あとがきが汁だく(意味深)
や、やっぱりこのノリのあとがきで続けるんですか!?予想以上に長くてびっくりしたけど凄いジワジワと笑わされたw人間の姿をとり不思議な力を持つ『Dアーム』と、彼らと契約した人間「伝承者」達が東京を舞台に繰り広げる武器バトル第2巻。
自分の戦う理由を否定された練司の上司・ライラが周囲の人間やDアーム達の“戦う理由”を知り、自らの戦う理由を見つめなおす展開が凄く良かった。正義のため、でも別に良いのにわざわざ台詞を言い換えたり、かっこいいけど実は凄く年齢相応の女の子らしさをもってるライラが可愛い。そして糸はすっかり男前になってまあ……。
うーんしかし、「ミロク」以上にバトルメインというか駆け足というか……キャラクター達は魅力的なのにキャラの掘り下げほっぽってバトルばかりが進行するもどかしさが……。というか、1巻以上に展開が駆け足。4巻完結らしいのである程度駆け足にしないと進まないというのはあるかもしれないけど、それにしてもバトルばかりの展開はきついなあ。
死別した幼馴染との再会やら、対立する両組織の思惑やらで色々きな臭い感じに。単純な「善」と「悪」という構図にならずに敵にも敵の正義があると薄々気づいた上でそれでも譲れないもののために戦う、という構図がとても好きなんですが練司とかはそこまで割り切れてない感あるので次の巻でどうなるのかなあ。というかいすかこれヤンデレフラグ立ってませんよね大丈夫だよね!?
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デーゲンメイデン 1.台場、両断
人間の姿をとり、不思議な力を持つ『Dアーム』。両親と妹の仇を討つためかつて九郎義経が持っていたという複数の顔を持つ刀・薄緑の伝承者となった少年・若林練司はしかし任務でも人間を斬ることが出来ず、苦悩する。そんな時、偶然Dアームと契約してしまった少女・島原糸の護衛をすることになって…というお話。
さまざまな重い過去を持つキャラクターたちが、その問題と折り合いつけながらちょっとずつ前進していく姿がアツかった。特に、最初は自らの『呪い』におびえて状況に振り回されるだけだった糸が最終的には思い悩む練司の背中を叩くポジションにまで成長するのにはニヤニヤがとまらない。あとは終盤の膝丸が無邪気かわいかった。
ただ、世界観設定や物語やキャラクターには凄く惹かれるんだけどバトルをメインに押し出してるせいか全体的に物凄く駆け足というか、なんか物足りなさが拭えない。主人公の過去とか、重い展開も多いんだけどなにか重くなりきれてない感。個人的にはバトル展開よりもキャラクターとか掘り下げてほしかったんだけど…。
1巻から次巻への伏線はりまくりなお話だったので2巻か3巻あたりで面白さが一気に右肩上がりしそうな気配を感じるので次巻以降を楽しみにしたいです。
ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円
半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP同好会は合宿を終え、地元に戻って日常の争奪戦に精進していた。そんなある日、佐藤のかつての憧れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部さんが転校生として現れる。傍若無人の振る舞いをする彼女に、案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、しばしの沈黙を破り、再び立ちはだかる猟犬群たちの乱入で戦闘は激化していき…!佐藤は「狼」としての誇りを失ってしまうのか!?それとも秋鮭のごとくスーパーに戻ることはできるのか―!?庶民派シリアスギャグアクション、原点回帰の第5弾。 (「BOOK」データベースより)
