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Fate/Requiem 1 「星巡る少年」

 
NOCO
 
原作
TYPE-MOON

―――昔、大きな戦争があった。 戦争は終わり、世界は平和になった。今では誰もが“聖杯”を持ち、運命の示すサーヴァントを召喚する。 ただ一人の少女、宇津見エリセだけがそれを持たない。 少女は、世界で最後に召喚されたサーヴァントの少年と出会う。 だが彼女はまだ、自分の運命を知らない。

1巻が無料配信されていたので駆け込みで読みました。他のFateシリーズとは一味違った、「FGO」の設定を思わせる世界観が印象的な“最新”のFate。個人的には今やってるコラボイベのマップ・設定・ビジュアルが頭にあったせいでかなり読みやすかったな思うんですが、現在FGOにログインするともれなく色んなネタバレを喰らうのでネタバレを踏みたくないひとは強く生きてほしい。

その日、少女は待ち望んだ「運命」と出会う

聖杯戦争によって大きく変貌した世界。そこでは誰もが聖杯と令呪を持ち、サーヴァントを召喚することが出来る。そんな世界でただひとり聖杯も令呪も持たない少女・宇津見エリセは「臨海都市」となった秋葉原でサーヴァントを狩る“死神”と呼ばれていた。

主人公のエリセが世界中でただひとり聖杯も令呪も持たざる身でありながら、「英霊」という存在に憧れ、彼らの存在をどれだけ尊んでいるのかそこかしこから伝わってきて、そんな彼女がサーヴァントを“狩る”存在であることになんとも言えないもどかしさを感じた。英霊を狩る存在だからこそ彼らのことを深く知りたい、自分が滅ぼす彼らのことを覚えていたい、出来れば消滅させずに収めたい……と、彼らに真摯に向き合おうとする姿が印象的でした。

当たり前のように自分のサーヴァントを持つ住民達、そして本物の「令呪」を持つ魔術師である祖母に囲まれて育ち、ひたすらにその憧れを育み続けた彼女だからこそ、1巻まるまる使って描かれる彼女自身の「運命」との出会いに胸が熱くなってしまいました。

FGOをやってるとニヤリとするかも

誰もが聖杯と令呪を持ちサーヴァントと契約することが出来る、本物の聖杯戦争ほどの強さは持ち得ないが令呪は時間で回復するという世界観設定に物凄く「FGO」っぽさを感じる。Fateシリーズは元々シリーズによってかなり聖杯戦争やサーヴァントの立ち位置が異なるのですが、これは特に「聖杯戦争によって変化した後の世界の物語」ということで、かなり特異な立ち位置なのかなと。あとやはり設定上、登場するサーヴァントの数がぶっちぎりで多いのでチョイ役であんな鯖やこんな鯖が出てくるのにニヤニヤしちゃう。

個人的には、レクイエムコラボでかなり世界観や物語への興味をかきたてられたなという印象なのですが、同時に今FGOにログインすると普通にガチャ画面で1巻のラストで明かされるはずの謎(=少年の真名)とか盛大に明かされてますし、エリセの能力なども普通にイベント中にネタバレしていくスタイルなのでネタバレに触らずに読みたいという人はゲームには触れずに先にこちらを読んだほうが良いかも(このSNS社会でそこに触れずに読み切ることが出来るのか?という問題は横においておいて)。

コラボ限定のマイルーム背景とコラボのマップ画面がめちゃくちゃ好きで「おおっ!」となったんですよね。原作の口絵のイラストもめちゃくちゃ良いですがイベントマップで俯瞰状態で眺められるのめちゃくちゃいいな〜って思いました。絶妙に現在の「秋葉原」の知ってる所がそこかしこに残ってて、知ってる場所でありながら知らない場所になっているのにすごくロマンを感じました。

