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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4

 

俺こと都筑武紀は突如訪れた新たな危機に戦慄していた。幼馴染に起こされ迎える朝、家族揃っての登校、そして校内一の美少女との学園生活。いつもと変わらない、愛すべき世界…のはずなのに、違う。こんなのは…俺じゃない!自らの手により崩れゆく理想の世界で、なんとか打開策を見出そうとする俺だったが―おい、これでまだ“世界改変”の途中ってことはないよな?選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第4弾。 (「BOOK」データベースより)

女子ばっかりだったギャルゲヱでまさかの男子推し回だと!!
ギャルゲーの世界を現実に投影してしまった主人公と、彼の手によってこの世に投影されたヒロイン達が織り成すラブコメ第4巻。今回は武紀が投影したゲーム「エターナルイノセンス」の本来の主人公・真田正樹が現れ、ヒロイン達との関係が書き換えられてしまう……というお話。

彼の登場により失われた絆を取り戻そうと必死になる武紀の奮闘は悪くないんだけどどうにもモヤモヤしてしまうのは、やはり腐っても女子の1人として「好きな男の子には自分だけを見て欲しい」という思いがどこかにあるからか。正樹の考えは極端すぎるけど、それでも彼の言葉の方が圧倒的に正論のように思えて、複雑な心境だった。

そんな中、着々とフラグを立てるのが作中唯一の「現実産」ヒロイン・僕らの高橋愛子さんでした。だから武紀は高橋ルートに行けと何度言ったら!!今回も高橋さんは本当に可愛かったです可愛かったです。そして彼女とのフラグが着々と立っている気がするのですがどうなるんだこれ。まさか高橋さんも含めたハーレムルートに突入してしまうのか、それとも最終的にはやはり高橋エンドなのか。個人的には高橋さんが一番好きなので高橋エンド大歓迎ですが。

そして今回、さりげなく美味しかったのがこれまで目立ってこなかった男子陣の活躍。世界改変がどう現実に影響を与えてもかわらず武紀の「友達」として存在する翔也とのやりとりにも萌えるのですが、何よりラストの正樹と武紀の友情やべえええええええ!!!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)典型的な「喧嘩から生まれる友情」具合にニヤニヤが止まりませんでした。元々男子萌えを一切期待していないこのシリーズだけに、不意打ちだった。本当にご馳走様でしたカップリングは正樹×武紀でお願いします。

あと、何気にバカテスっていうか姫路さんネタが?……と思ったらオマケページを読んで納得。
担当さんがバカテスの人と同じになったのか…。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc3

 

俺たちの絆は次元すら越えられる!……はず?
いつも優しく世話好きな春姉。そして天真爛漫で甘えん坊な妹、夏海。俺こと都筑武紀が〈世界改変〉によって手に入れたヒロイン――愛する家族だ。しかし、その二人の様子が近頃おかしい。春姉は隠し事があるみたいだし、夏海の態度もどこか変だ、ぞ?ちょ春姉、その人は誰? え、実の父親!? しかも二人を引き取りたいって……それって都筑家存亡の危機じゃないか! どうする俺――!! 選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第3弾!

「メモリーロンド」の一件で傷ついた理恵も回復し、なんとかこれまでの日常を取り戻した武紀たち。ところが、今度は春海が隠し事をしているようで…。不安に思っていたところ、春海と夏海の実父だという男が現れ、二人を引き取りたいと言い始める。それは、既にこの世から消えたはずの、武紀が展開しなかった「ファンディスク」のシナリオ通りで…!?

ギャルゲーの世界を現実に投影してしまった主人公と、彼の手によってこの世に投影されたヒロイン達が織り成すラブコメ第三巻。今回は、あらすじの通り春海・夏海姉妹を中心とした都筑家家庭崩壊(?)編。2巻読んだときに「そういえば、すっかり春海夏海姉妹が空気だなー」とか思っていたら、そこからこんな物語が展開するとは。オープニングの淋しそうな姉妹の姿がとても印象的でした。

春海・夏海の実父が登場し二人を引き取ろうとするという、武紀が展開しなかった「ファンディスク」の内容と酷似した現実の展開から、更にこの物語のシステムに対する疑惑が提示されていく、謎解き的な展開が面白かったです。今回は結局……でしたが、火種自体は残したままの終わり方となったので、これが今後の伏線へと繋がっていくのかな?とはいえ、ゆうきが自分のシナリオを評して「ファンディスクらしい甘々展開」と言った通り、ファンディスクで破滅的な展開になる可能性は低そうな気がしますが…

武紀がヒロイン達の中から「誰か一人を選ぶ」事で現在展開されている「シナリオ」にも終わりが訪れてしまうのか、それともただ現実の人間と同じように誰かを選んだ後もこれまで通りの日常が続いていくのか。それとも今回おぼろげに提示された「ハーレムエンド」という新たな展開を選んで未知のシナリオに突入するのか…、今後の展開が非常に楽しみです。

