“東野 圭吾” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:東野 圭吾 (2 件 / 1 ページ)

容疑者Xの献身

 

数学のみを生き甲斐にして生きてきた高校教師・石神。そんな彼はアパートの隣に住む花岡靖子が勤める弁当屋に毎日弁当を買いに行く日々を送っていた。顔が見られれば幸せと思っていたのだが、彼女は別れた元夫を衝動的に殺してしまう。石神は花岡母子を助ける為、事件の隠蔽工作を始めるが…

母親からなにやら読み終わったものが回ってみたので読んでみました。憧れの女性が衝動的に犯してしまった殺人を天才数学者がとある大胆な手段を用いて隠蔽しようとするお話。あらすじを読んだら「探偵ガリレオ」シリーズの一冊のようなので激しく身構えてしまったのですが、普通に楽しく読めました。

いつぞやの感想でも書きましたがぶっちゃけわたし、かなりの推理系ミステリアレルギーなので、中盤で湯川博士や警察の人々と石神が様々な場面で推理を披露しながら駆け引きを繰り広げる部分が色々な意味で辛かったのですが、思いっきり素直にそれまでの展開を鵜呑みにしてた分、真相が明かされたときの衝撃がハンパ無かったです。大胆すぎる隠蔽トリックに驚愕。

そして同時に、自分の身を犠牲にしてでも花岡親子をあらゆる意味で護ろうとした石神の気持ちに胸を打たれました。ラストはもうちょっと救いのある展開になって欲しかったなあ…と思いつつ。ていうか最後が結局どうなったのかがよくわからなかったのですが、あれはわざとぼやかしていると思っていいのかな。

個人的には全く推理もミステリも関係ありませんが、時々挿入される石神の高校での授業風景がとても印象的でした。生徒達との何気ないやりとりやらなにやらから石神の数学への愛情がじんわり伝わって来る。なんだかんだいって、この人は案外周囲が思っている以上に『教育者』という職業に向いていたのではないか。様々な思惑が絡み合ってただ生徒達を教えるばかりではやっていけない『高校教師』という職業には向いていなかったのかもしれないけど。

余談ですが東野圭吾なら現在ドラマ放映中の「流星の絆」を読んでみたいと思う最近の私です。ドラマを見たら面白そうだったので。ただハードカバーを読むのは色々と辛いので(主に腕と懐が)、文庫落ちを地味に待ちたいと思います。


4062145901流星の絆東野 圭吾
講談社 2008-03-05

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2008年11月のまとめ&読了記録

11月に読んだ本は21冊でした。
原稿に集中する為意図的にペース落としていたのはあるのですが(感想書く時間が意外に時間泥棒さんなので)、やっぱ全体的に以前よりペース増えたなあ…と思いつつ、せっかく新刊が少ない月だったのでもうちょっと読みたかった気も。
そして先月から続いていた「杉井光強化月間」がようやく終了。どれもおいしゅうございました。
…え?ここまで来たら「さくらファミリア!」も読んでコンプすべき?

2008年11月のページアクセストップ4


とらドラ9!
⇒感想

とらドラ8!
⇒感想

とある魔術の禁書目録SS2
⇒感想

バカとテストと召喚獣5
⇒感想

先月から引き続き「とらドラ!」フィーバー中。全然アクセスが下がる様子がないのですが、何が起こっているのですか……。

そして追随するのは同じくアニメ化中の「禁書目録」最新刊。新キャラ・新設定乱立でそろそろ設定資料片手に読む時代になってしまうのか。何度も言ってますが電撃文庫は、次から禁書文頭にキャラクター及び世界設定紹介をですね……?

それにしてもアニメ化3作品には叶わなかったとはいえ、最後の3日で禁書に追いつきそうなアクセスを集めた「バカとテストと召喚獣5」。次期アニメ化候補のトップエースパワーはやはり凄い。私としてはもうちょっと女性読者が増えて欲しいと切実に願うものであります。5巻は久保君がイケメン男子であることが発覚して、雄二×明久にノリきれない美形スキーがニヤリとすること請け合いですよ!?とりあえずエンターブレインは冬コミでアキちゃんの抱き枕を出してください。むしろ「裸ワイシャツ上目遣い涙目ボタン上2つ空け」の明久をお願いします。2万までなら出す。


2008年11月に読んで面白かった本


ダブルブリッド Drop Blood
⇒感想

火目の巫女
⇒感想

桐原家の人々3 恋愛統計総論
⇒感想

魔王城一限目
⇒感想

今月読んだ中では…というかむしろラノベ全体の中でも「ダブルブリッド」と「バカとテストと召喚獣」は愛着のあるラノベとしては5本指に入ると思うのですが、その2つが2回連続同じ月に出るのはどんな運命の悪戯か!多分これがホントに最後の短編集、とても美味しく戴きました。というかダブルブリッドは思い入れありすぎて困る。未収録の短編をまとめた本が出るであろう事は予想してましたが、よもや本編終了後のお話が読めるとは夢にも思っていなかったです。最後の最後に素敵なプレゼントを本当にありがとうございました。ていうかこの調子で来年には「ソウル・アンダーテイカー」の続きが出るといいなあ…

杉井光強化月間からは平安系欝グロ巫女ファンタジー「火目の巫女」。結局2ヶ月がかりで「さくらファミリア」以外の杉井光作品をコンプしてしまったのですが、結局火目が一番ツボだったなあ……続きが絶望視されているのがとても残念です。「このラノ」ランクインのご祝儀かなにかで出ませんかね…できればメモ帳4巻より火目4巻を……。

そして杉井光強化月間とともに密かに裏で行われていたルビー文庫積読崩しキャンペーンから「桐原家の人々」。友情以上愛情以下BLと弟×兄スキーとしては大変美味しいお話でした。ああ、そういえば4巻まだ買えてない……ここまで来ると「デルフィニア戦記」が俄かに気になってくるわけですが、今月来月は新刊予定が詰まってるから来月以降かなあ…

魔王城一限目」はガーゴイルとはうってかわってしょっぱなから重い展開の物語ですが、「ガーゴイル」から続く家族の暖かさが根底に流れる優しいお話。今月読んだ新シリーズ系では一番オススメです!


2008年11月の読了記録

MediaMarkerさんでちょくちょくつけてる読了記録がHTML出力できるようになったので、読書メーター組に対抗して使ってみたいと思います。…個人的に、欲を言えば、カテゴリを絞っての表示とコメント出力ができれば完璧なんだけどなあ。ラノベの読了はいらないのでそれ以外だけで出力したい…
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