ロクでなし魔術講師と禁忌教典19 | 今日もだらだら、読書日記。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典19

 

幾年の時を超えーー伝説の時代に、グレンが駆ける
ついに姿を現した魔王から逃れ、導かれたのは超魔法文明時代。失踪したセリカを取り戻すため、伝説の時代を駆け回るグレンとシスティ。圧倒的な実力差戦いに巻き込まれる2人は、この時代で新たな力を手に入れる!?

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失踪したセリカを追って《星の回廊》からいずこかへと飛んだグレンとシスティーナ。そこは約5800年前の超魔法文明時代で……。

「メルガリウスの魔法使い」の謎が今明かされる

いや〜〜本当に面白かった!!童話「メルガリウスの魔法使い」で描かれる“魔王”と“正義の魔法使い”の最終決戦にセリカを追ってタイムスリップしたグレンとシスティーナが現れる…というお話。

敵は魔王ティトゥス=クルォーとその配下にいる魔将星たち……ということで、現代で全く歯が立たない状態だった魔王との決戦はともかく、魔将星との戦いはグレンたちにとって何人かは「一度戦ったことのある相手」でもあるわけで…古代魔術すら使えない、魔術師にとって虐げる対象である『愚者』のふたりがこれまでの戦いの経験や「メルガリウスの魔法使い」の内容を手がかりに下剋上していくのがアツかったです。雑兵すら古代魔術を使うような時代ではシスティーナの魔術師としての才能も役に立たず……と、一見無茶な戦力差があるようで、下衆な魔術師達を相手になんだかんだと互角以上に渡り合っていく姿が爽快でした。

特にシリーズ前半のクライマックス、『フェジテ最悪の三日間』で戦った《鉄騎剛将》アセロ=イエロとの戦い(グレンたちにとっては再戦)がめちゃくちゃ良かった!!もう完全に攻略法までわかっている相手とはいえそう簡単に隙きを見せては貰えず、必殺の一撃を届けるための最後の一手をグレンの行動・言葉によって奮起させられた民衆達が担うという展開が熱い。というかそもそも、物語の中でずっと描かれてきた『正義の魔法使い』と、めちゃくちゃ不自然な登場の仕方する『魔法使いの弟子』の正体がコレだなんて本当にズルいじゃないですか……。

この他にもグレン達がこの時代で取った行動、彼らが目にしたものが確かに5800年後の「現代」に確かに繋がっているという描写がこれでもかというほどあり、また過去と照らし合わせることでこれまで物語の謎とされてきた様々な部分が紐解かれていくのが最高に気持ち良い。あと個人的に“イグナイトの矜持”の源流がそれなの、本当に泣いてしまうな……。

グレンとシスティーナ、それぞれの成長が熱い

無事にセリカと合流し、魔王との最終決戦の地に向かうグレンたち。セリカの前には魔王ティトゥスが、そしてシスティーナの前には最後の魔将星《風皇翠将》シル=ヴィーサが立ちふさがる。

現代では手も足も出なかった魔王と唯一情報のない、最後の魔将星。現代知識チートが効かない二人に対してグレンとシスティーナの二人がそれぞれの限界を超えて成長し、セリカに対してあまりにも不利な最終決戦の場に介入し、勝利を掴み取っていく展開が熱かった。シル=ヴィーサは色々な意味で、システィーナを本当に殺すつもりはなかったわけではありますが……。

最後の展開は中盤くらいからはっきりと匂わされていたのでなんとなく予想がついていたけど、グレンの最後の呼び方で泣いてしまったと言うかいやそれはもうほんと反則では………前巻であれほどグレンにとってセリカがいかにかけがえのない存在かを描かれた上でのこの展開は本当に泣いてしまう。そして5800年前からグレンに託された最期の親心でもう一回泣いてしまった。本当に今回の話、中盤から泣きっぱなしだったんですが……。

セリカが記憶を失っていた理由とその正体、ナムルスとグレンの関係、そして初期のナムルスがルミアを憎んでいた理由……などなど、とにかく物語の核心部分が次々と明かされる展開で楽しかった!!いよいよ次巻は舞台を現代に戻して、魔王との最終決戦。グレン達が得た新たな力が戦局にどのような力をもたらすのか、というか現代は色々な意味でどうなってしまっているのか。本当に続きが楽しみです。

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