良くも悪くもいつも通りな、舞姫と雪国の本編では描かれなかったちょっとした日常を描いた短編集。7巻のあのヒキで最終巻目前にしての短編集とはまたおにちくな……。
どれも面白かったですが、一番お気に入りなのは舞姫・雪国はじめての入れ替わりを描いた「日曜日のナイチンゲール」でした。風邪を引いた雪国のちょっとしたワガママから“入れ替わり”がはじまって……というお話なんだけど、自由奔放な双子の姉に振り回されながらも、普段の自分の立ち位置からでは気づけない姉の寂しさに気づいていく雪国と、そんな二人を暖かい目で見守る淡谷母の姿が印象的でした。しかし、ハローキティ紳士な一駿河父も大変気になる存在ですが、それ以上に淡谷父が一体どんなお仕事をされているのか、気になる…………
まさかのまいんちゃんネタにふきだしたり、乙女度MAXな鳥子さんの少女小説のポエム具合にニヤニヤしたり、図書委員会の大暴走に圧倒されたり、空舟五中の異能バトルに腹抱えて笑ったり、若かりし日のローズロワイヤルvs生徒会の構図にニヤニヤしたり……とかなり満足な一冊でした。
しかし最終巻直前にこれをもってくるのはやっぱり心が折れるのであります!!最後のヒキから意図的にこのタイミングで入れたのは理解したけど、それでも!!
キーワード:竹岡 葉月 (13 件 / 2 ページ)
SH@PPLE?しゃっぷる? 7
巡りめぐって季節は秋。読書、スポーツ、…食欲の秋!最近元気のない一駿河さんのため、僕、淡谷雪国はせっせと総菜パンをデリバリー。そんな日々の中で、青美女学院は生徒会選挙の時期に。「会長」で無くなれば、舞ちゃんは安心して青美に帰ってこられ、入れ替わり生活は…おしまい!?「しかし、雪国さまはよろしいのですか?」と、さゆねさんは僕に問う。僕は…それで―いいわけないじゃないか!この想いを伝えるラストチャンスは、選挙後のダンスパーティーだけ。舞ちゃんは何だか怪しいし、古葉さんは家に押しかけてくるし、ドタバタ続きだけど、今度こそ。…オトコ雪国、キメます―。 (「BOOK」データベースより)
「入れ替わり」終了を前に、風雲急を告げるシリーズ第7巻。
前巻くらいから少しずつ不穏な匂いを漂わせていた様々な事項が一気に表面化して、とにかく翻弄される。舞姫が、雪国が、皆が「良かれ」と思ってやったことが次々と裏目に出て、悪い方向に転がっていく様子には本当にはらはらした。双子を叱咤する胡蝶の宮のかっこよさには思わずキュンとなったけど、まさか彼女の提案があんな結果を生んでしまうなんて……。
前半の舞姫とのやりとりをみるかぎり蜜の心に映っているのは雪国ただ一人だと思うのに、入れ替わりの事を知って自らの気持ちが判らず戸惑う彼女の姿が心に痛い。実際、蜜だって「女の先輩を好きになってしまった」という事実と向き合って、漸く心を決めた所でこのどんでん返しはないよね…。一度同性の先輩を好きになったんだ、と受け入れてしまった以上、そして雪国と舞姫の入れ替わりが頻繁に行われていた以上、「本当の舞姫」に惹かれてしまったかもしれない自分を否定する要素が無いわけで……ああ、もっと早い時期にこの誤解が解けていたら、と本当にやきもきする。
双子の入れ替わりの終わり、蜜の転校。蜜の想い、雪国の想い……と様々なものが絡み合って身動きが取れなくなった所でのこの引きは強烈すぎます!早く続きを!!
