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最終巻発売前に「ダブルブリッド」をおさらいしてみる(シリーズ既読者向)

4048670654ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))中村 恵里加


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——待ち人は、ここに居た。

本編最終巻となる「ダブルブリッド10」の発売まで、遂に10日をきりました。しかし、実に4年半ぶりの新刊ということで、「内容を忘れた」「そもそも“●●●●”って何だっけ?」という方も多いのではないでしょうか。というわけで、備忘録を兼ねて、未熟ながらも5巻以降の「ダブルブリッド」各キャラクターの動向を箇条書きでまとめてみました。再読が間に合わなかった方の一助となれば幸いです。


※注意※
このエントリは、シリーズ9巻までの重要ネタバレが満載です。
シリーズ未読者の方は閲覧を御遠慮くださいませ。







5巻以降で抑えておきたい各キャラクターの行動と9巻時点での状況

片倉優樹
主人公の一人。アヤカシと人間の間に生まれた“二重雑種(ダブルブリッド)”。
痛覚遮断や神経融合、筋力増強を自分の意思で行う事が出来る…が、5巻以降能力は使えない状態。

 ・“主”を名乗るアヤカシ(=優樹の父親)と対峙し、彼に対する協力を拒否
 右目を奪われ、代わりに“主”の右目を埋め込まれる。(4巻)
 ・帆村夏純と共に京都で「鬼斬り」と対決。この際“主”の人格に意識を乗っ取られる。
 ・鬼斬りに取り憑かれ、アヤカシであった恋人を殺した女性の壮絶な“愛”の形を知り
 「愛される事」に対して無意識の恐怖を覚える。(以上5巻)
 ・合同演習中、米軍により傷つけられた仲間の姿を見て、今までにない凶暴な気持ちを抱く。
 太一朗に取り憑いた“童子斬り”と“主”の人格が現れた優樹が対峙。決着は付かないまま共倒れ。
 この際、“童子斬り”により優樹から右目が強引に引き剥がされる。(以上6巻)
 ・6巻の際に負った傷が中々完治せず。特に左腕と右目に壮絶な膿と痒みが現れる。
 痒みを紛らわす為、過剰な自傷行為を日々繰り返すようになる(7巻)
 ・八牧の提案により左腕切断。傷口は火蜥蜴のアヤカシ・夏純によって焼かれる(8巻冒頭)
 ・浦木の手により、左腕に「右手」を移植され、徐々に体調が回復し始める。
 この「右手」は1巻終盤に奥多摩の研究所で起こった戦いで落とされたもの。
 ・この頃を前後に、記憶の欠落が見受けられる。(以上8巻)
 ・空洞の「右目」と移植された「左手」が、自分のものではないような違和感を感じる。(9巻)
【9巻時点】“童子斬り”に取り憑かれた山崎太一朗と対峙中。

自らの名前を認識した優樹ではあったが、大田真章が呼んだその彼の名前を聞いても何の反応も示すことができなかった。

ただそれが、自分が戦わなければならない敵の名前であることを知っただけだった。

山崎太一朗
もう一人の主人公。反省はするけど後悔しない、超好戦的な男。緊急捕縛部隊所属。優樹が好き。
現在は「童子斬り」に取り憑かれ、正気を失った“兇人”。

 ・自らの内にある殺意に従い、高橋幸児を殺害。その直後片倉優樹にこっぴどくフられる(4巻)
 ・「童子斬り」と呼ばれる武器に寄生されて意識を失い、上司である赤川を殺そうとしていた
 アヤカシ(ネジ)を童子斬りによって殺害。その後、優樹(主)とも対決する(6巻)
 ・大田からの助言に従い、童子斬りの本体である空木を探そうとするが
 その最中に捜査六課のメンバー・八牧を殺害、正気を失いアヤカシを求めて彷徨う(7?8巻)
 ・偶然遭遇した相川虎司と激突。戦いでは“童子斬り”を使わず、
 肉弾戦で挑むなど理性的な行動が幾つか見受けられた
(8?9巻)
【9巻時点】“隔離”の能力を使い、大田及び優樹(+未知)と対峙中。

