“昼熊” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:昼熊 (5 件 / 1 ページ)

最近(?)読んで面白かったWeb小説まとめ

書籍化情報とか読みかけなのにURL行方不明になったりよくするので
感想いれつつお気に入りのWeb小説をまとめました。
しかし8割書籍化してるし書籍化してないやつは商業誌作家の番外編なので
目新しいやつはないかとおもいます…。

カクヨムをさらに盛り上げるたったひとつの冴えたやり方 / みかみてれん

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880592134
 単話/完結済。カクヨムにテコ入れをすることになり、ソシャゲっぽいシステムを導入したら〜というお話。風刺の効いた展開と「ですよねー!」って感じの終わり方が想像の斜め上に面白かった。現代のソーシャルメディアの評価システムにくたびれたらさくっと読んで欲しい一作。

何回ガチャを引いてもレアが出ないから腹いせに書いたファンタジー / 槻影

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880848824
 完結済。完全ランダムのはずの召喚魔法で最低ランクのスライムしかなぜか召喚できない主人公が召喚の魅力にハマり、お高い召喚をするためにあらゆる知略を凝らして召喚に必要な触媒を集めようとする。ソシャゲのガチャでどうしても最高レアを引けない現象が割と壮大なファンタジーとして成立してるの最高にズルいし、大冒険を繰り広げた挙句にクリティカルに刺さる感じのオチがめっちゃ好きです。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う / 昼熊

 https://ncode.syosetu.com/n7583de/ | 書籍版感想
 角川スニーカー文庫から書籍化済。「自動販売機」として異世界に転生した自動販売機マニアが豊富な自動販売機知識と自販機アイテムを駆使して異世界で商売したり、強敵と戦ったりする。なろうでは完結済なんですが4巻以降の予定が立たないのでそろそろこちらで読むべきかなって思ってる。

自分が異世界に転移するなら / 昼熊

 https://ncode.syosetu.com/n5645ci/
 宝島社から書籍化済。自販機〜の人の別の作品。転移後のスキル・ステータスを予め設定した上で異世界に転移出来ることになった主人公だが、それは割り振り次第では地面に立つこともできなくなるという罠だった……というお話。割とハードな世界観で転移者同士が殺し合ったり島のオークに苦戦したりするのですが、ステータスの割り振り周りの話の面白さは自販機転生に通じる物を感じました。なろうでは完結済。「贄の島編」の最後まで読んだんですが、クライマックスの盛り上がり凄く良かった…。

異世界取材記 〜ライトノベルができるまで〜 / 田口仙年堂

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880280060 / 書籍版感想
 富士見ファンタジア文庫から書籍化済。新作ラノベの取材旅行で異世界に向かったラノベ作家が異世界救ったり某バカと試験で召喚魔法を使う後輩作家と殴り愛(違)したりします。最近やっと文庫未収録部分の第二章を読んだのですが、安定して面白かったのでこちらも是非書籍化してほしい……割と主人公である先生の周囲にいる作家はどんどん作中で売れていくのに先生だけ日の目をみないの辛いので先生の本がバカ売れする第三章が読みたいです。

回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜 / 月夜涙

 https://ncode.syosetu.com/n3512ds/
 角川スニーカー文庫から書籍化済。勇者としての力を使うことを拒否したばかりにひどい扱いを受けた勇者が、自らの「回復魔法」を使って時を遡り、自らを虐げた仲間の勇者たちへの復讐を決意するお話。3章途中まで読んだんだけど、徐々に自分が能力を使い相手を傷つけるための言い分として敵に「復讐」出来る状況を待ち望むようになっていくのが最高にトチ狂っていて良かったです。個人的にはお姫様の逆襲エンドを期待してる。
 大幅加筆らしいので書籍版気になるんですけど調べた感じ加筆箇所がエロ主体っぽいのでちょっと悩んでおり……?(個人的にはエロ描写はこのくらいのほうがあっさりしてて好き)


自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う3

昼熊
 

迷路階層の主を退け、異世界で着々と名声を築いていく自販機―ハッコン。そんな彼のもとには今日も続々と新たな依頼が。地図の制作やモンスターハント、更には大食い大会の景品に!?「これで今日一日、ハッコンは私の物っすよ!」自販機の独占使用権を得たのは底無しの胃袋を持つ少女・シュイ。暴食の限りを尽くす彼女に、全ての食料を食い尽くされてしまうのか―?自動販売機に転生した男の異世界無双ライフ第三弾!!(「BOOK」データベースより)

 自動販売機マニアだった青年が異世界に自動販売機として転生する物語。バトルあり、新キャラありで盛りだくさんなシリーズ3冊目。

 新キャラ・ミシュエルの見た目とは正反対の残念ぶりが好みだった!外面は穏やかな好青年、その実態はコミュ障のビビリ、しかし防御の加護を持つハッコンでも唸るほどの実力を持つ騎士であり、対峙した人間を容赦なく切り捨てる容赦ない一面もある……というギャップ萌えが詰まった美味しいキャラでした。というかこのシリーズに唯一足りてなかった美青年枠の登場に、ついついニッコリとしてしまう。ラッミスやヒュールミがミシュエルにぐらっといかないかヤキモチを焼くハッコンの姿も微笑ましかったです。

