“田尾 典丈” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:田尾 典丈 (26 件 / 3 ページ)

七星のスバル

 

かつて世界的人気のMMORPG“ユニオン”で、伝説となったパーティがあった。名をスバル。小学生の幼なじみたちで結成されたそのパーティは、それぞれのセンスでゲームの頂点を極めたが―ある死亡事故をきっかけに“ユニオン”はサービスを終了。幼なじみたちはバラバラになってしまう。…6年後。高校生の陽翔は、ログインした新生“リユニオン”でひとりの少女と再会する。スバルの仲間であり、6年前に死んだはずの幼なじみ―旭姫。彼女は電子の幽霊か、それとも…?リアルとゲームが交差する、革新的青春オンライン! (「BOOK」データベースより)

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MMORPG・ユニオン内でのゲームオーバーと共に、現実でも息を引き取った旭姫。彼女の死をきっかけに、ユニオン内最強のパーティーにして小学校の同級生同士(+α)だった"スバル"はバラバラになってしまう。6年後、高校生になった陽翔はクラスメイトの頼みを受け、"リユニオン"と名を改めたそのゲームに嫌々ながらログインすることに。ところが、ダンジョンの最深部の宝箱から出てきたのは、死んだはずの旭姫本人で……。

幼馴染の死をきっかけに心を閉じてしまった主人公が、亡くなったはずの幼馴染との再会をきっかけに失ったものを取り戻していく。絆と約束の物語。

6年前の出来事を昨日のように語り"スバル"の復活を疑わない旭姫と、その6年間ですっかり変わってしまった幼馴染達との心の距離が胸に痛い。いや実際、6年前に亡くなってお葬式にまで参加した相手が突然出てきても困惑するし、変わってしまった元凶は旭姫の死なわけだから余計混乱しますよね。しかも、最強の闘気使いと言われた能力を失ってしまった陽翔をはじめ、他のメンバーも本調子とは言えない状態でゼロからどころかマイナスからのスタート。かつて潜在的にあった恋の鞘当ても顕在化しており……一筋縄ではいかない状態なのがもどかしかった。

そんなところから、まずは旭姫と陽翔ともうひとりのスバルメンバーである咲月の三人が気持ちを通じ合わせて"スバル"の復活を目指そうとする流れが胸に熱かったです。アニメがきっかけで手に取った作品でしたがアニメではあまり描かれなかった彼らの心の動きがしっかり描かれていくので面白かった。しかしアニメはこれ原作の展開最後までやっちゃうな!?と思って最後の2話だけ見るの止めてるんですけど……。

それにしても、アニメでも大変お気に入りのキャラだったんですけど貴法のこじらせメガネぶりはとても良いですね……初恋の幼馴染の遺品のリングを自分のと接合しちゃう系男子……。


リーディング・ブラッド 最強の血統

 

瞳に映る青き紋章=俺の嫁候補の徴【しるし】!? 『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 』田尾典丈新作!!美しい彼女の瞳には "適性者の紋章 "があった――。相坐凪紗には使命がある。それは高校卒業までに嫁を探して子を成すこと!相坐家は "武士" の異能力で鬼神を封印している。その力を継承する子を数年内に作れなければ、いずれ鬼神が復活し、世界は滅びるだろう。嫁を探し必死でナンパを繰り返すも、失敗続きの凪紗の前に、ついに全ての理想を満たした少女・魅花が転校してきて……。世界のために素敵なお嫁さんを探す血統アクションコメディ開幕!

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 代々その異能力で「鬼神」を封印している「武士」という一族の分家の長子であるが故に、20歳までにその血を次代に伝えるための“適正者”との間に子を成さなければならない凪紗。モテモテな父や本家の兄に囲まれて、彼女なんてすぐに出来ると思っていたのにそのまま高校生になってしまう。内心焦っていた彼の前に適正者の女の子が転校してきて……というお話。

 主人公が鬼退治しながらヒロインたちといちゃこらいくぞー☆みたいな話かとおもったら、敵である「鬼」側にも色々複雑な事情が見えてくる。序盤でなんてことないと思っていた要素が後半への伏線へと繋がっていき、ひっくり返しにかかってくるのがとても面白かった。最初はあざとすぎるくらいにあざといラブコメぶりを発揮していて「!?」と思ったのですがそういえばギャルゲヱ1巻序盤もこんなかんじで露骨なあざとさかもしだしてましたね……っていうか割と細かい所から少しずつ繋がっていくのでネタバレに配慮するとものすごく感想書きにくい作品だこれ!!

