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量産型はダテじゃない!

[著]柳実 冬貴 [絵]銃爺

人間は自らが生み出した“UD(アルティメット・ドール)”に叛乱を起こされ、彼らと戦う日々を送っていた。天才少女科学者・ヘキサは自らの作り上げたUD「シュナイダー」にパーツを届けるため、自ら前線にある砂漠の村へと赴く。ところが乗ってきた輸送艦が敵に襲われ、命からがら逃げ出す羽目に。絶体絶命かと思われた瞬間、廃棄されたUDの研究所を発見して…
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プライドが高くて高飛車で生意気な天才科学者のヘキサと、廃棄された研究所で発見した量産型のUD・ナンブが色々とドタバタしながら敵のUDと戦いながら“シュナイダー”にパーツを届けようと奮闘するお話。

粗を探せば色々と見つかりそうな気がしますが、そんなものもぶっとばすようなハイテンションな勢いに押されてラストまで一気読み。生産コンセプトは「低コスト」、一番の武器は「気合と根性」と恥ずかしげも無く言ってしまう、全くロボットらしくないナンブのどこかズレた発言と、そこに容赦無くツッコミを入れるツンデレ少女・ヘキサのやりとりがとにかく読んでて楽しいのです。また、輸送艦の生き残りコンビ二人も美味しい所ではしっかり締めてくれて…とにかくキャラクターが魅力的で彼らの掛け合いは読んでいて楽しくてたいまりませんでした。

後半になるとストーリーはかなりシリアスになって、ヘキサが頑なに“守られたくない”と言う理由や逆にナンブが命令を無視してでも“守りたい”と思う理由が明かされます。正反対の考えをもつ二人の闘いが凄く熱くて、どんどんストーリーに引き込まれる。圧倒的な強さを誇るEXDシリーズに対して、全くオンボロで量産型なナンブが100%の不可能を気合と根性だけでひっくり返すような強引な展開が物凄くツボでした。

とにかく物凄くツボとしか言いようの無いストーリー展開だったのですが、唯一不満点があるとすればラストでナンブのコアにちょっとヒミツがあるような展開になってしまったことですかね。これで「実はナンブには凄い秘密が隠されていたんだよ!!(な、なんだってー!!)」って展開になったらめちゃくちゃ興ざめだなあ…。「量産型のオンボロ」ナンブに「気合や根性が力となる最新パーツ」グロリアスのコンビでいい具合に釣り合いが取れていると思うので、続編が出るならぜひともそのコアがどうのこうのって話は無かった事にして欲しいです。だってこれでコアが特別製だったらちっとも量産型じゃないJAN!!

この気合と根性だけで乗り切っていくようなノリが激しくツボだったので、是非とも続編が出て欲しいなぁ。

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