 今回は外征話が多めで、清流の階層でのエピソードが少なかったのが少しだけ残念だけど、その分大食い団とシュイが大暴れする大食い大会物語が最高に楽しかった!商店街にギリギリで赤字を出させないために、大会参加メンバーの胃袋をあの手この手でふくれさせようと右往左往する姿にニヤニヤする。

 その後の、シュイの事情に迫る1日デート(違)の話もたのしかった。序盤は生きるため、機能を拡充するために商売を最優先にしている部分があったハッコンがシュイの事情を目の当たりにして色々葛藤するのがいかにも「人間」らしい。とはいえ、それってこれまでの商売をて広くやってポイントに余裕が出たからこそ悩める事なんだなあと思うと、感慨深い(個人的にハッコンが商売してる話が好きなのでそこは割り切ってどんどんやってほしいんだけど!)

 階層主並の打撃力を持つミシュエルや圧倒的な力を持つ「冥府の王」、そして魔王の存在等、話も大きくなってきたなぁ。危ない場面は多々あれどなんだかんだで2巻まで敵なし状態で勝ち続けてきただけに、冥府の王との戦いは手に汗握らされました。圧倒的な力を持つ相手を前にどうやって状況を打開していくのか、楽しみです。

 しかしコインランドリーはともかくA●Dは自販機に含めてしまっていいの!?今回得たスキルで一気に自分で出来ることが広がって、ますます「自動販売機」とはいいづらい存在になってきたなハッコン。あとは会話が出来るようになったらもうほとんど自販機としてのデメリットなくなってしまう……。


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2016年下期」投票します。

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! - 2016年下期

 参加させていただきます。上半期と比較した所ぶっちゃけ顔ぶれが殆ど変わらなかったのですが、少ないなりに推したい作品とかいろいろあったのでモゴモゴ…

 投票は14日(土)までなので推したい作品がある人は今からでもチェックです!Twitterからの投票も受け付けられてます。

amazon.co.jp:自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
昼熊「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」
【16下期ラノベ投票/9784041047286】
自動販売機マニアの青年が自動販売機をかばって死に、自分が生前購入したことがあるものを条件つきで販売できる自動販売機として異世界に転生するお話。転生先の異世界で遭遇する様々なトラブルを自販機マニアならではのオタク知識と自販機商品を使ったアイデアで乗り越えていく。限られた単語のみで異世界の人々とあの手この手で意思疎通を図り、商品の購入に向かわせる流れがとても楽しかったです。相棒の怪力少女・ラッミスをはじめ、魅力的なキャラクター達のやりとりにもにやりとする。ちなみに私はヒュールミ派!!!
amazon.co.jp:最強喰いのダークヒーロー2
望公太「最強喰いのダークヒーロー2」
【16下期ラノベ投票/9784797388879】
新時代の異能競技・ソードウォウの学内大会に「学内最弱」といわれる男が参戦。僅かな異能しか使えない彼が、周到な下準備を持って相手の裏をかき勝ち上がる下克上ラノベ。対戦相手の心理の裏を付くバトルと、2巻はチーム戦ということで仲間になった彼らを思う存分こき使いつつ、それでもどこか仲間に甘い主人公・双士郎と仲間たちのやり取りが良いんだよなあ。タイトルの言葉とは裏腹に俺ツエー感すら感じさせる物語が最高に楽しい。しかしルイくん(爽やか系イケメン王子)から双士郎(悪役面の主人公)への好感度が高くてもっとやってください。
amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典7
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典7」
【16下期ラノベ投票/9784040709758】
アニメ化も決まった人気シリーズの最新作。原理はわからなくともこちらまでワクワクするような講義シーンや魅力あふれるキャラクターでとても楽しいシリーズではあったのですが、最新刊では勢揃いしたグレンの元同僚達の姿が美味しかった!というかアルベルトとグレンがお互いに罵り合いつつ言葉ではないところでわかり合っちゃう相棒ぶり最高なんですけどー!?物語も架橋に入り、敵の策略や味方の思惑が絡み合う物語が楽しみでなりません。あと、ヒロイン3人がみんな可愛いんだ…でもほんと7巻はアルベルトとグレンの相棒っぷり良かったんだ……。
amazon.co.jp:(仮)花嫁のやんごとなき事情 〜結婚できたら大団円!〜
夕鷺かのう「(仮)花嫁のやんごとなき事情 〜結婚できたら大団円!〜」
【16下期ラノベ投票/9784047342057】
原点回帰で久しぶりに押せ押せの旦那様とひたすら男前な嫁が互いの間にあった様々な「偽り」を正し、結婚まで漕ぎ付ける最終巻が最高でした。というか、強情な嫁に首振らせる為に権力も頭脳も全部使って逃げ道塞ぎにくる旦那最高じゃないですか…覚悟を決めた嫁がお前は旦那かってくらい男前なプロポーズきめてくるの最高じゃないですか…最高のご褒美でしたありがとうございます。