それはそうと遂に高橋愛子ルートの可能性が垣間見えたわけだが!!
今回も良い男前だった高橋愛子さん、個人的には是非とも正ヒロイン昇格していただきたいものですがいかがなもんでしょう。いやまあ、攻略不可ヒロインだからこそ輝くキャラって感じもするんですけど。

FBオンラインで連載中の「シルバーブレット」側のキャラクターもさりげなく関わってきたみたいなので、そろそろあちらの外伝も読むべきかなぁ。文庫化してから読むか、先にオンラインで読むか結構悩ましい…。


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2

 

まさかのリアル幼馴染ルートが出現!?
世界改変のシステムエラーのおかげで、愛するヒロインたちとの生活を取り戻した俺こと都筑武紀。「ヒロインたちをみんな幸せにする!」という誓いを胸に激甘なハーレム・ライフを送る俺の学校では近頃妙な噂が流れていた。「公園の大きな木の下に、満月の夜に相手を呼び出して告白をすると必ず恋愛が成就する」……ちょっとまて、そんな設定のゲームがなかったか? 選択肢無限の真世界を奔走する青春ADVノベル、待望の第2弾!

奇跡的に再び「エターナルイノセンス」の世界を投影し、今では掛け替えのない存在となったヒロイン達との生活を送り始めた武紀。そんな彼の周囲では最近、「その下で告白すると両想いになれる不思議な木」の噂が流れていた。明らかにどこかのギャルゲーにありそうな設定に首をかしげるが、今度は街で偶然「リアル幼馴染」と再会して!?自分の好きなギャルゲーの世界とそのヒロイン達が投影されちゃったよラブコメ、シリーズ第二弾。

かなり綺麗に落ちていたのでどう繋げていくのかと思ったのですが、物語面では「主人公以外の人間が“設定者”となり投影された別のゲームのシナリオが現実に影響を与えていく」、恋愛面では「本来リアルの人間ではないヒロイン(というか理恵、咲)の苦悩」という方向に話を転換させていて、1巻とは違った方向で楽しむ事が出来ました。特に主人公以外が投影したギャルゲの内容が終盤まで判明しなくて、ちょっとした謎解き的な方向になっているのが面白い。中盤はひそかに投影されたゲームの内容と配役を妄想しながら読み進めてました。

また、投影されるゲームによってかなり物語の色が変わってくるのが興味深い。「エターナルイノセンス」は典型的な泣きゲーという印象を受けましたが、今回投影された「メモリーロンド」は伝奇っぽい雰囲気のゲームで、同じヒロインがピンチになるにしても現代異能的な展開になってたり。というか、今回の話により1巻の「異能的な要素は投影できない」という仮説が覆されたので、もっとバリバリ超能力とか異能な展開も期待できるのかな?と思ったり。ある意味今後の展開によっては「なんでもあり」な物語になりそうな予感がしてにやにや。終盤で主人公が熱いキャラになるのにも、ニヤニヤが止まりません。

それにしても、ヒロイン達も可愛いけど高橋愛子可愛いよ高橋愛子。1巻での虐めっ子キャラからヒロインの親友ポジションに一気にランクアップした彼女にニヤニヤ。というか、咲が悲しんでるのを見て彼女の分まで武紀に怒ったり、素直に態度には出さないけどこっそり理恵を心配してたり……と、素直になれないけど親友想いな姿に惚れました。というか、エピローグのアレはやはりサブヒロイン昇格フラグなのか!?それはそれで楽しみすぎる。

エピローグがちょっとわかりづらかったのが個人的には気になりましたが、物語を一度読み終えてから改めてプロローグのデバッグシーンを読み返すとエピローグで武紀の立てた仮説の裏づけが取れてなかなか面白かったり。次巻も期待してます!!


ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!

 

ある日突然に世界改変の機会を得た俺は、躊躇なく願望を具現化した。そう、全ての選択肢・イベント・キャラの台詞まで記憶するほど愛したゲーム『エターナルイノセンス』の現実化である。目指せメインヒロインルート―と思いきや、まさかの複数同時攻略ルート突入!しかもゲームにはないイベント発生!はたして俺と愛するヒロイン達はトゥルーエンドを迎えることができるのか!?選択肢無限の真世界を奔走する第10回えんため大賞優秀賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

ひょんなことからギャルゲーの世界が現実に反映され、その“主人公”となってしまった主人公がヒロインたちと仲良くするため、そして彼女たちを救うために奮闘するというお話。

正直「ギャルゲー生活1日目」のご都合すぎる痛々しいハーレム展開についていけなくて挫折しそうになったのですが、シナリオが動き始める中盤以降からの展開が凄かった。元々反映されたギャルゲというのが各ヒロインのルートに入ると彼女たちに様々な苦難が襲い掛かるという設定になっていて、まず真っ先にフラグを立てないと死んでしまうヒロインの“ルート”を“攻略”しようとしたら放置していた他のヒロイン達の物語も次々と進んでしまう。攻略しなかったヒロインがどうなってしまうのか、都合の良い部分だけ描いても成立してしまうゲームの物語と“設定”の矛盾が許されない“現実”との差異がどんどん反映されていくのが面白かったです。最初読み始めたとき、ただ安易に「現実の世界がギャルゲー化して今日から俺は主人公だぜ!」みたいなノリで終わるのかと思ってたので嬉しい誤算でした。

