7/17の最新刊発売にむけて、フルメタ本編+αを再読しました。
再読した本の感想は基本的に書かないことにしているのですが、読んだのが大分前なので読書メーターの感想を元にシリーズ全ての感想をまとめておきます。
また、ついでに好きなシーンの引用とあわせて読みたい短編メモを載せてみました。
引用はあくまで名台詞じゃなくて「好きなシーン」なので偏ってるのはご愛嬌!!
これから再読する予定のある人への、再読への一助となれば幸いです。
■ 戦うボーイ・ミーツ・ガール フルメタル・パニック!1
かなめかっこいいよかなめ!! 序盤の「専門家」っぷりとはうってかわった宗介の空回りっぷりににやにやがとまらない。 |
■ 疾るワン・ナイト・スタンド フルメタル・パニック!2
ソースケ、テッサとかなめ間で板挟み。 かなめのこととなると戦場だろうがなんだろうが目に見えて狼狽する宗介も可愛いけど、かなめを牽制したくて、宗介にいいとこ見せたくてらしくない行動を取って後から後悔するテッサにニヤニヤ。 |
【あわせて読みたい】
あてにならない六法全書?:「女神の来日(受難編)」…「号令係のおじさん」の正体が…
■ 揺れるイントゥ・ザ・ブルー フルメタル・パニック!3
何気に名台詞揃いの1冊。 「愛してるぜカシム?!」とか「カシムカシムと馴れ馴れしいんだよ」とか…… 何気にクラマが登場してきたり、カリーニンの裏切りフラグが立っていたり、アマルガム幹部のコードネームがちらっと出てきたりと、読み返すと後半への伏線が…。クルツ&宗介の息の合いっぷりにニヤニヤしたり、エピローグの宗介とかなめのやりとりにときめいたり。 |
【あわせて読みたい】
自慢にならない三冠王?:「猫と子猫のR&R(ロックンロール)」…テッサの大事にしている写真の正体とは。
■ 終わるデイ・バイ・デイ〈上〉 フルメタル・パニック!4
散髪シーンはアニメで見ても原作で読んでもどうしたって神回!! 宗介・かなめ・テッサのすれ違い。かなめと二人で居る時の暖かい気持ちが『わからない』ではなく『思い出せない』、という言葉の使いかたにきゅんとなる。今まで考えたこともなかった「未来」という概念に戸惑う宗介の姿が印象的。 |
■ 終わるデイ・バイ・デイ〈下〉 フルメタル・パニック!5
「彼女の問題」のかなめと、OMFラストの宗介は対称になってるよなー…とか。 上巻の散髪シーンから「彼女の問題」までの繋がりが物凄く好きだ…!あと、アルと宗介の教育メッセージ会話とラストバトルでの軽口の応酬がとても好き。上巻からの憂さを一掃するようなラストバトルも最高! |
【あわせて読みたい】
サイドアームズ2 極北からの声:「極北からの声」…『カシム』時代の宗介とか、カリーニンが宗介をかなめの護衛にした本当の理由とか。
■ 踊るベリー・メリー・クリスマス フルメタル・パニック!6
アル可愛いよアル可愛いよアル!!! 前後の話と比較するとややコミカルな話ではあるけど、振り返ってみれば宗介が自分の「守りたい場所」と「最愛の人」を自覚した、大切なエピソード。三角関係を最後まで引きずらずに、ここできっぱりとテッサではなくかなめを取ったところが凄く宗介らしいと思う。あと帽子を回したマデューカス中佐のかっこよさヤバイ。 |
【あわせて読みたい】
サイドアームズ2 極北からの声:「<トゥアハー・デ・ダナン>号の誕生」…テッサの過去。若き日のセイラーにニヤリ。
■ つづくオン・マイ・オウン フルメタル・パニック!7
林水先輩と宗介の「信頼関係」にときめかない女子なんていません! 本シリーズ中、一回だけ使われた宗介の「先輩」呼びはヤバイと思います。 かなめ達の「日常」が宗介の本来属する「非日常」によって押しつぶされていく様子が容赦ない。宗介が「守りたいもの」を自覚した直後にこういう事件が起きるのがまた……。短編シリーズで陣代高校の生徒達がどれだけ善良な人々か痛いほど知っているだけに、終盤の糾弾が胸に刺さる。…しかし、林水先輩の指示で校舎から逃げ出す生徒たちの姿に、シリアスも忘れてうっかり噴きだしたのは私だけじゃないよね!? |
【あわせて読みたい】
同情できない四面楚歌?:「追憶のイノセント(前後)」…本当は「短編全部」、といいたいけど。
サイドアームズ2 極北からの声:「大食いのコムラード」…マオを助けた白い虎の正体。
