この本を手にとって「あ、今回薄いな」って呟いた貴方は境ホラ中毒に侵されています(挨拶)
十分分厚いよ!!700Pとか普通のちょっと厚めのラノベの2冊分あるからね!?
確かに2下と比べたら厚くないですが、まだまだ十分おかしい……
(あ、今回は左手1本でページめくれるから薄いな)
そんなわけでもうおかしいレベルで分厚いのが一種の芸風になりつつある境ホラシリーズ第三弾。今回は中立地帯・IZUMOを舞台に新たな敵・新たな味方が入り乱れます。今回は六護式仏蘭西、M.H.R.R.、清武田、印度諸国連合、里見教導院、P.A.ODAあたりのメンバーが一気に参戦してキャラ数のインフレはどこまでも止まらない!!とりあえず本を開いて真っ先に「これまでのあらすじ」のページで感動したのは私だけじゃないはず。2巻を読んだときは物凄く苦労したので本気で脱落しようかなあ、と考えたのですが今回はメインで下敷きになるのが戦国時代の話だったせいか、割とすらすら読み進められました。単に自分が日本史のほうが得意なので時代背景がわかりやすい…というのはあるのですが。
生徒会室の整理をしていた正純達が、トーリの私物であるエロゲーを発見して泣きゲーでトーリが死んでしまうと困るから?、みたいなやりとりしてる場面で地味に心折れそうになった。イマイチこれまで実感の持てなかった、トーリが代償として喪った物の大きさを改めて感じて。しかし、トーリは1巻で「最後のエロゲー」とかいってなかったか……普通にエロゲ卒業できなかったんですか?
メインキャラたちの崩壊も順調に進行中で、とりあえずすっかりすべり役として皆に認識されつつある正純ににやりとしつつ、個人的に一番ツボに入ったのは2巻で大活躍したネシンバラさん。オタ全開のところを存分に見せ付けつつ、何気にちょくちょく混神して入ってくる某眼鏡さんからのツッコミが愛情の裏返しすぎます!!あと新キャラの中では清武田の生徒会長・源義経が可愛すぎて困る。あの子とトーリのやりとりが本当に可愛すぎて、ニヤニヤがとまらなかった!!
とかのんきに言ってたらルイ・エクシヴやべええエエエエエエエエ!!!!!!!
まさかの、トーリに最大のライバル出現だった(主に全裸的な意味で)彼とトーリの全裸対決のおかげで、私の腹筋がマジやばい。ほんと、3巻のどのシーンもぶっ飛ばしていく驚愕の場面といわざるをえません。
物凄く気になる所で続いてしまっているので、早く続きが読みたいなあ。ミトツダイラの家族の因縁とか、いろいろな意味でトーリ&ホライゾンと似ているルイ&輝元カップルの活躍も拝めるのかな…?来月が楽しみ。
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(上)
著
川上 稔英国のアルマダ海戦で西班牙(スペイン)・無敵艦隊との戦闘により中破した航空都市艦・武蔵。その修復のため、トーリ達は仏蘭西領の浮上島にあるIZUMOへと向かう。だが、そこで待っていたのは、世界征服の方針を左右する出来事だった! AHEADシリーズ『終わりのクロニクル』と都市シリーズの間の時代を描く壮大な物語“GENESIS”シリーズ。中世の日本と世界各国が同居する学園ファンタジー世界“極東”を舞台に繰り広げる、川上稔ワールド満載の第3話、遂にスタート!(公式サイトより)