八方ふさがりになって落ち込む主人公が(設定上の)幼馴染・理恵の言葉に励まされて再起し、勇気を振り絞って苦境に陥った3人のヒロインを救っていき、それ以降は再び物語が好転して平和な毎日が再開するんだけど、最後に登場していなかった最後のヒロインと唯一シナリオが進んでなかった理恵のシナリオが動き出して…と最後まで気が抜けない。物語が動き出してからはもう息をつく暇もないほど一気に楽しませてもらいました。

続編が出るとしたら主人公たちに新しい苦難が待ち受けてることになるのか、むしろ同じソフトの力で他のギャルゲーの主人公になってしまった新しい主人公のお話を書いても面白いのかも。「ギャルゲーの世界を展開する」という設定を使えば色々な方向で広げられそうな設定の物語だったし、ぜひこれは続きを読んでみたいなあ。異能系要素の現実反映は出来ないっぽいけど、反映されるゲームの元によって色々な展開が見れそうで………あ、BLゲーとかうっかり読み込んじゃったらどうなるんだろうね?きちめがとか読み込んだら面白そうだよね、とか思った。

しかし正直、ギャルゲーから抜け出したテンプレートの設定目白押しなヒロインたちより、苛めっ子のツンデレ娘・高橋愛子が一番可愛いと思ってしまったのはきのせいか?高橋愛子可愛いよ高橋愛子。


このラノベの男男間の巨大/複雑感情が好きだ2022決定盤

タイトル通りの記事です。

このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら10年経ってたよ……関連記事の方に昔の同系統のまとめをリンクしておりますので良かったら併せてどうぞ。一応関係性で「親友・相棒」「ライバル・共闘」「因縁・敵対」の3つに分けてます。

関係性のみに焦点を絞っているので内容があまり女子読者向けじゃないものや未完のまま数年止まっているものも含まれます。予めご注意ください。

親友・相棒

楽山 「俺の召喚獣、死んでる」→感想
「友人を馬鹿にされて、僕が笑って許すようにみえるのか?」
苦学生でありとある事情から自分の召喚獣の正体を隠して戦わざるをえない主人公フェイルとそのチームメイトであり名家の子息でもあり一番の理解者でもあるシリル。フェイルが巻き起こす常識外の行動にダメ出しやお説教をしたりする反面その実力を誰よりも信頼していて、他人がフェイルを理不尽な理由でバカにするのは許せないシリルの姿にニヤニヤしてしまいました。
有象 利路「サキュバスとニート」→感想
「和友とオレの間に割り込むのは姐さんといえどもマジでキレますよ」
引きこもりの主人公・和友と彼の高校時代の親友でありコンビニ店長の琥太朗。高校時代の女房役(野球的な意味で)でもあった彼がとある事件によって夢を失って絶望した和友のことを影に日向に心配しつつ、本人の居ない所で彼に対して強い執着を見せる姿が大変良かったです。
大樹 連司「ボンクラーズ、ドントクライ」→感想
そんな彼を裏切る算段を僕は立てている。たかが、桐香なんて存在のために。
男二人だけの映画研究会にやってきた新入部員。友達同士の気軽なだけの部活動はその日から姿を変えていく。新入部員・桐香に恋心を抱いてしまった主人公の肇が彼女に振り向いてもらえないことに絶望し、その一方で親友・藤岡との楽しいだけだった関係性を「恋心」なんてものによって壊されてしまうことを恐れる、という葛藤が印象的でした。
壱月龍一「ラ・のべつまくなし」→感想
「……あいつが書いて、オレが編集やって……なんて。まあ、俺らの夢っつーかなんつーか、はは、超青臭いっすけど」
純文学からライトノベル作家に転向した主人公の矢文学と、彼の学生時代からの親友で編集者志望の北見圭介。ふたりの夢は、コンビを組んで最高の作品を送り出すこと。腐女子のヒロインがうっかり誤解しちゃうくらい仲の良い男二人の、熱い友情が美味しかったです!(あとブンガクくんの作風絶対わたしの好みだから現実に降臨してほしい〜〜)
井上 堅二「Lady!? Steady,GO!!」→感想
「お前にできないことは俺がやる。俺に出来ないことはお前がやる」「そうしたら、俺たちにできないことは何もないだろう?」
名家の分家に生まれて下男のような扱いを受ける圭と、本家の長男でありながら「出来損ない」と見捨てられた燐之介。完璧な人間でありながら大きな欠落を抱える燐之介と平凡だがその欠落を補って支えることが出来る圭という2人の関係性がとても良かったです。最大の問題は2巻が出なかったことだけど2人の関係性としては1巻で綺麗にまとまってるので……。
瘤久保 慎司「錆喰いビスコ」→感想
「俺が矢で、お前が弓だ。俺たちは弓矢だ!そういう、二人だった!」
お尋ね者の賞金首・赤星ビスコと心優しき町医者・猫柳ミロ。一見正反対のふたりが同じ目的のためにコンビを組んで旅を始め、やがてかけがえのない相棒となっていく。相棒ならではのお互いに気を使わない関係と、深い「愛」によって結ばれた関係性が良かった。アニメは原作1巻分だけなので、2巻以降も読んでほしい。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」→感想
「……行こうか。頼りにしてるぜ、相棒」「抜かせ、誰が相棒だ。寝言は寝て言え」
かつて特務分室で汚れ仕事や裏仕事を行っていたグレンと、特務分室時代の相棒であったアルベルト。現在は別々の組織に身を置く彼らですが、それでも手を組めば最強という構図が最高。グレンの甘い理想とは相容れないと思う反面、かつての自分が切り捨てた理想を背負い続けるグレンに期待せずにいられない姿がよかったです。
鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」→感想
「……引き戻すぞ。おまえがどこにいても、引き戻す」
『複写眼』という異能を持ち子供の頃から過酷な環境で生きてきたライナと、後ろ盾のない母から生まれて兄王達に命を狙われ続けてきたシオン。生まれも育ちも違うふたりは、やがて「悪魔」と「勇者」という世界の行く末を握る運命に翻弄されていく。仲の良い親友であるふたりが運命に引き裂かれながらも手を伸ばさずにはいられない姿が印象的でした。本編のシリアスな彼らも、短編でのコミカルな掛け合いも良。
井上 堅二「バカとテストと召喚獣」→感想
「確かに点数は低いが、秀吉やムッツリーニのように、お前にも秀でている部分がある。だから俺はお前を信頼している」
学園でも有名なバカの主人公・明久と、問題児ばかりのFクラスをあの手この手でまとめ上げる雄二。考え方も得意分野も正反対で普段は喧嘩してばかりの悪友ふたりが共通の目的のためとなれば最高のコンビネーションを発揮するのがたまりません。相手が落ち込んでいれば何も言わずに背中をぶん殴るような言葉で言わなくても通じ合う関係性が最高。