アイドルとなった「憧れの広部さん」がドラマ撮影の為に一時的に転校してくる。何故か彼女に勉強を教えることになった佐藤だが、広部は自分と付き合う代わりに半額弁当争奪戦から手を引けと言い出した。一方、スーパーでは「ダンドーと猟犬群」が猛威を振るっており……というお話。
1巻で登場した「ダンドーと猟犬群」リベンジ戦+α。オルトロスとの共闘をはじめ、バトル展開も物凄く盛り上がるんだけど、広部さんと佐藤の微妙な関係とそんな二人を見てモヤモヤする先輩が可愛くて可愛くて。
ありのままの自由奔放な美少女・広部さんが好きな佐藤と、「人気アイドル・鬼灯ラン」で佐藤に迫る広部さんとのすれ違いが少し切ない。最後の日の彼女が「鬼灯ラン」ではなく「広部蘭」として佐藤に接していたら、あるいは……と思ってしまう。そんな彼女への想いを断ち切って、夜のスーパーへと向かう佐藤は本当にかっこよかったです。最初のホブヤーとのお話といい、佐藤の『狼』としての成長が見て取れる巻でした。
しかし白粉先生はどんどん腐女子としても間違った方向に道を踏み外しているように思えてならない……なんというクリーチャーっぷり。
ベン・トー4 花火ちらし寿司305円
[著]アサウラ [絵]柴乃 櫂人 HP同好会の面々は、夏休みを利用して強化合宿をすることに。朝から企業戦士達と駅弁の強奪戦を繰り広げたり、滝に打たれて精神修行に励む彼らの最終目的は、花火大会の日にだけ販売されるという「花火ちらし」だった。全国各地から強豪の集うその街で、「狼」達の戦いが幕を開ける…!! |
新キャラ可愛いよとか作者はSEGA愛しすぎだよとかいいたいことは色々ありますが、とりあえず言いたい。白粉が変態すぎる。とりあえず佐藤は、『変態』の二つ名を白粉に譲ってやるべき(確かに今回の佐藤もかなりの変態ですが、あれは世間の一般的な思春期の男子の思考として許されそうな気がする?)。些細な事から全てホモ妄想に繋げていく彼女の妄想力は腐女子として正直見習いたい部分も多くありますが、いやでもあれはちょっと!!!彼女の妄想は腐女子のそれを通り越してナマナマしすぎるんだよ!!!その割に、時々突発的に展開される「筋肉刑事」の描写が妙にエロくて……っていやいや!!妙にわたし、ボーイズラブには興味シンシンだけど「薔薇族」とか「さぶ」の世界には興味ないから!!!あと、白粉もどうかとおもうけど白梅様も頑張りすぎだと思う。
しかし、今回は槍水先輩も可愛かったのですが、著莪と洋のイチャつきっぷりが半端ではなかったです。槍水先輩も悩殺的な格好やら夜祭やら数々のお色気イベントで頑張っておられましたが、やはり一つ屋根の下というシチュエーションでは全力で従兄妹の独壇場。シリアスな話題もしっかり抑えつつ、公然とイチャイチャする二人の姿にいいぞいいぞもっとやれー!!!と叫ばずには居られない。いやあ、前巻は完全に槍水先輩のターンでしたが、今回は著莪のターンだなあ。著莪可愛いよ著莪。
弁当争奪戦中の熱い展開や、お弁当を食べるシーンでのお腹の減る描写の数々なども健在で、本当に素直に楽しんで読めるシリーズなのが嬉しいです。笑いも萌えも熱さも内包して、どこから食べても美味しいという印象。ナックラヴィーはあれだけかっこよく、ハードボイルドに出てきたのにあの技は酷いwww
しかし、これ食事前に読んじゃいけませんね。お腹へる……。
ベン・トー3 国産うなぎ弁当300円
[著]アサウラ [絵]柴乃 櫂人 ある日突如として現れた謎の双子姉妹が圧倒的な力で各所の半額弁当を奪取していく。ナワバリを持たずに毎日違うスーパーに現れる彼女たちには訳アリの過去があるようで、一部の狼達が彼女の素性を探り始めるが…。一方、洋は自分に狼としての「二つ名」がついている事を知るのだが…!? |
