[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉 唯の計らいで学生寮の懇親会に参加することになったライコ。ところが、懇親会の最中に片桐先輩の部屋から不吉な物音と叫び声が聞こえてきた。不吉な予感と共に片桐先輩の部屋に向かうライコと《魔法使い》だが、部屋の周囲は霊格の高いものに反応するという強力な結界で覆われていて…… |
“改変”によって具体的に何が起こるかは2巻後書きで示唆されてましたが(しかしやっぱりあそこでバラすのは色々と反則だと思うのですが!!)、具体的に誰が…というあたりで散々ヤキモキする羽目に。粗筋とか展開とか、明らかにあの人っぽいよなー、でもこれだけ露骨に誘導されると実はミスリードで他の人が……とか考え込んでたら普通に考えすぎだったというオチだった。
そんなわけで、身近な人間の死に触れてようやく尻に火がついたライコが、片桐先輩を巻き込む事件の実行犯である《恋人たち》の協力者を探す事になるわけですが、もうライコ以外全員怪しく見えてくるから困る!!そもそも恋人たちの協力者には、彼らに協力しているという自覚が無いわけで、《魔法使い》やライコに対する態度から絞っていくわけにもいかず…うーん、ほんとなやましい。
次辺りでとりあえず《恋人たち》にまつわる事件解決かな?と期待しつつ、このペースだともうちょっと巻数使いそうかなあ…とか。もうちょっと物語のペースが速いと嬉しいんだけどなあ。面白いんだけど、もどかしく感じることが多々。
ところで全然本筋に関係ありませんが、あとがきやら本文やらの単語が色々時代を感じさせて、感慨深かったです。中森明菜がデビューしたての新人って描写されてたり、パソコンがPC98だったり……