ライバル・共闘

紫 大悟「魔王2099」→感想
「君は……まだ僕を勇者と呼んでくれるんだな……」
魔術と科学が融合した近未来都市新宿で500年ぶりに目覚めた不老不死の魔王ベルトールと、望まぬ形で人としての枠を超えた不老の勇者グラム。すでに時代から忘れら去られたグラムの「勇者」としての役割を、宿敵であったはずの「魔王」ベルトールこそが求めるという関係性が良かった。あくまで不倶戴天の敵同士である彼らの一時共闘が美味しい!
九岡 望「地獄に祈れ。天に堕ちろ。」→感想
「……共同戦線だ。あーあ」「手ぇ組むぞ、畜生が!」
生き残った妹のために死者を狩る聖職者嫌いの死者ミソギと、死んだ姉に心を囚われたまま死んだように死者を狩る死者嫌いの聖職者アッシュ。絶対に相容れないふたりが亡者の街・東凶を舞台に共同戦線を張るというお話。何もかも相容れないふたりが自分の想いを貫くためにある時はぶつかり合い、ある時は共闘する展開が良かった!
望公太「最強喰いのダークヒーロー」→感想
ルイ=ミシェル・ヴィレット。(中略)いかなる者にも最悪の蔑称を授ける阿木双士郎をして、『王子』と呼ぶ他なかった男である。
ソードウォウ最弱の選手でありながら、強敵も味方も手のひらの上で転がす奇策な作戦で勝ち続ける双士郎と、そんな双士郎に救われて以来、その奇策を全部良い方に解釈して持ち上げていくルイ(強くて善人)という関係性がコミカルで良かった。双士郎が、ルイだけ微妙に転がしきれてない感じが楽しいんですよねえこれ…。
渡航(Speakeasy)「クオリディア・コード」→感想
昔も今もこの先も、きっと違う方向を向いて、違う道を選ぶのだろう。それでも、今は確かに、並び立っていた。
異形によって脅かされている世界を守るため、そして大切な少女達を守るために戦うふたり。性格も考えも正反対で本来ならば手を取り合うこともなかったであろう壱弥と霞が、自分にない部分に憧れ、誰よりも強く信頼し合っているという関係性が良かった。ノベライズ版はアニメと内容ほぼ同じなのですが、特に3巻の壱弥・霞の心象描写がとても濃厚で良いので副読本としても是非!(過去話も良いです)
師走 トオル「ファイフステル・サーガ」→感想
今でこそカレルは王家の味方だが、数十年後に余計な野心を抱かないという保証はどこにもないのだ。
来るべき魔王の襲来に立ち向かおうとする英雄達が時に手を組み、時には対立しながら人間たちをまとめようとしていく物語。アレンヘムの傭兵団の若き団長・カレルとフーデルス王国の摂政・ヴェッセルの関係が良かった!序盤から手を組んでいる彼らなのですが、それぞれお互いの国の思惑の下で動いていて、完全な味方ではないんですよね。稀に覗かせる剣呑な雰囲気がとても良かったです。
柳実 冬貴「Re:バカは世界を救えるか?」→感想
その闇の中で、心路は──(略)現実世界で唯一負の感情を抱くことのできる、好敵手の声をはっきりと聞いた。
他者の異能の「劣化コピー」を作る異能を持つ主人公・佐藤光一と、他人の異能を完全にコピーできる秋雨心路。最初は相容れない敵同士だった彼らが、少しずつ「好敵手」へと変化していく課程がたまらない。能力の代償として感情が薄れていく心路の心を唯一揺さぶることが出来るのが光一というのがまた。
賀東 招二「甘城ブリリアントパーク」→感想
(『汚いことをしなければならない』か。ならば、それをするのはぼくだよ)
ポンコツ遊園地の支配人代行となった主人公・可児江西也と遊園地のキャスト代表を務めるマスコット・モッフル。犬猿の仲だが遊園地の未来を誰よりも真剣に考えている彼らの目的が一致するがゆえの共闘が大変美味しいのですが、特に原作1巻終盤に起こったとある事件をきっかけにしたある種の「共犯関係」が、とても良かった。アニメ版とは全く違う展開ですが、どちらも良いので両方見てほしい。
渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」→感想
俺はもうとっくに気づいている。葉山隼人が、けしてただの善人ではないことを。
渡航が描く「お互いに相容れないからこそ誰よりも深く理解し合う」男男間複雑感情が大好きなので、例によって葉山隼人と比企谷八幡の関係性も大好きです。普段は優等生の仮面を被っている葉山隼人がそんな表の顔が通用しない比企谷八幡にだけは時折素顔で接しているのがたまらない。
田尾 典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」→感想
「これから何があっても、みんなを愛し続けてほしい。それが、俺の望みだ。任せたぜ、初めての、親友」
とあるギャルゲーのヒロインたちが現実世界に投影され、彼女達が抱える問題をゲームの1ファンである都築武紀が解決する物語。クリア後のハーレム展開を謳歌していた武紀が明確に「全員を幸せにする現実のハーレムエンド」を目指して行動し始めるのが4巻のゲーム主人公・正樹との対決でした。同じヒロインを愛する主人公同士として・親友として次元を超えた友情を築いていく展開が熱い。