自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2

昼熊
 

恋の相談、料理対決、魔道具お披露目会、etc…。異世界で様々な商売に勤しむ自販機ハッコンの前に、軽薄な笑みを浮かべる男が現れる。愚者の奇行団・ケリオイルの勧誘で、遠征メンバーとして駆り出されたハッコン、ラッミス、ヒュールミの一行は階層奥深くを調査する事に!しかし、予想外のトラブル続発で相棒ラッミスとはぐれ、階層奥深くで孤立してしまい…!?異世界に転生した流浪の“自動販売機”、大激闘の第二弾開幕!! (「BOOK」データベースより)

 前巻と比較してバトル比重高めの2冊目。1巻の時点で多めだった迷宮の中の街で住人たちのお悩み解決みたいな話が好きだったのでちょっと残念なんだけど、序盤に挟まれる街でのお話が好きだったので満足です。特に、魔道具お披露目会の話好きだなあ…。

 立派なハンターを目指すラッミスと共に階層の調査に向かった所、予想外のアクシデントが起き、一人で階層ボスに立ち向かう羽目になったり、下の階層の迷宮内にとり残されるハメに!?という展開で、これまでの生活で手に入れたポイントを限界まで使って階層ボスや新たなる敵に立ち向かう自動販売機、マジかっこいい!しかし、これまでも様々な形態の自動販売機の姿に目を丸くしてきたけど、ダンボール自動販売機その発想はなかった。実際に商品売れるところまでは頑張らなかったけど私も小さい頃に作った記憶あるな……。

 ラッミスたちとはぐれて一人で迷宮の中で遭難するあたりは、せっかく意思疎通の図れる相手に遭遇してもなかなか察して貰えなかったりで、改めてラッミスのありがたさを痛感する。と言うか改めて移動も意思の疎通も出来ない自動販売機で異世界の存在と意思疎通を図ることの大変さを感じるというか、ある意味1巻の序盤はどれだけイージーゲームだったのか!

 それにしても、商品販売だけじゃなくて敵を倒すことでポイントが入ると判明した以上、今後もバトル比重上がりそうな流れだなあ……様々な特殊な加護を尻目に自動販売機としての正統進化を獲る主人公が歪みなくて惚れるけど、できれば絶妙なコミュニケーションの不自由さが面白いので念話みたいな機能はできれば後回しにして欲しい。

 あと改めて、世界観にゲームっぽさを感じさせる異世界の姿が印象的でした。時間湧きのボスとかまさにMMORPGっぽい。


自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

昼熊
 

交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の近くに立っていた。体は動かず、声も出せず、わけもわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が―!?「あたりがでたらもういっぽん」ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい…!選択できる行動は自動販売機の機能“のみ”。自力で動くこともできず、会話もまともにできない状況で異世界のダンジョンを生き抜くことはできるのか!?(「BOOK」データベースより)

 自動販売機マニアが異世界に「自動販売機」として転生。ダンジョンの中で佇んでいたところを金髪の少女・ラッミスと出会う。異世界のダンジョンの中にある街で「ハッコン」と名付けられ第二の人生を始めた彼を様々な問題が待ち受けていて……「小説家になろう」で連載されている小説の書籍化。

 自分では動くことも喋ることも自由にできない(移動は基本的に相方のラッミス頼り)中、自動販売機に登録されている限定された言葉を使い、異世界には存在しない自販機商品の使い方をあの手この手で教え、街の人たちと仲良くなったりトラブルを解決していくのが面白かったです。

 自動販売機に並べることが出来るのは主人公が生前に買ったことのある商品のみ。商品の陳列や生命維持には「ポイント」が使用され、そのポイントは商品を購入することで追加される。趣味と実益と生命維持を兼ねて商品を売っていくんだけど、名が売れるにしたがってポイントが増えて置ける商品の範囲が広がっていく。「自販機マニア」なだけあって出せる商品の種類が幅広く、次に何が出てくるかわからない。エロ本や○ンドームが出てきたのには思わず笑ってしまった。

 商品を並べるための縛りの多さとか少しずつ商売の規模が拡大していくところとか、全体的にファンタジー世界を舞台にした経営シミュレーションゲームを見ているような感覚で、とてもワクワクしました。続巻の予定も立っているみたいなので、そちらも楽しみにしてます。

 なろう版プロローグの、行き倒れてるおっさん達を華麗に救って商品買わせるラッセルとハッコンのシーンが個人的に好きだったのでそこが新キャラ幼女とのシーンにさしかわってしまっていてちょっと残念なのですが、やはり商業に載せる場合オッサンよりょぅじょなのか。ラッミスとヒュールミが普通にめちゃくちゃ可愛いから正直テコ入れするなら男子キャラ方向にテコ入れしてほしかったのに。それにしてもあとがきが重い。