うわああああ面白い!一気に面白くなってきた!!
子供たちが徳永を追いかけてワイワイやってる間は、コトが人の生き死にとはいえどこかコミカルで軽い感じが漂っていたのだけど、ここにファブリという「大人」が絡んでくる事で一気に物語に緊迫感が迫ってきました。ファブリの他にも変な動きをする大人も絡んできて、不穏な感じ。笹浦の「ここから先は引き返せない」という言葉通り、知らないうちに引き返せないところまで首を突っ込んでしまっている崖っぷち感がたまりません。
お互いの顔を知らない『捜索者』達が知らない間にニアミスし、お互いの運命に影響を与え合っていく姿も前巻から引き続き面白かったです。今回の話でトウコとミツハシ以外は互いの顔を認知したわけだけど、それによって物語がどういう方向に展開していくのも楽しみ。
そしてラストの井の頭公園でのやりとりが本当に凄い!主点となるキャラクターを巧みに入れ替えつつ、混乱する現場の雰囲気を臨場感たっぷりに描かれていく物語にぐんぐん引き込まれていきました。キャラクターたちも、1巻では少し戸惑う部分もありましたが、一度キャラクターを把握したら全然違和感無く読めるようになったし、これだけキャラクターの多い物語でガンガン視点を入れ替えまくりながらも読みづらくなってないのは凄いと思う。
『捜索隊』の裏で人知れず<17>と対決する温井川の動向も気になるし、3巻を読むのが本当に楽しみです。サブタイ的にもいかにも何かありそうで気になる…!