因縁・敵対

落葉 沙夢「─異能─」→感想
あいつは俺を赤根凛空ではなく、友人のアカとして扱ってくれていた。その存在は俺にとって小さくなかった。
複数の人物の視点から事件が描かれる群像劇形式のサバイバル異能バトル。過酷な展開の中でうっすら語られる「主人公」の祐樹とその友人・赤根凛空の関係性が印象的でした。物語で起こった惨劇を考えるとお互いにさっぱりしすぎと感じる部分もあるんですが、描写が短くてもお互いにリスペクトしあっていたことが伝わるふたりの独白が良かったなあ。
水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
「宵本澪っていうクソッタレな友達は──どうやら、俺が思ってたよりも少しだけお人好しらしい。」
絶滅寸前の魔術種達が生き残りを掛けて行う生存競争に巻き込まれた「死者」達が繰り広げる異能系サバイバルバトル。『普通』に埋没したくなくて学園生活からはみ出していた主人公・澪と可愛いショタの皮をかぶった女に見境ないクズ・草太の友人関係が独特で面白かった。二人の出会い話がどっかに合ったと思うんだけど収録されてないんだよな……。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」→感想
ああ、それだ龍園。おまえにも見えたんだろう?恐怖という感情は、己の中に確かに存在する、ということを。
Dクラスの黒幕として暗躍する綾小路と黒幕の存在を追うCクラスのリーダー・龍園。1年生2学期をたっぷり使って水面下で行われる長いかくれんぼ、その末に待つ直接対決がとても良かった。この直接対決の後の微妙に共闘的な関係になっていく綾小路と龍園の関係性も美味しいけど、やっぱりとりあえずは原作4〜7巻をよろしくお願いします!!ってなりますね!
賀東 招二「フルメタル・パニック!」
「カシム、カシムと……。馴れ馴れしいんだ、クソ野郎」
主人公である相良宗介に強く執着する、序盤にして最悪の強敵ガウルン。自分が恋い焦がれてやまない「殺人聖者・カシム」に宗介を引き戻すために自身の命すらも厭わない様はめちゃくちゃなインパクトがありました。フルメタ、なんだかんだで彼以上にヤバい敵出てこなかった気がするの凄いよね……。
ツカサ「銃皇無尽のファフニール」→感想
切れ長の目が画面の向こうから俺を射る。それだけで感覚が引き戻される。彼の部下だった長く暗い日々へと。
男性で唯一ドラゴンの力を持った“D”の少年・物部悠。同じ異能を持つ少女達が集まる学園・ミッドガルに入学するが……ミッドガル入学する前、軍事組織ニブルでの元上司であるロキ少佐がミッドガルに入学した後も悠に対して強い執着を覗かせていく展開が大変美味しかったです。いやこれ、俗に言う「元彼」概念なんですよね……美味い……。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と追想日誌」→感想
「今は、曲がりなりにも母屋を同じくする同志だけど……いつか、必ず僕らは決別する。……互いの信じる正義ゆえに」
相棒概念の所でも取り上げたロクアカですが、どうしてもジャティスの話したかったなどと供述しており……アルベルトと同じく元特務分室での同僚であったジャティスが特務分室を離れて犯罪者となり、事ある毎にグレンと衝突していく本編での展開も大変美味しいのですが、そんなジャティスがグレンを初めて宿敵として認めた追想日誌5巻がとてもよかったです。あとほんと本編は次巻が楽しみ…!!
月夜涙「回復術士のやり直し 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
変だな。一周目では、あいつに怯えて、逃げたい、怖いとばかり思っていたのに、二周目の今はあいつに会いたくて仕方ない。
人生をやり直しながら1周目の人生で自分を虐待した勇者達に復讐を行ってきた【癒】の勇者ケヤル。その復讐も残るは【砲】の勇者で少年性愛者ブレットを残すのみとなるが、その復讐は国を巻き込み人類の存亡を掛けた戦争へと発展していく。メインは凌辱メインのエッチな復讐劇なのですが、その合間でケヤルとブレッドが見せる互いへの執着と、裏の裏までを読み合う心理戦が大変良かったです。ブレットの行方を追う回が「想い人を探す」なのとか最高。


