年下期」に投票します

いちせさん主催のこちらの企画に参加します。
平和さんが主催されていた「ラノサイ杯」の企画終了を受けて立ちあがった類似企画だそうです。
明日締切なので投票を考えてる人はお早めに!

類似企画としてTwitter主導のラノツイ杯もありますよ!こちらも明日締切です。


今回は余裕ないのでコメント短め……orz

既存シリーズ

■ フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー上下(⇒感想
著:賀東招二 挿絵:四季童子

個人的には、2010年はこれ抜きに語るわけには。
最高の完結編でした。とりあえず、読め。

「君さえいれば、武器などいらない」
【10下期ラノベ投票/9784829135532】
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■ 魔王城五限目(⇒感想
著:田口仙年堂 挿絵:鉄雄

こちらも最高の完結編でした。
子供たちを守ろうと立ち上がった心優しき「魔王」の活躍に胸が熱くなる。
あと伯爵マジtndr。

「俺は魔王だ。君を魔王城まで連れ去りに来た」
【10下期ラノベ投票/9784047266544】
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■ Re:3 バカは世界を救えるか?(⇒感想
著:柳実冬貴 挿絵:一葉 モカ

次第に明かされていく熾烈な過去に、臆しつつも立ち向かおうとするバカがかっこいい!
あと光一と「能力泥棒」の好敵手と書いて「とも」と呼ぶライバル関係が最高!!
今最高に続きが楽しみなシリーズです。

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)
【10下期ラノベ投票/9784829136003】
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■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(下)(⇒感想
著:川上稔 挿絵:さとやす(TENKEY)

先を歩む者達が次代を担う若者たちに託した想いが、凄すぎてもう。
ネタにされるほどの超ボリュームすら苦と感じさせない「最初から最後までクライマックス」感。
アニメもとっても楽しみです。

「次に歴史を動かすのは、私達の方よ」
【10下期ラノベ投票/9784048687355】
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■ ココロコネクト カコランダム(⇒感想
著:庵田定夏 挿絵:白身魚

中盤の、事態急変以降の展開の閉塞感が本当に凄かったです。
異能がきっかけで事件が起きて、異能ではないところに収束するのが面白いなあ。
物語の一区切りとなる4巻「ミチランダム」も凄かった。

「たとえそれによって……オレがこの文研部を去ることになったとしても……オレはオレを貫く」
【10下期ラノベ投票/9784047267756】
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■ バカとテストと召喚獣8(⇒感想
著:井上堅二 挿絵:葉賀ユイ

雄二と明久、マジ一心同体。
なにはともあれクライマックス目前のやり取りにつきます。悪友マジ悪友。

「ぬかせ。王様(キング)に協力するのは歩兵(ポーン)の義務だろうが」
【10下期ラノベ投票/9784047267275】
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■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6(⇒感想
著:田尾典丈 挿絵:有河 サトル

全ヒロインを平等に愛そうとする武紀と、一人のヒロインを選んだ「主人公達」が熱い。
シリーズを通して、ラブコメより対峙もの・バトルものとして美味しくなってきた印象が。
電脳系異能バトルが展開される「シルバーバレット」シリーズにも注目です。

「信じるぞ、親友!!」
【10下期ラノベ投票/9784047268197】
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■ ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ (⇒感想
著:壱月龍一 挿絵:裕龍ながれ

ラノベ作家×腐女子の恋愛ラブコメ。
とにかく主人公とヒロインの甘いやりとりがたまりません。今季床掃除部門大賞。
様々な人の「ラノベ」観にも注目。等身大な腐女子像も印象的でした。

『あなたにとって“ライトノベル”とはなんですか? →』
【10下期ラノベ投票/9784094512205】
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新規シリーズ

■ ファンダ・メンダ・マウス(⇒感想
著:大間 九郎 挿絵:ヤスダスズヒト

好き嫌い分かれそうだけど、ツボにハマったら癖になる何か。
読みづらい独特のテンポの文章が心地よく感じられるようになるのが本当に不思議。
『殉教者』マウスと彼に惹かれた人々が繰り広げるお祭り騒ぎに痺れる。

「分かった?これがマウス、私の愛しいマウス。お母様の教えに忠実な狂信者。お母様の教えしか信じず、お母様の教えを守ることにすべてを捧げる原理主義者、狂おしいほど愛おしいお母様の奴隷」「私の愛しい、愛しい、ファンダ・メンダ・マウス」
【10下期ラノベ投票/9784796678865】
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■ アンチ・マジカル?魔法少女禁止法?(⇒感想
著:伊藤ヒロ 挿絵:kashmir

魔法少女アニメで育った世代の懐かしく暖かい何かをぶち壊してくる「アンチ・魔法少女」。
某漫画風にいうとまさしく「夢もキボーもありゃしない」
色々な意味でインパクト抜群な作品でした。まどか☆マギカが好きな人はぜひともこれも読め。

『いいこと、よく憶えておきなさい。人はね??魔法じゃ幸せになれないの』
【10下期ラノベ投票/9784758041683】
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