物語としてはまだほんの序盤

1巻ではエリセと少年サーヴァントが契約を結ぶところまでで、面白くなるのは次巻からかなという印象。少年サーヴァントに関してはこちらよりもFGOコラボの方が深堀りされているのではってレベルだし鬼女紅葉の再臨段階なんか今後のネタバレなのでは!?ってならなくもないんですが。

今後どうなっていくのか読めないので、次巻を楽しみにしていようと思います。


艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!3

 
NOCO

E海域の攻勢作戦で大きな戦果を挙げた陽炎たち第十四駆逐隊。だが依然として深海棲艦との攻防に終わりは見えなかった…。そんな中、秘書艦・愛宕から第十四駆逐隊に告げられた命令はリンガ泊地への転属!あくまで一時的な転属ということで南方へ赴いた彼女たちを待っていたのは、ここに所属する艦娘は自分たちだけだと言う叢雲とあきつ丸の二人で―!?話題沸騰のファミ通文庫版『艦これ』公式ノベライズに、待望の第3巻が登場!! (「BOOK」データベースより)

 大規模作戦が敢行されるなか、何故か横須賀鎮守府からリンガ泊地への転属を命じられた第十四駆逐隊。しかし、そこに待っていたのはたった2人の艦娘と1人の年老いた提督のみだった。向こうは休暇できたと思っているみたいで……!?というお話。

 リンガの老提督と叢雲の気心知れたやりとりにきゅんきゅんする。艦娘の中でもまた少し違ったポジションである「旗艦」と提督の距離感が透けて見えるお話でした。あと、リンガ提督の口から語られる横須賀・呉両提督の掘り下げありがとうございましたものすごいご褒美でした。

 相変わらず要所要所で陽炎達の仲良しっぷりにニヤニヤさせられる一方でバトルになればアツい展開を魅せてくれる。どこか訳あり感を感じる鎮守府で釈然としないまま過ごす内、横鎮提督が彼女たちをどうしてリンガによこしたか、真の敵の姿が見えてくる展開が面白かった。そしてまともな裝備どころかバケツすら満足にない状態から、7人の駆逐艦と1人の揚陸艦だけで敵に立ち向かう展開がアツかった。叢雲の代わりに一時的に旗艦を務める陽炎という立ち位置も面白かったです。

 それにしても、今回はいろいろな意味であきつ丸に美味しいところを持って行かれた気がしてなりません!あれはズルい……。


艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 2

 
NOCO

横須賀鎮守府に、陽炎もよく知る同型艦・不知火が転属してくることに。深海棲艦に対し大規模な作戦を実施すべく艦娘を集めているのだ。また一緒に戦えると喜ぶ陽炎だったが、逆に曙たち第十四駆逐隊の面々は、自分たち以上に陽炎を知る不知火に対して微妙な気持ちに…。そんなぎくしゃくした空気を孕む中、横須賀鎮守府の総力を挙げた攻勢作戦が開始されるのだが―。話題沸騰のファミ通文庫版『艦これ』公式ノベライズに、待望の第2巻が登場!! (「BOOK」データベースより)

 陽炎を主人公にしたファミ通文庫版ノベライズの第2巻。今回は、陽炎が横須賀にやってくるまえ、呉鎮守府で相方的ポジションであった不知火が横須賀鎮守府にやってくる、というお話。

 予想以上に不知火が陽炎大好きっ娘で、前回しっかりと絆という名のフラグを立てられた第十四駆逐隊の面々と火花(?)を散らす……ってこれなんて百合ハーレム!?完全に不知火をライバル視している曙のツンギレぶりが可愛すぎるんだけど、舞い上がる陽炎の姿を見てなんだかんだで面白くないほかのメンツの行動にもニヤリとしてしまった。