どんどん哀れな方向に身を窶していく洋の姿が微笑ましくて仕方ありません。とても不名誉な《二つ名》をつけられて、終盤では強敵達が何の違和感もなくその《二つ名》で呼んでたり(物凄いシリアスなシーンでも!)、今回殆ど出番がないのに白粉がしっかり筋肉刑事妄想をかましていたり(しかもそれを知らないうちに超煽ってたり)、SD文庫公式に“筋肉刑事”短編が載ったり(よくやった!感動した!!)本編とは一歩ズレたところで大活躍していて素敵です。
今回は《オルトロス》の二つ名を持つ双子姉妹と洋の対決がメインなのですが、そんなことよりもデレた槍水先輩モエーですよ!洋→白粉→槍水先輩とHP部を連鎖反応的に風邪の猛威が襲うのですが、風邪で寝込んだ洋の看病に来る先輩と、そしてその後風邪で倒れた槍水先輩を見舞う洋の場面では、もう始終ゴロゴロ転がりまくりですよ。二人のやりとりをみているだけでもう、ニヤニヤが止まりません。あとチキンラーメンをはじめとして食事の描写ががマジで美味しそう。うなぎはその後我慢できなくなり、自宅の夕食として親にリクエストしました。とても美味しいウナギだったのですが……久しぶりに焼いたら全然焼きが足りなくて悲しい思いをしました…orz
そしてもちろん「笑い」と「食」も良いですが、やはりこの作品の神髄は「燃え」だよなー…ラストの双子姉妹に洋が手を差し伸べるシーンでは本当に胸が熱くなりました。あの二つ名のせいでいろいろだいなしだけど。だいなしだけど!!
ベン・トー 2 ザンギ弁当295円
[著]アサウラ [絵]柴乃 櫂人 半額弁当を求め、今日もスーパーでライバル達と凌ぎを競う《狼》となった佐藤洋。そんな彼の元に、暴虐無人な幼馴染・著莪あやめが現れる。実は彼女も“湖の麗人”の二つ名を持ついっぱしの《狼》であった。洋の先輩であり師匠でもある“氷結の魔女”槍水仙に勝負を申し込むあやめだが、その裏では多くの《狼》たちを巻き込む陰謀が進行していた…! |
てっきりあの地方固有の伝統というかそういう何かだと思ってました……そのうち4巻とか5巻くらいになると、全国の《狼》集めて全国トーナメントとか開催されそうでイヤな感じですね。なんかなさそうに思えるけどあってもおかしくない気がするのはどうしてだろう?
さてさて今回も、ともすればとても熱い…ように見えてよく読みなおすと何かアツさが間違ってる熱いバトルが展開されます。卑怯な手段で強引に力を得た者や自ら《狼》を捨てて犬に成り下がっても《狼》としての心意気を忘れられない者に洋達が立ち向かいます。1巻でライバルとして闘い合った者達も、ある時は今までと同じように凌ぎを削り、またある時は協力し……と、まるでスポーツのような爽やかなバトルが展開されます。ゲーマー大喜びなメタメタなギャグも健在。さりげなーくちょっとよい話を展開するのも忘れては居ません。
相変わらずの熱さの大バーゲンセールに加えてキャラクター達の個性も2巻になって磨かれてきます。ナチュラルセクハラ系な新キャラ・著莪あやめやどんどん間違った方向に自らの才能を拡げる白粉花は勿論ですが、たった一瞬の登場なのに猛烈なインパクトを与えてくださった白梅様が忘れられません。あのご雄姿を拝んだ後では思わず様付け必須みたいな。
まあそれはとにかく、個人的にはどんどん弄られ系受主人公としての才能を拡充し続ける主人公が愛しくてたまりません。今回は白粉の妄想の犠牲になるだけではなく、リアルでオッサンに裸に剥かれたり、単一電池を大変な所に挿入されそうになったり、女装姿で夜のスーパーに出陣する羽目になったりします。……いやあ、よもやこんな早い段階でリアルで女装ネタが来るとは予想外でしたねー……女装姿の洋きゅんの挿絵がないのがとても残念です。
洋はこれからももっとどんどん弄られるといいよ!!主に白粉あたりに。
3巻がとてもとても楽しみです。(腐女子的なイミで)
それで、「筋肉刑事」の単独書籍化はいつですか?