 “適合者”の少女達はお嫁さん候補というだけでなく主人公の能力を引き出す事も出来るんだけど、能力を引き出すためにキス、という設定は色々な意味で大変美味しいですね!能力バトルの設定が明かされた辺りから俄然面白くなってきたというか男性の適合者からも能力を引き出せるのか、わたし、とても気になります。とりあえず事情知ってそうなあの人とキスするところからはじめようか!?

 この巻ではかなり蚊帳の外で放置プレイだった幼馴染も、どう考えても後で仲間(もしくは敵)になるフラグっぽいし、設定からしてどう考えても主人公ハーレム化しそうな気配の設定でしたが、毎巻主人公が新しいヒロインとフラグ立てる系ラブコメになっちゃうのかしら。色々な意味で次巻の展開がどうなるのか楽しみです。

 …しかし、「5000人に1人」しかいない適合者が日曜日に駅前で探したくらいでそんなに大量に見つかっていいんでしょうか。多分これ気にしちゃだめな部分ですけど物凄い気になりました。桁一つ減らしておいた方が無理なかったんじゃないかなあ…。


乙女ゲームの世界へ、ようこそ! 〜薔薇色の人生を君と〜

 

ファミ通文庫で大人気の原作の乙女バージョンついに登場!! ごくごく普通の女の子・綴莉にある日届いた一通のメール。 怪しいけれど妙に気になる内容に、思わずメールを開いてしまった――。 翌朝目覚めると、綴莉の目の前に文武両道、完全無欠の生徒会長・龍神崎柾人の姿が!!  戸惑う綴莉に今度はスポーツ万能の人気者・龍神崎遼士が抱きついてきた!  いきなりモテモテのこの展開……まさか、乙女ゲームの主人公になっちゃった!?

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 ファミ通文庫で先日完結した「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」の世界観を下敷きにした乙女ゲームバージョン。タイトルが露骨にソレだったのでパクリなのなんなの!?とか言ってたら実は編集部主導の企画物でしたというアレ。しかしこの表紙はなんとかなりませんでしたかなんという買い辛いデザイン……。

 突然義理の兄と弟、ドS二重人格系クラスメイトとキザな教師という4人が現実に投影されて状況に振り回されてオタオタしてる間に気がついたら攻略対象の中で一番苦手な御園薫の『バッドエンド』ルートでのイベントが発生してしまい……というお話。中盤での「隠しキャラ」の登場をはじめストーリーラインは「ギャルゲヱの世界〜」1巻を忠実になぞりつつ、少女小説的なエッセンスが加わった感じ。

 ゲームでは本命以外はフェードアウトする筈の全ヒロインの個別シナリオが同時展開した「ギャルゲヱ」と違って、マルチシナリオのバッドエンドルートに入りかけて軌道修正しましょうという展開。全体的にあちらで見られた「ゲームを現実に投影することで生まれるシナリオの齟齬」みたいな話はあまり見受けられず、むしろキャラクターの内面的な変化が中心として描かれていました。苦手な相手の好感度を上げようと無理矢理態度を取り繕って泥沼におちいっていくヒロインの姿には微笑ましいというよりもモヤっとした何かを感じてしまいましたが、その後のクライマックスの展開はギャルゲヱとはまた角度を変えた解決方法で面白かったです。

 物語としては完全に恋愛未満の所で終ってしまったけど、続編あるのかなあ。終盤での不自然なタイミングでの不正終了とかエピローグとか微妙に謎は残っているのですが。ていうかヒロインは好きでこのゲームを投影した筈なのに、キャラに愛なさすぎる気がする(中盤で「私を傷つけない世界が欲しくてこのゲーム投影したのになんかちがう!」みたいな事言い出したのはちょっとキツかった)。物語自体は面白かったですが少女小説と言うには色々な意味で「愛」が足りないと言うか、もっとこうがっつり甘い展開でもよかった気がしました。というか乙女ゲーマーが求めてるのは多分そういう展開だと思います。