SH@PPLE?しゃっぷる? 6
シリーズ第6弾はずっと胡蝶の宮のターン!!胡蝶の宮が雪国(ニセ舞姫)と蜜を巻き込んで繰り広げる許婚騒動と舞姫と芝目達SECが請け負っていた依頼が絡み合って意外な展開を見せていくお話。
誇り高い“蝶間林家の長女”“ローズ・ロワイヤル盟主”としての胡蝶の宮と、健気で一途な普通の女の子としての蝶間林典子の間で揺れ動く彼女の姿がとても素敵だった。また、思い悩む彼女の心情がビシバシと伝わってくるだけに全てをふっきった終盤の彼女の行動には胸が熱くなるものがある。
こういう状況で出てくる許婚って悪役が多いというか自分の中ではそんなイメージがあるんだけど、ちょっと手段を選ばない部分はあるものの純粋に一途に胡蝶の宮を思っての結果ちょっと暴走しちゃってるだけの人、というキャラクター設定が個人的にはかなりニクイなぁと思った。スペックは雪国よりも数段上・性格的にも悪くなく、雪国と違って自分のことを愛してくれるという藤ノ原剣と、振り向いてくれるかもわからない雪国を天秤に掛けて、それでも雪国を取るという選択は彼女の中ではどれだけ大きい事か。大きな何かを振り切って、それでも自分の進みたい方向にまっすぐに歩いていく彼女の姿がとてもまぶしかった。
そんな彼女の活躍の裏で、蜜と鳥子が仲良くなったり…とまた新しい関係が生まれてきているのも事実。蜜も恋愛対象として“雪国”を意識し始めた描写が増えてきて、思わずにやりとしてしまいました。そして芝目あんた……そこでコクらなくてどうするんだっ!!!
ラストで不穏な伏線が貼られたことだし、次回はいよいよ雪国と蜜の関係が進展するターン?続きがとても楽しみです。
そしてシリアスムードをぶち壊す後書きのフリーダムっぷりに噴いた。
っていうかそろそろ「新異装戦士SH@PPLE」が文庫化してもいい頃のはず。
「学園キノ」的な何かっぽい感じで、外伝小説出せばいいよ!!
SH@PPLE?しゃっぷる? 5
[著]竹岡 葉月 [絵]よう太 雪国の双子の姉・舞姫は妙に女の子にモテる。そんなわけで入れ替わりをはじめてから、雪国はすっかり空舟五中でモテモテに。今日も舞姫の格好で青美女学院から帰ってきた雪国を待っていたのは、雪国に扮した舞姫が同学年の女の子から告白されているシーンで!? |
ちょっとした騒動が中心になっていて、何も考えずに雪国・舞姫と周囲の人々のドタバタ騒ぎを見てニヤニヤできる軽さが素敵。特にSEC関連の短編が好きだな。自前の「美少女数値化プログラム」で女の子たちの点数付けをして盛り上がったり、部室に隠されていたお宝の地図を巡って小さな冒険を繰り広げたり…と、そんな男の子達(女性が混ざってるけど)のバカ騒ぎっぷりがたまりません。
青美女子での話は、どうしようもなく肖像画の話のオチが好き。あの「これがせいいっぱい」の文字と、そこに飾られたものから彼女たちが楽しくドタバタやってる姿があふれてくるようで。というか全体的にどのお話も、「その後の話」で綺麗にオチがつくのがたまりませんでした!SECが始めた「ホスト雪国」に興味シンシンで扉の前をうろうろしてる鳥子さんとか、測定結果を元に学園内の●●●の写真を数値化しまくる舞姫とか!
書きおろしは蜜が蝶子さんと出会い、ローズロワイヤルに入ることになったきっけかのお話。これも本編以上にその後のお話が……蝶子さんがあの話の裏で「計画通り」とほくそえむ姿が頭に浮かぶようです…。
SH@PPLE?しゃっぷる? 4
[著]竹岡 葉月 [絵]よう太 「人力リバーフェスタ」で演劇をすることになった雪国達空舟五中とローズロワイヤルは、青美女学院で合宿を行うことに。必死な稽古の合間で女の子たちに着せ替え人形にされたり、肝試しをしたり……と夏休みを満喫する一同だが、雪国の秘密を知る「X氏」から脅迫を受けて!? |
カラー挿絵のはっちゃけ具合がすばらしいですねさいんこさいんたんじぇんと!私もあんなハリセンほしいです。舞姫モードの雪国はぶっちゃけ舞姫と区別つかない状態なので正直「女装萌え」という感じではまったくなくて残念だなあと思っていたらこんなところでカラー挿絵でやってくれるなんて男らしすぎる!一生ついていきます!!