この行為は、“童子斬り”の本能でしかなかったはずだ。そこに人の意思が介在することなどありえない。……しかし多少歪められてしまったとはいえ、これは間違いなく君が望んでやっていることなんだね。
あらゆることを知りたいと思う僕だけど、これはなかなか気がつきたくなかったよ、君。

八牧厳+“未知”
熊のような外見を持つ、巨大なアヤカシ・八牧厳。鍋料理が得意だが人も喰らう。
八牧の“非常食”としてつれてこられた少女・未知。当初は口がきけなかった。両親から虐待を受けていた。

 ・八牧、“童子斬り”の脅威を認識する(6巻)
 ・八牧、童子斬りに取り憑かれた“兇人”を殺す計画の一環として少女を拾う。
 ・八牧、少女を“未知”と名づけられる。
 ・八牧、内閣公認のアヤカシとして“兇人”と激突。戦いにより死亡。
 ・未知、八牧を殺した“兇人”の顔と名前を目撃する。
 ・未知、八牧の死によるショックと彼に対する信頼から、言葉を取り戻す(以上7巻)
 ・八牧の狙いは童子斬りが傷つけられない人間を捜査に引き込む事だったが、
 浦木の暗躍により警察は動かず。事件の捜査は優樹達の捜査六課に一任される。(8巻)
 ・未知、大田から“自分が未知でないことを忘れてはならない”と諭される。(9巻)
【9巻時点】優樹と共に八牧の仇(太一朗)と対峙中。

未知が自分を見上げている。今にも泣きそうな目だ。
だが、初めて自分を見た時のような哀願はそこにはない。
あったのは。
絶対の信頼。
危機を迎えた時、自分が仲間から注がれ、自分が仲間に注いだ視線。

「お前は、馬鹿だ」

相川虎司+安藤希
陽気で豪快な男子高校生をしているアヤカシと、陸上部に所属する女子高校生。

 ・虎司、自らの“食人”への欲望を自覚。特に安藤を避けるようになる。
 ・安藤、虎司に避けられていることを自覚し、寂しく思う。
 ・虎司、散々悩んだ挙句安藤を食う事を決意。学校を休んだ安藤の家へ向かう。
 ・安藤を食べようとした矢先に、童子斬りに憑かれた山崎太一朗と遭遇、対峙。(以上8巻)
 ・安藤、虎司がアヤカシであることを知る。
 ・安藤、大田の助言を受け、虎司と太一朗の間に立ちふさがり、自ら盾になる。
 ・捜査六課の介入により戦いはドローに。安藤共々捜査六課へ。
 ・捜査六課で虎司と安藤の対話。虎司、「暫くは喰わない」という結論に(9巻)
【9巻時点】捜査六課で夏純と共に優樹達の帰りを待っている。

虎司に触れていたかった。虎司と二人、ただただ静かな時間を過ごしたいと思っていた。それは安藤のささやかな願いであり、それが叶った安藤は今、幸せだった。
たとえそれが短い間であっても、安藤は確かにこの瞬間は幸せだったのだ。

そのほかの人物
大田真章
自称「傍観者」だが太一朗や優樹や未知、安藤などに助言を与えるアヤカシ。

 ・八牧が死んだ際、クロスブリードの片倉晃に“(八牧を殺した相手に)復讐する”と発言している。
【9巻時点】山崎太一朗の起した“隔離”に巻きこまれ、対峙。

「……だがしかし。傍観する為には、僕は前に進まねばならない」
「さてと、前に進もう。僕は僕の為したいことをしに行こう」
傍観者は、前へと一歩を踏み出した。


“主”と浦木と“特高”
“主”と呼ばれる一人の鬼の下に集まる組織。内閣総理大臣である“主”を中心に、政界に深く侵食する。
変身と空渡りの能力を持つ優男・浦木と頑丈な大男・飯田を部下に持つ。