 余談ですが、投影したのはバッドエンドありマルチエンド式の泣き乙女ゲー……ということなんですが、どう考えても義弟ルートのバッドに絶対ヤンデレ監禁エンドあるよね。正直なところ二重人格系クラスメイトよりもどうかんがえてもこの義弟が怖い件について。ヒロインはわかってない。全ルートクリアしてなかったっぽいので多分ヒロインが辿ってないルートに絶対弟に監禁されるエンドがあったはずだ。

 しかし、最終的に現実産キャラの方が光り輝いてしまうのは原作「ギャルゲヱ」から受け継いだ宿命なのでしょうか。優花ちゃんマジイケメンすぎて可愛い&続刊があるなら優一君はまちがいなく攻略対象昇格しますよねわかってる。むしろ作中で一番フラグが立っていたのは御園君よりも彼だったような気が…。

 (3/24追記)ずっとこの感想を書く時にもやもやしていたものが漸く氷解したので追記。タイトルについて。原案タイトルが「ギャルゲヱの世界、ようこそ!」というタイトル通りギャルゲヱのキャラクターが「現実に来る」話であるのと対称的にこちらのタイトルは「乙女ゲームの世界、ようこそ!」。つまり現実が乙女ゲームの世界へ「行ってしまう」話なんだなあと思ったら色々納得できた。現実世界に二次元の話が投影されることから発生する現実との齟齬の話や、現実なら間違いなく発生するだろう展開が幾つかスルーされていたのも現実が二次元化していたら道理ということで。色々なっとく。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Extradisc

 

大人しい理恵が本気モード全開で誘惑!?『おさななじみとすることぜんぶ』、間違えてFPSを現実に反映させてしまった、ある男の物語『運命歪曲のエクスチェンジ』、世界統合により平穏を取り戻した武紀たち、春海の卒業が近づくにつれ、皆それぞれの進路を意識しはじめて―『それぞれの未来』他、『シルバーブレット』のラストエピソードを含む短編2編を加えた全5編でお贈りする『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』終焉を飾るエクストラ短編集。 (「BOOK」データベースより)

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それでコンビニ店員・普久乃原さんの一日を描く番外編はどこですか?(真顔)

 シルバーブレットの完結編エピソードに番外編3編を収録した短編集。シリーズの後日談エピソードになる「それぞれの未来」が色々な意味で胸熱なのですが、誰のエピソードよりも普久乃原さんの現状にガタッしてしまったあたりに大変な業を感じます。あんたコンビに店員て……コンビニ店員て……なんだよそれ美味しいじゃねえかよ!!本編のアレとかアレとかが何もかもが吹き飛ぶこの衝撃!!!

 ギャルゲーと間違えてFPSを投影してしまった翔也のイトコの物語「運命歪曲のエクスチェンジ」が面白かった。異世界に迷い込んでしまったような状態になって、「主人公」が死んだら「コンティニュー」は出来るけど、ゲームと同じようなご都合展開にはならなくて……という辺りは本編と一緒。自分のためでなく、一緒に戦ってきたヒロインの為にコンティニューを選択する主人公がかっこよかった。っていうかゲームクリア後どうなったのかが気になるなあ現実世界のセラフィーナさんとなんだかんだで一緒になってそうな予感しかしなくてニヤニヤする。あとそもそもゲームを取り違えた原因があるあるすぎて笑った。この調子でBLゲーを投影しちゃったウッカリさんはどこかにいま(以下略)

 シルバーブレットの完結エピソードは秀之さんが武紀とは逆の意味で「ヒーロー」すぎて泣けてくる。最後まで美味しい所持って行きすぎですよこの人は本当に……!!最後まであくまで一般人の範疇で大事な人全員を守るため戦ってご都合主義的ともいえるハッピーエンドを手にした武紀と、チート的な異能を手にたった一人の女性を救う為に戦って自分や色々な物を犠牲にしながら目的を果たした秀之。表・裏の主人公というだけでなく様々な意味で対称的な二人だったなあと思います。暎那ちゃんがやってくれたと信じてるけどその姿がきちんと拝めないのがちょっと寂しい。

