問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て | 今日もだらだら、読書日記。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て

 

レティシアが連れ去られたことで始まったギフトゲーム“SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING”。勝利条件がない最悪のゲームの開始とともに、地上では巨人族がアンダーウッドを襲い、天には最強種である龍の純血が雄叫びをあげる。絶対絶命のなか春日部耀は、レティシアがいる吸血鬼の古城に1人乗り込んでいった。十六夜も黒ウサギも手が届かない天上の城で、十三番目の太陽を撃ち、ゲームクリアは出来るのか―。(「BOOK」データベースより)

「悲劇になりきれねえのなら、俺がこの手で喜劇に変えてやる。––だから覚悟しろ。俺達は巨龍(オマエ)を倒して––完膚なきまでに救ってやるからな」

 前巻から続いて、南の「収穫祭」編。連れ去られたレティシアによって開催され、そしてとある条件により中止封印状態になったギフトゲームが再開されて??というお話。

 レティシアの封印解除のドサクサで敵の城に運ばれてしまった耀・彼女を助けゲームをクリアすべく城へと乗り込む十六夜、そして地上でアンダーウッドを護る飛鳥。ばらばらになってしまった彼らがそれぞれの場所から力をあわせて戦う姿がとにかくアツかった!飛鳥と耀の成長にも胸を躍らせつつも、やっぱり無理も道理も蹴飛ばして一人で背負い戦おうとする十六夜が本当にどうしようもなくかっこいい。

 今回は耀とレティシア、二人の過去が明らかになったけどどちらも色々な意味でヤバイ。レティシアの悲しい過去には思わず涙が出そうになるし、耀と父親の絆にもじんわり。特に耀にとっては、今のように自らの足で跳んだり走ったりできるのはどれだけの感動か、と思うともう……

 なにより、1巻では完全無能ポジションだったジンの活躍にニヤニヤが止まりませんでした。ギフトを得た事もあるけれど、同時に十六夜の目論み通り組織のブレーンとして十分な知識を身につけてきて。水面下での活躍がとても美味しかったです。彼が自らの手で切り開いた「新展開」が果たしてどうなってしまうのか、とても楽しみです。

 しかしヘッドホンはどこまで引っ張るつもりなのか…

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