2011年読んだ本まとめ

年末はコミケに参加されたかた、お疲れ様でした&うちのスペースに遊びに来てくださったかたありがとうございました!
2011年の年間まとめ記事です。

2011年の読了冊数
 2011年 1月: 7冊 [まとめ] 2011年 2月:10冊 [まとめ]
 2011年 3月:19冊 [まとめ] 2011年 4月: 6冊 [まとめ]
 2011年 5月:10冊 [まとめ] 2011年 6月: 9冊 [まとめ]
 2011年 7月: 6冊 [まとめ] 2011年 8月: 9冊 [まとめ]
 2011年 9月: 4冊 [まとめ] 2011年10月:11冊 [まとめ]
 2011年11月: 13冊 [まとめ] 2011年12月: 8冊 [まとめ]
合計:112冊

年々着実に減っております。というか再読とBLを抜かすと3桁にも多分届いていないというこの体たらくだよ!

2011年のオススメ10選+α
ムシウタ11. 夢滅ぼす予言
バカとテストと召喚獣9
STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)
花咲けるエリアルフォース
岩井 恭平「ムシウタ11. 夢滅ぼす予言」(⇒感想
 2011年はとりあえずムシウタの最新刊が出たのがもう本当に嬉しすぎて……続編が出ただけでも嬉しいのに表紙はかっこうさんだし本編もドンデン返しにドンデン返しを繰り返す凄い展開でとにかく凄かった。物語はクライマックス目前でいよいよ完結まであと一息か……というところで、今年くらいに完結してくれるの待ってます超待ってます。

井上 堅二「バカとテストと召喚獣9」(⇒感想
 過去話収録の9.5巻も個人的にはアツかったけどここ何巻かで一番熱い展開だったのはやっぱり9巻ということで!雄二の戦略の上を行く上級生+Cクラス勢力と、劣勢を強いられるFクラスをそれとなく応援してくれるAクラス組と、雑草魂で劣勢を覆すFクラスの面々に胸が熱くなりました。とりあえず明久と雄二のハイタッチだけでこの先3年は戦えると思いました。

海羽 超史郎「STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)」(⇒感想
 去年アニメ化した人気ノベルゲーム「シュタインズゲート」のノベライズ完結編。ほぼ原作と同じだけどやや違う展開になっているので原作プレイ済・アニメ視聴済でも問題なく楽しめると思います。とりあえずバレル・タイターと綯様のかっこよさに悶え苦しみ転がればいいと思う。年末に出たファンディスクのノベライズ「比翼恋理のアンダーリン」もまだ読めて無いけどとても楽しみです。

杉井 光「花咲けるエリアルフォース」(⇒感想
 「桜」を媒介に意識を繋げた少年少女達が2つに分裂した日本を舞台に戦う「戦争」の物語。初期の杉井光作品を髣髴させる、残酷だけどはかなくて美しいお話でした。

女子に読ませたいよ枠

はたらく魔王さま!
奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター
金星特急1
バカとテストと召喚獣10
和ヶ原 聡司「はたらく魔王さま!」(⇒感想
 異世界では魔王として恐れられていた男が勇者との戦いに敗れ、異世界に逃げ込み……マクドナルドのA級クルーを目指すお話。色々はしょったけど大体間違えてない。魔力の使い方間違えてる!そして生活感覚が元魔王のクセにみみっちい!!という親近感あふれる生活の数々に何か塩水とか出そうになるのもご愛嬌。魔王軍の男3人六畳間暮らしとか素晴らしいですよね。引きこもり系ニートショタのルシフェルくんが可愛すぎて困る。

森 美紗乃「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」(⇒感想
 だいたいタイトルとおり。さえない新人声優の主人公がBLゲームの主役を貰って……!?というお話なんですが、作中作として随所に登場するBLゲームが美味しすぎて生きるのが辛いレベル。バッドエンドの豊富さが売りのゲームらしいなんですがどっちも報われない監禁調教BADエンドとか普通にやりたいじゃないですか!!イケメンツンデレ医者と人気声優(♂)に目をつけられちゃった主人公カップルの今後も気になるのですがこの作中作で一作出してほしい。合言葉は「バッドエンドもえ」。