 ラストバトルは本編の武紀視点とこちらの秀之視点、どちらを欠いても成立しない話でそれを両サイドから別の物語として読めるのが新鮮で面白かったんだけど、同時に片方だけで読むとやや物足りない感が否めなかった気がする。ピースの欠けたパズルのようなイメージというか……後でもう一度本編最終巻を読み直したいところです。

 色々な意味で波乱を巻き起こした「フェアリーテイル・システム」だけど、“何者にもなれないはずの彼ら”が様々な経緯を経てそれぞれのヒロインを得て彼女達の為に戦い、仲間や友人を得て失ってしまっていた“関係性”を手に入れ、自分という物語の“主人公”として立ち上がっていく姿は本当にかっこよかった。割とどのカスタマーもなんだかんだでカッコよくなっていってしまうから困る。「運命歪曲のエクスチェンジ」みたいな、他のカスタマーを主軸にした物語ももっと読んでみたかった気がします。

 最後に武紀さんいつまでも末永く爆発しろ!!


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8

 

いつまでもいっしょだ―― 「一緒の世界で、共に歩もう」ヒロイン達とお互いに気持ちを確かめ合った俺こと都筑武紀。 本来の世界と『例外レイヤー』を統合し『現実補正』を使って二つの世界にいる人々の記憶を融合……トゥルーエンドへの道筋は見えている。 しかし、そこに至るにはこの世界に存在しないあるアイテムが必須……。 どうする俺! 無いものは作るしかないのか? 俺が、あの『エターナル イノセンス』を!! 選択肢無限の真世界を奔走する青春ADVノベル、遂に完結!

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シリーズ本編完結編。ナイス・ハーレムエンド!2つに分かれた世界のどちらも選ぶために少しずつ問題点を洗い出して埋めていく展開が楽しかった。まさか、FanDiscで出てきた武紀の割りと残念な超記憶力が伏線になっていたとは……。あと普久乃原さんは良い男ツンデレ

ゆうきの正体の件は何となくそれじゃないかなーと予想してはいたんだけど(というか初読時からなぜか疑いもなくそうだとおもってた)、予想以上に重い設定だったのでびっくり。個人的には「元の姿」の挿絵も見たかったなあ。

世界統合直前の、街頭運動中の人に絡まれるシーンはちょっと無理矢理な展開に見えなくもなかったけど、世間の逆風にもめげずに彼ら自身の幸せを掴む為のやりとりとしては良かったんじゃないかなと思うのです。正直、やはり武紀の理想には賛同できないですが(自分がヒロイン達のポジションになったらたぶん納得できないと思うって意味で)、でも、それが彼らの幸せの形であるというのならそれも良いんではないかと思わせるやりとりでした。まあここまできて誰か1人しか選ばないエンドっていうのもありえないですよね。

そして最後の最後まであの人の水面下での活躍が素晴らしかった。ネタバレになるのであまり深くは語りませんがてっきり今回はもう出てこないかとおもったら……まぁ!!

「だけど、お前はそれで満足できるのか?」
「もっと望め。もっと求めろ。もっと夢を見ればいい。お前は理想主義者なのだから」

(P273〜274)


フェアリーテイルシステムを掌握するための戦いは明らかに「シルバーブレット」側のお話で武紀はあくまでゲストキャラでしかなく、本編ではかなりばっさり削られているんだけど、武紀のピンチにタイミングよく駆けつける秀之さんマジ裏主人公。真の完結編となる「ExtraDisc」でこちらの戦いの様子も描かれるのではないかと思うので、とても楽しみです。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc7

 

二次元の女の子に恋をして虚しくならないか(Y/N)?
理恵の世界から戻った俺こと都筑武紀は、かつてない衝撃を受けていた。 死んだはずの両親が生きている! しかも目の前には恋人状態の高橋が!!   『八年前の事故が発生しなかった世界』――だがしかし、この幸せで残酷な世界に俺の愛するヒロイン達は存在しない。 そして、事態収拾のため情報を集めようとした俺は、ある人物からもたらされた驚愕の真実に戦慄する……まさか、あの事故が!? 選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第7弾!

