フィオーレとともに初の「コンビ勇者」として活動をはじめたフウト。ところが、早速ゴシップ誌にあることないこと書き立てられてしまい、憤る羽目に。記事の中にアナスタシアとの恋愛報道があったため、謝罪するために騎士団に出向いたフウトだが、何故かアナスタシアと本当の「デート」をする羽目になって……というお話。
発売日に買ってたんですけどあとがきだけ読んで死んでた(お察しください)。
アナスタシア&フウトの急接近と、ふたりの関係に無自覚でヤキモチを焼くフィオーレの三角関係がとてもかわいかった。相変わらず本意が見えづらいフィオーレの行動と、一直線すぎて周囲の気遣いが伝わらないフウトのすれ違いっぷりに気をもむ場面もあったけど、なんだかんだでコンビとしての意思の疎通が出来ていくのにニヤニヤする。
「勇者」ではない、騎士団団長としてのアナスタシアや、年相応の少女としての彼女の一面も見れたのが楽しかった。ヒーローでありながら騎士団のアイドルというか、ヒロインのようにかわいがられる彼女の姿がほほえましい。というか騎士団の男衆のお姑さん具合笑った。
各勇者に焦点あてた話をのんびり読んでいきたい物語だっただけに、ここで打ち切りというのが残念すぎる富士見絶対に許さない。明らかに2巻殆ど書いたところで打ち切り決まったんだろうなあというか、エピローグで強引に落としました感がまた切なすぎるというか……。
ご覧の勇者の提供でお送りします2
著
田口 仙年堂絵
しらび「勇者テレビ」での大活躍で、初のコンビ勇者として認知されたフウトとフィオーレ。だが、人気が高まったことで、パパラッチに狙われることになったフウト。ついには、勇者アナスタシアとの「深夜の密会!?」というゴシップ記事を掲載される。自身の不注意で迷惑をかけてしまったことを謝罪するフウトだが、逆にアナスタシアから“本当のデート”の誘いを受けることに。初めてのデートに右往左往のフウトと、どこかぎこちないそぶりのアナスタシア。ふたりの初デートの結末は?一方、ふたりのデートを知ったフィオーレは、なぜかイライラを抑えられず。さらなる波乱のニュー勇者ファンタジー! (「BOOK」データベースより)