嬉野 君「金星特急」(⇒感想
 絶世の美少女「金星」の婿取り列車・金星特急。乗り込んで戻ってきた人間はいないという曰くつきの特急に乗り込んだ人間達の物語。少女小説らしからぬスリリングな展開が凄すぎて性別問わず読んでほしい作品なのですがとにかく主人公の錆丸が着実に成長していく姿がかっこよくてニヤニヤする。金星特急の内外を問わずに繰り広げられる人間模様・恋愛模様も美味しくて、読み始めたらページをめくる手が止まりません。まだ既刊5冊しか出てないので追いつくなら今だと思う。

井上 堅二「バカとテストと召喚獣10」(⇒感想
 バカテスは9巻の燃えっぷりが本当に凄かったんですが10巻どうしてこうなった(特に最終ページ)。 すっかり残念キャラと化してた久保君の活躍とか秀吉・ムッツリーニの思わぬ活躍とか明久・雄二の無二の信頼関係とか男子の魅力が如何なく発揮された巻でした。とりあえず最終ページどうしてこうなった(大事なことなので2回ry)

完結シリーズ

彩雲国物語 紫闇の玉座(上/下)
Re(アールイー):5 バカは世界を救えるか?
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8
雪乃 紗衣「彩雲国物語 紫闇の玉座(上/下) 」(⇒感想
 全22巻完結。彩雲国を2つに割るかと思われた内紛の結末。「王」としての器を持つには少し足りないけれど、それでも少しずつ成長していった劉輝と命を削って彼を支えた秀麗の元に仲間が集まっていく姿が胸に熱い。一部割を食った人たちも居ましたけど(笑)、ちゃんと大団円な結末にたどり着いてくれて満足でした!

柳実 冬貴「Re(アールイー):5 バカは世界を救えるか?」(⇒感想
 全5巻完結。次々と明らかになる残酷な「世界の行く末」と、その結末に絶望したもうひとりの自分。何度もくじけそうになりながら、それでもどこまでも我侭にご都合主義に、最後には絶望をぶっ飛ばして願う通りのハッピーエンドを勝ち取った主人公の姿がバカバカしくて超かっこよかった。どのキャラも本当に魅力的で5巻で終っちゃうのは本当に残念だったんですが……短編集とか後日談とかでませんかね?ね?

田尾 典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8」(⇒感想
 全12巻(本編8+番外編4)完結。現実の世界と「フェアリーテイルシステム」によって生み出されたにせものの世界。2つの世界の選択権を握らされて、それでも「両方の生存」を望む主人公の姿がかっこよかった。彼の目指す「ハーレムエンド」には女子としては色々思うところがありますが、ここまで徹底的にその実現を目指す為に努力する姿を見せられるともう応援するしかないでしょう。武紀とは対称的なもうひとりの主人公・秀之の活躍を描く「シルバーブレット」も楽しかったです。っていうか正樹と武紀の友情が最後までウマーだったので私とても満足です。

BL/エロス

だけど、ここには愛がある
嘘と誤解は恋のせい
義兄 明治艶曼荼羅
栗城 偲「だけど、ここには愛がある」(⇒感想
 2011年はいつもよりも多めにBLを読んだのでそちらのまとめも……お勧めもらってちょくちょく読んでいたBL小説ですが、今のところ読んだ中では一番これが萌えました。「豆腐メンタル女装攻×ちょっとズルい包容力のある男前可愛い受」って!!ナルシストな攻がだんだん受に本気になるにつれ「自分が一番」じゃなくなることに不安を覚えて……という展開が大変美味しかったです。まあそんなことより一番ツボに入ったのは番外編の可愛い攻×ゴリマッチョ女装受だったわけですが。

小林 典雅「嘘と誤解は恋のせい」(⇒感想
 可愛い受→イケメンノンケ攻、だとばかり思っていたらシリーズを経てどんどん残念になっていく攻の受大好きっぷりにどうしたらいいのか真面目にわからなくなる件。続編となる「恋する遺伝子」の2編目とかもう、ここまで笑いの止まらなくなるエロシーンがあっていいのかと真面目に悩むレベル。とりあえず結論としてはバカップル早急に爆発しろ。

丸木 文華「義兄 明治艶曼荼羅」(⇒感想
 頭が良くて頭のおかしい義理の兄にどこまでも歪んだ愛を注がれてどんどん調教されちゃう妹のお話。言葉で追い詰められ、立場で追い詰められ、逃げ場を無くしたところで今度は肉体面でも囚われ……と四方八方救いのない展開は好き嫌い分かれる作品だと思いますが、救いのないバッドエンドが好きな人には一度読んでいただきたい。義兄の愛がどこまでも一方通行でしかなく、どちらに対しても救いの与えられない終り方なのがまた素晴らしいと思いました。


読了記録まとめ[2011年9月分]