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負荷軽減の為、分割されたヒロイン達のレイヤーを行き来していた武紀は元の世界に戻ろうとした拍子に別の「世界」へと飛ばされてしまう。そこは武紀の両親をはじめとして様々な人が犠牲となった“8年前の事故”の起らなかった世界。ヒロイン達の代わりにそこにいたのは死んだはずの両親と、“恋人”の高橋愛子で——というお話。

「高橋ルート」がまじ破壊力やばい!!!!!

「もしも」の世界でいよいよ正ヒロイン昇格な現実産ヒロイン・高橋さんがヤバい。素直じゃない所はもちろんあるけど、武紀への恋心を隠さない高橋さんのまっすぐな愛情と信頼がやばい。デートやら痴話喧嘩やら萌えポイントは大量にあるんだけど、個人的に2人の高橋愛子の会話にはニヤニヤが止まらなかった。さりげなく幼馴染の彼女もヒロイン戦線に加わって武紀さんマジフラグ建築士。

明かされたフェアリーテイルシステム誕生のきっかけと2つの「世界」の真実。片方の世界を「選択する」権利を委ねられた武紀が恋人と両親のどちらを取るかで葛藤する姿は心が痛くなるんだけど、最終的に「全員を幸せにしたい」という武紀だからこその結果に辿り着いてくれて本当によかった。

それにしても高橋さんの猛攻もすごかったけどそれ以上に正樹と武紀、二人の“主人公”の親友具合がやばい。武紀が何かやってくれることを信じて自らの存在を削ってでも武紀の帰る場所を守ろうとした正樹に、彼の予想を超えるところまでしっかり信頼通りの行動を見せる武紀の行動にニヤニヤが止まりませんでした。263Pでうっかり悶えたのは私だけじゃないはずだ。

正樹と武紀はもちろんなんだけど、どこの並行世界へいっても関係性の変わらない翔也の安定感とか、有能なのにシスコンという残念な“裏主人公”秀之など、本当に男子の活躍が美味しいシリーズになってきて困る。いよいよ「シルバーブレット」シリーズとのリンクも強くなって来て、両シリーズともに続きが楽しみです。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット2

 

妹を守る! それが兄のつとめだ!!
激しい戦いの末、秀之の決意に触れた神藤は、共闘することを決意した。義人に加え心強い仲間を得た秀之だったが、平穏な時間も束の間、自宅PCに電子妖精の天才・寫取から突如ハッキングを受けてしまう! そして、超常的なその攻撃手法に戦慄を覚えつつも退けた秀之は、一つのファイルがあることに気づく。なんと、それは電子妖精支部の所在地が記された文書だった……! 人気作『ギャルゲヱ』の外伝シリーズ、待望の第2巻登場!!

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高橋愛子の兄・秀之の視点から「フェアリーテイルシステム」の謎に迫る外伝「シルバーブレット」シリーズ第二巻。

たった2人の「家族」と眠り続ける「恋人」を救う為、自らの身を削ってでも奔走する秀之の姿が相変わらず文句なしにかっこいい!今回は『能力インストール』により異能を使える秀之に加えて異能を使える『ビジター』達、更には本編から出張なあの人が大活躍で圧巻の異能バトルを繰り広げてくれました。特に「エターナルイノセンス」ではやや設定的に浮いてて、設定的にも立ち位置的にも本編では一歩引いてる印象の彼女の活躍にはニヤニヤが止まりません。挿絵がいい仕事しすぎだった。

その一方で肝心の「電子妖精」や「フェアリーテイルシステム」はどんどん設定やら目的やらが現実離れしてきて(もちろん、ゲーム世界の人間を現実に投影してる時点で現実離れしてるんだけど)、色々な意味で凄い。今回明かされたフェアリーテイルシステムのなりたちが真実だったら物凄い展開になりそうだし、システムの恩恵を受けてほぼ不老状態なキャラが居たり、フェアリーテイルシステム・電子妖精共にまだまだ思惑が見えてこない。これ、本編外伝含めどうやって風呂敷をたたむんだろうかなぁ……

時間軸が進んだことでギャルゲヱ本編とのリンクも本格的になって、そちらとの絡みも気になるところ。考え方の全く違う二人の「主人公」の絡みも気になるのですが、本編最新刊の展開を考えると……ほらあの最後のあの人のデレとかあの人のデレとか……

色々な意味で、続きがとても楽しみです。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6

 

難易度Sの選択肢――クリアの鍵は舞い降りる!? 「なんじゃ、こりゃ――っ!」 雄叫びとともに来襲した従妹の麻衣。中学までの武紀と、主人公道を極めんとする今の彼とのギャップに驚きつつ、その変化を受け入れる彼女だったが……「二度とタケにいに近づかないで!」武紀を想うあまりヒロイン達に残酷な言葉を口にしてしまう。違うんだ麻衣! わかってくれ理恵、俺の気持ちは――って何故ここに『エターナル イノセンス』がある!? 選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第6弾!

