[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 「ミズチ」と対決する事を決めたひかる達。しかしそれには当然先立つモノが必要で……そんな彼女の元に天成会の親分から依頼が舞い込んでくる。その依頼とは、今をときめく"怪盗百色"からとある宝物を護衛してほしいというものだった。逸色ビルの面々とリゾート気分で親分の持つ豪華客船に乗り込んだひかるたちだったが… |
ふとした行き違いからデュラハン&白色vsガー助&カンジコンビが激突する羽目になるのですが、「吉永さん家の?」の方ではどっちかっていうと2巻でガーゴイルに敗れて以降は雑魚キャラポジション化していたデュラハンの強さに改めて驚きました。…いや、こんな強いキャラだったんだねデュラハン……本編とおるたのパワーバランスの違いがハッキリと出ていて面白かった。正しい意味でひかる&ガー助ペアは「レベル1」なんだなあと。まあその後、狛を相手に共同戦線を張ったデュラハンは実にいつも通りでちょっぴり安心しました(酷)。
ミズチ側は遂に黒幕が姿を見せて、本編終盤並みのエグい展開に。まあぶっちゃけ誰が黒幕だったかは本編を先に読んでしまったので知ってるんだけど!しかし、2つの「ガーゴイル」シリーズは見事に全ての『悪』をこの男一人に集約させてるんだな。本当にこれだけ沢山キャラクターが居て、それでも彼以外に根っからの悪が居ないというのはある意味凄い。まあその唯一である彼も、本編ラストではだいぶ「ご近所時空」に毒されてましたが…。
ラストでひかるが「ラーの天秤」を大幅パワーアップさせて、ミズチとの戦いは痛み分けに。さてさて、「あの人」の最期はガーゴイル本編で語られている訳なのでおるたでは決着つかないわけだけど、あと1冊どうやって蹴りをつけるんだろう?今回ラストで怪しい動きをしていたあの人がラスボスか?残り1冊、楽しみにしてます。
…まあそれはとにかく、私としては遂に逸色ビルの臨時メンバー(?)に仲間入りしたお七婆さんにニヤニヤせざるをえないわけですよ。もうおばあちゃんは和み要員としてこのままずっとひかるの家にいついちゃったらいいとおもう!!!