それにしても、雪国近辺の女性関係がどんどんすごいことに……鳥子じゃないけど、「こんなたらしに誰がした」ってツッコミしてあげたくなります。雪国の気持ちは明確に蜜に向いてるんだけど、気づいてない胡蝶の宮と、あきらめきれない鳥子の行動と二人の気持ちに気づけない雪国、そして雪国と舞姫の入れ替わりがひたすら事態をややこしくしちゃってる感じが……鳥子が言うとおり、蜜と雪国がくっつくのはこのわだかまりをひとつひとつ解いていかないといけない…って思うとなかなか大変そう。買い物に行った時の、鳥子の心からの言葉が胸に痛いのに、何の疑いもなく「悪戯だ」と言われた言葉を信じてしまう雪国に思わずやきもきしたり。
3巻とは打って変わって女の子らしい部分を覗かせた鳥子とは対照的に、胡蝶の宮は「ローズロワイヤル会長」としての、かっこいい部分が多かった気がします。ただのお嬢様ではなくて、ひとつの団体を統べる長としての矜持もプライドも持ち合わせている彼女がかっこいい。一方でそういった上に立つ者としての責任を背負いきれるほど大人になれているわけでもなくて…体育倉庫で弱気になる彼女の姿がとても印象的でした。
しかしなんといっても今回一番面白かったのはやはり雪国の女装シーンとラストの人力リバーフェスタでのしっちゃかめっちゃかなお芝居だったかな。必死に雪国達が戻るまで劇をつなげようとする皆の思いとは裏腹に、どんどん変なことになっていくお芝居の様子が大変そうだけどものすごく楽しそうで、笑いが止まりません。そして今回最後まで可哀想な芝目……(笑)
X氏の正体も発覚してようやく元の鞘に納まった雪国&舞姫。次はどんなお話になるのか、とても楽しみです。今回割りと鳥子&胡蝶の宮にいいところもってかれ気味に感じたので、蜜の活躍も期待したいかも。
SH@PPLE?しゃっぷる? 3
[著]竹岡 葉月 [絵]よう太 青美女学院の新聞部に正体をすっぱ抜かれそうになり、急遽学校入れ替わりを中断する羽目になった雪国&舞姫。久しぶりに戻った空舟五中で、「人力リバーフェスタ」でのイベント参加を頼まれた雪国は再び青美女学院生徒会との共同イベントを提案するが、舞姫はその提案を拒否し、中部連と組むと言い出して…!? |
舞姫にかけられた疑惑を払拭する為に一時的に学校入れ替わりを中断して青美女学院に戻ってきたら、雪国には見えていなかった様々な部分で軋みが生じていて、その中でも顕著だったのが雪国がローズロワイヤルとの距離を縮めた事によって相対的に不信感を募らせていた中部連。その歪みを解消する為に舞姫達生徒会は中部連の肩を持つことになり、一方で結託相手を見失った雪国達空舟五中の面々はローズロワイヤルと共同で出し物をやることに。結果として元々仲の悪かったローズロワイヤルと中部連の対立図に淡路姉弟の兄弟喧嘩が重なり、雪国を舞姫と思って恋に悩む蜜、すっかり名誉兄貴こと舞姫にホの字になってしまったSEO研の芝目、すっかり雪国にホレてしまった上に変な勘違いまで起している胡蝶の宮などの恋愛事情まで相乗されてもうしっちゃかめっちゃかに…というお話。楽しそうな弟の姿を見て複雑な感情を抱いた舞姫が自棄で蜜とデートしようとしたり、舞姫の言動や行動に芝目が一喜一憂したりする様子が、見ていて微笑ましい。特に芝目と雪国(※舞姫)の関係を誤解した胡蝶の宮に雪国が振り回される場面では大爆笑してしまいました。胡蝶の宮あんたなんていいキャラだ……。
一方で、今回は熱い展開も目白押し。蜜と舞姫のデートの場面では久しぶりに「女の子の味方」っぷり全開なSEOの面々に思わずニヤリとしてしまったり、蜜に自分の正体を伝えるかどうかで葛藤する雪国にきゅんとしてしまったり。そして何より、「リバーフェスタ」の練習の為に青美に泊り込むハメになった後が熱いですね。中部連の長船が素晴らしい「悪役」ぶりを発揮していて、わりとまったりペースだった雪国たちに発破をかけてくる場面が最高です。
