とある魔術の禁書目録SS2 | 今日もだらだら、読書日記。

とある魔術の禁書目録SS2

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

駒場・浜面・半蔵…不良集団「スキルアウト」に所属する3人はATMを強奪し、車両で逃走中だった。上手く行ったかと思ったのもつかの間、"警備員"に追い回され…!?本編の横で脇役達が繰り広げる、物語の隙間を埋める物語。
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愉快な脇役、そして今後のキーポイントとなってきそうな新キャラ達が当麻達の物語の裏やら横やらで繰り広げる、22の短編…というより、タイトル通りの「SS(ショートショート)」集?

1編1編が短く、軽いノリの話が多いので気軽に読めたのが嬉しかったです。ここんところ特に展開が重かったからなあ…。個人的には「ナンバーセブン」こと削板軍覇の話と、占いに興じるミサカシスターズの話がお気に入り。あと爆笑したのは上条父とリドヴィアの話。あ、うん確かにリドヴィアってこんなキャラだったような気がする……けど。以前登場したときはシリアス話のボス格だったからかなぁ、狂気的な部分のイメージが強かったというか、なんかこうなると全然イメージ違うなあ…ドン引きしてるオリアナさんの姿を見てまた爆笑してしまった。

様々なキャラクターが様々な舞台で繰り広げられる姿を見て、あまり今まで意識した事がなかったけど禁書ワールドの「広さ」みたいなものを感じました。様々な毛色の違う話が繰り広げられている姿はちょっと圧巻。基本的に上条当麻・一方通行を中心に科学・魔術サイドのどちらかでしか展開されなかったからか、あまり感じたことなかったけど、様々なキャラクターが繰り広げる、それぞれの物語を全て「禁書目録」という世界観で全て許容してしまう、そんな「広さ」を感じる。確かに、考えるとオカルトもSFもありってあたり、"なんでもあり"な世界感なんだよなあ…と実感しました。

まあその一方で、禁書ワールド広がりすぎてだいぶキャラが把握できなくなってきてるわけですが!!次の巻が出るときはマジで一番最初に人物相関図つけてくださいいやマジで。某「境界上のホライゾン」ばりに張り切った設定資料・人物紹介を最初に設けてくれてもいいのよ?!(それちっとも隠れてない)

学園都市の擁する人工的に生み出された「能力者」とはまた違う、「原石」の存在や今後の展開に関わってきそうなナンバーセブン、謎の少女・雲川芹亜、ミサカ父などなど今後の展開への前振りとしても楽しめる短編集。とりあえず今後彼らがどのような形で本編に絡んでくるのかも含めて続きが楽しみです。

それいしても、初春の意外な才能にはびっくりです。禁書ポーカーで使えない子扱いしてごめんね!「ちっまた微妙なモンが…」なんて1ミリも思ってないよ!思ってないよ!
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