シリーズ第三巻は大掛かりな「身代わり」はなしで王宮の騒動にミレーユが巻き込まれて暫く王宮に留まる事となり、リヒャルトとの関係で悶々としたりするお話。個人的に、フレッドが好きというのもあるけど、「身代わり」はこういうピンポイントな使われ方の方が好きだなあ。既に真相が身近な人の殆どにバレているせいで、緊張感が薄いというのもあるのかもですが。
いつも「身代わり」で接している時とは違うリヒャルトとの距離感に戸惑ったり、突然聞かされた帰郷の話にドキドキしたり、謎の女性の存在にうろたえるミレーユが女の子していて可愛いなあ。一方のリヒャルトもひょんなことから勘違いをしてしまって……完全に両思いなのに勘違いからすれ違い続ける二人の姿にニヤニヤします。エピローグでのもどかしいいちゃいちゃぶりも最高。このくっつきそうでくっつかない絶妙な距離感、たまらない。
脇役関係ではさりげなくフラグが立ってるようにも見受けられるセシリア様とフレッドの関係にもニヤニヤしたけど、何よりヴィルフリート可愛いよヴィルフリート。
…な、なにあの可愛い人!!ただのかませ犬キャラかと思っていたらいつのまにやら妙なフラグを立て、ミレーユとフレッドの入れ替わりに翻弄されてわたわたする姿にキュンキュンします!!そしてそのヴィルフリートを天然で惑わすミレーユと、意識的小悪魔的に幻惑するフレッドが実に酷いw個人的にフレッド×ヴィルフリートもありだとおもうんですがいかがですか(誰に言ってる)
なんだか物語りもシリアスな方面に動き出しそうだけど、魅力的なキャラ達が今後どんな騒動を巻き起こしていくのか、それが純粋に楽しみ。