草木の成長を促し、彼らに異様に好かれてしまう体質を持つ少女・カナンは異国の青年・善が持ってきた『奇跡の実』に取り付かれてしまう。そのまま善とともに彼の故郷・淵国につれてこられたカナンは5人の皇子たちの“呪い”を奇跡の実によって解呪してほしいと頼まれて……という、中華風ファンタジー。
呪いによって行動や姿かたち、果ては人間としてのありかたまでを規定された皇子達と交流していくうちに、段々普段見せているのとは違ったありのままの姿が見えてきて……という展開にときめく。ツンデレだったり腹黒だったり二重人格だったり虚勢だったり……といろんな二面性が楽しめます。ギャップ萌えは正義です。特にクライマックスの展開にはニヤニヤが止まらなかった!
個人的に好きなのは腹黒系ショタの末っ子・啓でキマリだろと思っていたのですが長男・律の残念なツンデレっぷりにやられました。なにこのひと残念すぎて可愛い。父親である現王とのやりとりにもニヤニヤする。