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とある飛空士への恋歌

[著]犬村 小六 [絵]森沢 晴行

バレステロス皇国の王子・カールはある日突然起こった「風の革命」により両親とすべてを失った。母とかわした最期の約束を果たすためにカルエルと名乗り、飛空士を目指す彼はとある事情から、「空の果て」を目指す浮遊島・イスラに乗り込む事に。イスラ管区長であり「風の革命」の旗印であった少女ニナ・ヴェントに深い憎しみを抱くカルエルだが…
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ラノベ感想サイト界に絶賛の嵐が吹き荒れた前作「とある飛空士への追憶」の一応続編(?)。といっても舞台やキャラクターが完全一新されてまったく別の物語となっています。今回はカルエルとニナを巡る物語の序章。

「追憶」が正直あまりツボにこなかったので、続編はスルーかなあ…と思っていたのですが、すでに読み終わった平和さんが「「『追憶』の続編かよ・・・」とか思って恋歌スルーしようとしてる人がいたら、なんとか考えを変えて読んでみて欲しい」とか言ってたのでとりあえず手を出してみたら……どうしようこれ面白いまじ面白い。

「追憶」では思春期の少年が持つ、女の子や空への崇拝に近い憧れとか騎士願望とか自己犠牲精神とか戦闘機とか超カッコイー!みたいなそういうのがいっぱい詰まってて、まあ面白い事は面白かったのですが女の立場からするといまいちノリきれないなあというか、周囲の異様な高評価とかも合わせて釈然としない何かがあったんですけど、今回は空戦シーンも少ないし、キャラクターも感情移入しやすいし…で「追憶」を読んだ際に感じたモニョモニョ感は殆どなくなってました。

何よりも、キャラクターが非常に魅力的。元皇子様で現庶民だけど皇子としての誇りを忘れられなくて貴族へのコンプレックス満載なヘタレマザコンツンデレナルシストな主人公・カルエル、家族想いな二人の義姉に義父、ツンデレ全開で主人公の事が大好き(笑)な義妹アリエル、そして謎のドジっ娘クレア…と、イキイキと動くキャラクター達の動きから始終目が離せませんでした。特にナルシストなカルエルが飛行機の運転をトチってパニックする場面では思わずニヤニヤが止まらなかったり。この様子だと次巻以降、義姉と義父の出番が殆どなくなりそうなのがちょっと残念なのですが、カルとアリー、クレアが三角関係を繰り広げてくれるだろうとか妄想するともう次巻以降への期待が止まりません。

これは確かに1巻読んでスルーする予定だった人もぜひ読むべき。
とりあえず2巻まで読んで続きを読むか判断しても遅くはないかと…超オススメ!

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One Comment

  • 追憶と続けてコメントですみません。

    前作とは主人公のタイプがまるっきり逆で、追憶を引きずらずに今回の作品にのめりこむ事ができました。

    物語の最後では意外な事実が判明し、それに伴ってカルエルとクレアの今後の進展がとても気になります。

    街角 |2009/2/24(火) 23:23 | Permalink