 しかし、そんなピンクの匂いとは裏腹に本編は至極シリアス。イベント海域を舞台に、艦娘達は生きるか死ぬかギリギリの戦いを強いられていきます。「元は普通の少女」であることを一番強調している物語だからこそ、近代化改装や改造もまた違った意味を持ってくる。「艦娘」として強くなりたいというまっすぐな気持ちと、改造を行うことでもうふつうの「少女」には戻れなくなることへの不安・戸惑いの間で揺れる陽炎達の姿が印象的でした。そして、そんな葛藤を乗り越えた彼女たちが行方不明になった不知火の救出に向かう姿がかっこよかった。特にゲームでの彼女達の脆さを知っていると、ル級vs睦月型2人の対決がアツすぎる。

 艦隊としての仲間としての絆、女の子同士の友情、そして同系艦の間で育まれる独特の関係性が濃厚に描かれていて凄くよかった!しかし、次巻からは別の鎮守府での物語と言うことで、これまでのキャラクターなど、どういう事になるのかが気になる。というか横鎮提督好きだったんだけどなー提督も変わっちゃうのかな……。


艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!

 
NOCO

横須賀鎮守府に着任した艦娘の陽炎。陽炎型のネームシップとして勢い込んで訓練に励もうとする彼女だったがどうもうまくいかない。実は、共に艦隊を組むことになった潮、霰、皐月、長月、曙もそれぞれの理由から他の艦隊に加わることができず、あぶれた艦娘たちだった!そんな艦隊に、着任が遅れ最後に加わる羽目になってしまった陽炎の、波乱に満ちた横鎮生活が今はじまる―。話題沸騰の『艦これ』に待望の公式ノベライズ、ファミ通文庫版が登場! (「BOOK」データベースより)

 大人気のブラウザゲーム「艦隊これくしょん」のノベライズ攻勢第一弾。ファミ通文庫版は呉鎮守府から横須賀鎮守府にやってきた陽炎が、一癖も二癖もある駆逐艦娘ばかりの第十四艦隊に旗艦として配属される物語。

 深海棲艦と唯一戦うことができる「艦娘」。それでもあくまで彼女達は等身大の少女でしかなくて。様々な事情があって心を閉ざしていた第十四艦隊の面々が笑ったり怒ったり喧嘩したりしながら少しずつ絆を育んでいく様子が胸に熱い。奇をてらわず、お約束の展開をど真ん中からやってくれてる感じなのがなんだか心地良かった。

 そして、メインの第十四艦隊の駆逐艦娘達もみんなかわいいんだけど、横須賀鎮守府の秘書艦を勤める愛宕さんが可愛い!終盤の「ぱんぱかぱーん」はズルい!!そしてそんなバラエティ豊かな艦娘達を暖かく(?)見守る提督の温かいまなざしに思わずキュンとさせられた。まあ普段の提督はどうみても挿絵がないせいで脳内グラフィックがキャロット・グラッセ(爆れつハンター)か横島忠夫(GS美神)で再生余裕なんですけど。出番本当にちょっとしかないのにインパクト残りまくりの肉食系男子っぷりで、今後の提督の活躍に思わず期待してしまいます。

 次巻は呉鎮守府で陽炎とコンビを組んでいた不知火が横須賀にやってくる話らしいので、呉メンバーの再登場とかもちょっと期待したいです。しかし、最後の横鎮提督と呉鎮提督(暫定)の電話のやりとりにうっかりともとかいて戦友と呼ぶ系の萌えを感じてしまってどうしたらいいんですか!脳内で5秒くらいの瞬く間に横鎮提督と同期のカタブツ生真面目青年提督を妄想してしまいましたがどうしたらいいですか!!そういう呉鎮提督が登場しても!いいと思います!!