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?男の友情!!!/ ?やばい/

武紀を兄と慕うブラコン従姉妹・麻衣の登場により再び武紀達の関係に波紋が広がっているさなか、管理者側ではシステムに負荷がかかりすぎている「エターナルイノセンス」の投影情報を全て削除しようとする動きが持ち上がっていて……というお話。

中学時代の武紀さんの話でRe:バカを思い出したのは私だけじゃないはず。光一と同類だったのか武紀さん……いや「ストリートに舞い降りた漆黒の堕天使」……

麻衣からの糾弾に加えて武紀が“誰も選ばなかった”事により、結果的に投影したヒロイン達全員に害が及ぶ……という展開が容赦ない。同時に、「もし武紀がヒロイン達の誰かを選んだ場合の世界」が提示されていくのも幸せそうな彼等の姿とは対象的に結構酷い展開だよなあ。それでも「みんなの居る未来でなくては嫌だ」と言葉だけではなく行動で示そうとする武紀の姿は、これまでの物語の中での成長を感じさせて胸が熱くなる。

ただ、武紀は正直、問題点を履き違えているように思えてならない。社会的倫理観や法の問題なんかどうでもいい話で、誰も選ばないという状態でヒロイン達が本当に満足できるかが問題ではないの?なんかその辺、ちょっと武紀の独りよがり的な印象を受けてモヤモヤ。というかこの段階でまだ社会的倫理観や法を気にしている武紀のヘタレっぷりにびっくりだよ…。いや、それが避けては通れない大事な問題っていうのもわかるんだけどさ…。

それにしても相変わらず男子関係が美味しい。翔也とのやりとりも美味しいのですがとにかく今回の正樹&武紀やばいマジやばい。離れた所で協力し合う主人公コンビの親友具合にニヤニヤが止まりませんでした!!危機に陥った理恵のところにかっこよく参上する正樹のかっこよさ半端ない。いいぞいいぞもっとやれー!

本編的には「Fandisc」から扱いが増えてきていた四阿ちゃんがいよいよサブヒロイン昇格の雰囲気で、そして最後で遂に待ちに待ったあのひとが現実産の正ヒロイン昇格なのか!?というかラストの引きが凄すぎて言葉がない。うわああああこれは続きが楽しみです!!!


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!  Fandisc

 

絶対!! ギャルゲ主人公宣言!?  ハーレムここに極まる!!
咲と愛子の友情のはじまり「いつか花咲く、愛もある」。武紀にゆうきから意外な提案が……「梅雨が明けるころに」。悩める春姉、危機一髪?「姉のちときどき胸さわぎ」。どうしても一緒にお風呂に入ると言う夏海に武紀は!?「俺の妹のばあい」。意外なあの娘とアキバデートっ!「すくぅ?るメイド」。そして訪れる武紀最大の正念場――奮い起こせ主人公力!!「攻略仕様のアンチノミー」の全6編でお贈りする『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』珠玉短編集!!

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? 都築さんマジ一級フラグ建築士!!! /

ギャルゲーのヒロイン達を現実世界に「投影」してしまった主人公・都築武紀と彼の呼び出したヒロイン達+αが織り成すラブコメ、今回は物語の隙間の物語を集めた短編集。ヒロイン達のたわいも無いお喋りという形で過去のエピソードを語るという形式なのですが、全体的にシリアス度の高い本編よりもお色気メインのちょっとエッチなエピソードが多くて軽く楽しめる感じ。特に春海と夏海メインの短編は某富士見のお色気ラノベを思い出させるギリギリ具合。

しかし、武紀がフラグ建築しすぎでやばい。本編を読む限り落ちてるのはゆうき除くヒロイン4人にせいぜい高橋愛子くらいだと思っていたらそれどころじゃなかった!!むしろ落ちてない女子キャラいないんじゃないの位のいきおいでほとんどよりどりみどり状態だった!!高橋愛子さんのデレはまだしも、よもやのゆうきデレに噴いた。本当にびっくりした。こいつ、こんなにジゴロなキャラだったっけ……?