そして何よりも空舟五中の生徒会長・鳥子さんが可愛すぎる。もうロコツに雪国&蜜のかませ犬になりそうな勢いがプンプンするのですが、お堅いガリ勉タイプかと思ったら…な意外性とか、何かと問題をふっかけて雪国に突っかかってくるツンデレっぷりがたまりません!今回の話の決着はこのまま4巻に持ち越しのようなので、4巻でも彼女がガンガン活躍してくれることを切に願ってやみません。
ウォーターソング
[著]竹岡 葉月 [絵]竹岡 美穂 惑星開発が進み、人々は宇宙に飛び出した。しかし、都市整備に失敗したこの惑星では濃酸の雨が降り、人々はスペーススーツを着込まなければ外に出られない。そんな都市で子供達は男女の微妙なバランスを保ちながら日々を過ごしていたが、地球から転校生がやってきて…!? |
酸の雨が降る惑星を舞台に、子供達の小さな戦いを描く「僕らに降る雨」が凄くお気に入り。まず屋外ではもっさりとした宇宙服を着てもさもさと投稿する風景がなんともおもしろい。しかもそれでは音が聞こえないので内臓マイクによる通信で会話したり、金づちや何かで相手の宇宙服を叩いて呼び止めたり……という設定が妙にシュールで、そしてリアルに想像できるのが楽しい。メインのお話は転校生・アサヒがやってきたことをきっかけにバラバラになったクラスを主人公のナットが再びまとめあげ、大人たちにある形で反抗をするのですが、子供ならではの万能感というか、クラス皆で団結して大人たちに対抗するワクワク感が伝わってきてとても楽しいお話でした。
そして表題作となる「ウォーターソング」は「僕らに降る雨」で台風の目となった転校生・アサヒの両親と過去に纏わる物語。少々序盤で間延びした印象…というか、おもしろくなってくるまでにちょっと時間がかかったなあという印象を受けたのですが、美しくもちょっと哀しいお話でした。狂気要素のない新井素子的というか、天野こずえのSF短編を読んだ時のような読後感というか。
物語から感じる爽やかな透明感というか、そんな感じのイメージが竹岡美穂さんの挿絵ともぴったり合致していて、文章と挿絵の調和も良かったです。突き抜けたおもしろさはないけどほんのりと心が癒される一冊でした。
SH@PPLE?しゃっぷる? 2
[著]竹岡 葉月 [絵]よう太 憧れの少女・蜜から“胡蝶の宮”典子と3人で温泉に行こう、と誘われた淡路舞姫(…の格好をした弟の雪国)。双子の姉の舞姫の私服を持ち出し、女装して旅行に出かけることにしたのだが、二人に気づかれないよう公衆温泉に入ろうとしたところをホテルのオーナーの娘・エリスに見られてしまう。更に弟の不審な様子に気が付いた舞姫とSEOの面々もこっそりついてきて…!? |
「温泉」「お泊り」と女装していて正体を明かせない雪国にとっては致命的にもなりかねないイベントが目白押しで、正体に気づかずに女の子同士の調子で振り回す蜜&典子に悶々とする雪国の姿がとても微笑ましかったです。女装軍団を気味悪がる二人の会話を聞いて地味にへこんだり、二人がベッドの中にもぐってきて眠れない夜を過ごしたり…と女装ネタならではのイベントが多かったのも女装ネタスキーとしてはうれしいかも。一方姉の舞姫も全く男を意識しない仕種で一緒に居るSEOの連中を悶々とさせます。非モテだけどウブで紳士で結局隣の布団で寝ることすらままならないSEOの面々が愛しすぎる。
ラブコメ方面では自らの気持ちを自覚し始めたのは良いものの、舞姫(雪国)が女装してるばかりに「女同士なのに…!」と思って葛藤し、それでも舞姫(雪国)がお姉さまやエリスと仲良くしている姿を見るとヤキモチを焼かずにいられない蜜や、家柄の違いに気後れしつつ早くも彼女への独占欲を覗かせる雪国の様子がとても可愛らしい。終盤の追いかけっこには爆笑しながらも「いいぞもっとやれー!」とニヤニヤしてしまいました。しかし「雪国争奪戦」と見るならば胡蝶の宮・典子も参戦して来そうな気配で今後どうなるのやら…。