魔女の絶対道徳

 
NOCO

「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗は、逆に縛り上げられてしまった…。そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの?俺、咒師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど…大丈夫?正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー。(「BOOK」データベースより)

 咒師(のろんじ)という和製魔法使いの家系に生まれ、自分の住む土地の異界のバランスが崩れると死んでしまうという呪いのようなものに罹患しているせいでいやおうなしに町内の正義の味方をやっている主人公が、天狗や吸血鬼の末裔な美少女達と出会い土地を乱す者たちが引き起こした事件の解決にあたる和風系伝奇バトル。

 あらすじとカラーイラストから伝奇系ちょいエログロ暗黒ラノベ的なものを想像していたけど、むしろ若干ダーク気味な異能バトルをツマに口の悪い人外系美少女達との軽妙な会話を楽しむ系のなにかだった。伝奇方向に寄った化物語を想像していただけるとわかりやすい感じ。

 面白かったけど個人的にはダークな和風伝奇バトルを物凄くもとめていたので、そういう意味で物足りなかったかも……会話の軽妙さに重きを置いているせいか設定や世界観は重いのにバトルシーンでのシリアス度というか、なんか重さが足りない。事件が解決できないと主人公が死ぬ設定とか、今回の話ではかなりギリギリのラインまで来てるのでもっと描写に切迫感あってもよかったのになあとかどうしてもおもってしまう。

 人外ヒロインたちが、主人公とは特に恋に落ちたわけでもなく血の存続的な部分で惹かれて結果的に主人公には大変迷惑すぎるハーレム構図を形成してしまっているのは面白かった。こんなハーレムまったくうらやましくない。

下ネタギャグの乱発が好きでないので個人的な話ですが好みじゃなかった。
和風美少女とバトルと軽妙で下ネタな会話劇が好きな人なら凄く楽しめると思います。


しずまれ! 俺の左腕

 
NOCO

善良なリア充である高校2年生の篠中紳士は、ある日謎の飛来物と衝突、異世界の魔王に憑依されてしまう! 紳士の左腕を乗っ取った魔王は、その恐るべき力を用いて……ネトゲ三昧!? 「くくく、携帯をよこせ! まとめサイトを見るのだ! 」「やめろ魔王! くっ、しずまれ僕の左腕……! 」リア充から一転、邪気眼へとクラスチェンジしてしまった紳士の運命は!? 『伝説兄妹! 』のおかもと(仮)が贈る、笑いと感動の庶民派ラブコメディ、いよいよ開幕!

宝島社様より献本をいただきました!

 リア充高校生が爆発したら、左手に魔王が憑依していた。な、なにをいっているかわからねえとおもうがry←あらすじ

 左手に憑依した魔王は無類のゲーム好きだった。ことあるごとに左手を操ってはネトゲやソーシャルゲーをやりこもうとする魔王を抑えようとする主人公・紳士だけど、その行動が結果的にどうみても邪気眼にしかみえなくて……という周囲とのディスコミュニケーション具合が楽しい。

 そんな奇妙な一身同体生活を送るうちに魔王の可愛いところが少しずつ見えてきて、いつしか……という流れは少々強引に思えたけど、魔王への気持ちを自覚した後の紳士の恋する男子高校生具合はたいへんニヤニヤできました。彼女を護る為に強くなろうと思って空回りし、魔王と引き離されても彼女を助け出す為に頑張る男子高校生の妄想力マジ最強。

 個人的には、魔王を追う勇者や警察の特殊部隊が動き出してからが本番かなあという印象。浪人生で超豆腐メンタル系ヤンギレ勇者・赤井川兎や頭髪に不安のある大鳥局長とのやりとりが楽しかった。シリアスバトルの最中にヅラだの浪人だの入ってイチイチ脱力させられるグダグダ具合は好き嫌いわかれそうだけど、個人的には結構好きです。

 あと、幼なじみの2人が可愛すぎる。邪気眼認定されてクラスメイト達が距離を置いても、引きながらも以前と変わらぬ付き合いをしてくれる二人の友情って実は凄く貴重なものだとおもうんですが、正直恋する幼馴染暴走特急・巻名ちゃんが濃厚すぎて友情とか幼馴染とのほのLOVEとか感じてる場合じゃない感。健気可愛いんだけど、健気可愛いんだけどいろんないみで強キャラすぎる!!!