 ・“主”はかつて空木の生み出した童子斬りを持つ人間と戦い、一度死んだ後生き返った経験を持つらしい。
 そのため、“主”は空木を好敵手として認め、自分に足る相手であって欲しいと思う部分が見受けられる。
 ・主に対し誠実な部下である飯田に対し、浦木は腹に一物持ち、勝手に動いている模様。
 ・“Ωサーキット”と呼ばれる計画に着手中。詳細不明。片倉晃はかつてこれに組み込まれていた。
 ・いわく、『最終目標は世界の変革』(?)
 ・浦木、優樹に彼女自身がかつて落とした右手を優樹の左手として埋め込む。(8巻)
【9巻時点】所在・詳細ともに不明

言ってしまいたい。
傷つけてしまいたい。
言葉の刃が、心を傷つけるのを見たい。
ああ、こんなにも抑えがたい欲求を抑えつけられる自分は、何と我慢強いのだろう。
自分に酔ってしまいたくなる!


片倉晃とクロスブリード
“主”率いる特高によって生み出されたらしいキマイラ。優樹に憧れ、「片倉」の苗字を名乗る。
“鬼斬り”を持ち、自身の強化のために他の鬼斬りを狙う。現在は山崎太一朗のストーカー

 ・最初は自分と近い存在である優樹達を仲間にする機会を狙っていた(?5巻)が
 “童子斬り”が現れてからは山崎太一朗をストーキング追跡することに。(7巻?)
 ・クロスブリードは晃を中心としたキマイラ達と協力者の人間(千堂昭子)・アヤカシ(上村鈴香)が
 三角を為す組織。キマイラたちはいずれも寿命が短く、晃以外は組織内でもあまり好かれていない。
 ・千堂及び鈴香から「晃が死ねば資金提供を打ち切る」と宣告されている。
【9巻時点】太一朗をストーキング中。携帯の電池が心配。“隔離”に巻き込まれたかどうかは不明

たとえ君が誰であろうと、何であろうと、僕は君の事を忘れない。
大田が何を考えてその言葉を放ったのかは知らないが、晃はその言葉が嬉しかった。
やがて、忘れ去られてしまう身のキマイラとして。


空木
「童子斬り」を生み出したアヤカシ。太田いわく「生きる屍」。“隔離”“空渡り”の能力を持つ。
常時“隔離”が発動しており、自分から空木を見つけることは不可能に近い。

【9巻時点】所在・詳細ともに不明

その他抑えておきたいポイント

 ・優樹は“鬼”のアヤカシと人との間に生まれた混血児。
 “鬼人”は極端に寿命が短く、優樹も寿命がそう長くは無い事を宣告される(5巻)
 ・優樹の目から摘出された“主の右目”はどこかに転がっていってしまい、所在不明のまま。(6巻)
 ・優樹の中で欠落している記憶は高橋幸児・山崎太一朗を中心とした優樹にとって“辛い記憶”
 また、浦木に右手を埋め込まれた際の記憶、“主”と対峙した記憶なども薄れていると推測される。(8?9巻)

 ・“童子斬り”を人間使えるのは最大で3人前後。太一朗は既に2人のアヤカシを殺している。
 寄生された人間が死ねば、“童子斬り”はただの木の棒に戻る。
 ・“童子斬り”の力は人間には効かない。そのため、八牧のように人間を盾にして戦うのが一番の戦法。
 大田は未知や安藤をその対童子斬りに対する“盾”として使うことを念頭においている。
多分こんなものだと思うんですがいかがでしょう。
その他にも補足説明の欲しい部分があれば、教えていただければ追記しますー。


余談。

割と切実に。誰かお願いしますマジで。

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2 Comments

  • 全巻読み直す時間がなかったので、ダブルブリット?を読む前におさらいができてよかったです!
    どんなラストが待っているのか、ドキドキしながら読もうと思います。

    ふぁす |2008/5/16(金) 10:53 | Permalink
  • ふぁすさんいらっしゃいませ!コメントありがとうございます。
    まとめ記事、色々抜けはありそうですが、少しでもお役に立てば幸いですー。

    うらら |2008/5/19(月) 21:58 | Permalink