宝島社様より献本をいただきました!
アニソン大好きなドイツ人の女の子・エヴァには「いつか日本でアニソンを歌いたい」という夢があった。日本への留学の話に飛びついた彼女は憧れの地で“アニソンバンド”を作ろうと、メンバー集めに奔走する…というお話。
ドイツからやってきたエヴァをボーカルに、才能は髄一だけど周囲に溶け込めず孤立しているギター、隠れオタクのドラム、ボカロPのキーボード、ナンパなベースと色々な意味でばらばらだった5人が少しずつ1つのバンドとしてまとまっていく姿がとても青春でした。また、「アニソンもの」ということでオタクとしては凄くニヤニヤできるネタが多いんだけど、それ以上に「アニメソング」というジャンルだからこその懐の深さというか、アニソンのなんでもあり感が物語を絶妙な感じで包み込んでいる感じというか、そういう雰囲気が凄く良かったです。
しかし、作中のアニソンの選曲がイチイチ絶妙すぎるんだけど、クライマックスのライブシーンの選曲は本当に卑怯。1曲目から2曲目の入りでもう無条件にテンション上がってしまうわけですが、3曲目マジ卑怯。アニメ見て無いけど曲は知ってるってオタクも大量にいるはずの超名曲ですよね。(というか私もアニメ自体は見て菜いんだけど)
エヴァがカラオケで歌う場面やライヴシーンの、なんともいえない臨場感も凄くぐっと来るものがあって、とてもよかったです。面白かった!