個人的に一番好きなのは咲と愛子の友情が描かれる「いつか花咲く、愛もある」とラストの「攻略仕様のアンチノミー」。前者はとにかく不器用な愛子さんが可愛くて可愛くて!!愛子好きなら必読の一編。攻略仕様の?は、エターナルイノセンスをプレイした武紀が当時攻略した順番を知りたいとヒロイン達が言い出すお話なんですが、すっかりヘソを曲げたヒロイン達のご機嫌を取る為に武紀がエターナルイノセンスのゲーム内でヒロイン達を攻略した際に言う主人公のセリフをヒロイン達に言う…という話なのですが、歯の浮くセリフに舞い上がるヒロイン達の姿が可愛かった。そしてゲーム内のセリフ覚えすぎな武紀さんマジパネエっす。

「投影前」のゆうきに関しては、このまま本編とは関係ない扱いでスルーされるのかな、と思っていたんだけど最後を読む限り今後の本編で触れてきそうな感じ。個人的には「実は投影前は男だった説」を推したいんだけどそうじゃなくても何かひと波乱ありそうな予感。次巻が楽しみです。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット 1

 

人気作『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』の秘密に迫る外伝シリーズが満を持して登場!!
架空の情報媒体を現実に投影する『フェアリーテールシステム』。望めば好きなゲームやヒロインを現実に顕現させることもできるこの力を巡り、戦い続ける男高橋秀之。卓越したコンピュータ・スキルを駆使し、システムの謎に迫ろうと日夜情報収拾も兼ねヒロイン達を助ける彼だったが、この夜はいつもと違った。窮地のヒロインを救うため現場に向かった秀之が見たのは、謎の少女の手を引き逃げる妹の愛子で――!?

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FBオンラインで連載されている、シリーズ最大の謎である「フェアリーテイル・システム」の謎に迫る外伝シリーズの文庫化。僕らの現実産ヒロイン・高橋愛子さんのおにいちゃんの話だよ!!

高橋愛子の兄・秀之を主人公にして物語が進行するのですが、なにこの秀之のスーパーヒーロー具合……!!フェアリーテイルシステムを解析する傍ら、現実に顕現していないキャラクター達の異能を時間限定で『インストール』するというソフトウェアを開発し、トラブルに巻き込まれた「設定者」や「ヒロイン」たちを影から助けるという、設定からしても激しくヒーロー性の強い主人公なのですが妹に目がないという一点を除けば殆ど敵なしの完璧具合。

ヘタレで普通の高校生な主人公がままならない現実になんとかかんとか立ち向かっていく本編とは打って変わって、完全な現代異能バトルものになっているのが面白いなぁ。妹の愛子に正体を隠して戦い続ける秀之の姿はまさしく正義のヒーロー的。本編とのリンクも気になる所ですが普通に読んでいてスカッとするタイプの王道ヒーローモノなので安心して読めました。

そして本編から変わらぬ、安心の愛子クォリティ。
もう愛子可愛くてマジ困る。不良少女なのに案外常識人とか、兄にツン全開な妹っぷりとか、強そうに見えて年相応の女の子らしいメンタリティとか……!!本当にギャルゲヱは本編も愛子をメインヒロインに以下略。

個人的には秀之の親友・義人と秀之の関係をもうちょっとですね……!!「幼なじみの腐れ縁」「無二の信頼関係」「軽口たたきながら戦える仲」という自分のツボを直撃する共犯者的な悪友関係だったので、義人の出番が少なめだったのが残念でならない!!しかし、義人を無条件に信頼して無事を確信している秀之の言葉や、終盤の大逆転の様子にはニヤニヤが止まりませんでした。

次巻では義人と秀之の濃厚な絡み(※男子の友情的意味で)を期待してます、ほらだって、ギャルゲヱ本編も男子萌え率上がってきてるからこっちだってきっと……!!