[著]竹田 裕一郎 [原作]矢立 肇 [絵]木村貴宏、中谷誠一
原種大戦も終わり、普通の小学生としての毎日に追われる護の前に再びギャレオンが現れた。ギャレオンに残された意識は、護の実父であるカインはまだ生きているといい、護を三重連太陽系に誘う。様々な決意の末、再び星の海に旅立った護だったが…
護の視点を中心にOVA「ガオガイガーFINAL」の後半部分をノベライズ。割と説明が大目で冗長気味だった点も解消され、今回は戦闘は非常にあっさり風味です。原種大戦も終わり、普通の小学生としての毎日に追われる護の前に再びギャレオンが現れた。ギャレオンに残された意識は、護の実父であるカインはまだ生きているといい、護を三重連太陽系に誘う。様々な決意の末、再び星の海に旅立った護だったが…
良くも悪くも、原作アニメを見ている(もしくはこれから見る)事を前提として作られているので、そういうものだと割り切って見てしまえばかなり面白いですね。というか、今回は前巻以上にアニメでじっくりやった部分は控えめに、原作アニメで描き足りない部分をじっくり描写されている印象で、アニメを楽しんだ人間としてはかなり良かったです。やはりこうやって読むとラストバトルの辺りなんかは勢い重視で設定おざなりで進んでいた部分が多く、「ああ?、ここは実はこういう状況になってたんだね!」ってポイントも多かったです。
さりげなく追加されたシーンも非常に良い味出してます。猿頭寺とパピヨンのやり取りとか、護が宇宙に旅立つ事になった理由や普段は見せない実父・カインへの思いなどなど…原作で挟んだら熱血な雰囲気ぶち壊しになりそうなシーンがあますことなく挿入されてて、そういったシーンを読むだけでもわざわざamazonで定価以上の価格で購入した価値はあったかなと(笑)
特に、エピローグの追加シーンは、あとがきで「公式設定ではない」と断言されていてもあまりにもGGGらしくて良かったと思います。アニメ版のエピローグはやはりどうにも、これまでとんでもない苦難を乗り越えまくってきた面子にしてはどうしてもあっさり諦め過ぎな気がして…諦めたわけではないという事実を確認出来ただけでもうれしかった。
それにしても、最後に一言。
超竜神達を毎回真ん中で真っ二つにする敵の皆様はどれだけ学習能力が無いんですか?
…いや、確かに真ん中でぶっちぎられた方がインパクトはあるっていうのは分かるんだけどさ!!