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機動戦士ガンダム00(2) ガンダム鹵獲作戦

[著]木村 暢 [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季
[絵]柳瀬 敬之 [絵]羽音 たらく


ソレスタルビーイングに対抗する為、ユニオン・AEU・人革はそれぞれがガンダムを鹵獲しようと動き出す。ヴェーダの予想よりも遙かに早く結託した三勢力は圧倒的な物量作戦を展開し、ガンダムマイスター達を追い詰めていく。絶体絶命の彼らの前に現れたのは、3機の新しいガンダムだった…!
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コーラサワーが私の癒し……
あんただけは最後までバカのままでいておくれ……アニメ「機動戦士ガンダムOO」のノベライズ第二段です。

この辺りの展開は、アニメ側は全く見てなくてなんとなく人づてで何が起こったか軽く聞いたくらいなんですけど(だれそれが死んだとか、ケガした程度の知識)、人づてに聞いた話から予想していた展開よりもずっと重かったんですね。特にルイスがネーナの起した事件によって負傷する場面が想像以上に……この作品には不釣合いなくらいに明るい彼女の姿が印象に残っているだけに衝撃も大きかったです。ソレスタルビーイングとしても、敵側に本気出されてことごとく予想を上回られた上、トリニティの3人によってまた別の意味での危機に…と、まさに綱渡りの連続だなあ。

まだ2巻だというのにとことん重い展開の連続で、前回あれだけはっちゃけぶりを見せてくれたグラハムまでシリアスキャラになってしまったのがとても哀しいです。ガンダム鹵獲作戦のときはちょっと色々とアレでしたけど。天然皇女・マリナさんの出番も殆どなくて、もうこの作品の希望はコーラサワーだけですよっ!もう彼には最後までスペシャル的にとかなんとか言っててほしい。撃墜されても無傷な辺り、既に製作側も彼はギャグキャラ扱いなんだなあと感慨深く思いました。

しかし、うーん、悪くないんだけど、物語的にもキャラクター的にもやはり一押し突き抜け方が足りないみたいな印象が否めない…単純に好み的な問題で。コーラサワーのバカっぷりを拝む目的の為だけに読むには、本編が重過ぎる……しかし、次はいよいよロックオン兄さんがアレなことになってしまう話だと思われるので、なんだかんだと買ってしまいそうですが。


機動戦士ガンダム00(1) ソレスタルビーイング

   
原作
矢立 肇、富野 由悠季

西暦2307年―人類は枯渇した化石燃料に代わる新たなエネルギー・太陽光発電システムを手に入れたものの、その恩恵をめぐって各国は未だ終わりなき争いを続けていた。そんな世界に「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れた!あらゆる現行モビルスーツを凌駕する4機の“ガンダム”を所有する彼らの名はソレスタルビーイング―いま、ガンダムによる全戦争行為への武力介入が始まる!!大人気アニメを完全小説化。 (「BOOK」データベースより)

アニメ「機動戦士ガンダム00」のノベライズ。アニメ本編は5話くらいで視聴をやめちゃったのですが、アニメではなかなか見えてこない各キャラクターの心の動きや、わかりづらい部分がちゃんと基本に忠実に補完していってくれる内容なので、普通に楽しんで読むことが出来ました。というかガンダムのノベライズを見ると、既に見たはずのアニメの内容を半分も理解できていなかったことが非常に多いんだけど…それだけ適当にしかアニメ見てないって事なのかしら。

ガンダムアニメ共通の特徴なのか、とにかくアニメ版では伝わって来ない各キャラの心情がストレートに読めるのがやっぱり面白いですね。刹那の迷セリフ「俺がガンダムだ」もこうやって心象描写が入るとそれなりに不自然ではなくなってしまうのが不思議です。

あと、私はマリナ皇女が出てくる前で視聴をやめてしまったので、彼女が刹那達とは無関係な所で彼らに無意識のうちに影響を受け、自国を良くする為に一生懸命奔走し始める姿が印象的でした。刹那との微妙な関係も良かった。

しかし、ある種不自然なまでにガンダムマイスター4人同士が絡んでこなくて、その辺がちょっと不思議だったりします。プライベートで話してる姿とかが全然無いからかな。別に腐狙った展開にしろとは全く思わないし、話の作り自体は非常に硬くてこれはこれで面白いと思うんだけど、よくも悪くもパンチが足りないと言うか、地味。まあでも、仲間同士が馴れ合って友情だのなんだの言い出して熱血展開とかになったら、それこそ世間的には「ガンダムじゃない」になるのかもしれないなぁ…

まあそれはとにかく、そんな弾け飛び展開を所望する私としましては、
キモは出番は少ないですがコーラサワーグラハムに決定。
この小説の地味で堅実な雰囲気を一生懸命ぶち壊そうとする二人は間違いなく輝いています。

イナクトの性能証明もあるが、ちょっと見かっこいい目の前のモビルスーツがムカつく。だから倒す。スペシャルな感じで。

グラハム機はその“ありえないこと”をあっさりとやってのけた。
それこそが、グラハムを若くしてトップファイターに押し上げた理由。
フラッグファイター唯一の空中変形の使い手。空戦の貴公子。
その技、人呼んで“グラハム・スペシャル”!


あーもう、お前ら光り輝きすぎだ!!

おそらくシリアスのやり方しか知らないキャラクターたちに囲まれて、二人で息を巻く姿が素敵すぎ。特にコーラサワーの「スペシャルな感じ」は電車の中で噴出しました。
嗚呼、後光が見えるよ…次はもっと活躍してください特にコーラサワー。

あとグラハム氏は、アニメ見たときはグラ刹でガチホモ!とか思ったのですが小説版を読むとホモというよりはどうみてもガンオタです本当にありがとうございました。