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“文学少女”と繋がれた愚者(フール)

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

図書館にある本のページの一部が切り取られるという事件が発生。勿論“文学少女”の遠子先輩がそんな事件を放っておくはずが無く、図書館で犯人を捕まえるが犯人は心葉のクラスメイトの芥川という少年だった。遠子先輩は彼を文芸部が新入部員獲得のため文化祭で行う劇に勧誘し、心葉は願わずして芥川の苦悩や過去を知る事に…
 

芥川というクラスメイトを通して、今まで心葉が考えまいとしてきた心の傷“美羽”との一件を乗り越えようとする物語。なんか本当にこの芥川というクラスメイト、何をやっても裏目に出てばかりでかわいそうでした。芥川自身はただ誠実にあろうとしているだけなのに、その行動が誤解され、ますますどん底へ落ちていく姿がなんとも悲しい。

そして今回は出番自体はいつも通り控えめですが劇中でヒロインをやることになったツンデレ少女・琴吹ななせが良い所をドーンと持っていってきます。知らずに心葉のトラウマに触れてしまって大後悔したり文芸部の面々に(という名目で心葉に…)クッキーを作ってさりげなく心葉の反応をみようとする姿が非常に愛らしいです。勝手に勘違いしてキレちゃうのも彼女の魅力のうち!可愛いなあ(´д`*)

そしてななせ以上に出番は少ないけど、美味しい所を抑えているのが竹田さん。1巻とは違いところどころで現れる彼女の本心の描写が短いながらも非常に印象的でした。それでもあまりにも小さいけれど些細な変化が少しだけ伺えて、その辺はちょっと嬉しくなってしまったり。

遠子先輩が送る、名作語りは今回も必見。今回は小学校の教科書に取り上げられた作品が幾つか取り上げられており、遠子先輩の語りで当時読んだ時の感覚をふっと思い出して懐かしくなったりしていました。本を読むのは好きな割りに先生の語りが長くてなかなか話が先に進まない現国の授業はあまり好きじゃなかった記憶がありますが、遠子先輩が現国の先生になればきっと現国好きが急増するだろうに。ていうか図書室に「文学少女」シリーズと過去取り上げた文芸作品を全部並べておいて見るとかどうでしょう!?近頃の読書離れにストップかけられるかも!!(笑)

“普通のモノの味がわからない”という遠子先輩がななせのクッキーを美味しそうに食べるシーン。味が判らないのに想像力の翼だけでここまでの感想を述べられる遠子先輩に改めて感心すると共に、こんなに美味しそうに食べているのに味が判らないなんて…と悲しく思わずにいられません。

遠子先輩の母親のことや“朝倉美羽”のことなど、少しずつ明かされてきた秘密に次回以降も目が離せなさそうです。


[追記]遠野先輩遠子先輩
どこかのオンラインブックマーク?で指摘されてたので光の速さで修正しました。どちら様か存じませんがご指摘ありがとう…ございま…す_| ̄|○
原稿でテンパってる時期とは言えこの間違いは流石に恥ずかしいですね。
ちょっと穴に潜って反省してきます。

ていうか、遠野先輩ってどこの直視の魔眼?

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