[著]林 トモアキ [絵]愛媛 みかん なんとか魔族達の野望を食い止めたが、彼らが力を与えたマッドサイエンティスト・ミスターBの地球征服の野望は費えてはいなかった。彼らの野望阻止の為に毎晩“魔法少女”として駆り出され、睡眠不足と疲労の色を隠せない緋奈。そんな彼女はある日、不思議な少年と出会い、心を通わせるが… |
1巻では緋奈が周囲を振り回すというイメージが強かったのですが、2巻ではどちらかというと個性が強くなってきた周囲に緋奈が振り回される展開に…。いつのまにかすっかりゲーオタ化しているミウロスとか、か弱いヒロインを演じたいが為にわざと敵にさらわれたり、次第に黒い部分を覗かせる親友の由香利の個性が半端ない事になってきてます。しかし清次はこんなキャラでしたっけ…?1巻では文芸部メンバーに振り回される常識人で落ち着いた先輩という感じだったのが、2巻からいきなりエロキャラとして位置づけされていたのに物凄い戸惑ったのですが……。
魔族から力を得たマッドサイエンティスト・ミスターBが本格的なボスキャラとして君臨して、敵側のキャラ付けも濃ゆくなってきた様子。仮面の騎士5人組のマヌケな漫才がとてもツボ。なんというか、特にミスターBなんか典型的な悪役なんだけどそこまで悪い人じゃないよ感がたまりません。
今回のメインになる転校生・ユキと緋奈の対決自体はベタ王道で熱くてよかったのですが、1巻のラストがツボで圭一の恋路を応援したい私としてはこのオチだと今後の展開どうなるの!?とツッコミざるをえません。今回特に、いい人っぷりがアピールされてしまっているのが無駄に哀れだ圭一…。シリーズは次巻完結ですが、緋奈の恋路にどのような決着がつくのかが一番気になります。