完結編。なんかもう色々な意味で感無量すぎて、逆に言葉が出てこない……
前巻から引き続く死亡フラグの連続、絶望的な状況の中で宗介の放った言葉がなんとか“千鳥かなめ”を呼び覚まして、彼女が立ち上がってから一気に事態が好転していくのが凄かった。あの人の復活とか、既に予定調和っていうくらいにしっかりとフラグ立てされていたけど、王道すぎるけどやっぱりあの場面で出てくるのは反則……!なんだけどその後かわいそうなくらいケチョンケチョンにされるさまが酷い、とかあんな状態で「俺……帰ったら秋葉原でアニメ翻訳家になるんだ……」と逆死亡フラグを立てるクルーゾーさんとか、別の意味でも最高すぎましたww
何より、「あったかもしれない未来」での宗介とかなめのやりとりと、死の淵に立たされた宗介が見た、ミラからの「映像」の破壊力は半端なかったです。どっちもボロ泣きした。確かにかなめの能力を使えば宗介は戦争なんか知らない、日本の一高校生だったかもしれなくて、でもそれは「かなめが好きな」宗介ではなくて……半ばそういう選択肢を選ぶのではないかと思ってはいたけど、実際にああやって具体的なビジョンとして示されてしまうと二重の意味で心が痛い。最後の最後で1人の「人間」となったアルの行動にも胸が熱くなりました。
宗介とレナードのやりとりも良かったなあ。これだけのかかわりを持ちながら「好敵手」にすらなれなかった二人。どんな事があっても、憎む事も好む事も出来なかった相手。ある意味、あそこでレナードがああやって死んだのは必然だったと思うんです。宗介自身が殺しても、宗介が彼を見逃す形になってもいけなかった。最後まで無関係と無関心のまま対峙してきたレナードと宗介にはぴったりの結末だったのではないかと。
色々と時間は掛かってしまったけど、もう取り戻せない物も沢山あったけどかつて宗介が「連れ戻す」と誓った場所で、かつてかなめと約束した事を果たした二人と、それを見守るクラスメイトたちの姿が熱すぎて。最後の見開きの挿絵が素晴らしすぎて。もうなんか本当に、暫く何も言葉が出てこないくらいの脱力感があった。ああ、終ってしまったんだなあ、と。本当に凄い物語だったと思います。
あと1冊くらい短編集が出るみたいなので、そちらも楽しみです。
↓以下、大変どうでも良い妄想
《では逃げ終わったら、車にでも積んでください。車種はトランザムを希望します》
? ト ラ ン ザ ム !!! /
最後のアルのユーモアに大爆笑したwwwwwなんというガンダムOOwwwwwそういえばレーヴァテインのメカデザインってダブルオーのガンダムをデザインした人と同一なんでしたっけ?
つまりフルメタ世界のウン十年後だかウン百年後がガンダムOOの世界で、オーライザー=アルなんですねわかります。刹那が終盤でブワーッと展開させていた謎フィールドはTAROSが作り出したウィスパード空間ということで!!
…あれ?なんか上手いこと道理が通っちゃうぞ…?
※複数の方より「元ネタは『ナイトライダー』(80年代の海外ドラマ)ではないか」というご指摘をいただきました。
元ネタを確認した限り確かにそちらのほうが元ネタとして正しそうな気がします。
該当部分は削除……しようかともおもったのですが、一応「本を読み終わった直後の感想」ということで、このままにして残して置きます。
コメント
「トランザム」は、アメリカのSFドラマ「ナイトライダー」に出てくるしゃべる車「ナイト2000」だと思いました……。当時アレを見ていた人は、みんなアレをイメージしたと思います>アル。
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1980年代に放送されたアメリカドラマ「ナイトライダー」に登場する車>ナイト2000
K.I.T.T.(キット)と呼ばれる人工知能を搭載し喋ったり、自立走行したりする未来の車です。
コレのベースになった車が「ポンティアック・ファイアーバード・トランザム」 通称「トランザム」です。
K.I.T.T.は最初は理論的な思考しかしないAIでしたが、徐々に主人公マイケル・ナイトの影響を受けて人間らしくなって行きます。
Gela-Pさんの仰る通り、私もアルのイメージはナイトライダーのK.I.T.T.ですね。
ちなみに、続編になるはずだった「新ナイトライダー2000」において、ナイト2000は解体されてしまうのですが、マイケルによってコアAIユニットだけを持ち出されて次世代のナイト4000に搭載されます。
アーバレスト>レーヴァテインの件や、今巻最後のあたりのモチーフかもしれませんね
いや…うららさんもそれわをふまえたうえでボケているのだと思うのですが^^:
自分としては椿くんが泣いてるの絵が妙に印象に残っています
「ナイトライダー」は見たことが無いので知りませんでした……こちらのコメント欄以外でも複数のかたよりご指摘戴いて始めて知りました。
自分の無知具合をひけらかすかのようでちょっとお恥ずかしいのですが、本を読んだ時点での自分の感想ということで該当の部分は残しておきます……が、一応本来の元ネタに関する記述を追加させていただきたいと思います。
ご指摘ありがとうございましたー。
泣きました。
ラストシーンは、てっきりかなめのハリセンがうなるのかと思って心配しました(汗)
「クソ女って何よ!」とか言って。
(いや、あのラストシーンの後でうなったかもしれませんが・・)
最終巻で初めて知る宗介の内面もありました。
本当は、かなめにはたかれてムカついてたんだ?!とか、2年4組(3年4組)の動画を見てのシーンとか。
びっくりしたな。宗介がまさか泣くなんて。
そこで私も号泣。
ラストシーンのイラストステキでしたね。
(椿君は泣いてましたね^^;)
ただ、ひとつだけ・・・細かいようですが・・。
宗介の手の位置はあそこじゃない!!
どちらか片方の手は、後頭部にあるべきよ!って、
思ったのは・・・私だけ?
せっかく生きて帰ったのに扱いがヒドイというクルツに笑ってしまいました。いやー、皆素直じゃないな。
宗介と再会してもやっぱりあの扱い、うむむ。
知っている人にはナイトライダーだろうけれど、ここでOOになるところが逆にスバらしいです。
絶○先生でいうところの「間違っている方が正解」というやつかと。
・・・・ガトーせんせの事だから二重にネタとして仕込んでいたりして、と些か疑ってもいますが。