ラブコメ率が高くなった分、1巻の時の様な「燃え」展開が影を潜ませてしまった部分があるので個人的にはその辺がちょっと残念だったりしましたが、とても楽しかったです。3巻は舞台を学園に戻して大炎上の予定らしいので、次巻を楽しみに待ちたいところ。
……しかし、個人的に今回の再萌えポイントは、やはり舞姫の風呂を(本人公認とはいえ)覗こうととするSEOをさりげなーくガッツリ雪国が牽制するシーンだと思うんだ。
SH@PPLE?しゃっぷる? 1
[著]竹岡 葉月 [絵]よう太 ちょっと引っ込み思案な少年・淡路雪国が一目ぼれしたのは双子の姉・舞姫の通うお嬢様女子中学に通う生徒だった。その事を知った舞姫は自らのガス抜きを兼ねて、雪国と“学校交換”を行う事を持ちかける。女だらけの学校生活に最初は戸惑うばかりの雪国だったが…?! |
一目ぼれした女の子・蜜に一目逢いたいという気持ちのままに姉の提案を受け入れ、女子高に潜り込んだら、姉・舞姫の意外な学校での姿が見えてきてそれに疑問を抱いたり、高嶺の花だと思っていた蜜の意外な一面が見えてきて動揺するわ驚くわ……それでも、今度は“等身大”の彼女を改めて好きになっていく、という過程が非常に素敵でした。天然な雪国がその邪気のない行動でライバルのお嬢様・典子の毒気を抜いてしまうシーンでは思わずニヤリ。勿論、男女入れ替わりならではの着替えシーンも忘れてはなりません。もうとにかくベタベタな展開が心地よかった。
一方、雪国の学校に潜り込んだ舞姫の方も負けてはいません。元々女の子なのにすっかり王子様扱いで、挙句の果てに“兄貴”呼ばわりされてしまうサッパリとした性格は……うん、確かに女の子にウケるわ、この子。可愛い弟の為に人肌脱いじゃう姿は物凄くかっこいい。そして彼女を兄貴と慕うオタク集団SECの面々がまたいいヤツらばっかりで…性別を感じさせない舞姫とのやりとりには思わず噴出してしまいました。
ラストのオチはちょっと強引に感じなくも無かったんですが(通り魔の正体あたり)萌え全開なあらすじとイラストからは想像もできないほど王道で可愛くてアツくて楽しい入れ替わりモノ。女装男子萌え的な展開は殆ど無いので、そっちの耐性無くて遠慮してる人も是非読みましょう。むしろ「女装男子モノ」だと期待して読むとちょっと物足りないかも?
ただ、こういう物語に萌え全開なイラストがついているのはある意味勿体無く感じたりします。
これはぜひとも女の子にも分け隔てなく読んでほしい作品。温泉ネタらしい次巻に期待です!
この作品読んでて、「何かににてるな?」と強烈なデジャヴを感じていたのですが、 昔なかよしでやってた高瀬綾の「せりなリニューアル」って作品に似てるんだなー。 こっちは女の子同士の入れ替わりモノで女装要素はないのですが、 「SH@PPLE」が気に入ったならおそらくツボに来るんじゃないかと。 併せてオススメしてみたり。 |
読了記録まとめ[2011年2月分]
2月のラノベ読了冊数は10冊でした。久しぶりに2ケタ乗せたよ!積読もちょっと崩したよ!やったねたえちゃん!
(でもファミ通文庫とガガガ文庫が残ってるよ!)
マンガは再読祭をしたり何故か突然BLマンガ祭をしたりと様々な意味でバラエティ豊かでした。
商業BLは年に1回くらいの不定期で「読もうかな周期」が来ます。
そういう時期がほんとにあります。不思議です。
オススメされたもの2つ+表紙絵見て気になったものの3作品を読んだのですがどれも物凄く面白かったです!もどかしい関係はよいもの。
続きを読む