9月のラノベ読了冊数は4冊でした。予想以上に読んでなかった。
境界線上のホライゾンを読もうと思いながら他の細々としたラノベに手を出し、オマケでBL漫画をオススメして貰ったのを読んだりして何が言いたいかというとホライゾンが全く進んでませんやばい。

今月読んだマンガピックアップ

忘却のクレイドル(1) (BLADE COMICS)
 発売ごとに読んでいたら設定がわからなくなってた「忘却のクレイドル」を1巻から通読。知らない間に普通じゃない身体に改造されてた少年少女達が廃墟となった島で織り成すお話……なんだけど、設定やキャラが複雑でこれは通読じゃないとなかなか判り辛いお話だったなあ。
 最後は「ナイトメア☆チルドレン」を思い出すようなちょっと切ない終り方で個人的にはとてもよかったです。



9月の読書メーター

読んだ本の数:27冊 / 読んだページ数:1994ページ
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読了記録まとめ[2011年5月分]

4月のラノベ読了冊数は10冊でした。含再読+諸事情で感想書いてないの。
ハルヒは4年ぶりじゃ絶対覚えてないと思って「分裂」から読みなおしたけどやっぱりこれは「分裂」読んでからじゃないと楽しみ切れなかっただろうなあと思った。そういえば「分裂」「驚愕」って元々連続刊行予定とかでしたよね…

借りていた漫画をまとめて読んだり複数から「マギ」を勧められたりした辺りから物凄く漫画が読みたくなって、物凄い勢いでマンガ再読週間が発生してました。再読とはいえ凄く読んだ。

6月は本命級のシリーズの新刊率がやばいので(バカテス、生徒会、死神姫、彩雲国)またガッツリラノベを読む生活に戻りたいと思います。

↓まとめて読んだ5冊以上のシリーズものまとめ


GIANT KILLING(1) (モーニングKC) サッカーものは正直あまり……と思ってたんだけど凄く面白かった。主人公の所属するチームの選手だけでなく相手チームの監督や選手、そしてチームの外の人間たちも生き生きと描かれてるのが素敵。
あと、椿のヒーロー性というのかピンチになった時に意表を付いてしかし期待を裏切らずに活躍してくれるあの安心感はホントすごいと思う。しかし個人的には黒田さんが好きです(残念キャラなのにやるときは割とやる人とかふざけてるもえる!)

LOVELESS 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) 再読その1。最新刊発売に合わせて読み返したんだけど、序盤の置いてきぼり感が実にやばかったです。最初コミックス買った時は草灯×立夏だとおもってたけど今読み返すと1巻から草灯がド受にしか見えない不思議。
……ここんとこ話の筋が理解できなくて困ってたんですが、単に8巻読みとばしてただけでした

マギ 1 (少年サンデーコミックス) 大高さんは「すもももももも」やってた頃からヤング誌にいるのが不思議なくらい正統派な少年マンガ描きのひとだよなあ……とおもってたらすもも終わった後サンデーでビッグになっていらっしゃった…。様々な事情で出会った少年少女達の友情やら葛藤やらが素敵だしバトル熱いわだしでやばい。初登場時にあんなにヘタレてたアリババ君がこんなに立派に……とホロリしたのは私だけじゃないはずだ。
しかし紅玉ちゃんのかわいさがマッハすぎて生きるのがつらい(モルジアナも男前可愛すぎて生きるのがry)

すもももももも~地上最強のヨメ~(1) (ヤングガンガンコミックス) 再読その2。みんな「マギ」面白かったなら「すもも」も読もうよ!!!
「マギ」よりややお色気率高いけどアツいバトル展開は顕在というか女の子がみんないじらしくて可愛い半端なく可愛いので読むべき。全体的にヘタレ多めな男子陣が、少しずつ精神的に成長していくのも良いです。終盤の孝士と優介の対決がアツすぎてやばかった。
しかし最終回どうしてこうなった(ほめてる)

tactics 1 (BLADE COMICS) 再読その3。新刊読んだらだいぶ話忘れてたので読み返し……主人公の主人公らしからぬ言動と、敵に誘拐されて喘いじゃうヒロインぶりを発揮しながらも隠しきれない黒幕臭がヤバいレベルでうさんくさい。勘太郎の「過去」と「策略」が明らかになるまでは追いかけ続けるぞー!とおもってますが短編が多いのでいつ明らかになるのか……

5冊以下だと「キスよりも早く」と「となりの怪物くん」の続きは近いうちに読みたい。

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読了記録まとめ[2011年3月分]

3月のラノベ読了冊数は19冊でした。久しぶりに読んだ。

「Pandora Hearts」の最新刊が凄すぎて思わず本誌で続き読んだらますますすごかった。アニメしか見てない人も未読の人も今からでいいからぜひとも読んでほしいです面白くなるのがちょっと遅いですが基本的には6巻くらいからが本番だよ!!貼りめぐらされた伏線を丁寧に回収していくのが本当に凄い作品です。

ラノベでは「ムシウタ」の最新刊が本当にすごかった……そしてノベライズだけど「シュタインズゲート」の完結編も本当にすごかった……
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