買いますので教えてください。ていうか削った編集表へ出ろと。
……あれ、集英社ってBLレーベルあったっけ?
ベン・トー サバの味噌煮290円
[著]アサウラ [絵]柴乃 櫂人 烏田高等学校の学生寮では『自立した生徒を育てる』という教育方針の下、昼食・夕食が出ない。少ない仕送りを少しでも有効に利用しようと閉店間際のスーパーの半額弁当を手に取ろうとした佐藤洋は、嵐のような『何か』に巻き込まれ吹き飛ばされてしまう。数日連続で弁当争奪戦に敗北した洋は、『氷結の魔女』と呼ばれ怖れられる少女・槍水仙に教えを請うのだが… |
内容を一言で言うとやってることは半額弁当版『学校の階段』、ただしキャラクターは『バカテス』風味、みたいな。バカテス風味というか、洋のキャラがどこかバカテスの明久っぽいのか…性格はとにかく、貧乏でヘタレでバカで趣味最優先の金の使いっぷりら辺。個人的にはやはりメイン4人のキャラクターが凄くツボでした。ヘタレでバカな洋と孤高の強者なのに寂しがり屋な槍水先輩のほのかなラブ描写にニヤニヤしつつ、最初はクールなクラス委員というイメージだった白梅梅が後半に行くにつれガンガン壊れていく姿に爆笑しつつ、やはり一人の腐女子として一人何か間違った方向に暴走する白粉花を応援せずに居られません。ていうかとりあえず『筋肉刑事』シリーズ読ませろ。話はそれからだ。なんかもう素晴らしく阿呆らしそうで実に気になる。彼女にはスーパーダッシュに咲く一輪の腐った花として頑張っていただきたいです。
キャラクターも魅力的ですが、『半額弁当』に賭ける漢達の(無駄に)熱い生き様には思わず胸を震わされる。ブツはただの半額弁当だが、幾つかの暗黙の了解と共に在る闘いは妙に気高い。半額弁当を手に入れることが出来なくても、認め合った宿敵同士でお互いを恨んだりせずに声を掛け合う様子は恐ろしく清清しい。個人的には顎鬚の「ワン公」って呼び方が、まるで鍛え概ある後輩に対する態度のようなカンジで凄い好きだったりします。そしてそんな強敵たちを乗り越えて半額弁当を漸く手にしたときの喜び、弁当の美味しさの描写といったらもう……最高です。本当にありがとうございました。
考えると金の無い学生時代、中学時代から人一倍食べるようになった私はどれだけ安いお金で腹を満たせるか色々手を巡らせたものです。なんとなく、そんな学生時代の自分を思い出して懐かしくなりました。いつから自分は食を“浪費”するようになってしまったんだろう…。いや、今コンビニ弁当派なのは単純に職場の近くにスーパーがないからなんですけど、ね…orz
ともかく、明日から腹が減ったからと調子に乗って暴食するのはやめようと思いました。
「なんで半額弁当?」とか言っちゃ駄目。考えるな、感じるんだ!!!
読了記録まとめ[2011年10月分]
10月のラノベ読了冊数は11冊でした。久しぶりにマンガ以外で2桁……
ラノベといってもBLが3冊入っていることは内緒です。内緒です!!
「STEINS;GATE 亡環のリベリオン」最終巻限定版についてきた小冊子の未来話が猛烈なオカダルだったのですが、いや、オカダルとかそういうのを置いておいても未来のオカリンとダルの友情話として破壊力が激高だったんですがなんでこれ小冊子特典なんですか。しかもこの限定版、何気に売り切れ早かったよね……布教したいこの気持ちをどこで我慢したらいいのか。色々な意味で困ります。
10月の読書メーター
読んだ本の数:21冊 / 読んだページ数:4185ページ / ナイス数:59ナイス続きを読む