空の魔女と呼ばれる女騎士・鷹崎駆真が愛してやまない姪のためひとり迷走するシリーズ第二巻。相変わらず駆真さんゆがみなかった……まじ駆真さん在紗だいすき。
妹の誕生日プレゼントのために手に入れようとしてどうしても手に入れられなかった限定品のぬいぐるみが商品になってるときいて、彼女の誕生日パーティとぶつかるからという理由で出場する気がまるでなかった騎士団の武会に急遽参戦する事になった駆真さん。とにかくとっとと負けて家に帰りたい、と策を弄して負けようとする彼女と、色々な思惑により勝たせようとする上層部のやりとりがいろんな意味でカオスでした。ここまで暴走してるのに外面はそんなところ1ミリも見せないクールビューティでとおしてるんだから、いろんないみで凄いな…
1巻が色々な意味ではっちゃけすぎだったのでそれから考えるとちょっと大人しめなイメージの2巻だったけど、個性豊かな新キャラたちや相変わらずゆがみなさすぎる駆真さんの行動に今回も笑わせてもらいました。駆真さんの愛する姪・在紗にも何か秘密がありそうだし、続きがどうなるのか楽しみです。
蒼穹のカルマ2
「―ッけ、結婚してください―ッ!」鷹崎駆真に、出会い頭にプロポーズしてきた新人騎士・松永衛二。しかし急いでいた駆真に男の相手をする暇などない。入念な準備、完璧な計画―そう、すべては二週間後に迫った蒼穹園騎士団内で行われる重要な武会のため…ではなく―在紗の誕生日のために。彼女は手に入れなければならない。何を?在紗のプレゼントを!!急がなければ無くなってしまう。店に着いた駆真の一瞬の油断。振り切ったはずの衛二に再び邪魔をされ、売り切れてしまう商品。こうなったら武会に参加するしかない!!そこにはある心境の変化が。「騎士の誇りに目覚めたんだ」と駆真は宣言するのだが―。 (「BOOK」データベースより)