[著]小林 来夏 [絵]由良 オリジナルと二次創作、そして投稿作の原稿に追われながらも充実した日々を送る七海は念願のPCを購入し、ホームページを開設。早速ファンだという人からメールが届くが、相手のホームページに飾られているイラストは何故か高橋の絵にそっくり。あまり気にしていなかったのだが、イベント会場でその人がスペースに現れ、それから高橋の様子がどこかおかしくなって… |
パクリ大手・響冷夜に様々な面で心乱されているところに今まで自分が知らなかった周囲からの評価まで知ってしまい、落ち込む七海。しかもその上、話を聞いてくれた高橋からは思わぬ発言が飛び出して……と、高橋と七海の関係を中心に今回はかなりシリアス方面に物語が進みます。二次創作と一次創作の違いとか色々身に沁みたり参考になる話も多かったけど、やっぱりこのシリーズはもう少しはっちゃけてくれた方が好み。
中盤以降は人間不信気味な高橋とそんな彼の真意を知ろうとする七海の行動がメインになるので、メインゲストキャラである響の扱いも微妙に見えました…後半に入って彼なりの事情が明らかになったりして同情できる部分が見えてきても、蛇足にしか見えなかったり。
というか執事分が絶望的に足りないよ!!!今回は完全に高橋と七海の話に焦点が絞られている為、西南北の出番は殆どないし、執事も全体的に七海のサポートに回る展開が多かった。大人な態度で全部お見通しな執事もかっこよくて悪くはないんですが、やはり彼が大人しくしてるのは物足りない……。
次はぜひ、執事大活躍を!おねがいします!
それにしても、七海は結局誰とくっつくんでしょうね。西南北ルート一直線だと思ってたけど、なんか今回の話で高橋ルートもありそうな気がしてきた。そして作者さんあとがきでりょーじょくりょーじょく言いすぎですっ!以前読んだ水戸さんのBL小説のノリ思い出して笑ってしまったじゃないかどうしてくれる!!