■ 燃えるワン・マン・フォース フルメタル・パニック!8
アーバレストに露骨に執着する宗介可愛い。 最初に宗介が垣間見た「様々な可能性」はクライマックスへの伏線…?かなめを追う宗介がナミと出会い、かなめと出会う前のような生活を送るうちに自らの行動目的を見失いかける姿と、そんな中でも半ば本能的にかなめを追い求める姿が印象的。色々な意味で引き返す最後の機会だったんだろうな。後は文字通り前へと進むだけ。 |
■ つどうメイク・マイ・デイ フルメタル・パニック!9
コートニーのファッ●ン会話は無駄にテンションが上がるw 死の淵から這い上がった宗介が少しずつ色々なものを取り戻していく話。カリーニンの事をはじめ変わってしまった事もあるけれど、ウルズトリオ再集結→アル復活&ARX-8大活躍の流れは猛烈に熱い!補助腕を2本持つ新たなAS<レーバテイン>は宗介&アル、意気の合った「戦友」二人の為の機体なんだなあと思った。ラストの宗介&かなめ、二人が遂に交わした本心からのやりとりに、二人の幸せな未来を願わざるをえません。 |
【あわせて読みたい】
安心できない七つ道具?:「老兵たちのフーガ」…ファッキ●じーさんズと宗介の出会いとか。
■ せまるニック・オブ・タイム フルメタル・パニック!10
序盤のクルツとマオが幸せそうすぎて生きるのが辛い。 ウィスパードの真実とかなめの変貌。表の感情とは裏腹なかなめの「涙」と、心では悲しんでいるのにどうしても泣けなかった宗介の姿が対称的だった。宗介があたりまえの人間のように感情を露わにすることが出来る日は来るんだろうか。レナード達が選ぼうとしているような選択ではなく、かなめと宗介が泣き合い、笑い合える、皆が出来る限り幸せになれる結末が訪れますように。 それはそれとしてヤンの存在感の薄さとレイスの本名に全日本人が驚愕。 |
【あわせて読みたい】
同情できない四面楚歌?:「エンゲージ、シックス、セブン」
サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「音程は哀しく、射程は遠く」
サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「女神の来日(温泉編)」
サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く「ある作戦直前の一幕」
■ 音程は哀しく、射程は遠く フルメタル・パニック!サイドアームズ1
最終巻に行く前に、是非とももう一度読み返したい一冊。 表題作や「温泉編」を中心にクルツ祭りな1冊。「音程は哀しく?」はマオから見たクルツの一面がとても印象的。狙撃兵としての一面に一抹の不安を覚えつつ、なんだかんだでこの頃から気になってたんですね姐さん!「ある作戦前?」で正体知らずにお互いの腕を大絶賛するクルツ&宗介にもニヤニヤが止まらない。残りは…色々な意味で賀東さん趣味走りすぎだw |
■ 極北からの声 フルメタル・パニック!サイドアームズ2
カシム可愛いよカシム! カリーニンから見た宗介の半生と、マデューカスから見たミスリルの誕生・テッサとの出会いのお話。たとえ覚えていなくても「いきなさい」「たたかって」という母親の最期の言葉が、宗介の心の奥底に今も根付いていると思うと感慨深い。宗介とボン太君との奇妙な因縁も面白いなあ。しかしカリーニンは何気に宗介の事が大好きだよね。 |
また、本編をもうちょっと手軽に(主に時間的な意味で)おさらいする方法としては、
コミック版「フルメタル・パニック!Σ」シリーズの一読をオススメします。
フルメタル・パニック!シグマ(1) (カドカワコミックス ドラゴンJr)上田 宏 賀東 招二 四季 童子 角川書店 2005-08-01 by G-Tools |
「終わるデイ・バイ・デイ」編からはじまって基本的に本編を忠実に追っていく感じなのですが、「女神の来日(温泉編)」「エンゲージ、シックス、セブン」等、本編にかかわる短編を適度に挟みつつ展開されていくので、なかなか面白いです。ていうか「ニックオブタイム」編の直後に「エンゲージ、シックス、セブン」を持ってくるのは反則だと思うの…!!
現在コミックスで「せまるニック・オブ・タイム」編まで終了しているので、「スタンドバイミー」編突入前に一通り読んでみると新しい発見があるかも。