とある魔術の禁書目録(インデックス) 14 | 今日もだらだら、読書日記。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 14

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

宣戦布告を受けて、ヨーロッパの各地で学園都市に対するローマ正教徒のデモ行動が活発化する。毎日のように報道されるデモのニュースに不安と憤りを感じる当麻達だが、ただの学生ではどうする事も出来ないという無力感も感じていた。そんな時、「C文書」と呼ばれる霊装が今回の事件の原因であると聞かされた当麻は、土御門と共にフランスへ向かう…。
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学園都市とローマ正教の対立が遂に本格化し、様々な意味でクライマックスへ向けて動き出したという感じのシリーズ14巻。友人に薦めようとしたら「長すぎて手に取る気がしないよ…」と返されて、気がつけば電撃の中でも屈指の長編シリーズになっていた事に驚きを隠せない今日この頃ですが(いや、なんか私の中だとまだ「新しいシリーズ」の印象だったんだ…ペースが速いからでしょうか)物語が大きく動き出した話ではあるんだけど、その所為なのか何なのかこのシリーズ特有の「熱さ」とか「お約束感」が薄く感じてしまったなあ…次の巻への期待は高まるばかりなんですが、14巻自体は「イマイチ」でした。

ええと、なんというか普段それなりにお気に入りだった時の感想の締めの枕言葉としての使用法ではなく、「14巻の感想=15巻が楽しみです。」なんですよ。なんというか、15巻に繋げるためにだけ14巻が存在するというか、そんな印象。当麻の持つ「幻想殺し」の秘密が少しだけ明かされたり、神の右席の目的がちょっとあかされたり、ローマ正教が●●●成教と手を組んだり(バレバレ)、当麻の記憶喪失が御坂美琴にバレちゃったり(←重大ネタバレ)、様々な美味しい展開はあるんだけど、それはすべて「15巻でどうなるのか…!」という予告的な展開バレに過ぎなくて。大部分がそういう展開で構成されているので14巻自体の感動が非常に薄い、とでもいうのか。

せいぜい14巻単体の感想として語ることといえば、五和と当麻のやりとりが面白かったって部分くらいでしょうか。うーん、敵も今までのような「絶対に叶わない!」感があるわけでもなく、ちょっと薄味。つか戦闘シーンがいつも以上に何やってるかわからなくて、ちょっとダルかったのは私だけですか?そしてついにメインヒロインなのに出番がまったく無かったインデックス哀れ…。

「幻想殺し」の隠された能力については今後の物語の鍵を握りそうで、本当に続きが気になる限り。ていうか1巻に結構ヒントが隠されていそうな気がするので1巻を再読してみようかな?とかちょっと思いました。ていうか記憶喪失の話とかこの巻読むまで普通に忘れてたよ。
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